冬の車中泊は備えを万全に!本当に必要なものを装備と知識に分けて解説

冬の車中泊は備えを万全に!本当に必要なものを装備と知識に分けて解説

車中泊の楽しさを知ってしまった方であれば、寒い冬でも車中泊を我慢したくないと考える方は多いはず。しかし、冬の車中泊は寒さ対策だけではありません。そして、寒さ対策の装備品を整えれば万全というわけでもありません

装備品のほかにも、冬の車中泊を安全で快適に過ごすために知っておくべき知識が必要になってきます。今回の記事では、冬の車中泊に必要なものとして、装備品と一緒に知識もふくめてまとめています

油断すると危険でもある冬の車中泊に挑戦するのであれば、最後まで読んで読んでください。

冬の車中泊に必要なもの11選【装備編】

冬の車中泊に必要なもの【知識編】

関連情報·冬の車中泊は侮っていると風邪を引いてしまったり、凍傷にもなってしまいます。最悪、命にも危険もあるので油断禁物です。楽しいはずの車中泊を台無しにしてしまわないよう、装備はしっかり整えて、十分な対策を取って望みましょう。

冬の車中泊に必要なものとして真っ先に思い浮かぶのは、寒さを防ぐための装備品です。ここでは冬の車中泊の防寒対策に必要な装備品及びそのおすすめをご紹介していきます。

①氷点下に適応する冬用の寝袋&マット

真冬の夜ともなると、氷点下にまで気温が下がってしまいます。外気温の影響を受けやすい車内での就寝は、まさに外で寝るのと同じ気温の中で眠るのと同じと考えるべきです。

車中泊の三種の神器とも言われる寝袋とマットも、冬の車中泊で必ず必要とするグッズです。

·適応温度が氷点下に対応している寝袋を用意する

·マットの厚みが10cm以上あるものを用意する

ことが大切です。寝袋にも種類があり、「封筒型」・「マミー型」があります。マミー型の方がカラダに密着して暖かいので、少し窮屈に感じるかもしれませんが、マミー型を選ぶと暖かいです。マットは底冷えを防ぐために厚いものを選ぶと良いでしょう。

②冬の車中泊で車内温度を保つために必要なもの

冬の車内はクルマのヒーターを付ければ暖かいですが、車中泊ではエンジンは切って過ごすのがマナーです。その分、エンジンを切った状態でも暖かく過ごせる装備が必要となります。

寒さから身を守る方法として、車内温度を守ることが1つの方法です。

·温めた車内温度を逃がさない装備

·車内を暖める装備

·装備を使うための動力源

となるものを紹介します。これらの装備はぜひセットで考えて揃えると効果的です。

〇FFヒーター・ガスヒーター

FFヒーターは、換気のことも考えた燃料を使用して利用するヒーターのことです。燃費も良く1L(㍑)もあれば一晩中車内を暖めてくれる万能ヒーターです。高価で取り付け費用もかかるため、本格的な車中泊仕様にクルマを改造したいガチ製向けの装備と言えるでしょう。

ガスヒーターは、カセットガスを使って使用する簡易ヒーターです。値段もお手頃で装備しやすいヒーターですが、定期的に換気しないと一酸化炭素中毒の危険性があるため注意しましょう。

一番安全なのがセラミックファンヒーターです。電気の力で車内を暖めてくれます。別に動力源としてポータブル電源が必要になりますが、換気の必要もなく扱いやすい特徴があります。

〇断熱シェード

クルマの構造上、外気温の影響を受けやすい車内での車中泊は、外の冷気を遮断して温めた車内温度を外に逃がさない装備が必要不可欠となります。とくに、窓ガラスは影響を受けやすいため、断熱シェードを取り付けて車内温度を守る対策を施しましょう。また、

·床からの底冷えを防ぐためのアルミシート

·断熱素材のカーテン窓ガラス、側面を覆う

ことで、より断熱効果を上げることが可能です。寒いのが苦手な方は、より強固な対策を取った方が車内を快適に過ごせるようになります。

〇ポータブル電源

ポータブル電源とは、モバイルバッテリーよりも容量が大きく、様々な媒体に電力を供給できる万能な装備として車中泊には欠かせない装備です。一番は家庭用コンセントが使えるようになるので、自宅で使用している家電製品が使えるようになること。

冬の寒さ対策に必要な装備は、電気を使ったものが多いです。換気の必要がなく手軽に装備できることもあり、寒さ対策品への電力供給源もセットで装備することがベストです。

これさえあれば、自宅と同じ環境を車内に作れるため、車中泊の快適さを追求したい人におすすめの装備品と言えます。

③体温を守るために必要なもの

自分の体温を守ることは、体調管理をするうえでとても重要です。人は、35℃以下になると体温調節機能が減退し、多くの身体機能が低下します。30℃~28℃以下になれば調節機能は失われ、活動停止状態に陥ってしまうのでとても危険な状態と言えます。

関連情報:「人間は、暑くても寒くても、何℃まで生きていられますか?

