防災設備には何がある?5つの種類や地震対策で備えたい防災グッズも紹介

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防災設備には何がある?5つの種類や地震対策で備えたい防災グッズも紹介

近年の日本では地震などの災害が多く発生しています。その際、「電気・ガス・水道」などの命をつなぐライフラインが止まってしまう可能性があるため、防災設備をしっかり備えておく必要があります。防災設備は5種類あり、いずれも災害時に人命を守るために重要です。 

 

本記事では、防災設備の5つの種類と地震対策で備えたい防災グッズを紹介します。会社の仲間や大切な家族を守るためにも、参考にしてください。

目次

防災設備は建物・人命・財産を災害から守る設備


防災設備は「建物・人命・財産」を災害から守る設備です。火災が起きた際にあらかじめ用意された防災設備によって初期消火が行われると、火災の被害が小さいうちに対処できます。それ以外にも、災害が発生したことを人々に知らせて迅速に避難させることで安全を確保する目的もあります。 

たとえば地震で暖房器具が倒れて二次災害の火災が起きた場合、防災設備である消火器をあらかじめ備えておくと、初期消火できて火災を最小限に抑えられます。 

もし燃え広がってしまった場合でも、火災現場に駆け付けた消防隊に提供することでスムーズな消火活動を手助けできる可能性も。このように防災設備は万が一の災害が起きた際、「命・建物・財産」を守るために非常に重要な役割を果たします。 

また消防防災関連の国家資格を有している方が企業のビルやオフィスの防災設備を点検することは、消防法で義務づけられている点も押さえておきましょう。

参考:総務省消防庁

防災設備は5種類


防災設備

ここでは、5種類の防災設備を紹介します。設備の役割とあわせて見ていきましょう。

消火設備

消火設備には建物内や身の回りで火災が起きた際、「消防隊が駆け付ける前に小さい火を消火する」「炎症を防止する」などの役割があります。おもな消火設備は以下の4つです。 

・消火器

・屋内消火栓設備

・屋外消火栓設備

・スプリンクラー設備 

上記で火が燃え広がる前に対応できれば、被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。

警報設備

警報設備は建物内でガス漏れや火災などが発生した際に検知する設備です。警告音を鳴らすことで周囲の人に知らせることができます。おもな警報設備は以下の3つです。 

・自動火災報知設備

・ガス漏れ火災報知設備

・非常警報器具 

また現在では、通信機械室やサーバールーム専用の火災早期検知システムも普及しています。1室にコンピューターを集約している企業の方はチェックしておきましょう。

避難設備

避難設備とは建物内で災害が発生した際、中にいる人が安全かつ迅速に避難できるように設置された下記4つのような設備です。 

・避難はしご

・救助袋

・誘導灯・誘導標識

・非常用照明 

上記は避難する人が使用する設備と、避難する人を誘導する設備にわかれます。夜間の火災・停電に備えて、誘導灯や非常用照明のような簡易照明も必須です。

防火設備

防火設備は火災が発生した際、火が燃え広がるのを約20分間防ぐことで、その間に建物内の人々が外へ避難できるようにする設備です。おもな防火設備は以下の3つ。 

・防火シャッター

・防火扉

・防火ダンパ 

また建築物の火災拡大防止上で有効な区画として定められている「防火区画」には、1時間ほど火が広がるのを防ぐことで、建物内にいる人が避難できる特定防火設備の設置が義務づけられています。建築基準法施行令第112条にもとづき、耐火建築物・準耐火建築物の認定を受けるには、特定防火設備を必ず置かなければいけないため覚えておきましょう。 

参照:e-Gov法令検索「建築基準法施行令

消火活動用設備

消火活動用設備は消防隊の消火活動に役立てるために、建物に備えつけられています。おもな消火活動用設備は以下の5つです。 

・連結送水管

・消防用水

・非常コンセント設備

・無線通信補助設備

・非常用エレベーター 

紹介した5種類以外にも、火災で発生した煙を排除するための「排煙設備」や非常用電源としての「蓄電池設備」などが防災設備として分類されています。

防災設備に関する6つの法律・規則


防災設備は国や自治体などが定めている基準に沿った設備を設置して、消防防災関連の国家資格を有した者が点検する義務があります。防災設備に関する6つの「法律・規則」を見ていきましょう。 

