能登半島地震の支援者へのインタビュー動画が公開

2024年5月23日(木)更新

ポータブル電源・ソーラーパネルの世界的リーディングカンパニー・Jackery(ジャクリ)の日本法人である株式会社Jackery Japan(本社:東京都中央区)は、2024年1月1日に発生した能登半島地震に際して、2日後の1月3日より被災地支援を開始し、合計で260台のポータブル電源・ソーラーパネル(計2400万円相当)を現地に無償提供いたしました。被災地への輸送にあたっては、現地入りして活動されている被災地支援団体の皆様や、個人で支援活動を行っている皆様にご尽力いただき、避難所や支援活動の現場で当社のポータブル電源やソーラーパネルをご活用いただくことができました。

その後Jackery Japanは、被災地での製品の使い方や被災地の現状について確認するため、2024年3月21日~23日にかけて能登半島にて現地取材を行いました。被災地支援をされている9名の方々に対し、1人約1時間、合計9時間以上に及ぶインタビューを実施。その中で、被災地でのポータブル電源やソーラーパネルの活用方法はもちろん、今回の震災の発災から現在までの支援のあり方や、今後の備えについてなど様々なご意見を伺いました。その内容をダイジェスト動画にまとめ、この度公開いたします。なお、この内容は後日特設ページにてインタビュー記事と合わせて公開予定です。

能登半島地震の支援者

●取材から分かったこと(インタビューから抜粋、ダイジェスト動画に無い内容も含みます)

<被災地におけるポータブル電源の活用法>

・用途の8割はスマホの充電だった。避難所になることが多い体育館はもともとコンセントが少ない場所であり、電気が通った後も避難者の方々は気を遣いながら充電をしていた。充電が減る中、スマホが使えないことに不安を感じる方が多く、ポータブル電源を配置することで安心して電気が使えるようになった。

Jackeryポータブル電源

大容量モデルのポータブル電源は家電が何でも使えるので、電子レンジやケトルを使う方が多かった。特にパックご飯やレトルトなどは支援物資としても多くあったので、それらを温めることができるのはありがたいという声が多く聞かれた。

Jackeryポータブル電源

・ポータブル電源が使えることで、大規模な設備が必要とされる炊き出しのハードルが一気に下がった。ガスやコンロを備えた大型の車両といった設備が無くとも、炊飯などの調理を設備のある拠点で行い、Jackeryのポータブル電源を活用して保温するという方法を取ることができたため。これにより一気に必要機材が減り、小規模な炊き出しを手軽に行うことができるようになった。

能登半島地震への支援

・支援団体のオープンジャパン様では、支援したJackeryのポータブル電源を使って食事の後大量に出る食器を洗う際に、食洗器を動かしていた。これにより水が節約でき、省力化もできるようになった

衛星ブロードバンド「スターリンク」とポータブル電源の組み合わせで1週間ぶりに電波がつながった方もおり、涙を流すほど喜んでいた。

能登半島地震への支援

・支援団体の方は、大容量・高出力モデルのポータブル電源を使って高出力の工具を使い、屋外で倒れそうなブロック塀を電動ドリルで解体するなどの作業を行っていた。

ソーラーパネルも非常に役立った。天候の悪い日でも減った電池残量が回復できるのは非常に助かった。特にJackery SolarSaga 200は、サイズは大きいものの充電速度が速いため、ソーラーパネルとポータブル電源の組み合わせだけで長期間コンセントで充電をせずに洗濯機を使っている方もいた。

ポータブル電源
ソーラーパネル

<被災状況とJackeryの支援活動>

同じ地区でも、停電がすぐに解消されたエリアとまだ停電中のエリアがあり、場所によって差がありました。また、取材先のお宅は被害が少ないように見えたが、カーブを一つ曲がると崩壊した家が並んでいるなど、エリアによって被害状況がかなり異なっていました。そんな中、取材を続けながらも集落の奥のまだ復旧していないお宅やビニールハウスに避難されているご家族、車へ避難されている方などかなり細かい場所までポータブル電源をお届けし、それぞれご活用いただきました。(Jackery Japan マーケティング部:鈴木) 

<現地で活動されている支援団体からの声>

被災地に届いたJackeryのポータブル電源を起動してみて、充電が100%に近い数値で驚いた。これが20%など少ない電池残量だと意味がないため、本当に助かった。しかも、前日に提供を依頼すると翌日には大量の製品が用意してあって、全部充電してある。それがどれだけ大変か同じユーザーとして痛いほど分かるし、だからこそ非常にありがたかった。(災害支援ボランティア・一般社団法人四番隊 伊藤純氏)

能登半島地震への支援

●取材を通じて感じたポータブル電源のニーズ、今後の取り組みについて

Jackeryのポータブル電源には大容量、中容量、小容量と様々な種類がありますが、今回被災地の状況を想像しながら大容量と小容量の組み合わせを多くご提供いたしました。一方、様々なニーズがあり、ポータブル電源を初めて使う方も多いであろう現場で、容量の異なる商品を上手く使い分けていただくことはできるのだろうかと心配に思っていました。

しかし、実際には必要な場所に必要な容量を的確にお届けすることができ、それぞれの現場でポータブル電源を上手くご活用いただくことができました。それは今回中継役となっていただいた皆さまがJackery製品のユーザーであったり、イベントで製品を使ったことがある方ばかりだったからです。その方々が現場で采配してくださっていたことで的確な配置ができていたのだと知り、非常に有難く思いました。

今回の現地取材では、ポータブル電源の知名度の問題から支援のお申し出を断られてしまうということもあり、防災におけるポータブル電源の重要性をいかに高めることができるのか、という点が課題として残りました。今後はイベントや店頭などでJackery製品に触れる機会をさらに増やしていくとともに、防災の観点からのポータブル電源の価値や用途などの周知にさらに力を入れていきたいと考えています。この度の取材において、お忙しい中ご協力いただいた皆さまにお礼申し上げます。

最後に、能登半島地震で亡くなられた方々へ心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方へお見舞い申し上げます。Jackery Japanは、今後も被災地のニーズをくみ取りながら、私たちにできる支援を続けてまいります。