夏の車中泊は暑さ対策が重要!役たつ12の対策・注意事項・人気なアイテムを紹介
愛車とともに、季節を問わず車中泊を楽しみたい。このような方も、いるのではないでしょうか。車中泊がお好きな方にとって、夏の暑さは悩みの一つです。車のエアコンは手軽な対策方法ですが、燃費が悪くなってしまいます。
ポータブル電源があれば、車中泊の暑さを解決するさまざまな対策を取れます。夏に車中泊をするなら、欠かせないアイテムといえるでしょう。この記事では夏の車中泊の暑さに役立つ12の方法を紹介すると同時に、夏での車中泊の注意事項、及びポータブル電源が車中泊の暑さ対策におすすめの理由、おすすめのポータブル電源を紹介していきます。
夏の車中泊は暑さに要注意!
車中泊の暑さ対策に役立つ12の方法
夏の車中泊で暑さへの対策を取る方法は、さまざまです。ここでは12の方法を取り上げます。どのような対策が取れるか、確認していきましょう。
①涼しい場所を選ぶ
涼しい場所を選んで車中泊することは、夏の暑さ対策に最も有効な方法の一つです。標高が高い場所や大都市から離れた場所を選ぶとよいでしょう。
標高が高い場所は、避暑地となっていることが多いです。100メートル標高が上がると、気温は0.6℃~1℃下がるためです。例えば標高1,000メートルの場所なら、海抜ゼロメートルの場所と比べて6℃~10℃下がります。内陸部での夜は冷えやすいため、これ以上の気温低下が期待できます。
標高が高くなくても大都市から離れると、涼しい夜を過ごしやすくなります。郊外や田舎ではヒートアイランド現象が起こりにくく、気温が大都市中心部よりも低くなるためです。
②エアコンを使う
夏車中泊の暑さ対策に、エアコンの活用を考える方も多いでしょう。活用できるエアコンには、以下の2種類があります。
・車の装備品として搭載されているエアコン
・車に設置できる、持ち運び可能なエアコン(ポータブルエアコン)
おすすめはポータブルエアコンの活用です。その理由を確認していきましょう。
③車のエアコンを使う
車のエアコンは、スイッチ一つで動作する手軽さが魅力です。涼しい風がすぐに車内に入ってくるでしょう。外が涼しい場合は外気導入により、車外の空気で冷やすことも可能です。
一方でエアコンを動かすため、ガソリンなどの燃料を消費します。電気自動車の場合は、バッテリーが消費されるでしょう。燃費が悪くなることは、デメリットに挙げられます。
特にガソリン車やディーゼル車は、エンジンを動かさないと冷房が効きません。周囲に響くエンジンの音は、くつろぎの時間や安眠を妨害するおそれがあります。このため車中泊をする場合、車のエアコンを使い続ける方法はおすすめできません。
➃ポータブル型のエアコンやクーラーを使う
車中泊におすすめのエアコンやクーラーは、ポータブル型の製品です。コンパクトで持ち運び可能ですから、夏など必要となる季節に積み込めばよいわけです。ガソリンなどの燃料やバッテリーを消費しないことも、魅力といえるでしょう。
エアコンやクーラーのなかには、50dB前後と静かなものも選べます。騒音が気になる方は、静音型の製品を選ぶとよいでしょう。
⑤扇風機やサーキュレーターを使って涼む
車中泊の暑さ対策には、扇風機やサーキュレーターを使う方法もあります。風を送ることで、体感温度を2℃~5℃下げる効果が期待できます。暑さをしのぎやすくなるでしょう。
扇風機やサーキュレーターは、比較的少なめの消費電力で済むメリットも見逃せません。家庭用の100V電源だけでなく、USBにつないで動く製品もあります。
⑥冷蔵庫や冷凍庫を使い、冷たい飲み物や食べ物、アイスを用意する
夏の暑さ対策には、体の中から冷やす方法もあります。冷蔵庫や冷凍庫を持ち運べば、好きなタイミングで冷たい飲み物や食べ物、アイスなどを召し上がれます。涼しさを感じられるひとときを味わえるでしょう。
もっとも暑いからといって、冷たいものの食べ過ぎや飲み過ぎはおすすめできません。胃や腸が不調を起こす原因となるおそれがありますから、ほどほどの量にとどめましょう。
⑦ポータブル電源を活用する
