植物で空間を描く、異色の庭師が使うジャクリの“ポタ電”
「ライフスタイル×Jackery」をテーマに、自分らしいライフスタイルを楽しむ人びとと、そこで活躍するJackery製品にスポットを当てる連載企画。
今回は植物が軸の空間設計=ランドスケープ・アーキテクトのデザイナーとして活躍し、さまざまな施設、住宅などの植栽の設計施工を行う株式会社ヤードワークスの代表・天野 慶さんをフィーチャーします。四季を感じさせる気持ちの良いスペース作りで知られるガーデナーは、Jackeryのポータブル電源と、どう向き合うのでしょうか。
素敵な空間は植物が生み出してくれる
離島・小笠原諸島での生活を、ポータブル電源が快適にアップデート
天野さんにお話を伺ったのは株式会社ヤードワークスが運営する、山梨県笛吹市春日居町にあるコンセプトショップ「THE SOIL」にて。自身が手掛けた庭園&ショップで、まずはキャリアと仕事についてうかがいました。
天野「理系の大学を卒業後、半導体メーカーに就職しました。週末にはホームセンターに行って材料を買い、趣味のDIYに没頭するみたいな。ただ、終業の時間を楽しみに時計ばかり見て過ごすオンタイムが不満で、俺の人生このままで良いのか? って。20代前半は、そんな感じで悶々としていました」
もともと建築にも興味があったという天野さんは、思い切ってリフォームや外構をデザインから請け負う会社に転職。そこで経験を積むなかで、徐々に植物の魅力に引き込まれていきます。
天野「モノ作りが好きでしたから、そういう業界が自分にマッチするだろうと思ったんです。ところが、いざ身を置いてみると、何か物足りなかった。自分ではカッコ良いデザインを作ったと思っても、どこかでイマイチ納得できていない。そこで気づいたのが、植物の存在でした
天野「憧れる作品の後ろには大きな木があったり、花壇が見切れていたり……。実はこれが重要なのではないかと。当時、植物で空間を作る人って少なくて、いわゆるガーデニングが主流。全く知識のないジャンルで、学ぼうにも何から手をつければ良いのかわからない。すると、偶然母がガーデニング教室に通っていると知り、一緒に連れて行ってもらったんです」
天野「そこは建築ではなく、植物で成り立っている空間。衝撃を受けました。26歳の時で、自分の方向性を決めるべき時期だと考えていたのもあり、その場で女性の先生に修行させてくださいとお願いを。先生はいろいろな依頼を請けていましたが、あるとき個人住宅のフェンスを提案する機会があり、どんなデザインにするのだろうと見ていたら、参考に取り出した資料がアントニオ・ガウディの作品集。既製品を見繕うのではなく、オリジナルでガウディからインスパイア受けて作り出すという。マジかよ! ってビックリしました(笑)」
20年ほど前の出会いに刺激を受けて、天野さんは現在のスタイルを確立。2007年にランドスケープ・アーキテクト・デザイナーとして独立します。
天野「東京との二拠点生活ですが、基本は山梨です。とはいえ、仕事現場は日本中ですから、北海道から沖縄までグルグルと飛び回っていますね。だからPCやタブレットといった機材は手放せませんし、施工現場も日本中ということになるので、造園の道具を持って移動することも。そんなときに仕事をスムーズにサポートしてくれるのが、ポータブル電源なんです」
ポータブル電源の存在が、庭師たちの屋外作業の電源問題を一挙に解決
無人島での保全活動でも本領を発揮するポータブル電源
天野「特に施工現場において無頓着だとマズいのが、電源の問題です。屋外の現場は電源問題というのがありまして、現場によっては業者さん同士でコンセントの取り合いが起こる場合も。自分でなんとか用意したいと考えていたタイミングで、Jackeryのポータブル電源と出会いました。マキタ製ハンディソーや充電器みたいなプロ仕様のギアを違和感なく使えて、なによりサイズがコンパクト。仕事中の細かい移動がストレスにならず、トラックにだってラゲッジを圧迫せずに載せられます。1日の作業に十分な容量ですから、とりあえず持っていれば間違いがありません。俯瞰してジャクリのプロダクトを見て感じたのが、すごく引き算しながら開発されているのだなという点。無駄なギミックが無いんですよね。本当は付け足せただろうに、あえて捨てた要素も多いのだろうと感心しました。まさに実用性を追求した結果なのでしょう」
天野「それに、ポータブル電源はアウトドアイベントの装飾でも頼りになります。たくさんの植物をトラックに積み、デコレーション後の空になった荷室で車中泊することもあるのですが、仕事中だけでなく就寝時まで付き合ってくれるのがポータブル電源のいいところ。ケータイやタブレット、ノートパソコンなどの充電を難なく済ませてくれるから、翌朝スムーズに活動できます。休日の家族旅行でもクルマに待機させておくと安心ですね」
デザイナー兼庭師、経営者と多忙を極める以上、仕事道具の選び方にもコダワリがありそうですが?
