車中泊での防寒にはポータブル電源が活躍!寒さに備える方法とおすすめのポータブル電源をご紹介
車中泊は、宿泊施設が少ない場所でも一夜を過ごせる方法です。プライベートな空間も確保できることも魅力的です。しかし寒い時期に車中泊をする場合防寒対策に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
車中泊での寒さ対策は、ポータブル電源の活用をおすすめします。他の暖房機器にありがちな一酸化炭素中毒の心配がいらないことは、大きなメリットです。好みの家電を使えることも、魅力といえるでしょう。
この記事では車中泊で寒さに備える10つの防寒対策を解説したのち、ポータブル電源の魅力とおすすめのポータブル電源をご紹介します。
車中泊で防寒が必要になるケースは思いのほか多い
車中泊で寒さに備える10の方法
車中泊寒さ対策①:車のエアコンを使う
車のエアコンは、寒さへの備えを最も簡単に行える方法です。ボタンやスイッチの操作一つで、温かい空気が車内に充満します。ドライバーなら、一度は操作したことがある方法でしょう。
一方で、どのような状況でも使える方法ではありません。ガソリンや軽油で動く車の場合、積雪時にエアコンをつけたまま就寝すると一酸化炭素中毒により死亡するおそれがあります。
また電気自動車の場合は、バッテリーを消費します。バッテリーの残量が少ない場合は、エアコンをつけたために走行できないという事態にならないよう注意が必要です。
車中泊寒さ対策②:暖を取れる家電を使う
暖を取れる家電を使うことも、有効な車中泊防寒対策です。車中泊には、以下の家電を使うとよいでしょう。
- ●電気毛布
- ●小型のヒーター(パネルヒーター、セラミックファンヒーター)
- ●電気あんか
- ●ヒーター付きのルームシューズ
ヒーターは車内を暖める方法として、電気毛布や電気あんか、ルームシューズは身体を暖める方法として有効です。
車中泊寒さ対策③:ポータブル電源を活用
家電を使うためには、電源が必要です。暖房用の機器ともなると、AC100V電源が必要な機器も多いでしょう。モバイルバッテリーでは電源を供給できません。
ポータブル電源があれば家電を接続し、車内や身体を暖めることができます。暖房機器をつないで使うことは、車中泊防寒対策の代表的な例です。また定格出力が大きいポータブル電源ならば調理家電も使えるため、温かい飲み物やスープを作ることも可能です。
車中泊寒さ対策➃:床にマットを敷く
床から入ってくる冷気は、車内だけでなく身体を冷やすもとになります。車中泊の防寒対策には床にマットを敷き、冷気を遮断する工夫が必要です。
マットは厚手のものを選ぶと暖かいだけでなく、身体が床に接しないため快適に就寝できます。薄いマットを重ねる方法でもよいでしょう。R値(マットの断熱性の高さ)の表示がある場合は、R値の高い製品を選ぶと暖かく過ごせます。
車中泊寒さ対策⑤:車の窓やステップ部分から冷気が入らないようにする
冷気は床だけでなく、車の周囲のありとあらゆる場所から侵入します。特にガラスは断熱性が低いため、シェードや銀マット、カーテンなどを使って覆い、冷気を遮断しましょう。
加えて、ステップ部分から入り込む冷気への対策も必要です。不要になった衣類、乾いたタオルなどを詰めて、冷気の入り込みを防ぎましょう。ビニール袋に入れておけば、汚れも防げます。
車中泊寒さ対策⑥:寝袋や寝具を使う
登山用の寝袋(シュラフ、スリーピングバック)を使うことも、防寒に役立ちます。寝袋は製品により対応可能な温度が異なります。訪問地によって適切な寝袋は変わるため、「オールシーズン用」の製品を選べばよいわけではありません。
まずは訪問地の最低気温をチェックしましょう。その気温が快適使用温度となっている寝袋を使うと、快適に過ごせます。もし寝袋の表示に最低使用可能温度(または使用限界温度)しかない場合は、その温度に5℃から10℃プラスした数字が快適使用温度となります。たとえば氷点下5℃の場所で車中泊する場合、最低使用可能温度はマイナス10℃からマイナス15℃のものを選ばなければなりません。
また寝袋の下にスリーピングマットを敷くことも、よい方法の一つです。保温性の高い製品もありますから、就寝時の快適さと車中泊の防寒対策を両立できます。
