バックアップ電源とは?家庭にも必要?ポータブル電源のすすめ

バックアップ電源とは?家庭にも必要?ポータブル電源のすすめ

みなさんは「蓄電池」という言葉をご存じでしょうか。災害への備えとして、食料や飲料水、防災グッズなどを常備している家庭は多いと思いますが、蓄電池はその名の通り、電気を貯蓄しておくものです。蓄電池は、元々大量のエネルギーが必要となる工場などのバックアップ電源として活躍していましたが、東日本大震災のときに大規模停電や計画停電の際に、非常用電源として大きな注目を集めるようになりました。

バックアップ電源とは?

バックアップ電源とは?

バックアップ電源とは、内部にバッテリーを持ち、停電や断線といった突然の電源トラブルに対応するための装置です。病院や工場といった常時電力が必要なところでは、非常時に備えてバックアップ電源として、蓄電池を備えています。

蓄電池は、元々大量のエネルギーが必要となる工場などで、産業用のバックアップ電源として活用されていました。それが、東日本大震災や関東・東北豪雨などの災害で、災害に対する人々の意識が高まったことで、一般向けの家庭用蓄電池が少しずつ普及し始めました。

災害対策として広がりを見せてきた家庭用蓄電池ですが、選ぶ際に重要な要素となるのが「容量」と「出力」です。

家電を動かせる時間や使用回数を決めているのが、蓄電池の「容量」です。蓄電池はそれぞれ「容量」が決まっており、「kWh」という単位で表されます。例えば4kWh(4000Wh)の蓄電池の場合、消費電力400Wのテレビなら10時間動かせることになります。

「出力」は、蓄電池に接続して同時に動かすことができる電力の量を表しています。例えば出力数が1.5kW(1500W)の蓄電池の場合、その範囲の中であれば、複数の家電を同時に使用することができます。

知っておきたい家庭用蓄電池の種類

知っておきたい家庭用蓄電池の種類

実際に販売されている家庭用蓄電池の容量はだいたい4~12kWhです。さらに、家庭用蓄電池は用途によって大きく2つの型に分けられます。

①定置型(住宅用太陽光発電機と連携できる機種など)
②ポータブル型(アウトドアなどに使える持ち運び可能な機種)

定置型蓄電池
据え置き型の蓄電池のことを「定置型蓄電池」といいます。定置型蓄電池の本来の目的は、日常生活の電気料金の削減ですが、災害時の非常用バックアップ電源としても頼もしい存在です。しかし、据え置きタイプなので、いざというときに持ち運べず、避難所生活では役に立たないというデメリットがあります。

ポータブル型蓄電池
定置型蓄電池のデメリットを克服したのが、ポータブル型蓄電池です。非常用や緊急時の一時利用として使われ、東日本大震災時に大型のスーツケースのようなポータブル蓄電池がメディアに取り上げられていたこともあります。災害時、停電だけでなく避難が必要になったときも、ポータブル蓄電池なら避難所で使うことができます。

知っておきたい家庭用蓄電池の種類

ポータブル型蓄電池の特徴

ポータブル型蓄電池の特徴

ポータブル蓄電池には以下のような特徴があります。
・設置工事が必要ない
・設置型蓄電池に比べて、本体価格が安い
・災害に備えて、最小限の電力を確保できる
・レジャーなどでも活用できる
・持ち運びができるので、避難所でも使える

以上からポータブル型蓄電池は、非常用の備えとして非常に優秀なアイテムと言えます。

停電の時に1日に必要な最低電力は?

停電の時に1日に必要な最低電力は?

家庭用蓄電池を購入する際、どの程度の容量を備えた蓄電池にするか悩む人も多いでしょう。蓄電池を決めるときには、停電時に最低限必要な電力を考えることが大切です。

停電発生時に使うことができず、特に困るのが冷蔵庫。仮に夏場に停電が起きた際は保存している食材がすぐに傷んでしまい廃棄しなければなりません。400Lタイプの冷蔵庫は、1時間で平均して約40W消費します。

また、停電発生時は避難場所や物資供給といった情報収集のためにテレビを使いたい、という方が大変多いです。テレビなら例えば42型のTVの場合、1時間で約60W消費します。

では、実際に停電したときに最低限必要な電力を考えてみましょう。

冷蔵庫(40W)
携帯電話の充電(10W)
Wi-Fiルーター(10W)
リビングの照明(30W)
テレビ(60W)
※1時間あたりの消費電力

これらが使えれば、一時的な停電はしのげると仮定すると、1時間あたりの消費電力は150Wになります。上記を1日分として換算すると消費電力は約3600Wとなります。もちろん昼間は照明を使わない、テレビは使用時間を制限する、などすればもっと抑えることもできるでしょう。

さらに、蓄電池とソーラーパネルを組み合わせれば、太陽が出ている昼間に電気を溜めることができるため、使用時間を伸ばすことができます。

停電の時に1日に必要な最低電力は?

災害や非常時の備えにポータブル電源を

災害や非常時の備えにポータブル電源を

家庭用蓄電池にはさまざまな種類がありますが、これから蓄電池の購入を検討する方には、ぜひポータブル電源をおすすめします。特にポータブル電源を選ぶなら、容量が1500Wh以上あると便利です。定格出力が1500W以上のポータブル電源を選べば、家庭で使用しているほとんどの電気製品が使えます。

例えばJackeryの「ポータブル電源 1500」は、容量が1534.68Whで定格出力は1800W、瞬間最大出力は3600Wとポータブル電源の中でも上位クラスのパワーを搭載しています。

スマホの充電はもちろん、炊飯器や電子レンジ、電気ケトル、車載冷蔵庫、ドライヤー、扇風機、電気毛布などの電気製品も使えるので、災害で電気が止まってしまっても安心です。

さらに、電気自動車でも使用されているバッテリーマネジメントシステムを搭載することで、過充電や過放電保護、温度管理などの精度を高め、安全性にも配慮されたつくりとなっています。

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

まとめ

まとめ

日本ではここ数年、異常気象や地震の多発により、災害の危機がこれまで以上に高まっています。このような中、災害による停電が発生しても、電気を使うことができる家庭用蓄電池が注目され、その需要を伸ばしています。

実際に蓄電池を導入された方々の中にも、「災害に見舞われて停電した際に助かった」と言った声が多く見られます。私たちが家庭で安心して生活するためにも、いつ起こるか分からない災害への備えとしても、ポータブル電源は必須アイテムと言えるでしょう。