                    「人体の限界

とくに睡眠状態では体温は外気温の影響を大きく受けてしまうので、車中泊でクルマの中で眠るときは十分対策を取った方が良いでしょう。ここでは寒い車内で過ごすときや、就寝時に体温を守る装備を紹介します。

〇湯たんぽ・電気毛布

湯たんぽや電気毛布は、就寝時に寝袋の中を暖めてくれるとても便利な装備品です。寝袋に入るとき、冷えた寝袋に入ると一気に体温が下がってしまいます。眠る前に寝袋の中に湯たんぽや電気毛布を忍ばせておくと、あたたかいです。また、気温によっては

·冷え症でなかなか手足が温まらずに寝つきが悪い

·寝袋だけでは寒くて眠れない

·封筒型の寝袋の場合、密着性がなく冷たい空気が入り込んで寒さを感じる

ときもあります。そんなときは、毛布や電気毛布を寝袋の中に入れて気密性を高めることであたたかくなります。電気毛布は温度切替機能付きのものを選んでおくと、その時の寒さの程度によって調節できるので、低体温症になるのを防いでくれます

〇防寒着

防寒着としては、冷たい風を通さない厚手のダウンジャケットやフリース素材の服を用意しておくと良いでしょう。インナーにヒートテックを着ておくと効果抜群です。重ね着することで、温度調節ができるように、段階別に用意しておくと、体感する寒さで調節できます。ほかには、

·電熱ベスト

·貼るカイロ

があれば、防寒着対策はバッチリですね。カイロは安価で用意しやすく、部分的にも暖かくできるので、冷え切った手を暖めるのにも効果的です。

〇マフラー・ニット帽・ネックウォーマー

首筋や耳元、顔などは、就寝時に外に出ている部分です。耳にしもやけができてしまった経験がある方もいらっしゃるかと思います。真冬の車中泊では、首元や耳部の寒さも気になります。

·ブランケットやマフラーで首元を保護する

·ネックウォーマーやニット帽で目や耳を覆う

ことで、寒さを和らげ暖かく眠ることができます。ネックウォーマーを使って顔を覆うことで、サンシェードの隙間から差し込む朝日や、駐車場の照明などの光、車外から聞こえる足音、話し声もある程度遮断してくれるので、おすすめです。

➃クルマを守るために必要なもの

寝る前は雪が降っていなくても、朝起きたら辺り一面雪景色になっていることもある冬の車中泊。何度か経験していれば遭遇することでしょう。冬の車中泊では、寒さ対策のほかに雪対策もしておく必要があります。

ここでは冬の車中泊における大事な車両を守るために必要なものをご紹介します。とくに、雪の降る地域で車中泊をされる方は必ず装備しておく必要があるものをまとめました。

〇バッテリーチャージャー

バッテリーは寒さに弱く、冷えると蓄電されている電気がなくなってしまったり、電圧不足に陥ることもあります。基本的に、標準装備されているクルマのバッテリーの寿命は2~3年と言われており、古いクルマほど気を付けておく必要があります。

「朝起きてエンジンをかけようとしたらかからなかった」

なんてことも冬場には良く聞く話です。JAFなどのロードサービスを呼ぶことにならないためにも、バッテリーチャージャーは装備しておくと安心です。

〇スタッドレスタイヤ(タイヤチェーン)

冬の車中泊では、雪は降らずとも凍結した道路を走る可能性を考えなければなりません。スタッドレスタイヤを装備しておくと安心です。とくに、雪がよく降る地域で車中泊をするなら、タイヤチェーンも持っていく心構えが必要です。

