車中泊旅するなら安心して利用したい!温泉が楽しめる停泊所8選

温泉

見知らぬ土地に出かけるとき、楽しさの裏にはかならず不安が付きまとうのは当然です。そんなとき、車中泊が可能な場所や施設に停泊し、安心して車中泊旅を満喫するのが最善の方法と言えるでしょう。

また、車中泊旅の目的を温泉巡りに設定して停泊地を決めると、車中泊可能な場所には温泉施設が併設されている場所があるので目的を設定しやすいです。今回の記事では、温泉施設のある車中泊ができる施設をご紹介しています。車中泊旅でのマナーなども一緒にまとめています。初めて車中泊旅に挑戦しようと考えている方は最後までじっくり読んでくださいね。

安心して車中泊ができる温泉施設が併設されている停泊地

車中泊を安心して楽しみたいなら、車中泊を公認している宿泊施設を利用するのが無難です。車中泊をしても良いのかわからない場所で長時間停泊していると、場合によっては不審者と間違えられて通報される可能性もあります。

また、近隣住民とのトラブルにもなりかねません。不安を抱えながらの車中泊は、返ってストレスにもなってしまい旅行を楽しむことができないため、やはり許可されている場所の方が安心できますよね。ここでは車中泊が可能な施設を4つご紹介します。

●湯YOUパーク

温泉施設が併設されている旅館やホテルの駐車場を利用して車中泊ができる場所のことです。湯YOUパークを利用するには、「くるま旅クラブ」の登録が必要で、会員にならなければなりません。利用する注意点としては、

  • ・通常宿泊客の駐車場での利用となるため、駐車場の空きに左右される

  • ・利用するには「くるま旅クラブ」の会員であること。利用当日、会員証提示を求められる。

ことです。くるま旅クラブの会員になれば、湯YOUパークに登録されている施設の利用はもちろん、キャンピングカーレンタル割引などの特典もあって、車中泊旅をよくされる方におすすめです。

●オートキャンプ場

オートキャンプ場は、車の乗り入れが可能なキャンプ場のことです。自分が予約したサイトに直接車を持ち込めるので、キャンプ道具を駐車場から運び込む必要がなくとても便利です。

車を横付けしてタープやテントを張れることから、昼間はデイキャンプを楽しみ、就寝時は車内で寝ることもできます。オートキャンプ場の中には温泉施設が併設しているところや、近隣に温泉施設があるところも多いので、温泉を目的に利用される方は多いです。また、

  • ・急に天候が悪化して雨が降ってきても、車内に避難することができる

  • ・就寝時は車内でカギをかけて眠れるので、防犯対策も可能

などの利点もあります。大体のオートキャンプ場では車中泊は可能ですが、一部のキャンプ場では車中泊を禁止しているところも増えてきています。予約するときに確認しておきましょう。

●RVパーク

RVパークとは、日本RV協会が「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために定めた条件をクリアした車中泊が可能な宿泊施設です。全国の道の駅や旅館、温泉施設などが名乗りを上げて、RVパークの設置が進んでいます。施設条件は、

  • ・余裕のある駐車スペースがあること

  • ・24時間利用可能なトイレが併設されていること

  • ・AC100V電源が使用可能なこと

  • ・ゴミ処理が可能であること

  • ・複数日の滞在が可能であること

などの条件をクリアした施設がRVパークとして認可されます。車中泊をする側としては、これらの条件は快適に車中泊を楽しむうえで、充実した施設が約束されているので安心して利用できますね。

●道の駅(許可されていない施設もある)

道の駅は、「地域の情報発信機能」・「ドライバーの一時的な休憩機能」・「地域の連携機能」の3つの要素が組み込まれた施設として誕生しました。その地域特有の直売所や資料館などの施設も併設されているのはそのためです。