天野「ブランドや価格などに対してあまり強いコダワリがあるわけでもなくて、剪定ハサミも岡恒という、ホームセンターで買えるごく一般的なメーカー製です。切れ味はどれも大差ないですし、シャキンシャキンという音の好みで選んでいます。とはいえ、見てくれは大切にしたいところ。Jackeryのポータブル電源も、植物のなかに置いても意外とマッチするし、いいですよね。緑のなかで映えるデザインが気に入っています。オレンジの差し色が現場で見つけやすいという視認性にも一役買っていると思います」
カジュアルに植物がある暮らしの魅力を広めたい
ガーデナーとしての業務をこなしつつ、ショップまで運営するのは大変だと思います。そのモチベーションはどこから湧いてくるのでしょうか。
天野「造園業って堅苦しいイメージがあると思います。ですから、違うテイストを発信するショップがあると良いなと思って始めたのがTHE SOILなんです。僕らヤードワークスのエッセンスを凝縮した雰囲気とでもいいますか、植物がいっぱい並ぶのはもちろん、ファッションアイテムやグッズ類なども展開して。まぁ、好き勝手置いていますね(笑)。要するに、いろんなところから入って、もっと多くの人に植物と植物のある暮らしに興味を持って欲しいんです。このままだと植物のある暮らしや造園業は、どんどん遠いカルチャーになってしまいますから、硬派な造園は継承している方たちに突き進んでもらって、僕らも自分たちのスタイルを分かりやすく伝えられればと。今後必ず求められる業界なのに、建築と比べて若手が少なかったり、硬派系の人口が多かったりと、少しリソースに偏りが目立ちます。 だから、すこし違った目線で植物を切り取ったこのTHE SOILで、造園を別角度から眺めてもらえると嬉しいです」
今後、天野さんはどのような成長、発展を目指すのでしょうか。ランドスケープ・アーキテクトのトップランナーとして、さらなる展望についてもうかがいました。
「大きく言えば、文化を創りたいですね。ここ一帯は石和温泉が有名で、かつては一大歓楽街だったとか。芸者さんがいて、浴衣のまま観光客もブラブラして。そんな風景を復活させたいし、メインストリートにはコーヒースタンドやセレクトショップ、花屋なんかがあって、路地入ると遊郭が潜む的な、ごちゃ混ぜ感があってもおもしろいと思いますね」
Jackery ポータブル電源 2000 New
項目 | 数値 |
容量/定格出力 | 2042Wh /2200W |
満充電時間 |
ACコンセント充電:2時間、ソーラーパネル:6時間(400W)、シガーソケット:24時間 |
出力ポート数 | AC出力×3、USB-C出力×2、USB-A出力×1、シガーソケット出力×1 |
保証期間 | 5年間 |
<プロフィール>
天野 慶
ランドスケープ・アーキテクト・デザイナー、庭師、株式会社ヤードワークス代表
1977年山梨県生まれ。大学卒業後、半導体メーカーとリフォーム会社に勤務。26歳でイングリッシュガーデン専門の師匠と出会い、ランドスケープ・アーキテクトのデザイナーに。2007年に独立。2019年、株式会社ヤードワークスを立ち上げ、個人住宅や商業施設、公共施設など、日本中のさまざまなスポットの空間作りを担っている。
www.yardworks-web.com
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