車中泊寒さ対策⑦:重ね着など衣料品を使う
暖かい衣料品を重ね着することも、車中泊での防寒には有効です。春や秋の夜をしのぐ程度であれば、カーディガンやフリース、ヒートテックの衣類で間に合う場合もあるでしょう。
一方で真冬の車中泊ではダウンジャケットや保温性のある下着、ネックウォーマー、手袋や厚手の靴下などをそろえることがおすすめです。なお雨や汗により下着が濡れると、身体を冷やすことにつながります。下着は速乾性のあるものを選びましょう。
車中泊寒さ対策⑧:湯たんぽや使い捨てカイロなど、温まるグッズを使う
家庭用品や雑貨にも、車中泊の防寒に役立つものがあります。湯たんぽはお湯の冷めにくさを利用して身体を暖めるもので、古くから使われています。使う際は低温やけどを防ぐため、直接肌に当てないようにしましょう。
身近なものには、使い捨てカイロもあります。貼るタイプと貼らないタイプの2種類があり、複数のサイズ展開がされています。好みに合うものを選びましょう。使う際には長時間同じ場所に当てない、カイロの上から圧迫しないなど、低温やけどを防ぐ工夫が必要です。
車中泊寒さ対策⑨:温かい食事を取る
温かい食事を取って身体の内側から温めることも、おすすめの車中泊寒さ対策です。おいしい食事は、車中泊を楽しくしてくれることでしょう。
お湯を沸かすことができれば、お茶やコーヒー、フリーズドライ食品を楽しめます。調理器具があれば、スープなどの汁物で身体を温めることもできるでしょう。この点でも、ポータブル電源があると役立ちます。
車中泊寒さ対策⑩:風の弱い場所に駐車する
冷気はドアのすき間から入り込む場合もあります。もし屋外の風が強いと、その勢いで冷気がより車内に侵入しやすいわけです。風の弱い場所を選んで駐車することで、車内に入り込む風を防ぎ、暖かさを保ちやすくなります。
車中泊の寒さ対策にポータブル電源の活用をおすすめする5つの理由
●一酸化炭素中毒のリスクが無い
車中泊で絶対に避けなければならない事態に、一酸化炭素中毒があります。たとえば車のエアコンは手軽に寒さを防げる方法ですが、積雪時などマフラーが塞がれている状況で使うと一酸化炭素中毒になるおそれがあります。
ポータブル電源は、一酸化炭素や排気ガスを出しません。車中泊でも安心して防寒対策に使えます。
●騒音を出さずに暖を取れる
ポータブル電源をおすすめする理由には、騒音も挙げられます。車のエンジン音が気になる方も、多いのではないでしょうか。走行中の車内は60デシベル程度と、日常的な会話や百貨店店内の大きさに匹敵します。静かとはいえません。
ポータブル電源ならエンジンを切った状態でも暖房器具を使用でき、エンジンよりも静かな環境で電源を供給できます。たとえば「Jackery Solar Generator 2000 Pro」では、動作中の騒音を53デシベル以下に抑えています。 騒音を出さずに暖かく過ごせることに、メリットを感じる方も多いのではないでしょうか。
●持ち運びが可能
持ち運びが可能なことも、ポータブル電源の強みです。たとえば「Jackery ポータブル電源 708」なら6.8kg、「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」でも11.5kgです。5kgや10kgの米袋より少し上回る程度の重量で、車内はもちろん屋外でもさまざまな家電を使えます。持参した調理家電を屋外で使うことも、ポータブル電源なら可能です。
●調理や充電などさまざまな用途に使える
ポータブル電源は定格出力の範囲内なら、種類を問わずさまざまな家電を使えます。貯めた電気の使いみちは調理や充電、暖房など、あなたの自由自在です。状況に応じてフレキシブルに対応できることは、ポータブル電源の魅力です。
●晴れた日には太陽光パネルを使って充電できる
太陽光パネルがセットされたポータブル電源なら、車中泊が続く場合でも安心です。晴れた日は太陽光パネルで充電でき、必要なときに電気を使えます。ガソリンなどの燃料やコンセントに頼ることなく、電気代をかけずに充電できる金銭的なメリットも魅力といえるでしょう。
関連人気記事:夏のキャンプはポータブル電源とソーラーパネルで快適に!
