ホットカーペットをキャンプで使う3つのメリット
寒い冬のキャンプでは、テント内の寒さ対策が欠かせません。電気の力を用いて下半身を温められるホットカーペットは、テント内での利用に向いています。ホットカーペットをキャンプで使うメリットは、以下の通りです。
費用が安い
ホットカーペットは、初期費用とランニングコストが安いです。ホットカーペットと他の暖房器具の初期費用を比較しました。
暖房器具 |
費用相場 |
ホットカーペット |
5,000円〜10,000円 |
電気ストーブ |
10,000円〜30,000円 |
ガスヒーター |
20,000円〜50,000円 |
ホットカーペットの燃料は電気なので、ガスや石油よりもランニングコストがかかりません。そのため、頻繁にキャンプに行かない方や、キャンプギアにお金をかけたい方にもおすすめの暖房器具と言えるでしょう。
火事や一酸化炭素中毒の心配がない
ホットカーペットは、一切火を使わないため、火事になる心配がいりません。また、火が不完全燃焼することで起きる一酸化炭素中毒の恐れもないため、就寝中も安心して温められます。
そのため、子供連れのキャンプでも安心して使用できます。ただし、温度設定を高めて長時間肌が触れていると、低温火傷する可能性はありますので、注意してください。
消費電力が少ない
ホットカーペットは、他の暖房器具と比較しても消費電力が少ないです。電気ストーブの消費電力は500W〜1000W程なのに対して、ホットカーペットは100W〜700W程なので、長時間使用できます。
キャンプ場は自宅と違い、コンセントがないので、使える電気の量が決まっています。高い消費電力の暖房器具を使ってしまうと、電気が底を尽きてしまいます。ホットカーペットを選ぶことで電気を節約でき、他の家電に余った電気を回せるのも大きなメリットと言えるでしょう。
ホットカーペットをキャンプで使う3つのデメリット
費用面や安全面でメリットが大きいホットカーペットですが、デメリットも存在します。人によってはホットカーペットでは物足りなさを感じてしまうかもしれません。ホットカーペットをキャンプで使うデメリットは、以下の通りです。
電源を確保する必要がある
ホットカーペットは電気で稼働するので、電源を確保する必要があります。ほとんどのホットカーペットはACプラグを用いて給電するので、コンセントが挿せる電源が必要です。
一般的なモバイルバッテリーでは、長時間温めるだけの容量が足りない上に、AC出力ができないのでホットカーペットを稼働させられません。そのため、大容量のポータブル電源を持ち込むか、電源サイトを選ぶ必要があります。
テント内全体を暖められない
ホットカーペットは、接している部分しか温められません。そのため、ホットカーペットの上に寝転ばない限り、体全体を温められないのです。
テント内全体も暖められないので、テントの中にいる人たちは、肌寒さを感じてしまう恐れがあります。就寝するまで、長時間テント内で過ごす場合は、電気ストーブを導入するなどして、快適な気温に保つ必要があるでしょう。
速暖性が低い
ホットカーペットは、表面が温まるまでに時間がかかります。標高の高い場所や雪が降っている場所では、気温が氷点下に近い場合も少なくありません。
ホットカーペットが温まるのを待っている間に、体温はどんどん下がっていく恐れがあるので、速暖性に優れた以下のような暖房器具もテント内での使用におすすめです。
・セラミックファンヒーター
・電気ストーブ
上記の暖房器具は、ホットカーペットよりも消費電力が高いので、容量の多いポータブル電源を選びましょう。
キャンプに最適なホットカーペットの選び方3選
家庭用とキャンプ用では、ホットカーペットを選ぶ上でのポイントが異なります。また、ホットカーペットに付いている機能の中でも、温度調節機能に着目する必要があります。キャンプに最適なホットカーペットの選び方は、以下の通りです。
コンパクトに折り畳める
キャンプでは、自宅からキャンプ場のサイトまで荷物を運ばなければならないので、コンパクトに折りたためるタイプを選ぶと便利です。特に、冬キャンプでは、重ね着用の防寒着や防寒グッズ、鍋料理の食材など、普段のキャンプよりも荷物が多くなります。
