【イベントレポート】BONIN ISLAND JAZZ 2023に出展しました

2023年12月10日、東京から南に約1000km離れた小笠原村父島で「BONIN ISLAND JAZZ(ボニンアイランドジャズ)2023」が開催されました。JackeryJapanは、物品協賛として参加。ポータブル電源とソーラーパネルを船に乗せ、イベントの運営で活用してもらい、現地にマーケティングチームが伺い、ブース出展も行いました。その様子をレポートします。

24時間で到着する世界自然遺産の島

イベントの前日に到着するために、開催日の2日前に浜松町駅の近くにある竹芝桟橋からフェリーに乗り込みます。ここから船の上で約24時間を過ごすことになります。一緒に乗り込む人の中には、楽器を手にしている人が多く、ジャズイベントの演奏者も同じ船に乗るようです。

船が沖にでると、すぐにスマホの電波が通じなくなりました。そこからはデッキに出て景色を眺めたり、船内にある「小笠原の歴史」などの掲示物を見ているうちに時間が過ぎていきます。

意外と退屈せずに船内で過ごしていると、部屋の電気が消えて消灯。起床して食事をしていると、いつの間にか24時間が経過し、無事に父島に到着することができました。

船の上から下を見ると、みんな半袖で迎えに来ています。12月なのに気温は28℃。青い海と気持ちの良い気候の島に到着すると、早速、会場となる「大神山公園お祭り広場」に向かいます。港から約100mの会場のステージの横には事前に送っておいたポータブル電源とソーラーパネルが無事に届いていました。

会場内には「SOLAR STAGE」も登場

今回のイベントでは、公園内のメインステージの他に、昼間にソーラーパネルで作った電力をポータブル電源に溜めて夜間にPAなどの音響機器を動かす「 SOLAR STAGE」が設置される他、ビーチにもステージが用意され、3か所のステージで時間をずらしながら、いつでも演奏が楽しめるタイムテーブルになっていました。

また、そのほかにブース出展者が夜間に使う照明や調理器具で使うためにポータブル電源、ソーラーパネルの貸し出しも行いました。同時に今回はステージ横のテントに、ブース出展もさせていただけることになり、その設営も進めます。

イベントの準備のために会場には多くの島の人が集まり、賑やかに作業が進みます。夕方に一度宿に戻り、島内に2軒しかないスーパーに行くと、大勢の人がレジに並んでいました。後で聞いた話だと、スーパーの商品は竹芝からのフェリーで一緒に届くため、商品が届くのは週に1度。島のスーパーはその日は大勢の人で賑わうそうです。

準備が終わった頃には近くの飲食店で出演者とスタッフによる前夜祭が行われ、お酒と音楽を楽しみながら、父島の夜は更けていきました。

いよいよ当日を迎える

現地に向かうと、会場が公園ということもあり、遊具で遊ぶ子供たちの元気な声が聞こえます。少しずつ人が増えていき、やがて開始時間になりました。

地元の太鼓グループの演奏からステージが始まります。ステージの前にはシートを敷いてテーブルを設置する人も現れるなど、毎年恒例のイベントらしく慣れている様子がうかがえました。

Jackeryブースにも少しずつ人が訪れ、いろいろと話を伺っていると、次第に離島特有の電気の問題が分かってきました。

・大規模な台風が来ると、ほぼ確実に停電する
・停電はだいたい半日程度
・台風は事前に来ることが分かるので対策を立てられるが、冷蔵庫の食材、特に冷凍食品が不安
・夏は停電になると暑くて大変

とのこと。その点からポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせで、どこまで停電対策ができるのか、停電対策に合うモデルの選び方などを多くの方からご質問いただきました。

ポータブル電源の実物を見てから購入を決めたかったという話もあり、ブース出展した甲斐がありました。

Starlinkとポータブル電源でライブ配信を実現

島特有のゆっくりとした時間の流れを感じながら、タイムテーブルを見ると、すでに半分が過ぎていました。人が移動しているので気になってついていくと、近くのビーチで演奏が始まりました。小笠原の青い海をバックにしたアコースティックの演奏に観客が酔いしれます。