夏の車中泊につきものの暑さに備えるうえで、ポータブル電源は有効な対策方法に挙げられます。ここまでで取り上げたエアコンや扇風機、サーキュレーター、冷蔵庫や冷凍庫は、電気が必要です。ポータブル電源があれば車の中でも電気を供給できるため、車中泊を快適に過ごせます。
⑧冷感素材を使った衣類や寝具を選ぶ
冷感素材を使った衣類や寝具は、肌に触れると冷たい感触があります。体にたまった熱を速やかに逃がす働きがあるためです。暑さを感じる夏の日に使うと、心地よさを感じることでしょう。
冷感素材は肌着やスポーツウェアなどの衣類、敷パッドや枕などの寝具に使われています。暑さ対策の一つとして、用意してみてはいかがでしょうか。
⑨サンシェードやカーテンを使い、日光をさえぎる
夏の日差しは、ガラス越しであっても暑さを感じます。サンシェードやカーテンを使って、日光をさえぎりましょう。日差しを室内に入れないことで、車内温度の上昇を抑えられます。
⑩網戸や防虫ネットを張り、窓を開ける
車中泊で夏の夜を過ごす場合、屋外は涼しくなっても車内はまだ暑い場合も多いでしょう。窓を開ければ涼しい風が入るため、車内は涼しくなります。しかし虫が入り込むことは難点です。
車に網戸や防虫ネットを張ることで、虫の侵入を気にせず窓を開けられます。外の涼しい空気を車内に引き入れることも、暑さ対策の有効な方法です。
⑪ボディシートや冷却スプレーを使う
夏の暑さ対策には、涼しい気分にする方法もあります。ボディシートや冷却スプレーは、涼しさを感じられるアイテムです。一時的でもさっぱりし、冷たい感触を味わえるため、暑さによる不快感が和らぎます。
もっとも、車内の温度を下げる効果は期待できません。他の方法とあわせて活用することがおすすめです。
⑫瞬間冷却剤を使う
冷やしたいものや場所によっては、瞬間冷却剤の使用も暑さ対策に有効です。瞬間冷却剤は、たたくと速やかに冷たくなる特徴があります。以下のようなケースに使うとよいでしょう。
l 熱中症が疑われる場合の冷却
l やけどや打撲・ねんざの応急処置
l 食材を迅速に冷やしたい場合
保冷剤と異なり、たたく前ならば常温で保存できる使いやすさが強みです。
車中泊の暑さ対策にポータブル電源が役立つ3つの理由
ポータブル電源は、夏の車中泊の暑さ対策に役立ちます。3つの観点から、役立つ理由を確認していきましょう。
●冷房機器を使って快適に過ごせる
ポータブル電源があれば、さまざまな冷房機器を使えます。エアコンだけでなく扇風機やサーキュレーターも選ぶことができ、涼しい空間を車内に作り出せます。外が暑い日でも、車内で快適に過ごすことが可能です。
●さまざまな食べ物・飲み物を楽しめる
ポータブル電源があれば、車でも冷蔵庫や冷凍庫を使えます。さまざまな食べ物や飲み物を楽しめるため、車中泊が楽しくなることでしょう。
●冷たくするとおいしい食品を冷たいまま楽しめる
冷たくするとおいしい食品は、アイスやデザート、冷たい麺類など多数あります。冷蔵庫や冷凍庫を車に積むことで、これらの食品を冷たいまま楽しめます。クーラーボックスと異なり、保冷剤を入れる必要はありません。ポータブル電源の電池残量がある限り、冷たさを保ち続けることができます。
●要冷蔵・要冷凍の食品を食材として使え、料理の幅が広がる
食材には肉や魚をはじめ、要冷蔵や要冷凍のものが多数あります。冷凍食品は、代表的なものの一つです。
冷蔵庫や冷凍庫があればこれらの食品を食材として購入でき、料理の幅を広げることが可能です。食費を抑えることもできるでしょう。車中泊で豊かな食生活を送るためにも、ポータブル電源は欠かせません。
●車のガソリンやバッテリーを節約できる
家電への給電をポータブル電源に任せることで、車のガソリンやバッテリーを節約でき、移動のためだけに使うことが可能です。車から離れる必要がある場合でも、車内を適温に保つためにエンジンをつけっぱなしにする必要はもうありません。燃費が良くなることも、嬉しいポイントといえるでしょう。
夏の車中泊にはおすすめなポータブル電源
ポータブル電源は、どれも同じではありません。夏の車中泊には、高品質のポータブル電源を選びたいものです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、車中泊の暑さ対策に役立つ以下の性能を備えています。
