モバイルバッテリーでパソコンが充電できない理由とは?
全てのモバイルバッテリーでパソコンが充電できるわけではありません。充電できない理由として、モバイルバッテリーのスペック不足やポートの不一致が考えられます。モバイルバッテリーでパソコンが充電できない理由は、以下のとおりです。
最大出力が小さい
モバイルバッテリーが備えている最大出力が、パソコンの充電に必要な電力を下回っている可能性があります。電力(W)は電流(A)×電圧(V)で求められます。
一般的なパソコンの入力側の電力は、33W~120W程度です。100Wのパソコンを充電するためには、最大出力が100W以上のモバイルバッテリーが必要になります。スマホに特化したモバイルバッテリーでは、最大出力が必要量に満たない場合が多いのです。
容量が少ない
ノートパソコンへの充電が開始できたとしても、モバイルバッテリーの容量が少なければ、フル充電することはできません。一般的なノートパソコンの容量は、10,000mAhです。パソコンのバッテリーの約1.5倍の容量があれば、1回分の充電が可能なので、15,000mAh以上のモバイルバッテリーが必要になります。
ポートが合っていない
USB Type-Aのポートしか搭載されていないモバイルバッテリーでは、パソコンの充電ができません。パソコンを充電するためには、USB Type-CまたはACを備えたモバイルバッテリーが必要です。
また、パソコンの専用のACコンセントがモバイルバッテリーに接続できない場合も、充電は難しいでしょう。パソコン側の充電に必要なポートと、モバイルバッテリー側のポートが一致していることを確認してください。
USB PDに対応していない
モバイルバッテリーが、USB‐Type‐Cを経由して行える電力供給の規格である「USB PD」に対応していない可能性があります。USB PDの主な特徴は、以下のとおりです。
・急速な電気供給ができる
・消費電力が大きな機器への充電もできる
・双方向に電気を送れる
USB PDで充電を行うためには、モバイルバッテリーだけでなく、パソコンやケーブルもUSB PDに対応している必要があります。全てのUSB‐Type‐CケーブルやパソコンがUSB PDに対応しているわけではないので、周辺機器全てを確認しましょう。
パソコンに充電できるモバイルバッテリーとは?
モバイルバッテリーでパソコンを充電するためには、モバイルバッテリーだけでなく、パソコンやケーブルも条件を満たしている必要があります。パソコンへの充電を可能にするモバイルバッテリーやその周辺機器の条件は、以下のとおりです。
パソコンの充電条件 |
モバイルバッテリー |
パソコン |
ケーブル |
最大出力がパソコンの電力を超える |
〇 |
- |
- |
パソコンのバッテリー容量の約1.5倍以上の容量を備えている |
〇 |
- |
- |
充電に必要なポートを備えている |
〇 |
- |
- |
USB PDに対応している |
〇 |
〇 |
〇 |
パソコン充電に最適なポータブル電源の5つの魅力
パソコンを充電する目的では、モバイルバッテリーよりもポータブル電源が最適です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリー以上の電気を内部に溜め込み、多彩なポートから電気を供給できる機器を指します。ポータブル電源の魅力は、以下のとおりです。
最大出力が大きい
ポータブル電源の最大出力は、モバイルバッテリーに比べて大きいです。機種によっては最大出力が6000Wにのぼります。また、安定して出力を継続できる電力を指す「定格出力」も、100W〜3000Wと高出力です。
ポータブル電源は、33W〜120W程度のパソコンを充電するのには十分な定格出力を備えています。パソコンを充電したとしても、定格出力に余りがあるので、同時に他の電化製品にも給電することも可能です。
容量が大きい
モバイルバッテリーよりも大容量なので、パソコンを複数回フル充電にできます。ポータブル電源の容量は、1Wの電力を1時間稼働させたときの電力量を指す「Wh」という単位で表されます。ポータブル電源の容量は、100Wh~3000Whと幅が広いです。
