ソーラーパネルの発電効率を高める方法と充電時間の比較
電力消費が増える夏を前に、ニュースなどでも「節電」という言葉を目にする機会が増えてきました。そんな中で注目されているのが自分で電気が作れる太陽光発電です。Jackeryのソーラーパネルは、個人でも手軽に導入できるポータブルタイプです。現在3つのモデルが存在していますが、それぞれモデルの違いや充電時間の違い、また発電効率を高める方法についてご紹介します。
ソーラーパネルのモデル別の最大出力
ソーラーパネルのモデル別の最大出力
現在、Jackeryのソーラーパネルは以下の3つのモデルが存在しています。
・Jackery SolarSaga 60
・Jackery SolarSaga 100
・Jackery SolarSaga 200
製品名の後の数字は、最大出力とほぼイコールになっており、それぞれ68W、100W、200Wまでの出力が可能となっています。
ソーラーパネルとポータブル電源をケーブルで接続すると、ディスプレイの「INPUT」の横にソーラーパネルからポータブル電源に何Wの電力が供給されているのかが表示されます。それを確認していると、数字が一定ではなく、細かく変化していることが分かります。
これは太陽光の強さや、時間が経って太陽が移動することで、日光が当たる量が変化した結果、INPUTの数値も変化しているのです。
ソーラーパネルの発電効率を高めるコツ
ソーラーパネルの発電効率を高めるコツ
先ほどソーラーパネルのINPUTの数値は太陽光の状況によって変化するとお伝えしましたが、裏を返せば、コツを知っていれば数値を高める方法がある、ということでもあります。
以下に、ソーラーパネルの発電効率を高める3つのポイントをご紹介します。
1、ソーラーパネルに影を作らない
ソーラーパネルは一部でも影がかかると一気に発電量が低下します。そのため、設置をする際は必ず影がかからない場所を選びましょう。ちなみに太陽の位置は変化しますので、設置時には影がかかっていなくても、途中から木の影などができる場合もあります。INPUTの数値が落ちている時は影がパネルにかかっていないか確認しましょう。
2、ソーラーパネルの向きをこまめに変える
ソーラーパネルを設置する時は太陽の位置に合わせて、できるだけ垂直になるように置きます。そのうえで太陽の移動に合わせて設置をしなおすと、より発電効率が高まります。発電がもっとも高まるのは正午を中心とした3時間程度になります。そのため、午前中、正午、午後早めの3回程度パネルの向きを太陽に垂直になるように変えれば、発電量は多くなります。
3、ソーラーパネルの表面をクリーニングする
1で影ができると発電量が低下するとお伝えしましたが、これは必ずしも影だけではなく、例えば落ち葉がパネルに落ちただけでも発電量は低下します。屋外に設置すれば、汚れが付くこともあるため、表面を定期的にクリーニングすることをお勧めします。クリーニングの方法は、最初に柔らかいブラシを使用して汚れを取り除き、そのあと、水で薄めた中性洗剤をスポンジなどに吸わせてパネル表面を拭いたあと、布巾などで乾拭きしてください。
ソーラーパネルの充電時間の比較
ソーラーパネルの充電時間の比較
利用イメージで最適なモデルを考える
いざソーラーパネルを使ってポータブル電源を充電しようとする場合、0%の状態から100%のフル充電になるまで一体どれぐらいの時間がかかるのでしょうか。
とうぜんソーラーパネルの最大出力が大きい方が充電時間は短くなり、ポータブル電源のバッテリー容量が大きいほど時間がかかります。
それをまとめたのが以下の表です。
品名 | Jackery SolarSaga 60 | Jackery SolarSaga 100 | Jackery SolarSaga 200 |
製品画像 |
|||
Jackery ポータブル電源 240 |
約7時間 |
約5時間 |
約4.5時間 |
Jackery ポータブル電源 400 |
約10時間 |
約7.5時間 |
約5.5時間 |
Jackery ポータブル電源 708 |
約17時間 |
約14時間 |
約9時間 |
Jackery ポータブル電源 1000 |
約21時間 |
1枚:約17時間 |
約10時間 |
Jackery ポータブル電源 1500 |
約31時間 |
1枚:約22時間 |
1枚:約11時間 |
Jackery ポータブル電源 2000 Pro |
1枚:約39時間 |
1枚:約32時間 |
1枚:約16時間 |
この表だけ見ると、それなりに時間がかかるように感じるかもしれません。しかし、実際に使用する場合、ポータブル電源のバッテリー残量が0%の状態というのは、ほとんどありません。
出発前に100%まで充電して、1泊キャンプで使用して50%まで減ったとして、そこから100%の状態まで再度充電する場合は、上記の表の半分の時間でフル充電ができます。
Jackeryのソーラーパネルは、Jackeryの全てのポータブル電源と接続し、充電することはできますが、この表を見ると、バッテリー容量が大きいポータブル電源708以上の充電をソーラーパネルでする場合は、Jackery SolarSaga 60よりも、Jackery SolarSaga 100または200を選んだ方が良いことが分かります。
まとめ
まとめ
電力不足を背景に太陽光発電への注目は高まっています。その一方で価格面だけを見て製品を決めてしまうと、期待したような発電ができない可能性があります。
また、ソーラーパネルは発電はできますが、蓄電ができないため、作った電気を貯めるためのポータブル電源もセットで考えた方が良いでしょう。ポータブル電源の選び方は「Jackery ポータブル電源のおすすめモデルを解説」を参考に選んでみるのがおすすめです。
太陽の力で電気を作るのは、二酸化炭素の排出量を減らし、地球にやさしいエコな発電です。ぜひこの機会に、個人で導入できるエコな発電を導入してみてはいかがでしょうか。
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