家庭用蓄電池は電気を溜めたり使ったりできる充電池
家庭用蓄電池とは、太陽光パネルなどで発電した電気を一時的に溜めて、必要な時に使用できる蓄電池のことです。今日では、蓄電池を導入する過程が増えており、電力の自給自足が進んでいます。世界の蓄電池市場は2025年に2,407億円規模まで拡大すると予想されており、日本でも家庭用蓄電池のニーズは増加傾向です。
参考:富士経済プレスリリース
ここでは、以下の3つについて見ていきましょう。
・家庭用蓄電池の仕組み
・家庭用蓄電池の使い方
・据付型家庭用蓄電池の寿命は10~15年が一般的
家庭用蓄電池について詳しく知りたい人は、参考にしてください。
家庭用蓄電池の仕組み
家庭用蓄電池は簡単にいうと大型の充電器で、電解液とプラス極・マイナス極の電極で構成されています。電子が2つの電極の間を行き来することで、化学反応で発生した電気の「充電」と、電気を使用する時の「放電」を繰り返し、電力が供給される仕組みです。
なお蓄電池は充電と放電を何度も繰り返していることから、「二次電池」とも呼ばれています。
家庭用蓄電池の使い方
家庭用蓄電池の使い方には、以下の2つがあります。
・電気代の節約
・停電や自然災害などの非常時
家庭用蓄電池で、電気代の節約ができます。昼間と夜間では電気代の価格差があるので、電気代が安い夜間に電気を充電、昼間に電気を使用するといった方法で利用すれば電気代の節約に繋がります。さらにソーラーパネルと併用すれば、昼間に自宅で発電した電気を家庭用蓄電池に溜めて使用できるので電気代の節約に効果的です。
そのほかにも常日頃から家庭用蓄電池に電気を蓄えておくと、非常時で停電した時などに非常電源として使用できます。停電するとスマートフォンのバッテリーがなくて連絡が取れなかったり、テレビから停電の情報を得られなかったりと不便な生活を強いられます。大容量の家庭用蓄電池があれば復旧するまでの間も電気を供給できるので、いざという時のために便利です。
据付型家庭用蓄電池の寿命は10~15年が一般的
家庭用蓄電池のバッテリーは「リチウムイオン電池」が主流で、寿命の目安は10~15年が一般的です。しかし、家庭用蓄電池は電池の種類や使用回数、バッテリーの容量、環境によって寿命年数が変わります。
また近年では性能が優れた家庭用蓄電池も販売されており、使い方次第では寿命が長くなることがあります。なお国税庁によれば蓄電池の法定耐用年数は6年となっていますが、これは税法上の耐用年数のことを指しているため、家庭用蓄電池の平均寿命ではありません。
蓄電池は主に4種類!種類別の特徴を紹介
蓄電池には以下の4種類があります。
・鉛蓄電池
・ニッケル水素電池
・リチウムイオン電池
・NAS電池
ここでは、種類別に蓄電池の特徴を紹介しています。
鉛蓄電池
鉛蓄電池は150年以上前に開発され、現在でも使用されている長い歴史をもった蓄電池。最大のメリットは、コストパフォーマンスが高いことです。安価で製造できるため、非常用電源や車載用バッテリー、フォークリフトなどさまざまなシーンで利用されています。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、当時主流だった「ニカド電池」の代替品として普及し、広く活用されている蓄電池です。特徴として、エネルギー密度が高いことと過充電と過放電に強いことが挙げられます。小型化が可能で安全性が高いことから、現在ではハイブリット車の動力源として主に利用されています。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、日常生活で最も活用されている蓄電池。家庭用蓄電池のバッテリーにも、一般的にリチウムイオン電池が使用されています。エネルギー効率が高いことや、電力の状態を把握しやすいことが特徴です。また小型化しやすいため、身近ではスマートフォンやパソコンなどの電子機器に活用されています。
NAS電池
NAS電池は、メガワット級の電力を貯蔵ができる特徴があります。大規模な電力を必要とする工場などで、バックアップ電源として活用されている蓄電池です。
一方で、ナトリウムと硫黄といった危険物が使用されている点や、作動時は温度を300度の高温を維持する必要がある点などのデメリットがあります。そのためNAS電池は高出力の電力供給が可能ですが、今後も家庭用蓄電池として利用するのは難しいでしょう。
家庭用蓄電池の価格相場は13.9万円/kWh
『MRI三菱総合研究所』が「家庭用蓄電システムの価格水準」を調査したところ、2022年度の家庭用蓄電池の価格相場は「13.9万円/kWh」となっています。下記のグラフを参考に2015年度から比較すると、近年では価格相場は低下傾向です。
引用元:「MRI三菱総合研究所(定置用蓄電システムの普及拡大策の検討に向けた調査39ページより)」
なお家庭用蓄電池の導入時には、本体価格以外に工事費がかかります。先ほどの2022年度を例に挙げると、本体価格+工事費の相場は13.9万円/kWhです。このことから一般的に良く導入される「5kWh」および「10kWh」の価格相場を見積もると、下記のようになります。
容量 |
価格相場(/1kWh) |
5kWh |
69.5万円 |
10kWh |