「無料で車中泊ができる停泊所」としてのイメージが強い道の駅。旅費を安く抑えられるため利用される方が多いです。中には温泉施設が併設されている道の駅もあって、車中泊をするには最適な環境が揃っていると言っても良いでしょう。しかし、あくまでも一時的な休憩場所として一般道路沿いに設置されたこともあり、一部の道の駅では車中泊での利用を禁止されている場所がるのも事実です。利用にあたってはきちんと調べたうえでマナーを遵守して利用しましょう。

温泉を満喫できる湯YOUパークおすすめ2選

それでは、温泉が満喫できる車中泊スポットとして、湯YOUパークの中からおすすめの車中泊スポットをご紹介します。

●「亀の井ホテル 紀伊田辺(和歌山県)」

亀の井ホテル 紀伊田辺(和歌山県)

参照元:「亀の井 紀伊田辺」公式サイト

「亀の井ホテル 紀伊田辺」では、天然温泉と眺望が同時に楽しめるお風呂が魅力です。最上階5階にある展望風呂からは、美しい海岸線と太平洋を一望でき、南紀の美しい風景を堪能しながら温泉が楽しめます。白浜など紀州観光の拠点として宿泊するのにおすすめです。

●「法林寺温泉(富山県)」

法林寺温泉(富山県)

参照元:「とやま観光ナビ」

地元でも隠れ家的な穴場スポットとして人気の高い「法林寺温泉」。厳選かけ流しの天然温泉が自慢です。精悍な森の中にたたずむ一軒宿がとても印象的で、独り車中泊旅の目的地にするには最適なロケーションと言えるでしょう。

温泉施設が併設されているオートキャンプ場2選

キャンプも車中泊も同時に楽しめる要素があるオートキャンプ場。中でも人気なのは温泉施設が併設されているキャンプ場もあることです。キャンプ場のアクティビティを満喫し、ほどよく疲れたカラダを癒してくれる温泉は格別です。

●「水府竜の里公園(茨城県)」

水府竜の里公園(茨城県)

参照元:「なっぷ」

参観の自然の中にあり、芝のキャンプ場が魅力的な「水府竜の里キャンプ場」。近隣には県内有数の観光名所「竜神大吊橋」・「竜神ダム」もあり、観光スポット巡りの拠点としても使えます。キャンプ場周辺にはハイキングコースも整備されているので、季節によって変わる自然を感じながらの散策するのも良いのではないでしょうか。もちろん温泉施設「竜っちゃん乃湯」も併設されていて、温泉も楽しむことができます。

●「十二坊温泉ファミリーキャンプ場(滋賀県)」

十二坊温泉ファミリーキャンプ場(滋賀県)

参照元:「なっぷ」

キャンプ場に隣接している“歩いて行ける温泉”は、受付時に入浴券を購入すれば、宿泊当日は何度でも利用可能です。満天の星空を眺めながら露天風呂に浸かれる夜がおすすめ。新緑と紅葉が見られる豊かな自然を味わえることができ、ハイキングやトレッキングが楽しめます。

温泉施設が併設されているRVパーク2選

車中泊専用とも言うべきRVパークは、最近では道の駅が併設されているところも増えてきました。ここでは温泉施設のあるおすすめRVパークをご紹介します。

●「RVパーク KRC(福岡県)」

RVパーク KRC(福岡県)

参照元:「くるま旅」

日本初の全天候型RVパークとして誕生したKRCでは、キャンピングカー宿泊やトレーラー宿泊、テント泊など、様々なスタイルで楽しめるRV宿泊施設です。焚火やBBQなどキャンプ要素も味わうことができ、非日常の感動体験ができるリゾート施設としておすすめです。

●「RVパーク五色浜サンセットビュー(淡路島)」

RVパーク五色浜サンセットビュー(淡路島)

参照元:くるま旅

淡路島西浦海岸線沿い、淡路サンセットラインのドライブコース上の絶好スポットにあるRVパークです。目の前に広がる海が魅力で、夕刻になれば目の前の海も空も赤く染まり、“ため息が出るほどの絶景”が堪能できる車中泊スポットです。