車中泊の寒さ対策にはJackeryのポータブル電源をおすすめ
車中泊の防寒対策にはポータブル電源が有効です。そのなかでも、Jackeryのポータブル電源はおすすめです。ここではJackeryのポータブル電源が持つ強みと、車中泊に適したポータブル電源を紹介します。
Jackeryのポータブル電源をおすすめする理由
家電量販店の店頭で、Jackeryのポータブル電源を見かけた方もいるのではないでしょうか。Jackery製品をおすすめする理由には、以下の6つがあります。
- ●世界販売台数200万台を超える、ポータブル電源の有名メーカー
- ●ソーラーパネルも販売し、ポータブル電源を充電できる
- ●耐久性と放熱性、優れた素材を使用
- ●防災製品等推奨品認証を取得
- ●ニーズに合わせて、多種多様な製品から選べる
- ●軽量化を実現
多くの方が使っている製品で安全、持ち運びやすく選択肢も多いことがJackeryポータブル電源の特徴です。エコに関心をお持ちの方にとっても、選びやすいのではないでしょうか。
車中泊に適したポータブル電源をご紹介
ここからは、機種ごとの特長を確認していきましょう。
製品名 |
特長 |
スマートフォンや電気毛布など、定格出力500Wまでの家電を使える 6.8kgの本体から、4種類の電源供給が可能(AC100V、シガーソケット、USB-A、USB-C) |
|
一部の調理家電など、定格出力1000Wまでの家電を使える ポータブル電源本体は、最速で1.8時間の高速充電が可能 AC100V電源は50ヘルツと60ヘルツの両方に対応可能 LEDライトがあり、照明としても使える |
|
定格出力が1800Wあり、多くの家電を使える 自然放電が少なく、80%の電池残量で472日間保管できる AC100V電源は50ヘルツと60ヘルツの両方に対応可能 LEDライトを搭載 |
活用シーンごとにおすすめする製品は、以下のとおりとなります。
購入者の希望やニーズ |
おすすめの製品 |
ポータブル電源を試してみたい 軽いポータブル電源を使いたい あまり寒くない地域で、1泊程度の車中泊をしたい |
|
温かい飲み物を作りたい ポータブル電源の充電を短時間で済ませたい 50ヘルツ限定の機器を使いたい |
|
本格的に車中泊を楽しみたい 車内で調理し温かい食事を取りたい 暖房器具を使いたい 50ヘルツ限定の機器を使いたい 長持ちするポータブル電源が欲しい |
製品ごとの機能を、以下にまとめました。価格は、Jackery公式サイトでの税込み価格(2023年2月13日時点)を示しました。
製品名 |
|||
容量 |
708Wh |
1002Wh |
1512Wh |
定格出力 |
500W |
1000W |
1800W |
出力ポート |
AC100V×2(60ヘルツのみ) USB-A×2(うち1ポートは、Quick Charge3.0に対応) USB-C×1 シガーソケット×1 |
AC100V×3(50ヘルツ、60ヘルツに対応) USB-A×2(Quick Charge3.0に対応) USB-C×2 シガーソケット×1 |
AC100V×3(50ヘルツ、60ヘルツに対応) USB-A×2(Quick Charge3.0に対応) USB-C×2 シガーソケット×1 |
充電方法 |
AC電源(5時間) シガーソケット(13時間) ソーラーパネル(別売り) |
AC電源(1.8時間) シガーソケット(5.44時間) ソーラーパネル(別売り) |
AC電源(2時間) シガーソケット(16.5時間) ソーラーパネル(別売り) |
重量 |
6.8kg |
11.5kg |
17kg |
保証期間 |
最長3年 |
最長5年 |
最長5年 |
価格 |
84,500円 |
149,800円 |
169,830円 |
関連人気記事:「徹底解説」用途別のポータブル電源容量目安を紹介
ソーラーパネルとのセット製品も選べる
紹介したポータブル電源には、ソーラーパネルとのセット製品「Jackery Solar Generator」もあります。太陽光発電で充電した場合の充電時間を、以下にまとめました。
製品名 |
充電時間 |
11時間 |
|
セットされているJackery SolarSaga 80×1枚:17時間 Jackery SolarSaga 80×4枚:4.8時間 Jackery Solarsaga 200×4枚:1.8時間 |
|
セットされているJackery SolarSaga 200×1枚:11時間 Jackery SolarSaga 200×6枚:2時間 |
太陽光発電で充電する場合、1枚では1日で満充電することは難しいです。複数のソーラーパネルを用意することで、太陽の光を十分に活かせます。