充電式ヒーターって実在するの?ガスヒーターと比較してくわしく解説

充電式ヒーターって実在するの?ガスヒーターと比較してくわしく解説

脱衣所など少し狭い小部屋などに暖房器具がなく、小型の暖房設備が欲しいと感じる方は多いでしょう。部屋が狭いと、コンセントがなかったりするケースも珍しくありません。コードレスの充電式ヒーターが欲しいと感じ、いろいろ探したことのある方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、充電式ヒーターについて詳しく解説しています。

コードレスでバッテリー付きの充電式ヒーターは「実在するのか?」について言及し、それに代わるヒーターの紹介や特徴の比較にもくわしく解説しています。気になる方は最後まで読んでくださいね。

充電式ヒーターって存在するの?

流し台の足元や、脱衣所など、小さな個室の寒さ対策に、コードレスでコンパクトなヒーターが欲しいと思ったことはないでしょうか。そんなときに便利なのが充電式ヒーターと呼ばれるものです。しかし、電気ストーブや電気ファンヒーターの出力を見てみると、600W以上のものが多く、そんな高出力のヒーターを充電式の小型バッテリーで使えるのでしょうか。ここでは充電式ヒーターについてくわしく解説します。

●バッテリー付きの充電式ヒーターは存在しない

小型のファンヒーターを見てみると、ほとんどの製品には電源コードがあり、バッテリーで動くヒーターは見当たりません。一般的なファンヒーターの消費電力は600W~1200W必要なため、これに対応するバッテリーを内蔵しようとしたとき、製品はかなり大きなものになってしまいます。まとめると、

・ファンヒーターに必要な電力を賄う小型バッテリーが存在しない

・バッテリー内蔵型にするには大型で重量も重くなってしまい、製品化するメリットがない

最近のポータブル電源に内蔵されているリン酸鉄リチウムイオン電池でも、ファンヒーターの出力を賄える容量を持つものは重さが20kg近くあります。それを使っても動かせるのは2時間くらいが限度です。またファンヒーターが発生させる熱からどうバッテリーを守るのかも課題があるため、今のところ小型でバッテリー付きのヒーターは現実的に無理ではないでしょうか。

●小型ファンヒーターは全てコンセントが必要

電気ファンヒーターは小型のものが販売されており、ほとんどの製品で電源コードが付いています。しかも、AC100Vの家庭用コンセントです。USBケーブルで供給できる電力は、最大で約240W程度しか供給できません。ファンヒーターが必要な電力を供給できないため、ファンヒーターの電源コードは全て家庭用コンセントが使われています。

世間で言う充電式ヒーターとは

インターネットで調べてみると、楽天やAmazonなどのネット通販サイトでは「充電式ヒーター」が販売されているのをご覧になった方は多いかと思います。実際に検索してみた結果をまとめました。

●楽天市場やAmazonで販売されている充電式ヒーター

楽天市場やAmazonで販売されている「充電式ヒーター」とは、電熱式のものを言います。実際に検索すると、小型の電気ファンヒーターも一緒に出てきますが、合わせて出てくるのが以下の製品です。

・パネルヒーター

・充電式 電熱 ヒーター

・ネックウォーマー 首掛けカイロ

これらはUSBケーブルからモバイルバッテリーで動くものが多く、中には充電式のバッテリーが内蔵されているものもあります。消費電力は100W以下で、電気毛布と同じくらいの電力で稼働が可能です。これなら、バッテリーやモバイルバッテリーで十分使えます。

●購入を検討される方は必ず商品レビューを確認する

「充電式ヒーター」で検索に出てきた小型の電気ファンヒーターの中でも、「充電式」の項目が掲載されているものがあります。それらの商品をくわしく調べてみると、商品レビューには

「充電式ではなかった」

「電源コードがついていた」

などの書き込みが多数見られます。実際に製品を購入された方の意見から考えると、やはり電気ファンヒーターで充電式のものはまだ販売されていないようです。

充電式ヒーターの種類とそれぞれの使用用途

充電式ヒーターの種類とそれぞれの使用用途

では、前述した世間でいう充電式ヒーターは、どのようなものなのか。充電式ヒーターの種類とそれぞれの詳細や使用用途についてくわしく解説します。あなたの望む使い方に照らし合わせてみてください。