139万円 |
高性能の蓄電池はより高額になるため、あくまで目安として考えると良いでしょう。
家庭用蓄電池を安く導入する2つの方法
家庭用蓄電池を安く導入する方法は、以下の2つがあります。
・自治体の補助金を活用する
・ポータブル電源を選ぶ
ここでは、上記の方法について詳しく解説しているので、家庭用蓄電池の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
方法①:自治体の補助金を活用する
家庭用蓄電池の導入には、「国」と「地方自治体」の補助金が交付されます。国の補助金制度は以下の通りです。
・ZEH補助金:国が設けた基準を満たした住宅を対象にした補助金制度
・DER補助金:SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)より支援される補助金制度
・こどもエコすまいる補助金:子育て世代・若者夫婦の省エネ住宅取得を支援する補助金制度
加えて、地方自治体の補助金も重複して交付が可能です。国と地方自治体の補助金制度をうまく活用すれば、家庭用蓄電池を安く導入できるでしょう。しかし、地方自治体の補助金制度には以下の注意点があります。
・各地方自治体で、申請時期が異なる場合がある
・地域によっては補助金制度がない
・各地方自治体の補助金制度は、予算がなくなり次第終了する
・家庭用蓄電池を導入する前に、申請が必要な場合がある
各地方自治体によって公募方法が異なるため、補助金を申請する場合は地方自治体の窓口やホームページで補助金制度の情報を確認しましょう。
参考:環境省「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」
方法②:ポータブル電源を選ぶ
ポータブル電源とは、大容量のバッテリーが内蔵されている蓄電池です。家庭のコンセントと同じAC100V電源を搭載しており、日常で使用するスマートフォンやタブレット・ノートパソコンの充電だけではなく、小型冷蔵庫や電気ケトルなど家電製品への給電ができます。
一方で、ポータブル電源の他にモバイルバッテリーがありますが、サイズは小さいものが一般的で容量は多くありません。また、モバイルバッテリーのほとんどがUSB出力しかないので、動かせる家電製品は限られます。ポータブル電源なら、あらゆる家電への電力供給が可能です。
加えて据付型の家庭用蓄電池とは異なり手軽に持ち運びができるので、持ち出して車内や出先で使えるのがポイントです。自然災害時に停電で電力を確保できない場合でも、場所や状況を問わずに活用できます。
大容量の家庭用蓄電池ならポータブル電源がおすすめ!
家庭用蓄電池の設置を検討している人は、以下のメリットがあるポータブル電源も選択肢のひとつにしてみるのはどうでしょうか。
・設置工事不要で価格が安い
・自宅以外でも使える
・後から簡単に容量拡張ができる
ここでは、ポータブル電源を所有するメリットについて詳しく解説します。家庭用蓄電池の導入を考えている人はぜひ参考にしてください。
ポータブル電源のメリット①:設置工事不要で価格が安い
家庭用蓄電池と違い、持ち運びができるポータブル電源は設置工事が不要のため工事費用がありません。さらに本体価格の相場が100万円以上する家庭用蓄電池と比較すると、ポータブル電源は数万~数十万円なので導入コストを大きく抑えられます。
「電気代は節約できるんだろうけど、費用が高すぎて導入に踏み切れない…」という人は、ポータブル電源から始めてみるのがおすすめです。
ポータブル電源のメリット②:自宅以外でも使える
持ち運びができるポータブル電源は、自宅以外の場所でも電力供給が可能です。外出先でも、ポータブル電源があれば電化製品を自宅にいる時と変わらずに使用できます。
例えばキャンプの場合は、調理家電を使ってさまざまなキャンプ飯を料理して食べたり、寒い冬でも暖房機器を使って暖かく過ごせるでしょう。大自然のなかでも、快適に過ごしたいと考えているアウトドア派の人にはおすすめです。
ポータブル電源のメリット③:後から簡単に容量拡張ができる
家庭用蓄電池は一度設置すると増設は難しいですが、ポータブル電源は購入後でも容量拡張ができます。なかでも当社が販売する「Jackery Solar Generator 2000 Plus」「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は拡張バッテリーの取付が可能で、容量拡張が簡単です。
例えば「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は拡張バッテリーを5個まで接続でき、2,042Whの容量を最大12,000Whまで拡張できます。また「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は1,264Whの容量ですが、最大3個まで拡張バッテリーを追加し5,000Whまで容量拡張が可能です。「どのくらい使うかも分からないのに、いきなり大きな出費はできない…」という方は、増設可能なポータブル電源を選ぶと良いでしょう。
「Jackery Solar Generator」なら安く太陽光発電システムを作れる!
