台風から命を守る9つの対策!台風接近が分かったら取るべき5つ行動とは?
台風がやって来ると分かっていても、どのような対策を取れば良いかわからない人が多いはずです。でも、知らないからと言って台風の対策を取らないと、家が壊れたり大きな怪我をしたりした時には命の危険を感じることもあります。「でも、何をしたら良いかわからない」と言う方のために、台風の対策をまとめました。この記事を読んで、台風対策をマスターしてください。
家の外でやるべき4つの台風対策
台風が来ると分かったらまずは、家の外から台風対策をしていきましょう。宮古島地方気象台の台風への備え5箇条にも、家の外の備えとして以下3つが紹介されています。
“窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強しましょう。
側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておきましょう。
風で飛ばされそうな物は飛ばないように固定したり、屋内へ格納しましょう。”
(引用:台風への備え 気象庁 URL:https://www.jma-net.go.jp/miyako/topix/typhoon_miyako.html)
家の外の備えをもっと具体的に紹介していきます。
①窓・雨戸の戸締りや窓ガラスの補強
窓や雨戸は戸締りを確実に行い、以下のような台風対策を行いましょう。
・ガラスの飛散防止:補強テープや窓ガラス飛散防止フィルムを取り付ける
・シャッターがあれば閉めておく。
台風では強い風で外の傘や看板などが、窓ガラスに飛んできて割れることがあります。台風による飛来物で、窓ガラスが割れて怖いのがガラス片の飛散です。先の尖った破片は体や目を傷つけます。
敷地外からの飛来物を完全に防ぐことは難しいです。万が一窓ガラスが割れたときの二次被害を防ぐためにも、ガラス飛散の補強テープや飛散防止フィルムを貼っておきましょう。
台風対策用品は台風前になるとホームセンターから無くなるので、普段から常備しておくことをおすすめします。台風が来たら、被害を少なくするために窓ガラスの補強を行いましょう。
②風で飛ばされそうなものを移動する
台風の対策として、庭やベランダにある風で飛ばれそうな物を屋内に入れておきましょう。
例えば、
・植木鉢
・物干し竿
・自転車
・スリッパ
・傘
・瓦などの屋根材
・テント
・イス
・テーブル
・木材
などがあります。
総務省消防庁によると平成29年7月の九州北部豪雨では、突風で屋根材や農業用ハウスが倒壊している被害が出ているようです。
(出典元:総務省消防庁 風水害から生き延びる!URL: https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/nyumon/nyumon4/post-3.html)
植木鉢や自転車なんかが飛来してきて、人間に当たったらどれだけ危ないかわかりますよね。身を守るために、庭やベランダにある風で飛びそうなものは家の中に入れておきましょう。
③移動できないものを固定
台風のときにどうしても移動できないものは、固定しましょう。具体的には以下のような対策をしましょう。
・庭木:倒木を防ぐため、支柱で支える、紐で固定する
・プロパンガス:チェーンなどで固定してあるか確認する
庭に植えて5年未満で、背の高い木は倒木のリスクが高いので必ず固定してください。倒れた木が家にぶつかるなどの、二次被害が想定されます。
また、ガスボンベが倒れるとガス漏れの危険性があります。移動できないものはしっかり固定して、台風対策をしておきましょう。
➃雨樋などを掃除
台風が来ると分かったら雨樋などの排水設備の点検・清掃をしておきましょう。家の周りで点検・清掃しえおきたい排水設備は以下のようなものになります。
・雨樋:枯葉などが詰まっていないか
・側溝:泥で詰まっていないか
・雨水升:枯葉や泥で道路からの水が入りにくくなっていないか
雨樋が詰まっていると、雨が上手く排水できず家の周りが水浸しになります。また、外壁から水が染み込むなどの被害があります。
ただし、雨樋の点検・清掃は安全のため業者に定期的に立ってもらいましょう。はしごが倒れて事故になるなど、危険性の高い作業になります。
側溝や雨水升は、詰まって排水されないと雨水で道路が冠水してしまいます。行き場を失った水が家にまできて床下・床上浸水の被害につながるので、掃除しておきましょう。
家の中で取るべき5つの台風対策
次に家の中で取るべき台風対策を以下5つ紹介していきます。
・ハザードマップを確認
・水と非常食の用意
・停電に備える
・避難道具の用意
・床上浸水に備える
台風が来ると分かったらすぐにやっておきたい対策もあるので、読んだらすぐに行動してください。
①ハザードマップと避難所を確認する
台風が来たら国土交通省が出しているハザードマップと避難所を確認しましょう。ハザードマップは以下のリンクから確認してください。
ハザードマップには、
●住所から探す
●現在地から探す
●地図から探す
●災害の種類から選ぶ
で検索ができます。
自分の居る場所にどのような災害災害リスクがあるかを確認しておきましょう。ハザードマップを見て、少しでも危険を感じたら避難所へ移動する準備をしてください。
台風が来たらハザードマップと避難所の場所をチェックして、命を守る行動ができる心構えをしておきましょう。
②水と非常食を確保しておく
台風が来ると分かったら、台風が通り過ぎるまでの水と非常食を用意しておきましょう。
台風はしばしば停電や断水をともなう災害となります。調理もできない状況に追い込まれる可能性があるので、水と非常食の用意は重要です。最低限用意しておきたい物としては、以下を参考にしてください。