コンパクトに折りたためるタイプのホットカーペットは、リュックの中に簡単に収納でき、テント内で広げる際も簡単です。車に荷物を積んでいる場合も、駐車場からサイトまでは手やキャリーで運ぶ必要があるので、できるだけコンパクトなタイプを選びましょう。
温度調節機能の切り替え数が多い
ホットカーペットには、多機能なタイプもありますが、温度調節機能の切り替え数が多いタイプを選ぶのがおすすめです。温度調節機能の切り替え数が多いことのメリットを紹介します。
・温め過ぎによる低温火傷を防げる
・低い温度で長時間稼働させられる
・消費する電気量を抑え、他の家電の使用に回せる
・電気代を節約できる
ホットカーペットによっては、無段階で温度を調節できるタイプもあり、使用人数や気温に合わせて適切な温度に調節できるので、無駄な電気を消費しません。
畳数と使用人数が合っている
ホットカーペットのサイズは、畳数で決まっています。畳数が大きいほど、消費電力も高くなるので、使用人数に合った畳数を選びましょう。畳数のおおよその目安の大きさと消費電力は、以下の通りです。
畳数 |
大きさ |
消費電力 |
1畳サイズ |
約90㎝×150㎝ |
170W |
1.5畳サイズ |
約140㎝×200㎝ |
360W |
2畳サイズ |
約200㎝×200㎝ |
510W |
3畳サイズ |
約200㎝×250㎝ |
730W |
テントの下に敷く場合、1人用テントは1〜1.5畳サイズ、2人〜3人用のテントは2畳サイズ、4人用のテントは3畳サイズがおすすめです。
キャンプを快適に!ホットカーペットのおすすめの使い方3選
ホットカーペットは他のアイテムと組み合わせることで、更なる暖房効果を発揮します。ホットカーペットのデメリットである、局所的にしか温められない点も解決できます。ホットカーペットのおすすめの使い方は、以下の通りです。
布団とテーブルでこたつを作る
足先からお尻までを全体的に温められる「こたつ」は、ホットカーペットに加えて、布団とテーブルがあるとテント内でも作成できます。消費する電気は変わらず、単体で使うよりも暖房効果を発揮するので、おすすめです。
また、こたつにすることで、低い温度設定でも十分暖かいので、電気代や電気量を節約できます。ただし、電源を入れた状態で眠ってしまうと、低温火傷や脱水症状に陥る危険もあるので注意してください。
ホットカーペットの下にマットを敷く
ホットカーペットの暖房効率を手軽に上げたい場合は、下にマットを敷くのがおすすめです。下にマットを敷くことで、地面からの冷気を遮断し、ホットカーペットの熱を逃しません。
また、地面とホットカーペットの温度差が激しいと、テントとホットカーペットの間に結露を起こす場合があります。ホットカーペットが湿り、カビが発生する恐れがあるので、ホットカーペットの下にマットを敷くことで対策が可能です。
ホットカーペットの下に敷くマットは、以下のようなタイプを選ぶことで、更に快適性が向上します。
・防ダニ加工がされてい
・滑り止め機能が付いている
・クッション性が高い
・サイズ調節ができる
断熱効果が高い断熱マットやアルミシートも販売されているので、ぜひ検討してみてください。
就寝時にホットカーペットの上にラグを敷く
就寝中も電源を入れておきたい場合は、ホットカーペットの上に厚手のラグを敷くようにしましょう。ホットカーペットの上に直接寝るのは、以下のようなリスクがあるため、おすすめできません。
・45度前後の温度が直接肌に触れることで、低温火傷を起こす
・大量の汗をかき、脱水症状や熱中症に陥る
・睡眠の質が低下し、疲れを翌日まで持ち越す
・電磁波が健康状態に影響を及ぼす
また、就寝中のホットカーペットの温度は、できるだけ低温に設定してください。
ホットカーペットの電源を確保する2つの方法
ガスや石油を燃料とした暖房器具よりも安全に低コストで使用できるホットカーペトですが、電源の確保が欠かせません。電源を確保するには、電源付きサイトを選ぶか、ポータブル電源を使用する必要があります。
電源付きサイトを選ぶ
キャンプ場によっては、コンセントが使える電源付きサイトが用意されている場合があります。事前に充電する手間がかからないので、ホットカーペットを持ち込むだけで使用できるのが魅力です。
ただし、電源付きサイトで使える電力は1000Wと決められている場合があります。ホットカーペット以外の家電を同時に使用できない可能性があるので、注意が必要です。また、電源付きサイトにはプラグのみが設置されているので、延長コードが必要な場合があります。