せっかくの楽しい車中泊旅で事故を起こすと全てが台無しです。自分を過信せず、徹底した備えが楽しい車中泊を送るうえで重要な心構えとなります。

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〇スコップ&ダンボール

スコップとダンボールは、雪道を走行中に雪に乗り上げてしまったときや、朝起きたら車が雪に埋もれてしまっていたときの脱出に使用する装備品です。もし、雪に埋もれて脱出の必要が出たときは、以下の手順で脱出を試みてください。

·STEP1:雪に乗り上げてしまったら、まずスコップで車体の下の雪を取り除く

·STEP2:タイヤの下にダンボールを敷いて、クルマを動かす

·STEP3:ダンボールがタイヤの上で動いてくれるので、脱出できる

このとき、ダンボールは必ず駆動するタイヤにかませることです。前輪駆動なら前のタイヤ。後輪駆動なら後ろのタイヤにかませましょう。降雪装備も一緒に積んでおくと雪対策はバッチリですね。

冬の車中泊に必要なもの【知識編】

冬の車中泊に必要なもの【知識編】

次に、冬の車中泊で安全な車中泊を楽しむに必要な知識についてくわしく解説します。冬の車中泊に必要なものは装備品だけではありません。

冬の車中泊では「知らなかった」は命取りになる危険があります。知識もしっかり身につけて、車中泊を満喫してほしいです。

●冬の車中泊でエンジンのつけっぱなしにご用心

寒さを防ぐために、クルマのヒーターをつけるのはとても効果的です。しかし、RVパークやオートキャンプ場ではエンジンのつけっぱなしはマナー違反ですし、つけたまま寝ることで起こるリスクも発生することは知っておくべきでしょう。リスクは以下の通りです。

·寝ている間に雪が降り積もると、マフラーが雪で詰まって排気ガスが逆流し、車内に入り込んでしまう(一酸化中毒の危険性がある)

l ·燃料を予想外にたくさん消費してしまう(燃料切れのリスク)

とくに1つ目は命に危険のあるリスクなので、十分注意が必要です。エンジンをかけずとも車内温度を調節できる装備を整えましょう

●冬の車中泊では冷え込みと積雪・凍結にご用心

冬の車中泊の天敵ともいえるもの。それは「雪」です。雪がよく降る地域では、最悪のケースだと閉じ込められてしまうことだってあります。

·雪が降り積もって凍結し、ドアが開かず出られなくなってしまう

·除雪車が除雪した雪のせいでクルマが動かせなくなってしまった

無料の駐車場や公園の駐車場で車中泊をする場合、クルマがあまり通らないこともあって、予想以上に雪が降り積もって動けなくなることもあります。脱出できる装備、雪対策は必ず準備しておきましょう

●駐車する場所はトイレの位置、傾斜、他者の存在にご用心

無料の車中泊が可能な道の駅や、公園で車中泊するときの注意点。寒さでトイレに行きたくなる回数が増える傾向にあります。トイレの場所は必ず確認し、近場に停めたいものです。

ただ、ここで注意するべきことは、

 ·近すぎると他人の存在が気になって眠りを妨げる

·窓ガラスの凍結した場合のことを考えて、朝日が当たりやすい場所を選ぶ

ことです。隣に車が停まっていると、人の気配(物音や話し声)が気になってなかなか寝付けない場合があります。また、日当たりの良い場所の方が、窓ガラスが凍結しても朝日ではやく溶けやすくなります。

●ガスを使うときは換気にご用心

ポータブル電源の容量が心もとないときは、カセットガスを利用した装備を活用して使い分けることも1つの方法です。車内でガスを使うときは、換気をすること。冷気を遮断するために締め切りたい気持ちもありますが、一酸化中毒になる恐れがあります。

·ガスを利用するときは、左右の窓ガラスを少し開けて、空気に流れを作ってあげること

·車載用の換気扇を付けることで、車内の空気を外に逃がしてくれる

·一酸化炭素警報機を必ず設置すること

この3つの注意事項を守ることで、あなたの大切な命を守ることになります。窓ガラスを少し開けただけではうまく空気が外に出てくれないので換気扇やサーキュレーターで空気に流れを作ってあげることも上手い換気の仕方の1です。

快適な冬の車中泊に必要なもの「ポータブル電源」について

快適な冬の車中泊に必要なもの「ポータブル電源」について

冬の車中泊で電気の力は暖を取る手段として有効な方法です。ガスの利用は一酸化炭素中毒のリスクがあるため、危険性の少ない安全な電気の力の利用することが最良です。そのためにはポータブル電源は必要不可欠となります。

