蓄電池とは?メリットやデメリットとポータブル電源の違いについて
近年、過去に類を見ないほどの電気代が高騰し、家計が苦しいとお考えではないでしょうか。また、予期せぬ災害のことを考え、予備電源が必要だと思うはずです。そんなときに電気代を減らしたり、予備電源の確保をしたりする方法はないのかと考え、太陽光発電や蓄電池の検討をされるというわけです。
しかし、そもそも蓄電池とはどういうものなのか、どんな役に立つのかを詳しく説明できる人は少ないです。今回は蓄電池とは何なのか、蓄電池のメリットとデメリット、近年注目のポータブル蓄電池についてお話ししますので参考にしてみてください。
蓄電池とは何?
蓄電池とは、その名の通り電気を蓄える機械のことを指します。
本来は工場や会社などの企業向けで使われていた蓄電池ですが、大きな災害が発生し電気を確保しておく重要性がさけばれ一般家庭でも浸透してきたというわけです。一般の蓄電池は、エアコンの室外機のように設置工事が必要です。
実は蓄電池の使いかたは大きく分けて2種類あります。
①電力会社から電気を買って電気をためる
通常通り、電力会社から電気代を支払って電気をためます。
シンプルに、蓄電池は電気をためられるため、緊急時や災害時にためた電気が使えるというメリットがあります。
②太陽光発電経由で電気をためる
蓄電池を検討するほとんどのケースで、太陽光発電もセットで考えます。なぜなら太陽光発電と蓄電池はとても相性がいいからです。
太陽光発電は太陽光を電気に変換し、その電気を蓄電池にためてくれます。
つまり、電力会社から電気を買わずとも太陽光発電と蓄電池があれば電気を使い続けられるというわけです。
ただし、どちらも導入すると100万円以上はかかってくるため、費用の問題で断念するケースがあります。
蓄電池の導入が増加している理由は?
蓄電池を導入するご家庭は年々増加しています。その理由は下記にあります。
〇災害の影響
その背景には、近年多発している大きな災害が影響しています。
地震や台風、大雪などの発生により停電する可能性は非常に高く、その際に蓄電池や太陽光発電があるのかないのかで、自分や家族の生活レベルが変わってきます。
場合によっては、電気は命を救う役割を果たしてくれるため、高額だったとしても導入しています。
〇電気代の高騰
電気代が異常に高くなっていることを考え、なるべく自家発電の割合を増やしたいと考え先行投資しているケースも多々あります。
どちらにせよ、今の私たちにとって蓄電池や太陽光発電システムは必要ですし、一家に一基あっても当たり前のような世の中になってくるのではないでしょうか。
〇FIT制度
FITとは固定価格買取制度の略で、2009年に政府が10年間だけ電気を一定額で買い取ると約束した制度です。
この10年間の電気の買取額は固定で高く買取ってくれるため、そこにメリットを感じて太陽光発電や蓄電池を導入したご家庭は多いはずです。
蓄電池のメリットはあるの?
家庭用蓄電池は高価ではありますが、さまざまなメリットがあります。
〇電気代の節約ができる
蓄電池は電気をためられる機械ですから、電気代の節約が可能となります。
プランにもよりますが、オール電化の場合は昼間の電気代は高く、深夜帯は安くなっています。
電気代の安い深夜帯に蓄電池に電気を充電しておけば、昼はためた電気を使えますので電気代が節約できます。
本来であれば昼に電気を使うと高くつきますが、すでに蓄電池にためた電気が使えますので電気代が安くなります。
〇災害時に大いに役立つ
もし自宅が停電した場合、復旧するまで電気は使えなくなります。
それが何日続くのかどうかが分からないと、とてつもなく不安に感じるものです。
あらかじめ蓄電池に電気がためられていれば、その分の電気が使えるため、停電中でも電気には困りません。
蓄電池のデメリットは何?