●充電式 電熱ブランケット

電熱ブランケットは、ブランケットに電熱線が部分的に内臓されていて、ブランケットが暖かくなる仕組みになっています。モバイルバッテリーを接続して使うものが多く、50℃以上の熱量を発生させることができます。5000mAのモバイルバッテリーで3~5時間程度使用できます。機能性にも優れていて、

・温度切替ができる

・丸洗いができる

・羽織れるようボタンが付いている

など、種類によって幅広く使用することが可能です。冷え性の方で、手足や肩口など寒い部分をピンポイントで暖めてくれます。車中泊や室内で部分的に体を暖めたいときにおすすめです。

●充電式ネックヒーター

充電式ネックヒーターは、首にかけて使用するヒーターです。首元は、寒さを感じやすい部分なため、寒さ対策には最適です。スイッチを入れて約10秒で暖かくなり、寒さを感じやすい首元を暖めてくれます。温度は40~50℃で温度調節ができるものも多いです。バッテリー付きで9000mAで4~8時間ほど稼働が可能です。重量が500g程度なので、軽くてあまり重さを感じないようにできています。

本体が熱くなるので、長時間地肌にあてていると低温火傷の原因となります。ネックウォーマーなどの上から使用することをおすすめします。室内の使用や、アウトドアにも利用できる、部分的な寒さを和らげるのに最適です。

●充電式ファンヒーター

小型の温風が出るヒーターです。デスクの上にも置ける小型サイズ。「充電式」と書かれていたりもしますが、実際は電源コードで動くものがほとんどです。小型のもので300W~あります。実際使ってみると、300Wではホントに部分的にしか暖かさを感じないため、少し物足りなさを感じてしまいます。

脱衣所やトイレなど小部屋での寒さを和らげるために使用するなら最低でも600W以上はほしいところです。購入を検討されている方は、電力量に注意して購入するようにしましょう。

充電式ヒーターとガスヒーターを比較

使用用途によって、寒さを感じず便利に使用したいですよね。コードレスを望まれる方には、ガスヒーターの利用を考えてみるのも1つの方法です。ここでは充電式ヒーターとガスヒーターの特徴をそれぞれ解説します。

●ガスヒーターの特徴

ガスヒーターとは、内部でガスを燃焼させ、その熱をファンで送り出すことで部屋を暖める暖房器具です。最近ではカセットガスで動くガスヒーターも販売されていて、コードレスで使用するうえでとても便利な暖房器具として重宝されています。

・電源コードを必要としない

・持ち運びができる

・燃料がカセットコンロなので携帯性に優れている

ことから、屋外やアウトドアでも使用している方も居ます。キャンプや車中泊などにも利用できるのですが、テント内や車内で使用するときは一酸化炭素中毒に注意が必要になります。

●充電式ヒーターの特徴

充電式ヒーターとは、コンパクトでコードレスなものもあり、持ち運びができるのが特徴です。電気を使って熱を発生させ、部分的に冷える箇所を暖めることに向いています。

・手足の寒さや首筋などの部分的な個所をあたためることができる

・モバイルバッテリーやバッテリー内蔵型で動くので携帯性に優れている

などの特徴があります。冷え症の方や部屋全体を暖めたときの湿度が気になる方、電気代を節約したい方におすすめです。

●キャンプで使うならガスヒーターがおすすめ

ガスヒーターは、屋外の使用やキャンプなどのアウトドアでの使用におすすめです。電気が使えない場所で手軽に使用できるのが最大のメリット。ガスを使うので、狭い室内での利用は一酸化炭素中毒の危険性があるため注意しましょう。使用するなら定期的な換気が必要です。

テント内での利用を長く想定する場合、充電式ヒーターもおすすめします。この場合、ポータブル電源を使えば、電源の内キャンプ先でも充電式ヒーターを安全に利用できます。

●車中泊で使うなら充電式ヒーターがおすすめ

狭い車内での利用なら、充電式ヒーターの方が無害でおすすめです。ほかの寒さ対策とともに利用することで、冷気の影響を受けやすい車内でも暖かく過ごすことが可能です。ポータブル電源などの電力供給源があれば、小型の電気ファンヒーターの利用もできます。