ポータブル電源を使用する
電源付きサイトに限らず、全てのサイトでホットカーペットの使用を可能にするには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリー以上の大量の電気を蓄え、AC出力を含む多彩なポートから電化製品を稼働させられる機器を指します。
ポータブル電源には、一般的な電源付きサイトの上限である1000Wを超える定格出力を備えたタイプも販売されています。電源付きサイトではなく、ポータブル電源をホットカーペットの電源とするメリットは、以下の通りです。
・ホットカーペット以外にも複数の家電を同時に使用できる
・電源が付いていないサイトでも、家電を使った調理や気温対策ができる
・ソーラーパネルと併用することで、キャンプ場にいながら電気を蓄電できる
・テントの中に電源を持ち込める
キャンプ場での電源確保に重宝するポータブル電源
秋・冬キャンプにポータブル電源があると、ホットカーペットや電気ストーブ、セラミックファンヒーターを組み合わせて、快適な気温で過ごせます。また、電子レンジや電気ケトルを使うことで、体を芯から温める料理を手軽に作れます。
キャンプ場で使用するポータブル電源は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破した実績を誇り、豊富な容量バリエーションや高い安全性・耐久性を備えたJackery製がおすすめです。ホットカーペットなどの暖房器具の使用に向いている機種を紹介します。
Jackery ポータブル電源 1000 Plus
1264Whの大容量と2000Wの定格出力により、100Wのホットカーペットを約12時間稼働させられます。ホットカーペット以外にも消費電力の高いハロゲンヒーターも使用可能です。
商品の特徴:
・暖房器具だけでなく、調理家電も同時に8台まで稼働させられる
・ChargeShield技術により、キャンプに行く前の1.7時間でフル充電できる
・リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、頻繁にキャンプなどのアウトドアで使用しても、10年以上使用し続けられる
・5kWhまで拡張することで、チェックインからチェックアウトまで家電をフル活用して、快適なキャンプが実現する
・合計62個の保護システムと12重のBMS保護システムを搭載しているので、家族連れでも安心して使用できる
・専用アプリを使うことで、ポータブル電源から離れていても、スマホ一つで遠隔操作できる
Jackery ポータブル電源 2000 Plus
2042Whの大容量と定格出力3000Wの高出力により、100Wのホットカーペットを約20時間稼働させられます。複数の暖房器具を組み合わせて、寒い秋・冬キャンプでもテント内を快適な空間にできます。
商品の特徴:
・ACやUSBなどの多彩なポートから、計10台の家電を同時に使用できる
・最大24kWhまで容量を拡張できるので、複数人や連泊でのキャンプでも電気切れを気にせずに、家電を稼働させられる
・約30dB以下の静音設計により、ホットカーペットなどの暖房器具を起動して就寝しても、睡眠の邪魔にならない
・キャンプ場でソーラーパネルを使用すると、約2時間でフル充電できる
・365日経過しても10%程度の自然放電により、自宅では非常用電源として、万が一の災害時に活躍する
・ハンドル、キャスターが付いているので、サイトまで持ち運びしやすい
まとめ|ホットカーペットで冬・春キャンプを快適に過ごそう
テントの床に敷いて温めるホットカーペットは、初期費用やランニングコストが安いので、秋・冬キャンプの寒さ対策アイテムとして気軽に導入できます。また、火事や一酸化炭素中毒の危険がないので、子供連れでも安心です。
ホットカーペットは消費電力が少なく、電気の供給源としてポータブル電源を選んだ場合は、他の暖房器具や調理家電も同時接続できます。ホットカーペットとポータブル電源を駆使して、快適なキャンプを実現しましょう。
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