300Whのポータブル電源で80Wのノートパソコンを充電する場合、約2回フル充電できます。大容量のタイプを選べば、パソコンだけでなく、消費電力の高い家電も長時間稼働させられるのです。
AC出力ができる
ほとんどのノートパソコンには、専用のACアダプターが付いています。ポータブル電源には、AC出力のポートが付いているので、専用のACアダプターで充電が可能です。USB PD対応のケーブルやパソコンを持っていない場合でも、安心して充電できます。
また、AC出力ができることによって、自宅にあるほとんど全ての家電も稼働させられます。ノートパソコンの充電用だけでなく、アウトドアや非常用としても使いたい方には、必需品と言えるでしょう。
同時に複数台接続できる
ポータブル電源には多数のポートが搭載されているため、同時に複数台の家電に給電できます。同時に複数台接続できることにより、ポータブル電源ならではの高出力・大容量を生かした以下のようなメリットがあります。
・パソコンとスマホを同時に充電しながら、使用できる
・災害による停電時に、各家電に給電することで、普段通りに近い生活を維持できる
・ソーラーパネルから蓄電した電気を自宅の家電に給電することで、節電できる
・キャンプや車中泊などのアウトドアで、複数の家電を使って、気温対策や加熱料理ができる
充電速度が速い
モバイルバッテリーよりも大容量と聞くと、ポータブル電源自体を充電するのに時間がかかるのでは、と危惧される方も多いのではないでしょうか。ポータブル電源は、大容量にも関わらず、2時間以内でフル充電できるタイプもあります。そのため、使いたい日に即座に充電し、外出先に持っていけるので便利です。
モバイルバッテリーとポータブル電源の性能比較
外出先において、パソコンの充電が切れないよう複数回充電する場合は、モバイルバッテリーよりもポータブル電源が向いています。反対に、スマホなどの消費電力の少ない電子機器のみを充電するのであれば、モバイルバッテリーで十分です。それぞれの性能の違いを比較しました。
性能 |
モバイルバッテリー |
ポータブル電源 |
定格出力 |
△ |
〇 |
容量 |
△ |
〇 |
ポートの種類 |
△ |
〇 |
ポートの数 |
△ |
〇 |
充電速度 |
〇 |
〇 |
価格 |
〇 |
△ |
Jackery製のポータブル電源がおすすめの5つの理由
ポータブル電源は数多くのメーカーから販売されているので、どの商品を買えばよいか迷うでしょう。Jackeryは、創業から11年間でポータブル電源の世界販売台数が300万台を突破した高い実績を誇るメーカーです。Jackery製のポータブル電源がおすすめの理由を紹介します。
容量バリエーションに優れている
Jackeryのポータブル電源は、幅広い容量バリエーションが取り揃えられているので、使用する人を選びません。あなたの用途に合った機種が、きっと見つかるでしょう。Jackeryの主な製品ごとの容量と推奨する用途は、以下のとおりです。
機種名 |
容量 |
用途 |
99Wh |
パソコンやスマホの充電 |
|
288Wh |
扇風機や電気毛布などの使用 |
|
1264Wh |
・キャンプや車中泊等のアウトドア ・コンセントがない位置での家電使用 |
|
2042Wh |
・災害時の非常用電源 ・連泊や複数人でのアウトドア |
さらに、実際に使用してみて追加の容量が必要になれば、機種によっては容量を拡張できます。購入後に、使用する用途が広がる可能性も見越して、機種を選びましょう。
高速充電できる
Jackeryが独自開発し、特許も出願している「ChargeShield技術」により、コンセントで約2時間以内の高速充電が実現します。また、バッテリーを最高効率かつ安全な状態で稼働させるため、バッテリー寿命を長持ちさせる効果もあります。
純正のソーラーパネルを用いた場合でも、2時間でフル充電できるので、アウトドアなどの外出先にいながら素早く充電できるのが魅力です。
高い安全基準を満たしている
ポータブル電源を持ち運んで使う場合、振動が加わったり、気温の影響を直接受けたりする可能性があります。Jackeryのポータブル電源は、以下のように高い安全性を備えているため、安心して持ち運べます。
・BMS(バッテリーマネージメントシステム)により、異常発熱が起こりにくい