2012年にアメリカ・カリフォルニアで創立した「Jackery社」は、販売台数300万台以上の業界トップクラスの実績を誇るブランドです。同社から販売されている「Jackery Solar Generator」は高品質な製品で、安く太陽光発電システムを作れます。ここでは、家庭用陸電池よりも圧倒的に安く、後から容量拡張が可能な以下の製品を紹介しています。
・Jackery Solar Generator 2000 Plus
・Jackery Solar Generator 1000 Plus
「家庭用蓄電池は高いから、もっと安い方法で太陽光発電を始めたい」という方はぜひ当社のポータブル電源を選んでみてください。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
・2,042Whの大容量
・最大12,000Whまでバッテリー拡張が可能
・3,000Wの高出力で使えない家電なし
・「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」搭載で10年以上の長寿命を実現
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、手軽に持ち運びができるポータブル電源とソーラーパネルのセットです。専用のコネクタを拡張バッテリーに接続すれば、2,042Whの大容量を最大12,000Whまで拡張が可能です。
同時に複数の電化製品が使用できるので、家庭用蓄電池並みの電力供給を実現できます。3,000Wの高出力で、電気ケトルや電子レンジなど消費電力が大きい電化製品も同時に使用可能。自宅の電気の大半をこの1台でまかなえるでしょう。
もちろんキャンプなどの電源がない大自然のなかでも活用できます。災害時を含めさまざまな場面で利用できるため、1台備えておくのがおすすめです。
またバッテリーには「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を搭載。10年以上の寿命で長く使用できます。安いからといって、何度も買い替える必要はありません。家庭用蓄電池よりも低予算で導入できる「Jackery Solar Generator 2000 Plus」で、災害対策や電気代の節約を始めましょう。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
・1,264Whの容量
・最大5,000Whまでバッテリー拡張が可能
・専用アプリで動作をコントロール
・約356×260×198mmのコンパクトサイズ
「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は1,264Whの容量を備えたポータブル電源とソーラーパネルのセット。スマートフォンのフル充電を約65回できたり、液晶テレビを連続14時間視聴できたりと、パワフルな容量が搭載されています。「2000Plus」と同様、拡張バッテリーに対応し、最大5,000Whまで容量を増やすことも可能です。
加えて、「Jackery Solar Generator 1000 Plus」の充電方法は簡単。家庭にあるACコンセントを使用すれば、1.7時間でフル充電ができます。また、持ち運びができるソーラーパネルを使って充電ができるため、停電の際は心強い蓄電池です。
さらに、Jackery専用アプリを使えば遠くからでも操作ができる優れもの。電源のオン・オフのコントロールや電池残量などの状態を、BluetoothとWi-Fiを使って場所を問わずに確認できます。必要に応じてバッテリーモードを操作することにより、バッテリー寿命の延長も実現可能。無駄なく電力を使えるので、電気代の節約効果もバツグンです。
さらにポータブル電源のサイズは約356×260×198mmと、場所をとらずにコンパクト。家庭用蓄電池を導入したくても設置するスペースがない人、安く導入して後から使い道に応じて増設していきたい人はぜひ「Jackery Solar Generator 1000 Plus」を導入しましょう。
まとめ
家庭用蓄電池は補助金制度を利用して安く導入ができ、電気代の節約に一役買います。また停電時にはさまざまな家電を動かせるため、頼りになるのが蓄電池です。
一方で家庭用蓄電池よりも安価で導入でき、設置スペースもいらないポータブル電源も外せません。家庭用蓄電池と変わらず活用できるだけでなく、持ち出してキャンプなどのシーンでも使えます。費用面がネックになっている人は、ぜひ低予算でコスパがいい「Jackery Solar Generator」から始めてみましょう。
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