●コンセントやUSBの差込口を豊富に用意しており、さまざまな家電を使える
●振動にも耐えられるため、車に積んで持ち運んでも安心
●放熱性や耐火性に優れた材料を使用
●BMS(バッテリーマネジメントシステム)により、バッテリーを安全に使える
●大容量の割にコンパクト、軽量であるため、車の中でも場所を取らない
●家庭用100V電源やシガーソケット、ソーラーパネルで充電できる
Jackeryのポータブル電源は大容量でコンパクト、使い勝手がよく、安全性に優れた製品というわけです。このことから、多くの方に支持されています。世界累計販売台数は200万台を突破しています。また2022年7月のAmazonのベストセラーランキングでは、ポータブル電源で1位を獲得しました。
夏の車中泊におすすめのポータブル電源
夏に車中泊をしたい方には、以下のポータブル電源をおすすめします。
それぞれの特長はなにか、またおすすめする活用シーンを以下にまとめました。
製品名 |
特長 |
おすすめする活用シーン |
重量が11.5kgと軽い |
涼しい場所で1泊程度の車中泊に使う |
|
定格出力が1800W、重量は17kg |
ホットプレートやケトルなど、調理家電を使いたい |
|
定格出力が2200W、重量は19.5kg |
暑い場所での車中泊に使う |
製品ごとの機能を、以下に示します。いずれの製品も、以下の機能や保証があります。
●AC100V電源は50ヘルツ・60ヘルツの両方に対応(自動切換が可能)
●本体にLEDライトを搭載しており、非常用の照明としても使える
●保証期間は5年間
また価格は、消費税を含んだ金額を示しました。
製品名 |
|||
容量 |
1002Wh |
1512Wh |
2160Wh |
定格出力 |
1000W |
1800W |
2200W |
出力ポート |
AC100V×3 USB-A×2(Quick Charge3.0対応) USB-C×2 シガーソケット×1 |
AC100V×3 USB-A×2(Quick Charge3.0対応) USB-C×2 シガーソケット×1 |
AC100V×3 USB-A×2(Quick Charge3.0対応) USB-C×2 シガーソケット×1 |
充電方法 |
AC電源(1.8時間) シガーソケット(5.44時間) ソーラーパネル(別売り) |
AC電源(2時間) シガーソケット(16.5時間) ソーラーパネル(別売り) |
AC電源(2時間) シガーソケット(24時間) ソーラーパネル(別売り) |
サイズ |
幅34cm、高さ25.5cm、奥行26.2cm |
幅38.4cm、高さ30.75cm、奥行26.9cm |
幅38.4cm、高さ30.75cm、奥行26.9cm |
重量 |
11.5kg |
17kg |
19.5kg |
価格(通常価格) |
149,800円 |
199,800円 |
285,000円 |
●ソーラーパネル充電で長時間の車中泊にも安心できる
Jackeryのポータブル電源はソーラーパネルを購入することで、ポータブル電源の電力が切れた後に充電箇所を探し回らずに済むため、長時間の車中泊でも安心して家電製品を使えます。暑い夏の車中泊でも自由自在に楽しめるでしょう。
複数枚のソーラーパネルを使うことで、充電時間も短縮できます。
ポータブル電源 |
ソーラーパネル |
枚数と満充電までの所要時間 |
1000 Pro |
1枚で17時間/2枚で9時間/3枚で6時間/4枚で4.8時間 |
|
1000 Pro |
1枚で6.5時間/2枚で3.2時間/3枚で2.2時間/4枚で1.8時間 |
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1500 Pro |
1枚で10時間/2枚で5時間/3枚で3.5時間/4枚で2.5時間/5枚で1.8時間 |
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2000 Pro |
