普段からできる台風と雷対策を解説

毎年夏から秋にかけて、日本各地で発生する台風。雨や風による被害に加えて、樹木が倒れる、停電になる、などその被害は幅広く、時に私たちの命を脅かすこともあります。台風が接近したとき、自分自身や家族を危険から守れるように対策しておくことが大切です。今回は、普段からできる台風の対策についてご紹介します。

普段からできる台風対策

普段からできる台風対策

普段からできる台風対策
普段からできる台風対策

大切なものは1階より2階へ

もし自宅が川の側や低地にあって浸水や水害の危険があるなら、貴重品は2階に置くようにしましょう。テレビやパソコンといった電化製品や電子機器は水に浸かるとショートしてしまったり感電したりする危険があります。他にも、通帳や実印、保険証といった身分証明や貴重品は普段から2階に置いておくと安全です。

家の周りの排水溝をチェックしよう

普段から確認しておきたいのは、自宅周辺です。例えば、排水溝が落ち葉などで塞がっていると、台風が来たときに水が溜まってしまいます。排水溝から水があふれると、床下浸水や、部屋の中まで浸水してしまう可能性があります。自宅周辺の排水溝は、普段から掃除して水はけを良くしておきましょう。

屋根や塀を確認しておく

台風の被害の中に屋根の瓦が飛んでいったり、塀が倒壊するなどの被害が起こる可能性があります。屋根や塀がもろい状態で、大量の雨水が注ぐと、さらに壊れやすくなります。自宅の屋根や塀の状態をチェックしておくようにしましょう。

緊急時に備えて家族で話し合っておく

台風が来たときに家族全員が家にいるとは限りません。いざ台風が来ても慌てないために、公共交通機関がストップしたときの職場や学校からの帰宅方法、自宅以外の避難場所の共有、携帯電話以外の連絡手段などを平常時から家族で話し合って決めておきましょう。

警報・注意報の意味や災害の程度を理解しておく

警報・注意報の意味や災害の程度を理解しておく

天気予報やニュースで「〇〇警報」や「〇〇注意報」といった言葉を耳にすることがあると思います。この気象に関する警報や注意報には、5段階の警戒レベルがあります。各警戒レベルの意味を理解し、的確に避難行動が取れるようにしておきましょう。

暴風特別警報、暴風警報、強風注意報

警報・注意報の意味や災害の程度を理解しておく
暴風特別警報、暴風警報、強風注意報

暴風による災害の恐れがある場合に発表されます。最も高い暴風特別警報は、強烈な台風などで暴風が吹く可能性が高いことを示します。

大雨特別警報、大雨警報、大雨注意報

大雨による災害の恐れがある場合に発表されます。最も深刻な大雨特別警報は、警戒レベル5に相当します。土砂災害や浸水など、大雨による災害がすでに発生している危険性が高い状況を示します。

利用イメージで最適なモデルを考える

洪水警報、洪水注意報

大雨による河川の増水が災害をもたらす恐れがある場合に発表されます。洪水警報は警戒レベル3に相当する警報です。この警報が発表された地域に住む高齢者などは、避難が必須と考えてよいでしょう。その他の住民も避難準備が推奨されます。

波浪特別警報、波浪警報、波浪注意報

最も高い波浪特別警報は、数十年に一度といわれるほど勢力の強い台風などで非常に高い波が発生する可能性が高いことを示します。

高潮特別警報、高潮警報、高潮注意報

最も深刻な高潮特別警報は、警戒レベル4に相当する警報です。重大な災害の危険性が高い状況を示しているので、避難指示が発令された場合には、速やかに避難する必要があります。

台風が接近! こんなことに注意して

台風が接近! こんなことに注意して

ここでは、実際に台風が接近してきたときに注意すべきことをまとめました。

台風進路の右側は特に注意!

台風の構造上、地上付近では上から見て反時計回りに強い風が吹き込みます。そのため台風の進行方向に向かって右側では、台風自身の風と台風を移動させる周囲の風が同じ方向に吹いて強まります。そのため、台風進路の左側と比べて、一層の注意が必要です。

落雷が発生したらすぐに屋内へ

台風時には、雷も多く発生します。雷が発生した場合、屋外にいるよりは家の中にいた方がはるかに安全です。外にいるときに雷が発生したら、すぐに室内に避難してください。近くに建物がない場合は、木の下で雨宿りなどせず、樹木や電柱などから4m以上離れて身を低くしましょう。

落雷が発生したらすぐに屋内へ
落雷が発生したらすぐに屋内へ
落雷が発生したらすぐに屋内へ

雷が落ちたらどうなる?家でできる雷対策

雷が落ちたらどうなる?家でできる雷対策

雷が落ちると、電線などの高所にあるものには瞬間的に高い電圧がかかり過電流が発生します。この過電流が電話線や電源線、アンテナなどを通って室内に侵入することで、家の中にいてもさまざまな危険性が生じます。

例えば、

・電化製品への影響
・感電
・停電

といった危険があります。

特に停電は、近くに雷が落ちなかったとしても電線が直撃を受ければ発生します。復旧まで数時間かかることも多いです。そのため停電に対しては、普段からしっかり備えておく必要があります。

停電対策に電気をストックできる「ポータブル電源」を

停電対策に電気をストックできる「ポータブル電源」を
停電対策に電気をストックできる「ポータブル電源」を

地域が停電になると、携帯電話がつながらなくなる可能性があり、いつ頃、復旧できるのか、などの情報が遮断されてしまいます。そんな時に「ポータブル電源」があればWi-Fiに電気を供給して、復旧させることができるので停電に関する、範囲や復旧の目安などの情報を得ることができます。

ポータブル電源は、予め電気をストックしておき、貯めた電気を必要なときに使うことができるものです。また、コンパクトで、持ち運び可能なので、災害時に家の中で必要な場所に移動して使うこともできます。

ポータブル電源と言っても、貯蓄できる電気の容量は、モデルによってさまざまです。災害時の備えという観点からみると、1,000Wh以上の大容量モデルがあると安心です。 スマホを繰り返し充電できるのはもちろん、電子レンジのような家電も使えるので、災害時の停電復旧までの生活をサポートできます。

接続する機器にもよりますが、例えばJackeryの「ポータブル電源1500」なら、おおむね3~6日程度使用できます。

まとめ

まとめ

今回は、台風の対策として普段からできること、台風が接近したときに注意すべきこと、そして停電への備えについて解説しました。

日本では、各地域でほぼ毎年台風による被害が報告されています。あなたの暮らしている地域が、いつ台風の被害を受けるか分かりません。いざ台風が来たときに落ち着いた行動ができるよう、日頃からしっかり対策をしておきましょう。

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