今回の野外フェスの様子は、ポータブル電源でStarlink(スターリンク)に電源供給しながら、ライブ配信されています。Starlinkは、衛星から地上にブロードバンド接続を提供する宇宙インターネットサービスで、移動する基地局のように、どこでも安定した通信が実現できます。これにポータブル電源を組み合わせことで手軽に持ち運べる移動する基地局になるのです。

配信を担当した方からは「今回、Starlinkとポータブル電源という組み合わせを初めて試したが、移動しながらオフグリッドで電源供給ができるポータブル電源があれば、映像が途切れることがない高品質な映像をどこからでも中継できる。山の上で演奏してそれを中継するなど、色々なことが手軽にできると思う」という話を伺い、中継の新たな可能性を感じました。

熱気を見せるステージが最高潮に

今回のジャズフェスティバルには、島内外から約50人のアーティストが参加。会場の公園には、子供たちから高齢者まで大勢の方が集まっていましたが、日が沈む頃には若い人が増え、ステージの熱量も上がっていきます。

ジャズに詳しくなくても、このステージで、ハイレベルな演奏が行われていることが分かるほど、素晴らしくエキサイティングな演奏が続きます。終盤が近づくと、幻想的なステージの照明を浴びながら熱のこもった演奏に合わせて、観客も盛り上がり、会場の熱気は最高潮に達しました。

東京から約1000km離れた島で、こんなにレベルの高いフェスが毎年行われていることに改めて驚くと共に、最後に島の人たちとプロのミュージシャンが一緒に演奏をしている姿を見て、父島にいながら最上級の音楽に触られるだけでなく、同じステージで演奏する機会がもてる、このイベントの特別さを改めて感じました。

離島の停電対策にソーラーパネルを

今回のイベントについて、改めて実行委員長の小田川明子さんに話を伺いました。

「今回のイベントではフェスで取り組んでいる環境プロジェクトとして、ソーラーパネルをたくさん使用させていただきました。島民は台風による停電に対する不安を常に抱えています。同じ小笠原諸島の母島が、電力会社と一緒にソーラーパネルを使った100%再生可能エネルギーの導入を決めたこともあり、いま父島でもソーラーパネル導入への機運が高まっています。その一方で行政や電力会社がソーラーパネルの導入を決めて実現するまでは何年もかかります。そんな時に、個人で用意できるソーラーパネルとポータブル電源があれば、すぐに導入できて、停電時でも電気を使うことができます。島で関心が高い一方で、個人で買うには値段が高額なので、一度実物が見てみたい、という声が島内であり、今回Jackeryさんにお声がけさせていただきました。おかげで世界自然遺産に指定されている小笠原らしい、環境にやさしいイベントも実現できました」

今回の日程は5泊6日でしたが、そのうち48時間は船の上にいるので、滞在は3泊4日。設営からの前夜祭、本番、後片付け、打ち上げ、後夜祭もあり、島での時間はあっという間に過ぎていきました。

港で集合写真を撮り、船に乗り込むと、行きの船では知っている人のいなかったフェリーが知り合いばかりに。父島での濃密な時間とイベントの熱気、そして島の人との繋がりを感じた、特別な体験となったイベント出展でした。

Jackery Greenとは

ポータブル電源とソーラーパネルを製造・販売するJackeryは、ソーラーパネルを活用して太陽光エネルギーをポータブル電源に蓄電することで、グリーンエネルギーを使った個人ができるエコなライフサイクルを実現し、二酸化炭素の排出量を削減することで、地球環境にやさしい社会の実現を目指しています。

ソーラーパネルやポータブル電源の活用だけにとどまらず、「できること、すすめよう。for Green!」をキャッチコピーに、2022年度から環境に関する企業活動を推進していくため、「Jackery Green」というプロジェクトを開始しました。

キャッチコピーの通り、環境問題に対して、まずは小さくてもできることから、企業として何に取り組むことができるのかを考えながら一歩一歩実現していき、やがて大きなエネルギーになることを目標として活動を続けていきます。


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