1枚で14時間/2枚で8時間/3枚で5時間/6枚で2.5時間 |
なるべく短時間で充電を終えたい場合は、SolarSaga 200の購入がおすすめです。ポータブル電源1000 Proならば3枚、1500 Proでは4枚、2000 Proならば6枚で、2時間半程度での充電を実現できます。
暑い夏で車中泊を快適に過ごす5つのポイントや注意点
夏の暑さを防ぎ車中泊を快適に過ごすためには、押さえておきたいポイントや注意点が5つあります。どのような対策を取ればよいか、確認していきましょう。
●朝日が当たらない場所を選んで駐車する
日差しは車内温度を上げる主な要因です。日なたよりも日陰のほうが涼しいことを実感した方も多いでしょう。
朝日が当たらない場所を選んで駐車することで、車に日光が当たり始めるタイミングを遅らせることができ、車内温度の上昇を抑えられます。日の出から暑くなるまでの時間が長くなるため、車中泊が快適になることでしょう。
●十分な水分・塩分補給を行う
夏は熱中症や脱水になりやすい時期です。車内で適切に冷房をつけていても、油断はできません。また夜でも、熱中症になるリスクがあります。
暑さ対策には、十分な水分や塩分の補給も欠かせません。のどの渇きを感じる前に飲むことがベストです。経口補水液を使うと、水分と塩分を手軽に補給できます。スポーツドリンクでも補給できますが、糖分が多いため飲みすぎには注意してください。
●寝冷えに要注意
夜の気温は標高や当日の天候などにより、大きく変わります。盆地や高原などでは日中は暑くても、夜や早朝は上着が欲しい冷え込みになる箇所も少なくありません。ふだん熱帯夜となる場所で過ごす方は、いつもと同じ感覚で寝ると寝冷えをしていまい、体調を崩すおそれがあります。
車中泊を快適に過ごすうえで、宿泊地の気温のチェックは重要です。外気温にあわせて、冷房や服装を調節しましょう。場合によっては、冷房は朝から夕方の間だけ使えば済むかもしれません。
●定期的な換気も忘れずに
夏は外が暑いため、車内を締め切りがちです。しかし定期的に換気を行うことは、快適さを保つうえでも重要です。車中泊の場合は夜の外気温が下がる場合も多いため、外気を入れることにより車内の温度を下げられるケースも少なくありません。
加えて締め切った車内では、二酸化炭素濃度が上昇します。2019年5月に日本自動車連盟(JAF)が公表した実験結果によると、内気循環で1時間走行すると車内の二酸化炭素濃度が4,520~6,770ppmになったという結果が出ています。室内での二酸化炭素濃度の基準値は1,000ppmですから、かなり高い数値です。
このため、定期的な換気は重要です。虫の侵入が気になる場合は防虫ネットを張る、車の外気導入モードを使うなどにより換気しましょう。
●駐車中はエンジンを止める
駐車中は特別の事情がない限り、エンジンを止めましょう。燃料を余分に消費する、近隣の騒音となり苦情を言われるなど、良くないことばかりです。
もっとも夏の日中は、冷房をつけていないと家電やポータブル電源、車内の備品を熱で傷めるかもしれません。この場合もポータブル電源があればエアコンやクーラーを稼動できるため、エンジンをかけたまま駐車する必要はありません。
ポータブル電源の活用で夏の車中泊を快適にしよう
夏の車中泊の暑さ対策はさまざまですが、家電の活用で解決できる方法も多いです。ポータブル電源を活用すればさまざまな家電を使えるため、一度に複数の対策を取れます。車のエアコンに頼る方法と比べても、夏の車中泊がぐんと快適になることでしょう。暑さへの対策と燃料の節約を両立できるところも、うれしいポイントです。
大きな効果をあげるためには、できるだけ大容量のポータブル電源を選ぶことがおすすめです。ソーラーパネルも揃えると移動中に充電できるため、さらに効果がアップします。この夏はポータブル電源を活用し、快適な車中泊を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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