ペットのおすすめ防災グッズ9選!災害時の危険や事前に取るペット防災対策も詳しく解説
自然災害の多い日本では、日頃から災害対策をしておくことが重要です。人間のためだけでなく、ペットのための対策をしている方は少ないのではないでしょうか。災害が発生するとペットにはいくつもの危険が降りかかります。避難所がペットを入れてくれず、離別を選択せざるを得なかったり、食料不足で餓死したりする可能性があります。万が一の時でもペットを守るために、万全の対策を整えておきましょう。
この記事では、ペットの防災対策について詳しく解説しています。ペットにしてあげられる対策の種類やおすすめの防災グッズなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ペットの防災対策が重要な理由とは?
災害発生時にペットに起こりうる3つの危険
防災対策をする前に、災害時にペットにどのような危険があるのかを知る必要があります。次の3つの危険に対して、どのような対策が取れるのかを考えてみましょう。
①避難所にペットが入れてもらえない
環境省は「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」において、飼い主はペットと共に避難することを定めています。しかし、避難所ではペットを受け入れてもらえない可能性もあるのです。
避難所で受け入れてもらえない場合に取れる選択肢として、次の3つが考えられます。
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・ペットと離別する
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・他の受け入れてもらえる避難所を探す
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・自宅で避難生活を送る
ペットを手放さないことを決めた場合は、食料不足や二次災害のリスクも高くなることを念頭に置いておかなければなりません。
②ストレスでペットの健康に影響を及ぼす
災害時に不安を感じるのは人間だけではありません。ペットも想定外のことが起きるとストレスを感じ、トラウマになることもあります。例えば、音に敏感になったり、留守ができなくなったりといった問題が起こる可能性があるのです。
飼い主300人を対象にした調査では、約8割の人がペットと共に避難する上で、ペットのストレスについて危惧していることが分かりました。
③食料不足でペットが飢えてしまう
先述したように避難所に入れてもらえず、自宅で避難生活を送る場合、食料不足でペットが餓死してしまう危険があります。また、仮に避難所に入れたとしても、避難所では人間の命に直結する食料・飲料水の援助が優先されるので、ペットフードがなくなってしまうこともあるでしょう。
ペットを飼っている方は皆同じ立場にあるので、ペットフードの需要が高まり、手に入れるのは困難を極めます。災害が発生する前にペット用の食料は確保しておくのが望ましいです。
災害時に焦らないためできる5つのペット防災対策
災害時の危険からペットを守るためには、事前に対策を取っておく必要があります。自然災害がいつ起こるかは誰にも予測できないので、思い立った今、行動に移しましょう。ペットのためにできる防災対策は次の5つです。
①ペット受け入れ可の避難所を調べておく
災害発生時に、飼い主と飼育しているペットが行動を共にして避難することを同行避難と言います。各避難所のペットとの同行避難が可能かどうかは、インターネットで検索するとすぐに調べられます。
災害が発生するとインターネット回線が乱れ、適切な避難所の場所を特定できない恐れもあるので、事前に受け入れ可能な避難所を調べておきましょう。
②マイクロチップや迷子札を首輪につける
災害時にペットと飼い主が離れ離れになってしまうことを防ぐために、マイクロチップや迷子札の装着を検討しましょう。ペットに識別情報を付けておくことで、飼い主であることを明示できます。
マイクロチップと迷子札の違いは次のとおりです。マイクロチップは迷子札と違い、取れる心配がなく、番号さえ分かればデータベース上から飼い主を特定できます。
マイクロチップ |
迷子札 |
・15桁の数字が記録された長さ12 ㎜程の電子標識器具 ・ペットの皮下に埋め込む ・番号を読み取り、飼い主の情報を特定する |
・ペットの名前、飼い主の名前、住所が書かれた名札 ・首輪に装着する |
③もしものための防災訓練を行っておく
いくら対策を行っていても、いざ災害が発生すると焦ってしまい、正しい行動が取れないかもしれません。また、災害が発生した場合にペットがどのような行動を取るかは、実際に発生してみなければ分からないでしょう。
そのような不測の事態をなくすために、災害の疑似体験を行える防災訓練を受けてみるのをおすすめします。防災訓練で避難の流れを実際に経験しておくと、災害発生時に焦らずスムーズに避難ができます。防災訓練は、各地方自治体が開催している場合があるので、お近くの自治体のホームページを確認してみてください。
➃地域で開催している防災セミナーに参加する
ペットの防災対策について、専門家の話を聞きたいという方は、地域やNPO法人が実施している防災セミナーに参加すると良いでしょう。防災セミナーでは、次のような内容が説明されます。
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・同行避難や避難所での対応