消防法

建築物などの防火・避難・消火など

消防上の根本を表した法律

消防法施行令

消防を執行するための政令

火災予防条例

地方公共団体が防火を推進するために

制定している条約

建築基準法

建築物の敷地・設備・構造・用途など

基本的な基準を定めている法律

建築基準法施行令

建築基準法を執行するための法律

建築安全条例

建築について地方公共団体が

独自に定めている条例

参考:総務省消防庁

参考:国土交通省

参考:総務省消防庁 

上記のように防災設備は「消防法」の法律で大きくまとめられています。また火災予防条例・消防法施行令・建築基準法などは、市町村や国によって決まりが設けられています。法や条例に沿って防災設備を揃えていきましょう。

【企業編】備えるべき防災設備10選


備えるべき防災設備

企業の防災設備は一般家庭に比べて種類が豊富で、性能も優れている点が特徴です。ここでは、企業で備えるべき防災設備を10つ紹介します。

屋内消火栓設備

企業のなじみ深い防災設備といえば「屋内消火栓設備」です。企業内で火災が発生した際、被害を最小限にするために屋内消火栓設備を手動で操作し、初期消火します。設置場所は「階段の近く」「フロアの出入口」など人が通りやすく、消火活動に便利な場所への設置が好ましいです。

スプリンクラー

建物内で火災が発生した際に熱で検知し、火元と周辺に水を散水させて火災を初期段階で消火させるのがスプリンクラーの役割です。スプリンクラーによる初期消火成功率は96%もあるため、非常に高い確率で火災を最小限に抑えられています。

避難ハッチ

避難ハッチの役割は、逃げ遅れた人のために緊急の脱出経路を確保することです。設置は「はしごタイプ」と「滑り台タイプ」の2種類にわかれます。はしごタイプは病院や保育所などの企業によっては、3階以上の階に設置ができません。3階以上の場合は滑り台タイプを設置しましょう。 

参考:消防法施行令 第二十五条

避難はしご・避難滑り台

避難規定において2方向に避難する規定があるため、よく利用されるのが避難はしご・避難滑り台です。万が一避難ハッチにたどり着けなかった場合、屋上へ脱出するには欠かせない防災設備といえます。

防災備蓄倉庫

食料や雑貨などを備える倉庫が防災備蓄倉庫です。地震や台風などの災害で、帰宅が難しくなった場合を想定して設置します。ストックする量は企業によって異なりますが、「出社する社員数×3日分」をベースに必要な量を計算してみてください。

火災報知設備

建物内で感知器が熱や煙を感知して、受信機に火災信号を送り知らせるのが火災報知設備(火災報知器)です。一定以上の面積がある建物や店舗などの防火対象物では、消防法と条例によって設置が義務付けられています。 

参考:消防法施行令 第二十一条

ガス漏れ警報設備

キッチンで「ガスの元栓を締め忘れた」または「建物のガス配管が老朽化してる」などが原因でガス漏れが発生した場合、いち早く知らせることで事故や火災を未然に防ぐ役割をもつのが「ガス漏れ警報設備」です。 

ガス漏れ検知器の設置場所は、都市ガス用「主成分がメタンで空気より軽い」ため天井面から30cm以内、LPガス用は「主成分がプロパンと空気より重い」ため床面から30cm以内と種類によって異なります。 

参考:消防法施行令 第二十一条の二

誘導灯

誘導灯とは、建物内で火災が発生し煙で視界が悪く周りが見えにくい状況でも、避難経路を指し示すことで迅速に退避できるように設置された照明設備です。普段は一般的な電力で動いていますが、緊急時に停電しても問題なく稼働できるように自動で非常用電源に切り替える設計がされています。

防火扉・防火シャッター

建物の火災が拡大するのを防止する目的と延焼防止のために、建築物の内外の開口部に設置されるものです。防火区画の防火扉には「常時閉鎖式」と「随時閉鎖式」の2種類があります。なお防火区画とは、建物内で火災が発生した際、火災を一定の範囲内にとどめて拡大を防ぐための区画のことです。

耐火クロススクリーン

火の手が広がりすぎないように、近年では薄くて軽い耐火クロススクリーンが普及しています。従来の金属製シャッターは避難先の扉の向こう側が見えず、避難者の不安を増長させてしまいました。しかし耐火クロススクリーンは閉鎖時でも視界が確保できるため、安心して避難できます。

