南海トラフ地震とは?想定される被害
地震大国として知られる日本は、太平洋プレートやユーラシアプレートなどが接する場所が近くにあるなど、複数のプレートによって複雑な力がかかっているため世界でも有数の地震多発地帯となっています。その中でも警戒が必要とされているのは南海トラフ地震です。地震に対する備えを前に、一度南海トラフ地震とはいったいどんなものなのかを知っておきましょう。
南海トラフ地震とは
南海トラフ地震とは、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として、約100年~150年間隔で発生してきた大規模地震のことです。過去に発生した地震の記録では、
・1707年 宝永地震
・1854年 安政東海地震、安政南地震
・1944年 昭和東南海地震
・1946年 昭和南海地震
となっています。1946年から約70年経過した現在、南海トラフ地震が発生する可能性が高まりつつあると言えるでしょう。
南海トラフ地震で想定される被害
南海トラフ地震は過去の発生状況から、マグニチュード8クラスの地震が発生すると言われています。記憶にも新しい2024年元旦に石川県能登地方を襲った能登半島地震がマグニチュード7.6でした。南海トラフ地震が発生した場合、同等かそれ以上の規模の地震であることは間違いありません。
南海トラフ地震が影響する範囲は広く、南は九州地方から関東地方までのぼります。津波の被害も太平洋沿岸の広範囲に最大10mを超える大津波の襲来が予測されています。
地震による備えが必要
南海トラフ地震は一定の周期で繰り返し日本を襲っていること。最後に発生した1946年から
すでに約70年が経過しており、次第に警戒すべき確率が上がってきています。
「いつ発生するかわからない」
のが地震の特徴ですが、起こってからでは後悔しか残りません。少しずつでも備え始めることが不安を少しでも解消するための手立てとなるでしょう。
南海トラフ地震に備える防災グッズ
南海トラフ地震だけでなく、地震に対する備えとして“防災グッズ”は欠かせません。地震の場合、建物が倒壊する可能性が高いこともあり、避難するときに持っていける防災グッズが必要となってきます。ここでは南海トラフに備えるための防災グッズをご紹介します。
「防災リュックの準備と置き場所」
いざというときにすぐに避難を開始できるように、日頃から非常用持ち出し品として“防災リュック”を準備しておきましょう。あれもこれも詰め込むと避難の妨げになってしまいます。
・男性の場合:リュックの重さ15kgまで
・女性の場合:リュックの重さ10kgまで
が、防災リュックの重さの目安となっています。この重さを目安にして、リュックの中身は必要最低限にして常備しておくことが大切です。
防災リュックの置き場所は、避難時にすぐに持ち出せるところがベスト。普段は使用しないことからクローゼットの中などにしまってしまうと、定期的なメンテナンスを忘れてしまったり、持ち出すときにすぐに取り出せなくなってしまいます。玄関の一角など目の届くところに置いておくことが大切です。
「防災ポーチの準備と携帯する意識」
防災ポーチとは、外出時に被災したときの備えとして、常に持ち歩けるくらいの大きさにまとめられた防災袋のことです。ポーチの大きさや形状の目安は、
・外出用のカバンや旅行バックに入れてもかさばらない程度の大きさ
・ポーチ単体でも持ち歩ける形状のもの
を意識して選ぶと良いでしょう。15×10×6cmくらいの大きさで約500gが妥当です。女性であれば、衛生用品の準備も必要なので、もう少しくらい大きくても構いません。
「停電時の予備電源・ポータブル電源」
南海トラフ地震に備えるとすれば、大きな地震に備える必要があります。家屋の倒壊による大規模な停電の備えが必要です。予備電源としてならポータブル電源の備えがおすすめです。なぜなら、
・手軽に準備でき、持ち運びができる大きさ
・家庭用コンセントも使用できる
・燃料を必要とせず、電源を入れるだけで使用できる
だからです。家屋に倒壊の危険性がある場合は屋外へ避難しなければなりません。その状況で手軽に持ち運びができて、すぐに使用できるポータブル電源があると便利です。
実際に、石川県能登半島地震では支援物資としてポータブル電源が提供されているほか、地震の災害対策としてポータブル電源の必要性について声が上がっています。
「能登半島地震を見て改めて思うのは、自分でできる災害対策。各世帯にポータブル電源とソーラーパネルを常備すること。数万円をケチって非常時の不便を強いられないためにも、短時間の停電でも電気を使えない生活は心身ともに辛かった」