充電式ヒーターへの4つの給電方式

充電式ヒーターを使うには、電力を供給するものが必要です。充電式ヒーターの特徴であるコンパクトで携帯性に優れていることを可能にするために、電力供給源は切り離されているものが多いです。ここでは、充電式ヒーターの給電方式について4つご紹介します。

①ポータブル電源

充電式ヒーターへの4つの給電方式

ポータブル電源とは、モバイルバッテリーよりも大容量で、スマホやカメラだけではなく、充電式ヒーターや電気毛布など様々な電気製品にAC電力を供給できる持ち運び便利な電力供給源です。たとえば、スマホやパソコン、家電製品などUSBや家庭用コンセント(AC100V)の出力ポートがあるのが特徴です。ポータブル電源があれば、災害の停電時やキャンプ、車中泊でも電気毛布やコタツ、小型ファンヒーターにも電力供給ができるようになります。

ガスが出ないため、テント内や室内でヒーターや電気毛布を長く使っても一酸化炭素の中毒の心配がございません。あなたが使いたい電気製品の容量や、使用時間を考えながら、ベストサイズを選んでください。

関連人気記事:【最新版】ポータブル電源を普段使いする方法は多彩!製品を選ぶコツも紹介

②モバイルバッテリー

携帯性に優れていて、カバンやポケットにも入る大きさの電力供給源です。小型な分電力を供給できる電気製品が限られており、USB、C-Typeの出力ポートを持っています。

主に、スマホやタブレット、LED仕様の照明器具への電力供給に向いています。出力できる最大容量にも限界があるため、消費電力の大きい電気製品は動かせません。

➂カーインバーター

車のシガーライターから電力を変換し、家庭用電源(AC100V)が利用できるようにする電力変換器です。中には電気ケトルやドライヤーなどの消費電力が高いものが使える製品もあります。あなたが車で使いたい電気製品の消費電力を考えて、動かせる容量のカーインバーターを選びましょう。ただ、ドライヤーなど瞬間的に最大出力が必要な電気製品もあるので、定格出力は余裕を見て選ぶことをおすすめします。

④家庭のAC電源

自宅にあるコンセントから電力を供給できます。充電式ヒーターを自宅で使うなら、家庭用コンセントから利用すれば問題ありません。一般的なご家庭にあるコンセントでは、1つの差込口につき1500Wまで利用できます。ほぼ全ての家電製品が利用できるようになっています。

ケース別充電式ヒーターの選び方

様々な場所で活躍する充電式ヒーター。ここでは具体的な利用ケースによって最適な充電式ヒーターの選び方をご紹介します。

●キャンプや車中泊で使用する充電式ヒーターの選び方

キャンプや車中泊などのアウトドアで使用する充電式ヒーターは、手軽に持ち運びができて場所を取らないものがベストです。それを踏まえて、考えるべきポイントは3つあります。

・ポイント1:製品の形状

・ポイント2:サイズや重さ

・ポイント3:給電方式

キャンプのテント内で使うときや、車中泊での使用の場合、限られた空間の中で邪魔にならないこと。持ち運びができる重さであることは重要です。また、充電式ヒーターではAC100Vが必要な製品もあり、あなたの持ち合わせの電力供給源のことを踏まえたうえで選びましょう。

●室内や自宅で使用する充電式ヒーターの選び方

室内や自室であれば、充電式ヒーターに供給できる電源は確保されていると思います。室内や自宅で使うなら、性能や置き場所を重視して、あなたが寒さを感じる箇所を的確に暖めてくれるものを選ぶことです。ポイントは2つです。

・ポイント1:製品の機能性、暖房器具としての性能性

・ポイント2:サイズや形状

温度調節機能や首振り機能、おやすみタイマーなど、機能性に優れたものを選ぶと良いでしょう。また、製品を設置する場所によって大きさや形状にも気を配った方が良いです。勉強中や作業中の使用で足元の冷えを防ぐために使用する場合、どこに設置するかによってあなたが望む製品の大きさや形は異なります。