●飲料水:1人1日3ℓ
●生活用水:浴槽にためておく
●板チョコ:少量でもカロリーを摂取しやすい
●乾パン:保存期間が5年程度と長く常備しておきたい
●缶詰:調理ができなくても食べられる
●乳児がいたらミルクなど:缶タイプがあればそのまま飲める
台風が通り過ぎた後も断水が続く可能性があるため、水や非常食は多めに用意しておいてください。
③停電に備える
台風は風や雷で停電が起きる可能性があります。停電に備えた用意をしておきましょう。実際に令和2年台風10号では、九州・中国・四国地方で最大約53万戸の停電が発生しています。
(出典:経済産業省 令和2年に発生した災害の振り返りと今後の対応について URL: https://www.meti.go.jp/shingikai/sakoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/pdf/024_02_00.pdf)
台風による停電時には以下のものがあると便利です。
●ポータブルガスコンロ
●Jackeryポータブル電源2000Plus
●ランタン・懐中電灯
●非常食
●水
●乾電池
停電には、非常用電源として、様々な家電に給電できる大容量でコンパクトなJackeryポータブル電源があると便利です。特に、Jackeryポータブル電源2000Plusは、定格出力3000Wだから停電時でも消費電力の高い電磁レンジや電気ケトルも全部使えます。
台風の備えとして、ポータブル電源2000Plusを用意しましょう。
台風に向けて用意すべき避難道具リスト
台風が来ると分かったら避難道具を用意しましょう。
避難道具は、急に用意しようと思っても手に入らないことが想定されます。
早めに以下の物を準備しておきましょう。
●懐中電灯・ランタン
●モバイルバッテリー
●簡易トイレ
●ラジオ
●防寒着
●スリッパ
●軍手
●救急セット
●おむつ
●現金
緊急避難セットとして、ネット通販でも購入できるので早めに用意しておきましょう。
床上浸水に備える
台風で川が氾濫して困るのが、家の床上浸水です。
床上浸水になった時のために、電化製品や貴重品は2階に移動しておきましょう。平家住まいの方は、できるだけ高いところに移動さえると良いでしょう。
台風の床上浸水で電化製品や貴重品が壊れたり流されたりしたら、出費がどんどんかさんで行きます。
床上浸水に備えて、電化製品や貴重品は2階高いところへ移動しておきましょう。
台風がきたときの行動
台風の対策について、紹介して来ました。いざ台風が直撃しているときには、どのような行動を取れば良いか悩んでいる方も多いはず。
そこで、台風が来たときの行動として、
●台風情報を確認する
●通り過ぎるのを待つ
●近づいてはいけない場所
●地下に行かない
●避難になったときの注意点
の5つを紹介します。
①台風情報を確認する
台風が来たら天気予報で台風情報をチェックしましょう。
また気象庁や市区町村から発表される避難指示や避難勧告も確認してください。避難指示や避難勧告は市区町村が発令するので、命を守る行動を心がけてください。
台風情報を見て不安を感じたら、避難所が開設していないか確認し避難を開始しても良いでしょう。台風が来ているときは、台風情報をチェックしましょう。
②通り過ぎるのを待つ
台風が来たら不要な外出は控え、頑丈な建物内で通りすぎのを待ちましょう。台風で増水した川や水路は道路との境目が分かりづらく、転落事故につながる可能性もあります。
また、風で看板が飛んでくるなど命に関わる被害が想定されます。避難所への移動も早めに行い、頑丈な建物で台風が通り過ぎるのを待ちましょう。
③河川・田んぼ・用水路・海・山に近づかない
台風が来たら近づいてはいけない場所があります。
主な場所としては
●河川
●田んぼ
●用水路
●海
●山
●谷
などになります。
基本的に水が流れているところには、近づかない方が良いでしょう。
また、山や谷も土砂災害の危険性があるため近づかないでください。
台風のとき川や田んぼの状況が気になるのは分かりますが、災害に巻き込まれる危険性があるので近づかないようにしましょう。
➃地下に行かない
台風が来ているときは、地下に行かないようにしましょう。
なぜなら、
●地下にいると、外の様子が分かりにくい
●地上からの水が流れ込んでくる
などの危険性があるからです。
台風が来ているときは、地下に行かないように行動しましょう。
⑤避難になったときの注意点
国土交通省から避難時に注意することとして、いか8つ紹介されています。
●避難場所・避難経路の確認:ハザードマップを確認
●非常時の持ち出し品を準備:貴重品や食料、懐中電灯など
●情報の確認:テレビ・ラジオ・インターネットで確認
●防災責任者の指示に従う:警察・消防の方の指示にしたがって行動
●動きやすい服装。集団で避難:2人以上での避難
●避難時の歩き方:マンホールに注意して浸水していない場所を歩く
●隣近所への呼びかけ:お年寄りや子どもは早めの避難が必要。協力して避難する
●車での移動は危険:水圧でドアが開かなくなったりするため危険
●橋や川の近くは危険:橋が壊れる可能性がある
●川や用水路は見に行かない:被害に遭う危険性がある
(出典:国土交通省 避難時に注意することhttps://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/kisotishiki/hinan.pdf)
避難になったら安全に避難することを心がけましょう。
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