温泉施設が併設されている道の駅2選

その地域ならではの楽しみが味わえる道の駅は、トイレや直売所のほかにお目当ての温泉施設が併設されている場所があります。ただ、前述したとおり車中泊を禁止している道の駅もあるので、許可されている道の駅で車中泊を楽しみましょう。

ここでは車中泊ができる温泉施設が併設されている道の駅をご紹介します。

●「道の駅 たくみの里(群馬県)」

道の駅 たくみの里(群馬県)

参照元:「だんべー」

みなかみ町の新治地域にある20件以上の体験施設が集まる観光集落「たくみの里」では、各種伝統工芸作りなどを体験できるお店を巡りながら散策ができます。そのほか、史跡めぐりや温泉巡りもでき、1泊では時間が足りないほどの魅力の詰まった道の駅です。

●「道の駅 阿武町(山口県)」

道の駅 阿武町(山口県)

参照元:「道の駅阿武町」

“道の駅発祥の地”のひとつとされ、道の駅マニアであればぜひ訪れたいスポットです。日本海を眺められる温泉や、地魚が自慢の海鮮丼など、阿武町ならではの魅力が詰まった道の駅です。RVパークが併設されているので、車中泊はRVパークでの利用となります。

知っておきたい車中泊マナー

最近では車中泊をする方が増えてきた中で、ニュースで車中泊のマナーについて問題が取り立たされていることが少しずつ増えてきています。その結果、車中泊での利用を禁止する施設も出てきているのが現状です。

もう一度公共駐車場でのマナーや、ペットと一緒に車中泊をするときのマナーについて知っておく必要があります。ここでは、車中泊関連のマナーについてくわしく解説します。

●公共駐車場でのマナー厳守10箇条

旅のスタイルとして、キャンピングカーなどを含めた車での停泊する際に利用する施設において、日本RV協会が提案している公共駐車場におけるマナー10箇条をご紹介します。

  • ・その1:長期滞在は行わない

  • ・その2:キャンプ行為を行わない

  • ・その3:許可なく公共の電源を使用しない

  • ・その4:ゴミの不法投棄をしない

  • ・その5:トイレ処理は控える

  • ・その6:グレータンクの排水は行わない

  • ・その7:発電機の使用には注意を払う

  • ・その8:オフ会の待ち合わせは慎重に

  • ・その9:車椅子マークのところに駐車しない

  • ・その10:無駄なアイドリングはしない

参照元:日本RV協会HP

以上10箇条を確認して頂き、車中泊を予定していらっしゃる方は上記の内容を踏まえて車中泊を楽しんで頂きたいです。公共駐車場ではマナーをわきまえた休息と、RVパークなどの車中泊施設を上手に活用し、安心・安全で快適な車中泊旅を楽しんでください。

●ペット連れの方のマナー遵守4箇条

次に車中泊をペットと一緒に楽しむときのマナーについてご紹介します。ここでご紹介するマナーは、「ペット可」となっている宿泊施設を利用する際の順守項目です。

  • ・その1:食事、入浴などの入館時、ペットと一緒に入館はできない

  • ・その2:ペットの鳴き声はほかのご利用者様の迷惑となるため、配慮すること

  • ・その3:敷地外にペットを連れだすときは、必ずリードをつけること

  • ・その4:ペットを連れて歩く場所や排泄の可否は、利用施設のルールを守ること

となっています。ペット同伴での旅行は、宿泊先が限定されてしまうことが多いです。その点車中泊であれば制限なく一緒に旅が可能になるため、車中泊を検討される方も多いかと思います。しかし、その分ペットを同伴させるための周囲への配慮は必要になってきます。

また、ペット自身は車内での生活に慣れていない恐れがあります。大切な家族の1員であるペットに「車酔い」や「ストレス」を与えないためにも、ペットの体調管理やストレス対策を考えてあげてください。そうすれば、不安やストレスによる「吠え」も軽減し、楽しい車中泊旅ができるかと思います。

●ゴミの取り扱いについて

旅の最中に出たゴミは、基本的に自宅に持ち帰ることがルールです。ゴミ処理が可能な施設では、分別にご協力頂ければと思います。ゴミの量については、施設ごとのルールに従って処理を考えてください。

