【導入事例】グランピングリゾート・フェーリエンドルフ様
グランピング施設へのポータブル電源導入で顧客満足度の向上を実現
北海道の十勝平野のどこまでも続くように広がる畑の先に、大きな森が見えてくる。その中にあるのがグランピングリゾート・フェーリエンドルフだ。雄大な森の中のまるで戸建てのような大きな一棟貸しのコテージに加えて、グランピング施設も用意されている、この場所に新たに導入されたのが、Jackery ポータブル電源 1000 Proだった。導入の背景と導入後の効果について話を伺った。
団体概要 |
業種:宿泊業 |
活動内容:グランピング施設、コテージ運営、イベントの実施等 |
職員数:約40名(2023年11月現在) |
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課題
・グランピング施設の電源がなかった
・施設内のアイテムに特徴が無かった
解決策
・電源工事なしのポータブル電源で電気を供給
・アウトドアで支持されているアイテムの導入
北海道の10万坪の敷地に広がるグランピング施設
北海道の広大な十勝平野の森の中に、グランピングリゾート・フェーリエンドルフはある。広々とした敷地は、東京ドームのグランド25個分。その中にドイツの伝統的な様式のコテージが立ち並び、サウナ付きの天然スパ、ドッグラン、さらにはグランピング施設も用意されている。
受付になっているセンターハウスは、クラシックなトーンでまとまっており、格調の高さと歴史を感じさせる。こちらの施設で広報・企画・フォレストキーパーを担当する長谷川貴彦さんに話を伺った。
「この施設を訪れたのは2022年12月です。それまでは島根県のアウトドアのガレージブランドで働いていました。この施設で働いたきっかけは、仕事を辞めた時に友達に誘われて遊びに来たからです。最初は寒いし、すぐに帰るつもりでしたが、すっかりこの場所が気に入って移住して働くことにしました」
施設内にあるコテージに住み込み、仕事を開始した長谷川さん。最初に取り掛かったのは施設内の倉庫の掃除だったという。
「僕が見てきた職人の世界は道具を大事にする。だから、まずは倉庫の整理整頓に取り組みました。そこで倉庫の片隅に使われてないヴィンテージ家具がたくさんあることに気づきました。それをキレイに光らせて、センターハウスの入口に置いていきました。それと同時に施設の歴史についても図書館に行って調べました」
もともとは1980年代のバブル期にリゾート地として開発されたこの場所は、ドイツから設計士を招き、ドイツの伝統的な建築様式を活かしたコテージと空間づくりが施された場所だったという。
「この施設の歴史について知るために、昔のドイツの村や建築様式について調べていくと、この場所に『古いドイツの村』が再現されていることに気づきました。当時の建築様式を再現したコテージだけではなく、教会、広場、馬小屋そういった施設が揃っていたんです。長い年月の中で埋もれていた、この施設の価値や意味に光を当てることで、唯一無二の存在になると思ったんです」
グランピング施設の宿泊客にポータブル電源で電気を提供
ヴィンテージ家具を活かしたセンターハウスの目途がつくと、次に長谷川さんが取り掛かったのがグランピング施設だった。
「もともとコテージだけの施設でしたが、ここ数年の流行に乗って広場にはグランピング施設がありました。大きなテントと美味しい地元の料理はあるけど、中にあったのは特徴のない家具ばかり。『アウトドアの聖地』と呼ばれる北海道に来た人に対して、本格的なアイテムを揃えれば、もっと魅力的になると思って、家具などを入れ替えることにしました」
ベッドや椅子、照明などを取り替える中で、宿泊客の満足度を下げていたのが、電源問題だった。もともと広場だった場所のため、宿泊するテントの中に電源がなく、泊まった人はスマートフォンの充電もできない状態だった。
そこで長谷川さんは、アウトドアブランド時代に知った、ポータブル電源を導入することを決定する。
「家具を入れ替える時に、1個1個にこだわって選び抜いた。ポータブル電源ならJackery。アウトドア業界で圧倒的な支持を得ている製品を置くことで、アウトドア好きのお客様に『分かっているな』と思って欲しかった。いまはテント内の照明と宿泊客のスマホの充電などに使ってます。導入した後は宿泊した人の満足度も向上していて、効果を実感しています」と長谷川さん。
運用方法については「ポータブル電源は必要な分だけではなく、予備の電源も多めに用意して、事務所で充電し、新しく宿泊する時に取り替えています。大容量、高出力のモデルもありますが大きいと重くなるため、女性スタッフでも持てるサイズとして1000 Proを15台導入しました。スタッフも運用の仕方にすぐ慣れましたし、操作はボタンを押すだけなので利用者にとっても簡単。いまは頼りになる存在ですね」
北海道の魅力を発信する唯一無二の施設に
最後に長谷川さんに今後の展望について話を伺った。
「ここは十勝川が近いこともあり、フライフィッシングをする人も多く訪れます。そうした方が喜んでもらえるような取り組みを増やして、いつかフライフィッシングの聖地にしたい。あとは地元でシカの角をつかってシャンデリアを作っている職人の方がいるので、その方とコラボしたコテージづくりに取り組んでいます。また施設でのイベントも企画していますし、ここでしかできない北海道の良さ、十勝の魅力を活かして、もっとこの施設の価値を上げていきたいですね」と力強く語る長谷川さん。
フェーリエンドルフとはドイツ語で「休暇村」という意味があるという。その言葉の通り、非日常を感じさせる広々とした一棟貸し切りのコテージでのんびりとした時間を過ごすこともできる。あるいはグランピング施設で仲間と一緒に地元の料理を味わうなど、様々な楽しみ方でアウトドアファンを魅了する同施設に、これからも注目したい。
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