車中泊の始め方

車中泊の始め方

車中泊とは、文字の通り「車の中で寝泊まりする」ことを指します。車に寝袋などの寝具を積み込み、ドライブをして駐車場などに泊まって寝るだけ。車さえあれば、ホテルの料金を気にしたり、予約をすることもなく、自分の予定と気分次第ですぐに始めることができます。今回は、人気上昇中の車中泊の始め方についてご紹介します。

車中泊の魅力とは

車中泊の魅力とは

ここでは車中泊の魅力をいくつかに分けてご紹介します。

一人の時間を楽しむ

車中泊の魅力はたくさんありますが、そのうちの1つが、一人の空間を簡単に作ることができる点にあります。例えば、大自然の中に自分一人だけというのは、なかなかできるものではありません。木々に囲まれ、川の音を聞きながら味わうステーキやお酒は格別です。

自分のお気に入りを満喫する

娯楽として、いつか読む予定だった文庫本やお気に入りの音楽のプレイリスト、さらにタブレットや小型のPCを持っていけば、夜中は映画の鑑賞会ができます。自分の部屋でも実現可能ですが、車の中で楽しんでいる、という非日常感は、車中泊だから味わえる魅力といえるでしょう。 

地域をのんびりと堪能する
車中泊の魅力は、ドライブで立ち寄った場所の温泉や観光地等をじっくり堪能できる点にあります。飛行機や新幹線では通り過ぎてしまうため、決して味わうことができない特別な時間。ドライブの最中に、ふと見かけた道の駅に立ち寄ったり、その地域の歴史や建造物を観光する。ちょっと道に迷った挙句に秘境的スポットを発見するのも「車中泊あるある」のひとつ。

適当にドライブを楽しんで、疲れたら車内で休んで、また走り出す、そんなのんびりした旅を楽しめるのも車中泊の大きな魅力です。

車中泊の魅力:地域をのんびりと堪能する

温泉に入る

車中泊の問題の一つは、入浴設備がないことです。しかし、これはチャンスともいえます。車中泊の時はぜひご当地の温泉や銭湯を味わいましょう。

地域にもよりますが、温泉や銭湯は結構な数があり、薬湯、電気風呂、サウナ等さまざまな入浴を味わうことができます。自然に囲まれた広いお風呂で足を伸ばし、じっくり汗をかく。車中泊の楽しみの一つは、間違えなく温泉といえるでしょう。

車中泊の時はぜひご当地の温泉や銭湯を味わいましょう。

どこで車中泊すればいいのか

どこで車中泊すればいいのか

車中泊をする場合、基本的には夕方ごろから翌日まで長時間にわたって駐車することになります。あまりに車中泊が多いと一般の方のスペースが無くなってしまう可能性があります。

そのため、施設によっては車中泊を禁止している場所もあるので車中泊をする時は、その場所が車中泊を公式に認めているかを事前に確かめてから訪れるようにしましょう。

経験を積んでいくと、穴場を見つけることもできますが、まずは初心者の方におすすめの場所をご紹介します。

道の駅

車中泊の宿泊地で多いのが、道の駅の駐車場です。道の駅は日本全国にあり、トイレと売店が揃っているため、地元で作られたお弁当などを堪能することができます。

その一方で、道の駅での車中泊が増えたことから禁止になっているところもあります。車中泊を推奨している施設もありますので、事前に確認のうえ訪問するようにしましょう。

オートキャンプ場

オートキャンプ場とは、テントを張る場所まで車で入れるキャンプ場です。オートキャンプ場で車中泊をする時のメリットは、焚火が楽しめること。また、トイレや洗い物をする設備もあるため、イスなどを用意すればゆったりと楽しむことができます。

RVパーク

最近増えてきたのが「RVパーク」という名称の車中泊が認められている駐車スペースです。こちらは日本RVパーク公認の車中泊施設となっており、温泉や遊園地、道の駅など様々な施設の中にRVパークが増えてきています。1台分が広々としたスペースになっているため、イスやテーブルを出してくつろぐこともできます。

車中泊にはどんなアイテムが必要か

車中泊にはどんなアイテムが必要か

利用イメージで最適なモデルを考える

ここからは車中泊に必要なアイテムを必須と推奨と分けて紹介したいと思います。

車中泊にはどんなアイテムが必要か

必須アイテム

寝袋とマット

車中泊を快適に過ごせるかはこの2つの選別にかかってきます。

まずは寝袋です。車中泊ではある程度、外気を防ぐことができるため、リーズナブルに購入できる夏用を用意するとよいでしょう。タイプとしては、通気性に優れた封筒型としっかりと体を包み込むマミー型の2種類がありますが、封筒タイプをオススメします。

使用するマットは、コンパクトに収納できるエアマットが良いでしょう。できればポンプとマットが一体型のものがオススメです。

折り畳みテーブルとバーナー

車内で料理をするときは、安定したテーブルの上で行うようにしましょう。テーブルを用意すれば、テーブルの下にも収納スペースができ、折り畳み可能なテーブルであれば持ち運びや収納も楽になり一石三鳥です。

バーナーは縦置き型、横置き型、コンロタイプの3つがあります。オススメはコンロタイプです。組み立てる手間がなく、燃料となるガス缶もコンビニやスーパーで手軽に入手することができます。

ポータブル電源

駐車場に長時間停車する車中泊では、エンジンを停止するのがマナーとなります。その場合、電源をどこから取るのか、という問題が出てきます。特にスマホやPCの電源確保は必須です。その際に役立つのが、ポータブル電源です。

モバイルバッテリーよりも大容量であり、充電もシガーソケットから行うことができます。高出力タイプであれば、ホットプレートやIH調理器、炊飯器なども使える、テレビやゲーム機も動かせるなど、車中泊でできることが一気に広がります。

また、ソーラーパネルと組み合わせれば、減った電池残量を日中の太陽光で回復させることもできるため、連泊をしたい方にはセットがオススメです。

車中泊に必須なアイテムーポータブル電源

推奨アイテム

ここからは車中泊で持っていると便利なアイテムをご紹介します。

保冷バック
冷蔵庫の代わりとして、スーパーで保冷用の氷を一緒に入れれば簡易冷蔵庫として使用できます。

洗濯かご
衣類のみならず、「物入れ」として様々な用途に使用できます。

収納ボックス
車中泊は必要なアイテムを集めていると、いつの間にか増えてしまうもの。そんなアイテムを整理する時に役に立ちます

大型のリュックまたはザック
30Lタイプぐらい大きめなもの。背負うことができるので物の移動や整理に便利。

ライト
車内のライトを使うとバッテリーがあがってしまうのでライトは別に用意しましょう。キャンプ用のランタンを購入すると雰囲気がでます。

扇風機や電気毛布などの季節家電
ポータブル電源があればエンジンを切っても電気が使えるため、暑い時期や寒い時期にこれらのアイテムを使うことで、快適な睡眠を得ることができます。

耳栓とシェード
耳栓は周りに何もなければ必要ないですが、パーキングエリアなどではトラックのエンジン音が安眠の妨げになります。またシェードはプライベート空間の確保と遮光に役立ちます。

まとめ

まとめ

「車中泊」はテントやタープなどキャンプで必要なアイテムを購入する必要もないので、手軽に始めることができます。

地域の景色、文化、料理を自らの五感で味わい、見聞を広めていくのも楽しいです。一度、車中泊を経験すれば使用したアイテムと経験は、登山やキャンプでも活躍が期待できます。

自らの世界を広げるために、ぜひみなさまも挑戦してみてはいかがでしょうか。

車中泊で世界を広げよう