地震による被害は2種類!実際に起きた被害の例4つと建物内外の対策を紹介

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地震による被害は2種類!実際に起きた被害の例4つと建物内外の対策を紹介

「地震による被害の例は?」

 

「地震による被害への対策はどうすればいい?」

 

日本は世界の陸地の1%にも満たない小さな国です。しかし世界で発生する地震のおよそ10%が日本とその周辺で発生しています。

 

参考:文部科学省

 

地震大国とされる日本では、自分と家族の命を守るためにも、過去に起きた被害の例を見て対策することが大切です。

 

本記事では地震による被害2種類と、実際に起きた被害の例3つ、建物内外の対策を紹介します。

目次

地震による被害には2種類ある

 

地震による被害

地震による被害は2種類です。それぞれの特徴を紹介していきます。

①一次災害:揺れによる被害

一時災害は、下記のような地震が直接的な原因となる被害のことです。

・地すべり

・橋の崩壊

・建物の崩壊

・地面の液状化 

このように大きな被害を引き起こす可能性が高い現象が含まれるものが、一時災害です。

②二次災害:一次災害をきっかけに発生する被害

二次災害は、下記のような一時災害をきっかけに発生する被害のことです。

・火災

・津波

・余震

・土砂災害

・ライフラインの寸断 

直接的な地震の影響を受けなかったとしても、二次災害に巻き込まれる危険性があるため、災害時の油断は禁物です。一度地震が発生したら、それによって起こる可能性のある二次災害に備えましょう。

関連人気記事:地震による二次災害の一覧と対策とは?地震後の対応やペット対策も紹介

実際に起きた地震による被害の例4つ

 

実際に起きた地震による被害

実際に起きた地震による被害の例を4つ紹介します。それぞれ見ていきましょう。

●能登地方地震の例:家屋倒壊・火災

2024年(令和6年)1月1日に発生した石川県能登地方を震源地とした地震は、死者数245人・重症者数323人、全壊家屋8,528棟の大規模な被害をもたらしました。(2024年5月8日時点) 

地震の規模を示すマグニチュードは7.6と、阪神・淡路大震災を起こした地震や熊本地震のマグニチュード7.3に比べて大きな規模となっています。 

気象庁によると、石川県で震度7を観測するのは史上初です。また火災の発生率は東日本を上回っていたことが分かりました。焼失区域の面積は約50,800㎡、区域内に含まれる建物の数は約300棟と推定されています。 

参考:国土交通省

●東日本大震災の例:広域停電

2011年(平成23年)3月11日に発生した三陸沖を震源とした地震は、最大停電戸数約466万戸の広域停電をもたらしました。 

停電地域は以下の通りです。

・全域:青森県・岩手県・秋田県

・ほぼ全域:宮城県・山形県

・一部:福島県 

停電の復旧は3日間で約80%の停電を解消しました。さらに5日後の8日間では約94%の停電を解消しています。 

参考:内閣府防災情報

●阪神淡路大震災の例:家屋の倒壊

1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神淡路大震災では、家屋が倒壊したり傾いたりといった被害が大量に起きました。 

参考:大建工業株式会社 

東日本大震災の0.5〜1秒に1回揺れる短い周期と異なり、阪神・淡路大震災は1〜2秒の間に1回揺れる長い周期の揺れでした。長い周期の揺れにより共振現象(タイミング良く力が加わると、揺れが大きくなる現象)が発生し、家屋の倒壊に至っています。 

建物が原因で亡くなった犠牲者は全体の83.3%と高い割合を占めています。このような被害を防ぐためには、建物の倒壊を防ぐ耐震対策が必要です。

●関東大震災の例:広範囲の火災延焼(火災旋風)

1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災では、火災旋風(かさいせんぷう)が被害を拡大させました。火災旋風とは、炎や熱風が渦を巻いた竜巻のように立ち上がる現象です。 

参考:東京新聞 

関東大震災の死者・行方不明者約10万5,000人のうち、約87%の約9万2,000人が地震直後に発生した二次災害の火災に巻き込まれて焼死しています。その被害を拡大させたのが火災旋風です。 

実際の関東大震災で火災旋風に遭遇して生き延びた人は、以下のように手記に書き残しています。「轟々(ごうごう)という音がしてあたりは暗闇になり、その中を大八車(木製の人力荷車)が回転しながら空にのぼってゆくのを見ました」(吉村昭氏の著書「関東大震災」より)