Jackery(ジャクリ)なら安心・安全の機能がつまったポータブル電源としておすすめです。その理由や冬の車中泊で利用するうえでJackeryポータブル電源についてくわしく解説します。

●安心・安全に使用できるJackeryポータブル電源

電気の力で暖を取ることで、身の危険を感じるリスクを減らし安心・安全に使用することができます。その中でもJackeryポータブル電源は、安心・安全に使用できる機能と、冬の車中泊に持っていくメリットが詰まっています。安心・安全面で言えば、

 ·BMS機能付きで過電圧・過昇温・漏電等の異常検知システムが内臓

·電気用品安全法(PSE)の適性検査に合格していて安全が承認されている

の安全機能を持っています。また、冬の車中泊への利便性は、寒さ対策以外でも使えること。

 ·複数同時に電力供給できるので、電気毛布やヒーターなどが同時に利用できる

·同時使用で電気ケトルを使ってお湯を沸かし、温かい飲み物を飲むことができる

·車内で長時間過ごすときの娯楽にも電気を使用できる

車内で長時間過ごすとなると、車内でいろんなことができる便利ですよね。車中飯を作るのも良いですし、読書を楽しんだり、パソコンやスマホでYouTubeやTikTokを見て自由に自分だけの時間を楽しんだりも良いでしょう。

これらを安全に安心して楽しむためには十分な電気の力が必要です。ポータブル電源があれば、あなたの必要な電力を車内でも供給してくれます。Jackeryなら幅広いラインナップであなたの必要とする容量も選ぶことができるのでおすすめです。

●おすすめ1「Jackery Solar Generator 1000 Plus」

Jackery Solar Generator 1000 Plus」は、ソーラーパネルがセットになったポータブル電源で、冬の車中泊をするうえで、十分な容量を持っています。エンジンをかけずに長時間車内に居ても、快適に過ごせるだけの電力を供給してくれます。1000 Plusを使用するメリットは、

 ·1264Whの大容量と、2000Wの定格出力があり、ほぼ全ての家電製品を稼働可能。

·電気毛布(60W)なら約20時間以上使用できるため、1日中使用できる

·複数同時に電力供給可能なため、寒さ対策に幅ができる

·長期的な車中泊旅で電力不足に不安を感じても、必要に応じて増設が可能

など、寒さ対策の電力消費に柔軟に対応できます。たとえば、電気毛布を使用しつつ、電気ケトルでお湯を沸かして温かいコーヒーを飲む。複数同時に電力供給が可能なことで、様々な用途に使えて、高い定格出力の家電製品もラクラク動かせる製品です。

製品名 Jackery ポータブル電源 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

●おすすめ2「Jackery Solar Generator 2000 Plus」

Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、Jackeryの中でも2042Whとトップクラスの超大容量なポータブル電源です。これだけの大きさであれば、これ1台で数日間の車中泊にも安定した電力を供給できます。寒いの苦手な方であれば、寒さ対策を万全にしたいですよね。

·3000Wの定格出力を持ち、定格出力の大きい家電もラクラク稼働

 ·ホットカーペットや電気毛布も複数同時に使用可能で暖かい車内を作りだせる

·ソーラーパネルからでも充電できるので、安定した電力を供給が可能

·バッテリー残量もデジタル液晶で見やすく、専用アプリを使えばスマホから確認が可能

家庭用コンセント(AC電源)を5つも繋げられるので、寒さ対策装備と同時によりたくさんの家電製品に電力供給ができるのも便利なところです。車内で長時間を過ごしても、問題なく動いてくれるので、安心してご利用いただけるポータブル電源です。

製品名 Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

まとめ:ガスと電気を使い分けて快適な冬の車中泊を満喫する

今回の記事では、冬の車中泊に必要なものとして、装備品とともに知っておかなければならない知識も含めてくわしくまとめました

·冬の車中泊に必要なもの【グッズ編】

·冬の車中泊に必要なもの【知識編】

冬の車中泊では、寒さ対策以外にも雪対策が必要になってきます。降雪装備や脱出装備も含めた冬の車中泊対策を整えましょう。

また、電気の力だけを頼ってしまうと消費量も気にしなければなりません。知識を十分に身につけたうえで、FFヒーターなどの燃料を使用するものやガス製品も視野に入れるのも良いでしょう。ガスや電気をうまく使い分けることも、冬の車中泊で快適さを追求するうえで大切なことです。


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