蓄電池にはメリットがありますが、デメリットもあります。
〇初期費用の高さ
蓄電池の最大のデメリットは、初期費用の高さです。
蓄電池の種類にもよりますが、安くても100万円、高いと200万円ほどするため思ったほど高いなと考える人は多いはずです。
いくら電気代の節約や災害用で便利だからと言っても、100万円を超えてくるとさすがに購入は難しいと考えるのが当然です。
〇設置スペースが必要
家庭用蓄電池は、基本的に室外機のように設置工事が必要です。
重量は50kg~200kgくらいまで幅広く、その分大きさもあるため、設置場所が確保できないとそもそも利用はできません。
大きさで例えるなら、室外機1~2台分と考えますとイメージはつくはずです。
蓄電池は屋内型・屋外型の両方に対応していますが、それでも場所をとることは間違いありません。
また、一般的な蓄電池はいちど設置したら動かせないので、不便を感じる場合もあります。
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蓄電池はやめたほうがいいって本当?
蓄電池は便利ですが、いちぶではやめたほうがいいのでは、という声も聞かれます。やめたほうがいいに該当するケースは、どのようなものがあるのでしょうか。
〇電気代が安い
もともと電気をほとんど使わず、電気代に不満を持たれていない場合は蓄電池の設置は意味がないかもしれません。
やはり、電気を使う機会がなければ、それだけ安くなる幅が狭くなるため恩恵をあまり感じられません。
また、蓄電池は特性上放電をするため、逆に電気代が増えてしまう可能性があります。
〇日中は不在
オール電化の場合、エリアにもよりますが日中の電気代は高く、深夜帯は安くなるというプランにしているはずです。
ですが、家族全員が日中に不在となると、電気を使う機会が減るため、蓄電池に電気をためていたとしても使いきることは難しいです。
〇そもそも設置するスペースがない
根本的な話になりますが、蓄電池は大きく重たいので設置場所がないケースが多々あります。
やはり室外機1~2台分の大きさとなるため、戸建てである程度の庭や通路がないと難しい可能性があります。
持ち運びできる蓄電池とソーラーパネルがあるって本当?
もし、真剣に蓄電池や太陽光発電を検討されているのであれば、ポータブル電源とポータブルソーラーパネルを選んではいかがでしょうか。
ポータブル電源は、コンセントなどから充電し電気をためて使える蓄電池の一種です。ある意味、移動式の蓄電池と考えるべきです。
ポータブル電源は容量により重さは変わりますが、それでも数kgから20kgくらいの間ですから、持ち運びができるというメリットがあります。
ポータブルソーラーパネルとの組み合わせにより、太陽光を利用して電気を集め、ポータブル電源に電気をため、好きなときに使えます。しかも工事の必要がなく費用もかなり安いので、気軽に購入できます。
持ち運びができるという点を考えますと、自宅はもちろん外でも使えるため、アウトドア用としても人気を集めています。
簡単に導入できるポータブル蓄電池・ソーラーパネルのおすすめ
●Jackery Solar Generator 2000 Pro
2160Whの最大容量と2200Wの定格出力に対応しているのが、2000Proです。2000ProはJackeryのなかでも、もっとも容量が大きく長く使えるポータブル電源です。
高出力ということもあり、冷蔵庫やエアコン、ドライヤー、ホットプレートなどほぼすべての家電製品が使えます。AC充電なら最速2時間でフル充電となるため、緊急時でも安心できます。
バッテリーマネジメントシステムにより、蓄電池にありがちな過充電や過放電を防止してくれるため、無駄な電気を消費しません。
また、SolarSaga200は最大200Wの電気を作りだせますので、停電時やアウトドアでも大活躍します。大容量で長く電気を使いたいとお考えであれば、2000ProとSolarSaga200の組み合わせがベストです。
●Jackery Solar Generator 1500 Pro
●Jackery Solar Generator 1000 Pro 80W
まとめ
蓄電池とは、一般的には家庭の室外や室内に設置する大型の電気をためる機械のことを指します。
蓄電池やソーラーパネルが高価で設置が難しい、でも万が一のときの給電できる何かが欲しいとお考えではないでしょうか。でしたら、持ち運びができ、発電が可能なポータブル電源とポータブルソーラーパネルを検討してはいかがですか。
蓄電池や太陽光発電と比較すると、費用が安いですし設置工事の必要もありません。
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