【家庭編】備えるべき防災設備3選


一般家庭で備えるべき防災設備を3つ紹介します。災害時の被害を最小限に抑えるためにもチェックしましょう。

住宅用火災警報機

火災が発生した際に警報で知らせる「住宅用火災警報器(火災報知器)」は逃げ遅れを防止し、大切な家族の命を守るために重要です。最近は賃貸物件でも導入されています。さらにスプリンクラーと同時に作動する火災報知器など、火災被害を最小限に抑えられる設備も増えています。 

参考:消防法 第九条の二

消化器

消化器は火災を初期消火するために重要な防災設備です。初期消火することによって、火災による被害を最小限に抑えることができます。消化器にはさまざまな種類があるため、特徴を押さえておきましょう。 

・泡タイプ:油火災に最適

・水タイプ:水で温度を下げて消化

・強化液タイプ:木材などの消火に有効 

購入時には自宅の環境に合ったものを選んでみてください。

炎センサー

火災報知機の場合は65℃以上になってから火災を検知するため、ある程度建物に燃え広がるまでならないことも多いです。一方で「炎センサー」なら10m先の7cmの炎も検知して警告するので、ライターなどの小さな火でもすぐに知らせることができます。火災が広がるリスクを最小限に抑えたいなら必須の防災設備です。

【地震対策】防災設備とあわせて備えるべき防災グッズ10選


防災グッズ

ここでは、地震が発生した際に防災設備とあわせ備えておくべき防災グッズを10つ紹介します。自分の命を守るためにも事前に用意しておきましょう。 

防災グッズ

目安の量

用途

飲料水

1人1日3リットルを3日分

命をつなぐために必要です。

災害のレベルによっては断水が起きます。

食料

パンの缶詰5つ

レトルト食品2パック

3日分

非常食です。災害時はすぐに食料が手に入らない可能性があります。

非常用電源

ポータブル電源

500Wh以上の容量

1,000W以上の出力

災害時に停電が起こった際、お湯を沸かす電気ポットなどに幅広く使えます。

医薬品

安全性を前提に1週間

持病がある方は処方を受けられなくなると困るため、多めに備えましょう。

防寒具

人数分のウィンドブレーカーなどの防寒具

時期によっては朝・夜に冷え込むため、人数分備えておくのがおすすめです。

懐中電灯

1本~人数分

暗闇を安全に照らせる明るさとバッテリーの持ちを考慮した懐中電灯を備えましょう。

カセットコンロ

大人1人で1週間に6本

食事を取る際に火があると、温かい非常食を食べられます。お湯を沸かすのにも便利です。

救急用品・生理用品

絆創膏・包帯・ペーパー類を1週間分

災害時にケガや体調が悪くなった際には自分で対処しなければいけないため、必須です。

現金

月の生活費の3~6ヵ月分

災害の長期化に備える方は1~2年分

自動販売機などで飲み物を購入できます。なお停電時はATMが使用できません。

簡易トイレ

人数分を3日分

災害時に上下水道が止まる可能性があるため、簡易トイレを備えましょう。

参考:厚生労働省 

上記の10つを備えておくことで、地震が発生しても慌てずスムーズに避難することができます。自分と家族の命を守るためにも、しっかりと事前に準備しましょう。

防災用ポータブル電源なら「Jackery Solar Generator」がおすすめ!


防災用のポータブル電源なら、災害時に有効活用できる安全性の高い製品のみが認められる「防災製品等推奨品マーク」を取得している「Jackery Solar Generator」がおすすめです。 

Jackeryは、11年間で300万台以上の「ソーラーパネル・ポータブル電源」を販売しています。創業してから長期にわたって、企業や個人の方など幅広い利用者から信頼されている実績から初めての方でも安心です。あなたの予算にあったモデルで、防災用のポータブル電源を選んでください。

Jackery Solar Generator 2000 Plus:企業・施設の災害対策におすすめ

・2,042Whの大容量

・定格出力3,000Wの高出力

・AC(コンセント)やUSBなど合計10ポート

・4,000回のサイクルで10年以上も使える長寿命

・最大で12,000Whまで容量を増やせる

・ソーラーパネルを6枚に増設するとたったの2時間で充電満タン 

Jackery Solar Generator 2000 Plusは、2,042Whの大容量と定格出力3,000Wの高出力で、災害時に稼働できない家電はありません。たとえばパソコン(100W)10台とWi-Fiルーター(20W)の両方を同時に稼働できるうえ、2時間連続で使えます。またAC(コンセント)やUSBなど合計10ポートが備わっており、10人で利用する企業でも安心です。 