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・ペットを飼っていない避難者への配慮
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・飼い主の心構え
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・災害発生前の備え
⑤防災対策グッズを用意しておく
ペット防災対策グッズを用意しておくことは、最も重要な対策と言っても過言ではありません。ペットの健康を維持し、飼い主との離別を避け、避難所生活を快適に送るために防災対策グッズは重要です。
また、災害発生時には急いで避難する必要があるので、土壇場で準備すると忘れ物をする可能性も高まります。災害が起きてからでは物資の需要が高まり、入手が困難になるので、次の章で解説する防災対策グッズを事前に購入しておきましょう。
犬・猫などのペットにおすすめの防災グッズ9選
ペット防災グッズの役割は、食料の確保や快適な生活を送るため、周りの避難者の迷惑にならないためなど様々です。事前に準備しておくべき、ペットのためのおすすめの防災グッズを9つご紹介します。
①首輪・リード
犬や猫に必ず必要な防災グッズが首輪・リードです。いつも使っている首輪・リードを使えばいいと準備を怠っていると、地震の揺れで物が散乱して見つからない可能性もあります。そのため、災害用として普段使いとは別に、購入することを推奨します。
首輪・リードはペットの安全を確保するアイテムです。万が一、リードを離してしまった場合に備えて、首輪に迷子札を装着しておくと良いでしょう。
②ペットフード
ペットフードはペットの防災対策グッズに欠かせません。災害時の避難所生活はいつまで続くか分からず、援助物資に含まれているかも不明です。また、ペットが食べるペットフードが決まっている場合、避難所で配られるものを食べてくれない可能性もあるでしょう。
ペットが食料不足に陥らないために、事前に1週間分以上のペットフードを買いだめておくと良いでしょう。ペットフードには、保存食用として数年間保存できるものもあります。
③ペット用の水
水も人間と同様にペットに必要です。ペットフードと違い、水は人間も飲むことができるので、人間用の防災対策で水を多めに買いだめておくと良いでしょう。
ただし、人間が飲む飲料水に含まれる「ミネラル」「マグネシウム」といった成分の含有量によってはペットが下痢をしてしまう場合もあります。ペットが普段飲み慣れている飲料水を準備しておくと安心です。また、ペットボトルを開けて一度空気に触れた水は、賞味期限が短くなっているので注意してください。
➃ワクチン接種状況の証明書
同行避難の際に必要となるのが各種証明書です。次に示す証明書を持参していないと、避難所に入れてもらえない可能性もあるので、注意してください。
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・ワクチン接種状況の証明書
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・不妊・去勢手術の証明書
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・既往症や治療歴が書かれた書類
必要な書類は各自治体によって異なるので、ホームページを確認し、必要な証明書の発行を受けるために早めに病院を受診しましょう。
⑤ペットシーツ
災害時に困ることとして上位に挙がるのは「トイレ」と言われています。そんなトイレ問題を解決するためにあると便利なのがペットシーツです。ペットシーツとは、ペット用の吸水性の高いシートを指します。
ペットシーツには次のような効果があります。
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・尿や便などの水分を吸い取る
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・匂いや菌を拡散しない防臭・抗菌効果がある
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・表面がすぐに乾くようになっているので、足回りを濡らさない
避難所ではペットを飼っていない方が大半です。ペットがあらゆる場所で尿や便をしてしまうと、周りの避難者に迷惑がかかり、避難所を追い出されてしまう可能性もあります。万が一に備えて、ペット用の簡易トイレを確保しましょう。
⑥排泄物の処理用スコップ
災害時や避難所での滞在中、ペットが排泄することは避けられません。排泄物の掃除をすることは飼い主の責務です。不衛生な状態で排泄物が放置されると、感染症の広がりを引き起こす可能性があります。
適切なスコップを使って速やかに排泄物を処理することで、周囲の環境や他の人々の健康を守ることができます。また、災害時には清潔な水や施設が制限されることがあるため、地域資源の無駄遣いを避けるためにも、ペットの排泄物の適切な処理が重要です。
⑦お気に入りのおもちゃ
ペットにとってお気に入りのおもちゃは避難所生活を乗り切る上で重要です。お気に入りのおもちゃは次のような役割を果たします。
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・ストレス軽減
