太陽光パネルのメンテナンス費用はいくら?必要性や費用を抑えるコツも紹介

太陽光パネルのメンテナンス費用はいくら?追加費用のないお得なモデルも紹介

太陽光パネルは初期費用だけじゃなくメンテナンス費用もかかるの?」という疑問をお持ちではないでしょうか。結論からいうと、太陽光パネルは購入にかかる費用のほか、メンテナンスをはじめとするランニングコストがかかります。

そこで今回は、太陽光パネルのメンテナンス費用を内訳まで詳細にまとめました。太陽光パネルの設置を検討しており、費用面が気になっている方は必見です。

なお本記事は「住宅用太陽光パネル」を基本として執筆しておりますのでご了承ください。

太陽光パネルのメンテナンス費用まとめ

さっそく太陽光パネルのメンテナンス費用を一覧にまとめました。

費用項目

費用の目安:頻度

定期点検

1~2万円:4年に1回程度

清掃

3~6万円:できれば定期点検と同頻度

パワーコンディショナー交換

20~30万円:10~15年に1回程度

足場代

8万円前後(※):点検・清掃の都度

※一般的な2階建て住宅の場合

それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。

●メンテナンス費用①:太陽光パネルの定期点検

太陽光パネルは定期点検が必要で、1回あたり1~2万円ほどの費用が発生します。住宅用太陽光パネルの定期点検には法的義務がないものの、経年劣化による事故や発電量の低下を防ぐために4年に1度ほどの頻度で行うのがおすすめです。なお定期点検では、主に下記のような点を確認します。

  • ·太陽光パネルに外傷がないか

  • ·太陽光パネル・パワーコンディショナーは正常に動くか

  • ·架台や周辺機器に不具合がないか

  • ·電圧や抵抗値に異常はないか

定期点検を行っていれば、太陽光パネルが使えなくなるほどの重大な欠陥の発生を未然に防げるでしょう。詳しい定期点検を行う理由については、別の見出しで詳しく解説するのでチェックしてみてください。

●メンテナンス費用②:太陽光パネルの清掃

太陽光パネルの清掃には、1回あたり3~6万円ほどの費用がかかります。清掃を行うのは、屋根に設置される太陽光パネルには泥や鳥のフン、飛んできた落ち葉などが付きやすく、太陽光の入射を妨げている場合があるためです。

つまり定期的な清掃を行ってパネルの表面を良い状態に保てば、高い発電効率を維持してお得に使えます。とはいえ安くはない費用がかかるので、パネル表面の状態や実際の発電量から清掃の費用対効果を試算し、大幅に赤字なら省略するのもひとつの手でしょう。

●メンテナンス費用③:パワーコンディショナー交換

太陽光パネルで発電した電力を使える電流に変換する装置「パワーコンディショナー」の交換にも費用がかかります。10~15年に1度の交換が目安で、費用は20~30万円ほどです。ものによっては3~8万円ほどの費用で延命修理ができる場合もあります。

ただし「10~15年に1度」というのはあくまで目安であり、「故障が発生したら取り替える」のが一般的です。早ければ8年目あたりで交換が必要になるケースもあるので覚えておきましょう。

●メンテナンス費用④:足場代

太陽光パネルの定期点検・清掃には、安全に作業するため「足場」を組む必要があります。足場設置の費用目安は、一般的な2階建て住宅なら8万円前後です。定期点検や清掃の金額に上乗せされると考えると、決して安い金額ではありません。できれば「点検と清掃を同時に行ってくれる業者」に依頼して、足場代を浮かせるのが良いでしょう。

そもそも太陽光パネルのメンテナンスに費用をかける必要はある?

そもそも太陽光パネルのメンテナンスに費用をかける必要はある?

結論をいうと「太陽光パネルは可能な限り費用をかけてメンテナンスをしたほうが良い」です。太陽光パネルのメンテナンスに費用をかけなければいけない理由や、メンテナンスしたほうが良いシーンについて見ていきましょう。

①経年劣化による事故を防ぐためには必要

太陽光パネルのメンテナンスに費用をかけるのは、経年劣化による事故を防ぐために必要な措置です。太陽光パネルと架台などの周辺機器は雨風にさらされるので、見た目からは分かりづらい歪み・ひずみや固定部品の緩みなどが発生している可能性があります。ひずみにより架台が破損し、乗っていた太陽光パネルも壊れてしまうなどのリスクが考えられるでしょう。壊れ方によっては、住居や人を傷つけることにもつながりかねません。

定期的なメンテナンスをしておけば、こうした事故のリスクを未然に防げます。安全に使うためには、定期点検に費用をかけるのは必要なことといえるでしょう。

②発電量が落ちている場合はメンテナンスしたほうがよい

「急に発電量が落ちた」ような場合は、すぐに点検・メンテナンスを行ってもらいましょう。たいてい急に発電量が落ちた場合は、太陽光パネルそのものや周辺機器・接続ケーブル類のどこかに不具合が起きています。点検・メンテナンスにより、もとの発電量に戻る可能性が高いです。

③明らかな動作不良や異音がする場合は早期にメンテナンスを

下記のような「明らかな動作不良」や異音がする場合は、早期のメンテナンスを検討してください。

  • ·明らかに発電できていない

  • ·たまに動作がストップする

  • ·パワーコンディショナーから聞いたことのない音が聞こえる

  • ·やけどするほど熱いケーブルがある

株式会社和上ホールディングスによる太陽光発電オーナー1,011人への調査では、46.2%が「太陽光パネルや関連装置に突発的なトラブルが起きたことがある」と回答しています。

46.2%が「太陽光パネルや関連装置に突発的なトラブルが起きたことがある」

引用元:PRTIMES

こうした動作不良や異音は突然起こりうる点に注意が必要です。重大な不具合を感じたらすぐに太陽光パネルの点検・メンテナンスを依頼し、早期に解決しましょう。

太陽光パネルの自力メンテナンスで費用を抑えるのはNG!

太陽光パネルの「自力メンテナンス」で費用を抑えるのは、下記2つの理由から絶対にやめたほうが良いでしょう。

  • ·落下事故の恐れがある

  • ·パネルを傷めたり劣化させたりするリスクが高い

それぞれの理由について解説します。

●自力メンテナンスがNGな理由①:落下事故の恐れがある

単純に