内蔵バッテリーには最新の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を採用しているため、4,000回のサイクルと10年以上も使える長寿命を実現しています。またPlusシリーズは拡張バッテリーに対応しており、最大で12,000Whまで容量を増やせるため3日間以上の停電でも安心。12,000Whも容量があれば、大事なデータが入ったサーバーも数日間維持できます。 

ソーラーパネルもあわせて使用することで、災害が長引いても太陽光で充電して繰り返し使えます。さらにソーラーパネルを6枚に増設すると、たったの2時間で満タンまで充電できるのもポイントです。 

長期間の停電に備えたい方や10人以上の労働者を雇用しており、就業規則を作成している企業の方は「Jackery Solar Generator 2000 Plus」でぜひ災害対策を始めてください。

Jackery Solar Generator 1000 Plus:家庭の災害対策におすすめ

・1,264Whの大容量

・定格出力2,000W

・バッテリーを5,000Whの容量まで拡張可能

・ソーラーパネルは持ち手付き&約4kgの軽量 

家庭で使いたい方には、1,264Whの大容量を誇る「Jackery Solar Generator 1000 Plus」がおすすめ。定格出力が2,000Wのため、家にある家電製品をすべて動かせます。 

たとえば電気毛布と電子レンジなども同時に動かせて、冬の被災時も安心です。さらにバッテリーを5,000Whの容量まで拡張すると、朝から晩まで電気毛布で温まりながらテレビを見ても問題のない容量に。被災時も限りなく「いつも通り」に近い生活ができる安心感が手に入ります。 

またソーラーパネルとあわせて使うことで、停電時にも太陽光で電力を確保できます。ソーラーパネルは持ち手がついているうえ、約4kgと軽量でコンパクト設計なため持ち運びもラクラクです。そのため家だけでなく避難所でも活躍するでしょう。 

家庭の非常用電源として2日分ほどの電力を備えたい方は、ぜひ「Jackery Solar Generator 1000 Plus」を選んでください。

Jackery Solar Generator 600 Plus:手軽に持ち運びしたい方におすすめ

・632Whの容量

・定格出力800W

・軽くてコンパクトな設計で移動がラクラク

・毎日充電した場合でも最長10年間使える長寿命

・ソーラー充電の変換効率は驚異の最大25%で業界最高レベル 

632Whの容量と定格出力が800Wの「Jackery Solar Generator 600 Plus」は、1人〜2人の防災用にピッタリです。2人分のスマホやパソコンが同時に充電できることはもちろん、たとえばコーヒーメーカーを使って寒い不安な夜も心から「ホッと」一息ついて冷静になれるでしょう(※)。 

※使えるコーヒーメーカーは消費電力800W以下のものに限ります。 

軽くてコンパクトな設計のため、災害時に避難しなければいけない場面でも移動がラクラク。力に不安のある女性の方でも安心して持ち運びができます。 

また毎日充電しても最長10年間使える長寿命も魅力の1つです。4,000回の充電サイクルを備えたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーバッテリーを搭載しており、10年使用した後でも工場出荷時の70%の容量を維持できる高コスパです。 

ソーラーパネルは3.2kgと軽量の折り畳み式でコンパクトなため、簡単に持ち運べます。またソーラー充電の変換効率は驚異の最大25%と業界最高レベル。曇りの日でもわずかな太陽光を活かして、効率的に発電が可能です。 

災害を想定して「1人〜2人用に備えたい場合」や「持ち運びに適したモデルを探している方」は、高コスパな「Jackery Solar Generator 600 Plus」を防災グッズに備えましょう。

まとめ


防災設備の5つの種類と地震対策で備えたい防災グッズを紹介しました。防災設備は「建物・人命・財産」を災害から守るために重要な設備です。また長期間の災害から家族を守るためにも、ポータブル電源の導入をおすすめします。 

持ち運びができる便利なポータブル電源と、太陽光で充電しながら給電ができるソーラーパネルのセット「Jackery Solar Generator」は災害対策にピッタリです。ぜひ災害に備えるなら「防災製品等推奨品マーク」を取得していて信頼性の高い「Jackery Solar Generator」を選びましょう。

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