停電時や車中泊での充電式ヒーターの使用におすすめのポータブル電源2選

https://www.jackery.jp/blogs/power-station/power-station-usage-tips

車中泊やキャンプ、停電時で充電式ヒーターを使用するに必要な電力供給源の1つとして、ポータブル電源は一番おすすめです。大容量で高定格出力のポータブル電源なら、充電式ヒーター以外の寒さ対策にも使用できるので、おすすめです。ここではポータブル電源の利便性についてくわしく解説するとともに、おすすめのポータブル電源をご紹介します。

●ポータブル電源で充電式ヒーターを稼働する必要性

ポータブル電源は、モバイルバッテリーよりも容量が大きいことにより、様々な製品に電力供給ができるメリットをもっています。たとえば、

・複数の出力ポートを持ち、充電式ヒーター以外の家電製品も動かせる

・場所を選ばず充電式ヒーターを稼働させることができる

・持ち運びが可能で屋外でも家電製品に電力を供給できる

など、充電式ヒーターを柔軟に使用することができるだけでなく、様々な用途に家電製品や電気工具なども使えるようになります。また、もしものときの災害対策にも役立つ装備品です。災害に合って停電になったとき、家電製品が使えないとかなり不便です。ポータブル電源があれば、停電時でもいつもと同じように電気が使えることで、復旧するまでの期間を不便なく過ごせるようになることもメリットの1つです。

●おすすめ1「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」

Jackery ポータブル電源 1000 Plusは1264Whの大容量と、2000Wの定格出力を持ち、充電式ヒーターを動かすのに最適なポータブル電源です。Jackeryなら複数同時に電力供給できるので、充電式ヒーターを使いながらでもほかの家電製品を動かすことも可能です。たとえば、

・脱衣所で充電式ヒーターを使いながらドライヤーで髪を乾かせる

・充電式ヒーターをデスク上で使いつつ、電熱式のブランケットで膝から下を暖める

・充電式ヒーターを使いつつ、スマホを充電する

ことも可能です。1000 Plusのバッテリー残量が減ってきたら、家庭用コンセントから最短1.7時間で満充電になるのも魅力。ご家庭に1台あれば、節電対策や災害対策装備として使えます。また、女性でも持ち運びができる重さのため屋外でのDIYやアウトドアにも手軽に使えておすすめです。

製品名 Jackery ポータブル電源 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

●おすすめ2「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」

Jackery ポータブル電源 2000 Plusは、2042Whの超大容量で3000Wの定格出力を持っています。充電式ヒーターも製品によっては3台同時に稼働ができる容量を持っています。おすすめポイントは、

・充電式ヒーター以外の防寒設備もラクラク同時に稼働でき、万全な寒さ対策ができる

・合計10個の出力ポートで様々な家電製品を稼働&充電できる

・1台買えば10年以上使える長寿命

充電式ヒーター以外の寒さ対策装備品、たとえば電気毛布やブランケットでもラクラク同時に稼働させることができます。定格が3000Wあるので、消費電力を気にせず使えるのが2000 Plusの魅力。しかし、2000 plusともなれば価格は相当なもの。数年で壊れてしまえば損した気分にもなってしまいます。

Jackery製品は安心・安全で長寿命な性能を持ち、電気用品安全法(PSE)の適性検査にも合格した品質を兼ね備えた製品です。サポート体制も充実しているので、高価でも期待以上の性能と品質であなたの満足感に与えてくれるでしょう。

製品名 Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

まとめ:真の充電式ヒーターが開発されることを願う

今回の記事では、充電式ヒーターは実在するのか?という疑問点から、残念ながらコードレスのバッテリー付きファンヒーターは存在しないことをまとめました。また、世間でいう充電式ヒーターとは、

・充電式 電熱ブランケット

・充電式ネックヒーター

などを指すことも踏まえ、給電方式やガスヒーターとの特徴を比較した内容もくわしく解説しています。最近では、大容量モバイルバッテリーも次第にコンパクトになってきています。

コードレスのバッテリー付きファンヒーターもひょっとしたら開発されるかもしれません。技術の進歩に期待したいですね。


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