不法投棄や分別せずにゴミを出す利用者が増えてしまうと、施設の維持や運営制限がかかってくる恐れがあり車中泊そのものができなくなってしまう恐れがあります。

充実した車中泊旅をするために整えたい4つの装備品

車中泊旅は、旅費が抑えられたり、無料で停泊できる場所があるなど、旅をするうえで利点が多いように思えますが、きちんと装備を整えないとかなり厳しい旅となります。なぜなら、

「ゆったり快適に寝れるわけじゃない」

「外気温にかなり影響されるため、夏は暑く冬は寒さとの戦いになる」

「荷物を乗せると意外に狭くて車内で行動しづらい」

など、何かと不都合や我慢しなければならない点も多くあるのが車中泊です。それらを軽減して充実した車中泊をするためには、必要な装備をしっかり整えて、対策も考えなければなりません。ここでは充実した車中泊旅をするために揃えたい装備品をご紹介します。

●車内で快眠するための「寝袋&マット」

車内で快適に眠るために必要なのが「寝袋」・「マット」です。

  • ・寝袋:気温から体温を保護し、布団の代わりとなるもの

  • ・マット:シートの段差を軽減し、寝心地の良い場所をつくる

この2つの装備は、車中泊をする際に快適な寝床をつくるために欠かせない装備品です。初めて車中泊をする方は、一番最初に揃えたい装備品と言えるでしょう。

●外からの視線や外気温から守る「サンシェード」

次に、車の窓に貼り付けるサンシェードも、車内を除かれないための予防対策として必要な装備品です。それ以外に、

  • ・窓から伝わる外気温をシャットアウトする役目もある

  • ・まぶしい朝日を遮るために遮光対策にもなる

などの役目を果たすので、車中泊には必要な装備品です。運転席や後部座席、車の窓の部分全てにシェードは必要なので、車種専用のセットものを購入するのが手っ取り早い方法です。費用をかけたくない方は、100均素材でも自作は可能なので、挑戦してみるのも良いですね。

●車内で家電を有効利用「ポータブル電源」

車内で充実した時間を過ごしたい方は、ポータブル電源を装備することをおすすめします。ポータブル電源は、AC100V電源が使用できるようになる電力供給源です。車中泊では基本的にエンジンを切った状態で過ごすことになるため、不便な点がどうしても出てきます。ポータブル電源を装備すれば、

  • ・外気温の影響を受けやすい車内で、電化製品を使って快適な温度を保つ

  • ・まるで自宅に居るかのように家電製品を使えるようになる

  • ・エンジンを切った状態でもスマホやゲーム機などを充電できる

など、電気の恩恵を受けられることは、車中泊をするうえでかなり充実度に差が出てきます。車内を快適な空間にしたいなら、電気の力を利用して装備品を整えましょう。

●車中飯を楽しむための「調理器具」

車内で料理をして食べる車中飯は、車中泊の醍醐味のひとつです。そのために必要なのが、クッカーやケトル、IH調理器などの調理器具です。車内でどんな料理を作りたいかを見定めて、必要な調理器具を揃えましょう。代表的なもので言えば、

  • ・クッカーセット

  • ・ホットサンドメーカー

  • ・車載炊飯器

などがあげられます。少しづつ装備品を増やしてできる料理の種類を増やしていくのも良いですね。旅先で現地調達した地産地消の食材を、自分の手で好きに調理できるのは、車中泊ならではの楽しみです。

まとめ:車中泊旅で温泉巡りを満喫するのもあり

車中泊の楽しみ方は、人それぞれです。車中泊は、自分の思うところへアクセルを踏めば行くことができ、なおかつ誰にも邪魔されない車内で自分だけの時間を過ごすことができます。

その自由な車中泊旅の目的のひとつに温泉巡りを満喫するのもアリではないでしょうか。現地に行かないとできないこと。温泉もそのひとつです。今回の記事では、温泉施設のある車中泊が可能な場所をまとめましたので、参考にして行ってみてください。