【建物内外】地震による被害への対策

 

家具を固定する

地震による被害への対策を、建物の内外別に紹介します。それぞれ見ていきましょう。

◇【内部対策】家具を固定する・ガラスに養生テープを貼る

内部対策として、家具を固定すること・ガラスに養生テープを貼ることは大切です。実際の東日本大震災では建物の倒壊は少なかったものの、家具の下敷きやガラスの飛散で亡くなる方、怪我をされた方が多くいました。 

以下の対策は家具をネジで固定するのが基本です。

・転倒防止

・落下防止

・移動防止 

最も確実な方法は、家具とL型金具を壁にネジ止めすることです。もしネジ止めが厳しいときは、突っ張り棒とストッパー、または突っ張り棒と粘着マットを組み合わせると効果が高くなります。 

また窓ガラスに養生テープを貼ることで、地震による飛来物が窓ガラスに当たった際にガラスの飛散を軽減できます。「×字」に貼るとより効果的です。 

地震が終わるまでテープを窓ガラスに貼ったままでも、ほぼ糊残りしません。窓ガラスの飛散対策には、衝撃を逃がしやすく糊が残りにくい便利な養生テープを使用しましょう。

◇【外部対策】建物の耐震・耐火性を高める

外部対策として、建物の耐震・耐火性を高めることは大切です。阪神・淡路大震災で倒壊した建物は、1981年の建築基準法の改正以前(昭和56年6月1日以前)に建てられた、耐震性の低い住宅率が高かったことが明らかになっています。 

参考:内閣府「建築物の被害」 

全国には旧耐震基準で建てられた耐震性の低い住宅は、未だに1,000万戸以上存在しています。そのため、まだまだ住宅の地震対策は不十分です。 

旧耐震基準で建てられた建物か不安な方は、住宅を一度「耐震技術認定者」に調査してもらうと良いでしょう。 

また耐震性だけでなく耐火性も大切です。阪神・淡路大震災では、他から火が燃え移るもらい火や延焼が重なり被害が拡大しました。 

とくに木造建物が多い日本は、火災が発生しやすい環境です。自分と大切な家族を守るためにも、木造家屋が密集している地域は建物の耐火性を高める必要があります。

【シチュエーション別】地震が発生したら取るべき行動

 

地震が発生したら取るべき行動

ここでは、シチュエーション別に地震が発生したら取るべき行動を紹介します。

◇自宅にいるとき

自宅にいるときは、以下の4つの行動を取りましょう。

・落下物から頭を保護しながら大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れる

・あわてて外に飛び出さずに落ち着いて行動する

・料理や暖房などで火を使っているときは火の始末をする。ただし火元から離れている場合は無理に火を消しに行かない

・家の中で扉を開けて避難路を確保する 

自分と家族の命を守るためには、大きな家具や落下物の多い場所から離れることが大切です。

◇大規模店舗にいるとき

人が大勢いる大規模店舗にいるときは、以下の4つの行動を取りましょう。

・あわてずに落ち着いて施設の係員や従業員の指示に従う

・従業員などから指示がない場合は、頭をその場で保護し、揺れても安全な姿勢を取る

吊り下がっている照明の下に入らない

・あわてて出口や階段に殺到しない 

大規模店舗にいるときは、係員や従業員の指示が大切です。あわてて移動するのではなく、冷静に周りを見渡して落下物がないのか確認をしましょう。

◇エレベーターに乗っているとき

エレベーターに乗っているときは、以下の5つの行動を取りましょう。

行き先ボタンをすべて押す

・最寄り階に停止したら周りの安全を確認して降りる

非常用インターホンを利用して外部と連絡を取る

・非常用グッズを確認する

・エレベーターに閉じ込められたら、楽な姿勢で救助が来るまで待機する 

地震によってエレベーターに閉じ込められた方は、不安や恐怖から体調を崩すことも珍しくありません。楽な姿勢を取り、落ち着いて救助を待ちましょう。

関連人気記事:地震でエレベーターが停止!閉じ込めを防ぐ耐震強化対策と4つの対処法を解説

◇屋外にいるとき

屋外にいるときは、以下の2つの行動を取りましょう。

・ブロック塀の倒壊や自動販売機の転倒に注意し、危険物がある場所から離れる

・ビルの壁や看板や割れた窓ガラスの落下に注意して、建物から離れる

屋外は屋内と異なり、頭に当たると致命傷となる落下物が多い傾向です。周りをよく見渡して、落下物から頭を守りましょう。

◇山・がけ・海の近くにいるとき

山・がけ・海の近くにいるときは、できるだけその場から離れましょう。 

地震が発生したら、土砂崩れや津波が発生する危険性があります。自然災害による被害の軽減や防災対策に使用される「ハザードマップ」(地図)を見て、避難場所・避難経路を確認しましょう。 