参照元:https://twitter.com/SPEEDEM21238182/status/1743519923236933678
「YOSHINOでは、能登半島地震での被害を受けた地域へと継続的な支援を行っています。地震のあった1/1より現地に向かい、停電区域である避難所を中心に、ポータブル電源、ソーラーパネル及び物資を提供しました。」
参照元:https://twitter.com/yoshino_power/status/1744352244223672717
南海トラフ地震に備える備蓄品
南海トラフ地震への備えは、避難が必要になるときに使用する“防災リュック”以外にも普段から備蓄に備えておくことが大切です。地震による地割れや土砂崩れによって家屋が無事でも交通が遮断されてしまう恐れがあるためです。
「陸の孤島」となってしまった場合、近隣のスーパーやコンビニに物資の搬入がしばらくの間できなくなってしまいます。支援物資が届くまでの間過ごすために必要な備えをしておきましょう。
「日用品の備え」
南海トラフ地震への日用品の備えとして、日用品をローリングストックしておくことで、もしもの時にいつもに近い生活を送ることができます。簡単に言えば、いつも消耗品として使用している日用品を多めに買っておき、使った分だけ買い足すこと。トイレットペーパーなどの消耗品の備蓄や、ラップや新聞紙などは別の形で活躍することもあります。日用品の備えとして例をあげると、
・トイレットペーパー
・乾電池
・アルコール除菌
・ウェットティッシュ
・生理用品などの衛生用品
・常備薬
・ジッパー付袋
などがあげられます。一定量をキープしておけば、買い占めや家庭内パンデミックが発生した時でも安心ですね。
「食料品の備え」
食料品で気を付けなければならないのは賞味期限があることです。賞味期限の長いものを備えとして備蓄するのが基本です。しかし、あまり食べ慣れていないものだと食べないままに賞味期限が切れてしまう可能性があるので気を付けましょう。ポイントは、
・普段から食べ慣れている食料品から選ぶ
・定期的に食べて減らし、買い足す
・賞味期限のチェックは定期的に行う
ことです。また、調理をしなくても食べられるものや簡単な調理で食べられるものなど、バランスよく備蓄することで、被害の状況によって対応できます。
「飲料水の備え」
飲料水のストックは、1人当たり3ℓ/1日を目安に備蓄しましょう。家族分として考えるなら、掛け算をして備蓄に必要な分を割り出します。ただ、この目安は“飲料水”としての目安です。生活用水は含まれていないので、生活用水は別に用意する必要があります。飲料水の備えとしてのポイントは、
・備蓄量は最低3日、1週間分くらいは備蓄しておくのが妥当
・生活用水は別に考える
・防災用ウォータータンクやウォーターサーバーがあると便利
生活用水の備蓄は1人当たり10~20ℓくらいと言われています。備蓄手段を別に考えておきましょう。災害時、生水を飲むことは避けてください。井戸水を使用する際は必ず煮沸を行うことです。
南海トラフ地震に備える対策
南海トラフ地震はとても大きな地震となる可能性があります。建物が倒壊しなくても、家具の転倒や窓ガラスが割れて飛散するなどの危険があるため、備蓄品の備え以外にも対策が必要です。ここでは地震による備えとしての事前地震対策をまとめています。
「身の安全を守るための備え」
家具類の転倒や家電の落下を未然に防ぐことで、転倒や落下物から身の安全を守ることも地震の対策として重要です。
・衣装ケースや本棚など転倒の危険性のあるものを固定する
・避難するときの妨げにならないように家具の配置を検討する
・落下した食器や割れたガラス片で怪我をしないためにスリッパの準備
などを事前に準備しておくことで、地震対策になります。本棚や茶ダンスなどは、重いものを下に配置して重心を低くすることでも倒れにくくなります。
「火災の発生に対する備え」
大地震が発生すると、二次災害として火災が発生するケースが大いにあります。これは、ガス管や電気配線が破損したり、ストーブなどの暖房器具に可燃物が接触することが原因です。火災発生の早期発見と防止対策をしておくことも大切です。処置としては、
・住宅用火災警報器の設置
・差込みプラグをコンセントから抜いておく
・消火器の設置とメンテナンス
などがあげられます。とくに、避難するときに余裕があれば、差込プラグは全て抜いてから避難することで、電気による火災の発生を防ぐことができます。
「確かな行動が取れるための備え」