災害や避難の状況はペットにとってストレスフルな状況です。お気に入りのおもちゃを持っていることで、ペットは少しでも安心感を得ることができ、ストレスが軽減されます。
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・退屈防止
避難所や一時的な居住施設では、ペットは普段の生活とは異なる環境で過ごすことになります。おもちゃを持っていることで、退屈を防ぎ、ペットの気を紛らわせることができます。
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・行動刺激
避難所などの狭い空間で過ごす場合でも、おもちゃを通じて遊ぶことで運動量や脳の刺激を提供できます。これはペットの健康状態を保つために重要です。
⑧常備薬
災害や避難時のストレスがかかる状況では、ペットが急病にかかる可能性があります。持病やアレルギーがある場合、適切な薬を用意しておくことで、緊急時の健康管理が可能です。
また、災害時には医療施設や獣医さんへのアクセスが制限されることがあります。ペットの健康状態が悪化した際に、手元に適切な薬があれば、その症状の緩和や処置を行うことができるでしょう。
⑨食器
避難所で提供されるペットフードは、普段食べていないものだと口に入れない可能性があります。また、災害時のストレスがかかる環境下では恐怖や不安から、いつものペットフードでも食べないことがあるでしょう。
そんな時に普段から慣れている食器で食事を提供することで、ペットに安心感を与え、食べてもらえる可能性が高まります。また、使い慣れた食器を持参することで清潔な状態を維持できます。
災害時にペットを守る「Jackeryポータブル電源」
災害の停電時に役立つのは、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、大量の電気を蓄え、スマホやパソコン、電気毛布や冷蔵庫、ペット用ヒーターなどの家電に対して電気を供給できるコンパクトで持ち運びできるを給電アイテムと指します。
災害時にポータブル電源があることで次のようなメリットがあります。
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・停電が起きた場合でも、扇風機や電気毛布、ペット用ヒーターなどの家電が使えることで、ペットへの保温対策や温度管理が行える
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・ペットに装着して居場所を特定するタグを常にフル充電できる
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・スマホをフル充電にしておけるので、ペット受け入れ可の避難所を検索できる
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・非常時の明かりを確保できる
ポータブル電源の中でも、防災製品等推奨品認証を取得し、世界で300万台以上の販売実績を持つJackery(ジャクリ)製がおすすめです。特にポータブル電源・ソーラーパネルをセットにした「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は、災害時に大活躍するアイテムと言えるでしょう。
●Jackery Solar Generator 1000 Plusポータブル電源ソーラーパネルセット
Jackery Solar Generator 1000 Plusは、Jackeryポータブル電源1000Plusと折り畳みソーラーパネルJackery SolarSaga 100をセットにした製品です。定格出力が2000Wと高出力なので、小型クーラーや扇風機、電気毛布を存分に使用でき、ペットの体温調節が可能です。ソーラーパネルで最短4.5時間のフル充電が可能なので、コンセントが使えない避難所でも大活躍します。
商品の特徴
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・バッテリー容量を1.2kWhから5kWhまで拡張できるので、停電が発生した自宅待機や避難所での長期滞在でも大活躍する
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・EPS機能を搭載しているので、停電によってコンセントからの電気の供給が途絶えている状況下でも、中断のない電力供給ができる
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・リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、10年以上の寿命を誇る
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
保証期間 |
5年間 |
まとめ|ペットの防災対策をして万が一に備えよう
災害が発生した際、ペットを守れるかどうかは事前の備えを万全にしていたかにかかっています。ペットの受け入れ不可の避難所もあるので、事前に自治体のホームページで確認しておくのが望ましいです。
また、ペットが食料不足や迷子にならないためにはペット防災グッズの準備が欠かせません。自然災害はいつ発生するか予測できないので、この記事を参考にペットのための防災対策をしてみてください。