参考:国土交通省

◇電車・バスに乗っているとき

電車・バスに乗っているときは、吊り革や手すりにしっかりとつかまりましょう。 

地震による転倒や衝突を防ぐには、吊り革や手すりにしっかりとつかまることが大切です。自分を守るだけでなく、周りの人の怪我も防止できます。

◇車を運転しているとき

車を運転しているときは、以下の2つの行動を取りましょう。

・あわてて急ブレーキや急ハンドルをせず、緩やかに速度を落とす

・ハザードランプを点灯させて周りの車に知らせて、道路の左側に停止する 

地震が発生し慌てて運転した場合には、事故を誘発する危険性があります。必ず心を落ち着かせて運転しましょう。

地震による被害対策に必要な10の防災グッズ

 

地震による被害対策に必要な防災グッズ

ここでは、地震による災害対策に必要な10種類の防災グッズを紹介します。 

防災グッズ

目安の量

用途

飲料水・非常食

1人最低3日分の9リットル

できれば1週間分

缶詰5缶

レトルトご飯7パック

飲料水・非常食は、災害時にライフラインが止まったときの必需品です。大規模な災害では断水が起きます。

ティッシュ・トイレットペーパー

1ヶ月分

1人シングル約4個

1人ダブル約7〜8個

供給が困難になることも想定して、備えましょう。戻るまで約1ヶ月要します。

ポータブル電源

1,000Wh以上の容量

1,000W以上の出力

災害時にスマホやラジオの充電、家電への給電ができる。

常備薬・服用中の薬

1人最低3日分以上

幅広い症状に対応できる、総合かぜ薬を備えるのがおすすめです。

現金(硬貨も)

1週間分程度の生活費

災害時は店舗や自動販売機など大きなお金が使えない場合があります。そのため硬貨の用意も大切です。

笛(ホイッスル)

1人1つ

がれきなどで身動きが取れなくなった際、助けを呼ぶために活躍します。

防災用ヘルメット・防災頭巾

1人1つ

災害が発生したときに、落下物から頭を守るために使用します。

くつ・スリッパ

1人1つ

災害時の避難において、足元の怪我を防止できます。

着替え

1人長袖・長ズボンを1着

肌の露出を控えて、怪我のリスクを減らします。

参考:東京海上日動 

上記の10種類の防災グッズを備えておくと、地震が急に発生してもスムーズに避難することができます。地震の被害を最小限に抑えるためにも、しっかりと事前に用意しましょう。

地震による被害対策におすすめのポータブル電源4選

 

地震による被害対策におすすめのポータブル電源は、当社Jackeryのポータブル電源とソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator」がおすすめです。 

ポータブル電源とは、持ち運んで調理家電を動かせる大容量バッテリーのことです。 

またJackeryのポータブル電源なら、災害時に有効活用できて安全性の高い製品が認められる「防災製品等推奨品マーク」を取得済み。さらに12年間で400万台以上の「ポータブル電源・ソーラーパネル」を販売している圧倒的な実績を誇っています。

地震の被害対策にポータブル電源を家に1台備えたい方は、安心な実績があるJackeryがおすすめです。今回は、災害用・アウトドア用としても使える厳選したモデルを4つ紹介します。

●Jackery Solar Generator 300 Plus 100W:手軽に持ち運べる小型モデル 

定格出力300Wと288Whをもつポータブル電源と100Wのソーラーパネルがセットになったモデルが、「Jackery Solar Generator 300 Plus 100W」です。スマホの充電(20W)を約14回もできる小型モデルで、サラリーマンの携帯品にピッタリです。さらに定格出力300Wで、停電時には電気毛布で温まりながらテレビを同時に動かして見れます。 

リュックにも入る手軽さが魅力で、避難時や屋外使用時にもラクラク持ち運びできます。 

またバッテリーは、長寿命の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を採用しています。約3,000回の充電サイクルが可能で、毎日使用しても10年間も買い替える必要がありません。 