・インバータ保護システム、光充電モジュール保護システム等の複数の保護システムを備えている
・安全規格を満たしていることを証明するPSEマークを取得している
・一般社団法人防災安全協会の防災推奨マークを取得している
・耐衝撃性を持つ「ポリカーボネート樹脂」を本体に使用している
・放熱性に優れたABS防火材料を本体に使用している
コンパクトで持ち運びしやすい
Jackeryのポータブル電源は、他社の同クラスのポータブル電源に比べて、軽量かつコンパクトです。機種によっては、手のひらサイズやリュックに入るサイズも取り揃えられています。ハンドルやキャスターが付いている機種もあり、持ち運びが容易です。
パソコンへの充電以外にも、キャンプや車中泊といったアウトドアでも使用する場合は、荷物が多くなりがちなので、持ち運びやすさは重要な要素と言えるでしょう。
毎日使っても10年以上使える
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用していることで、長寿命を実現しています。充放電サイクルが多いので、毎日使ったとしても10年以上使えるのが特徴です。また、既定のサイクルを放充電した後も、工場出荷時の容量の70%以上を維持できます。
パソコン充電におすすめの機種3選
パソコンやその他の電子機器を給電するのにおすすめの機種を紹介します。機種によって、フル充電できる回数や同時接続できる台数が異なるので、用途に合わせて選んでみてください。
Jackery Explorer 100 Plus
99Whの容量かつ最大128Wを備えているので、パソコンを約1.8回フル充電できます。スマホやスマートウォッチといったガジェットの充電に向いている機器です。
■商品の特徴
・USB-CやUSB-Aから、同時に3台のパソコンやスマホに充電できる
・手のひらサイズで軽量なので、モバイルバッテリーと同じ感覚で持ち運べる
・6つの保護機能と耐火性、耐衝撃性により、どこでも安全に持ち運べる
・USB-PDに対応しているため、USB-Cでパソコンを充電できる
・99Whにより、飛行機の中にも持ち込める
Jackery ポータブル電源 300 Plus
288Whの容量かつ最大300Wを備えているので、パソコンを約2回充電できます。扇風機や電気毛布で簡単に気温対策を行いたい方にもおすすめです。
■商品の特徴
・AC出力搭載により、専用のACアダプターを使ってパソコンを充電できる
・リュックに入るコンパクトサイズなので、外出先に持ち運びやすい
・リン酸鉄リチウムイオン電池搭載により、10年以上も使い続けられる
・専用のアプリを使うと、鞄に入れたままでも遠隔で操作できる
・ChargeShield技術により、最短2時間でコンセントからフル充電できる
Jackery ポータブル電源 1000 Plus
1264Whの大容量と2000Wの定格出力により、パソコンを約15回フル充電できます。消費電力の高い電子レンジや電気ケトルなどを使ったアウトドアを楽しみたい方にもおすすめです。
商品の特徴
・計8つのポートから、パソコンや自宅にあるほとんど全ての家電に給電できる
・ChargeShield技術により、最短1.7時間でフル充電できる
・合計62個の保護システムと12重のBMS保護システムを搭載しているので、衝撃が加わりやすいアウトドアでも安心して使用できる
・ソーラーパネルで太陽光発電することで、約2時間でフル充電できる
・EPS機能により、突然の停電時に0.020秒で電気供給源を切り替えられるので、自宅で保管する場合は非常用電源として活躍する
まとめ|パソコン充電にはポータブル電源がおすすめ
モバイルバッテリーでパソコンが充電できない理由として、USB PDに対応していなかったり、容量や出力が足りていなかったりする可能性があります。ポータブル電源を使用することで、パソコンを複数回充電できる他、自宅にあるほとんど全ての家電も給電可能です。
数あるポータブル電源の中でも、Jackery製のポータブル電源は、容量バリエーションや安全性、耐久性に優れています。この記事を参考に、パソコンへの給電方法をぜひ見直してみてください。
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