「アウトドアギアこそ、災害時に活用できる」スタイリスト・平健一氏
アウトドアで使う寝袋やテントは、実は災害時にも役立つアイテムです。キャンプのアイテムの中には、災害時に活用できる物もたくさんあるはず。そこで今回はアウトドア業界で大活躍のスタイリスト、平健一(たいら けんいち)氏に災害時に活用できて、普段使いもできるキャンプギアを教えてもらいました。
3.11で自分ができる防災対策をすることを決意
3.11で自分ができる防災対策をすることを決意
―最初にご自身の災害の経験について教えてください
平氏「東日本大震災が一番大きい経験になります。あの時はスタイリストとして、原宿で服をリース中でショップの中でした。地震の揺れは大きかったですが、次の現場に持って行く服を用意しなくてはいけない。どうすればそれが実現できるか、大渋滞の中でなんとか移動してここなら服が手に入ると思った原宿のお店に行ったら、みんな同じことを考えたのか、大勢のスタイリストがそこに集まっていたのを覚えています」
―その時に得た教訓はありますか
平氏「災害対策は、国や自治体任せではなく、自分でしなくてはいけないと強く思いました。自分と家族を守るために、あの地震以降、食料や水、ガスなどもけっこうしっかり備蓄しています。また、防災グッズは買って仕舞っておく人が多いですが、私は必ず使って試すようにしています。普段から使い方を分かっていないと、いざという時に使えない、期待外れだった、という事態も起きる可能性があるので、それは必ず行うようにしています」
平健一氏おすすめの災害時に役立つアウトドアギア
平健一氏おすすめの災害時に役立つアウトドアギア
次に、数多くのアウトドアグッズに精通する平氏に、普段使いやキャンプシーンでも活用でき、さらに災害時にも役立つアウトドアグッズについて聞いてみた。
モスキーランタン
「ランタンとしても使えて、虫対策もできる製品です。光で虫をおびき寄せて撃退します。よくコンビニなどで街灯の近くにある虫を集める青い光と同じ構造です。キャンプで使っていますが、2か所ぐらいに配置すれば、かなり効果的です。虫対策は、災害時には意外と見落としがちですが『快適さ』という意味では重要なポイントなので、ぜひ取り入れてほしいですね」
アウトドアタオル
「広げるとかなり大きなウェットタオルになります。生地が厚く、耐久性があるのでお風呂に入れない時に体を拭く際にも使用できます。また香りが良いのでリラックス効果も高まります。使い捨てではなく、洗って再度使うこともできるので、いざという時に大変重宝するアイテムです」
オールウェザーブランケット
「こちらはNASAが開発した重量が軽く使いやすいシートです。キャンプや登山で雨風を凌いだり、ブランケットのように体を包んで寒さ対策することもできます。また、タープとしても使用できたり、普通にレジャーシートのように使うこともできます。4通りの使い方ができるので、ぜひ1枚は持っていて欲しいアイテムですね」
平健一氏にJackery Solar Generatorの活用法を聞く
平健一氏にJackery Solar Generatorの活用法を聞く
最後に平氏に、Jackeryのポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせたJackery Solar Generator(以下、SG)について話を伺った。
―SGは、普段どんなことに活用したいですか?
平氏「私はやっぱりアウトドアに持っていきたいですね。連泊のキャンプや大勢で行くときにソーラーパネルで充電できると安心感がありますよね」
―では災害時にSGがあったらどんなことに活用したいですか?
平氏「太陽光で電気が作れるので、停電になっても安心ですよね。ソーラーパネルのある安心感というのは大きいと思いますので、自分と家族を守るために使いたいですね」
利用イメージで最適なモデルを考える
撮影協力:シスターマーケットカフェ