災害にあったときは、パニックになることが予測されます。確かな行動が取れるための備えとして、事前に予備知識を持っておきましょう。また、家族と事前に避難経路や集合場所を話し合っておくことも大切です。スマホなどの連絡に頼っていると、通信障害で使えなくなったときに余計に混乱してしまいます。ポイントは、
・避難経路を家族で事前に確認しておく
・防災訓練を受けておく
・身体防護や応急救護などを事前に身につけておく
などを日頃から頭に入れてできるようになっておくと、知識としてあれば落ち着いて行動できる可能性が高いです。
地震に備えるための防災対策ならJackeryにおまかせ
地震による停電被害にあったとき、予備電源としてならJackery製品がおすすめです。Jackeryは電気用品安全法の適性検査に合格しているだけでなく、一般社団法人防災安全協会の定める防災製品等推奨品認証を受けています。ここでは災害対策品としてのJackery製品をご紹介します。
地震による停電被害に活躍するポータブル電源
地震によって停電が発生した場合、家電製品が全て使えなくなってしまいます。日常的に使用していた家電製品が使えなくなると、寒いときに暖を取ることも容易ではありません。また、冷蔵庫も電力がストップしてしまうと保存していた食材が全て駄目になってしまいます。Jackery製品があれば、
・家庭用電源が使用可能なので、動かなくなった自宅の家電を稼働できる
・避難が必要なときでも手軽に電力供給源を持ち出せる
・太陽光で充電できるソーラーパネルがセットになった製品もあり、自家発電が可能になる
など、災害に対して電気を普段通り使用できるようになります。不便さを感じず救援が来るのを待つことが可能となるのです。大きな地震では、交通の復旧や救援物資が届くのが難しくなる状況になることも予測されます。少しでも不安を取り除ける、安心できる装備としてJackeryポータブル電源を準備しておくことをおすすめします。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
Jackery Solar Generator 2000 Plusは、前述したソーラーパネルがセットになったポータブル電源です。太陽光で自家発電することができ、容量も2042Whと超大容量で数日間の電力供給でも安心してご利用いただけます。また、定格出力が3000Wあるのでほぼ全ての家電製品を動かすことができるのも魅力。冷蔵庫はもちろん電子レンジも使用可能となるため、食事の制限を受けることがありません。
・消費電力の大きいも家電製品でも稼働できる
・最大4つまで家電製品を動かせる出力ポートを持っている
・太陽光で充電しながらでも電力供給ができる
などの性能をもっているため、安心して電気を使うことができます。日常的に電気を使うことに慣れている分、使えなくなるととても不便さを感じてしまうでしょう。2000Plusなら容量もたっぷりなので、電力不足を感じることなく災害を乗り切ることができます。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
Jackery Solar Generator 1000 Plusは1264Whの大容量と、2000Wの定格出力を持っています。こちらのサイズでもほぼ全ての家電瀬品が稼働可能となります。1000Plusの最大の魅力は、大容量でも大きさがコンパクトに抑えられていることです。手に持って屋外へ持ち出せる最大サイズと言えるでしょう。ほかには、
・最大3つまで家電製品を同時に使うことができる
・容量が不安であれば予備バッテリーを最大3基まで増設も可能
・ソーラーパネルがセットになっているので自家発電が可能
であることです。Jackeryが優れているのは、災害時の使い方が考慮された設計になっていることにあります。家庭用補助電源としての役割を十分に果たしてくれる機能が備わっているJackeryは、地震で起こる災害対策に向いているポータブル電源と言えるでしょう。
まとめ:いつ起こっても対処できる備えへの行動・準備が必要
今回の記事では、南海トラフ地震の備えについてまとめました。いつ起こるかわからない地震だからこそ、いつ起こっても良いような備えや対策が求められています。南海トラフ地震は年々発生する確率が増している大規模地震です。
今からでも遅くはありません。準備を少しずつでも始めましょう。やれることからで構いません。実際に行動に移すことが重要なのです。今回まとめた内容を、備えと対策の準備の参考として頂ければ幸いです。