ソーラーパネルは24%の超高い発電効率を実現。キャンプ場など屋外の電源がない場所でも、太陽光があれば効率的に電気を確保できます。 

リュックにも入るほどの手軽さを求める方は、「Jackery Solar Generator 300 Plus 100W」を防災グッズに備えましょう。

●Jackery Solar Generator 600 Plus:スマホの充電を約30回もできる中容量モデル

定格出力800Wと容量632Whをもつポータブル電源と、100Wのソーラーパネルを兼ね備えたモデルが「Jackery Solar Generator 600 Plus」です。スマホの充電(20W)を約30回もできる中容量モデルで、外出時に充電切れの心配が要りません。 

災害時にテレビやラジオを動かして情報収集ができるのはもちろん、コーヒーメーカーを使って淹れた温かいコーヒーを飲んで、焦る気持ちを落ち着かせることもできるでしょう。 

また4,000回の充電サイクルで毎日使用しても10年使える、最新の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を採用しています。一度購入したら、頻繁に買い替える必要はありません。 

ソーラーパネルは変換効率が最大25%と業界最大レベルを誇り、太陽光を効率的に発電可能です。

「テレビやラジオでの情報収集は欠かせない」「予算10万円前後で揃えたい」という方は、高性能&高コスパの「Jackery Solar Generator 600 Plus」を選びましょう。

●Jackery Solar Generator 1000 Plus:停電時にすべての家電を動せる高コスパモデル 

停電時にすべての家電を動かせる高コスパモデルを求める方は、1,264Whの大容量と2,000Wの高出力を誇る「Jackery Solar Generator 1000 Plus」がおすすめです。たとえば、冷蔵庫とエアコンを同時に動かして、冷えた飲み物を飲めば夏の暑い時期も熱中症対策ができます。 

大容量モデルの1000Plusなら、冷凍庫を約25時間も動かせてアイスが溶けてベタベタになる心配が要りません。さらにバッテリーを最大5,000Whまで拡張すると、冷蔵庫を約6日間も動かせる大容量モデルに。長期保存ができれば、停電時に食料が腐って不足してしまうこともないでしょう。 

ソーラーパネルは持ち手付きなうえ、約3.3kgと軽量設計です。避難所に移動が決まった際も、「重すぎて力に不安がある女性・子どもが持ち運びできない...…」という心配はありません。 

「停電時の冷蔵庫のストップが心配」「コスパと容量の両方を取りたい」という方は、「Jackery Solar Generator 1000 Plus」で停電対策を始めてください。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus:3日間以上の停電に備えるハイスペックモデル 

3日間以上の停電に備えるハイスペックモデルを求める方は、2,042Whの大容量と3,000Wの高出力を誇る「Jackery Solar Generator 2000 Plus」がおすすめです。たとえば、エアコンと電子レンジを同時に動かせて、冬の寒い夜も温かい食事と暖かい暖房で体の内側と外側の両方からあたたまれます。 

ハイスペックモデルの2000Plusなら、エアコン(500W)を約4時間動かせます。さらにバッテリーを最大12,000Whまで拡張すると、エアコンを約24時間動かせる大容量モデルになり安心です。冬は低体温症・夏は熱中症にかかる心配はないでしょう。 

また内蔵バッテリーには「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を搭載しているため、4,000回のサイクルで10年以上も使える長寿命が魅力的です。 

ソーラーパネルを合わせて使用することで、地震による停電が長引いても太陽光で充電して繰り返し充電できます。さらにソーラーパネルを6枚に増設すると、2時間でフル充電が完了。日中の太陽が出ている時間帯に素早く充電すれば、「避難先でスマホの充電が切れて、家族と安否確認の連絡が取れなくなった...。」という心配はありません。 

「普段と変わらない生活を送りたい」「家族全員で3日間以上の停電に備えたい」という方は、ハイスペックな「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を選んでください。

まとめ

地震による被害は地震が直接的な原因の一次災害と、一次災害をきっかけに発生する二次災害の2種類です。地震対策としては家の中の家具を固定し、建物の耐震性を高めましょう。 

二次災害の停電に備えるなら、ポータブル電源の導入がおすすめです。Jackeryのポータブル電源は、災害時に有効活用できて安全性の高い製品が認められる「防災製品等推奨品マーク」を取得しています。 

停電対策には、安心安全で高性能なソーラーパネル・ポータブル電源がセットになった「Jackery Solar Generator」を選びましょう。

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