電気代が安い暖房器具で冬を乗り切ろう！電気代の比較や節電方法も解説

「電気代の安い暖房器具が知りたい」「暖房器具ごとの、特徴を知りたい」「電気代を抑えつつ、寒くない節電がしたい」このような悩みをお持ちではないでしょうか。冬の暖房器具は、消費電力も高く電気代が高いものもありますが、寒さを乗り切るには、無くてはならない存在です。そのため、できるだけ電気代の安い暖房器具を、上手に使う必要があります。

調査した結果、もっとも電気代が安い暖房器具は「電気毛布」で1ヶ月あたり約558円でした。今回の記事では、暖房器具ごとの電気代や特徴、上手な使い方などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは、暖房器具ごとの電気代を計算して比較しました。電気代の安い暖房器具を選ぶときの参考にしてください。

電気代の計算に必要な料金単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している目安単価「31円/kWh」で計算しています。

(出典：公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)

※条件や機種によって電気代は変わります。参考値としてご確認ください。

今回の調査では、

・最も電気代が安い暖房器具：電気毛布

・最も電気代が高い暖房器具：オイルヒーター/ハロゲンヒーター

となりました。

次に、使用目的に分けて電気代の安い暖房器具を選び、効率よく節電できるテクニックを紹介していきます。

電気代を安くするためには、使用の目的に合わせて暖房器具を選ぶ必要があります。いくら電気代が安いと言っても、電気毛布で家族全員の暖を取るのは厳しいです。

暖房器具は主に、

・部屋全体を暖める暖房器具

・狭い範囲を暖める暖房器具

の2種類があります。

2種類の暖房器具を使い分けたり、併用したりして電気代を上手に削減したりする方法を解説していきます。

●部屋全体を暖める暖房器具はエアコンがおすすめ

部屋全体を暖める暖房器具の中では、1ヶ月の電気代が約4,470円のエアコンがおすすめです。

部屋全体を暖める暖房器具としては、

・エアコン

・ヒートポンプ式温水床暖房

・オイルヒーター

があります。

ヒートポンプ式温水床暖房は、二人以上の世帯で普及率が平均11,6%と低いため誰にでもお勧めできません。

(出典：全国家計構造調査　平成26年全国消費実態調査 全国 主要耐久消費財に関する結果　)

また、オイルヒーターは単純に電気代が1ヶ月約8,928円とエアコンに比べて高いため、電気代を安く抑える目的では使用しない方が良いでしょう。

エアコンは、2022年の内閣府消費動向調査によると二人以上世帯で普及率91.8%と高水準でかつ電気代が最も安いため、部屋全体を暖めるのにおすすめの暖房となっています。

(出典：内閣府消費動向調査)

電気代を抑えつつ部屋全体を暖めるなら、エアコンがおすすめです。

関連人気記事：【2023年】エアコンを上手に節電する方法とは？おすすめの節電アイデアも紹介

●1人で過ごすときや狭い範囲なら電気毛布がおすすめ

家の中に1人で過ごすときや、狭い範囲だけを暖めるなら最も電気代が安い電気毛布かこたつがおすすめです。

今回の調査では、エアコンと電気毛布の電気代の差が約3,912円とかなり大きくなります。

電気代だけを見ると1人で過ごすのに、エアコンで部屋全体を暖めるはとてももったいないです。

無理のない範囲で、電気毛布をメインの暖房器具にする時間を増やせば、電気代の削減につながります。

関連人気記事：電気毛布の電気代は他の暖房より安い！さらに電気代を節約する4つのコツも紹介

●暖房器具を組み合わせて快適に電気代を安くする

暖房器具を複数組み合わせて、電気代を抑えつつ快適に過ごす方法もあります。例えば、エアコンとこたつの組み合わせです。

エアコンは部屋全体を暖めるのが得意ですが、足元や指先などピンポイントに暖めるのは苦手です。一方こたつは、部屋全体は温められませんが、ピンポイントに体を温めてくれます。

暖房器具をふたつ同時に使うと電気代が上がると思うかもしれませんが、エアコンの設定温度を下げることで節電が叶う可能性が高くなります。

エアコンの設定温度、を1℃下げると約10％の消費電力の削減になると言われています。

(出典：環境省 家庭でできる節電アクション)

今回調査した電気代で計算すると、エアコンの設定温度を3℃下げれば、こたつの電気代をカバーすることが可能です。

暖房器具を上手に組み合わせて、弱点を補い合い快適な節電生活を送りましょう。

関連人気記事：【すぐできる】冬の節電アイデアまとめ！寒さをガマンしない節電方法とは

上手に暖房器具を使うためには、器具ごとの特徴を知っていなければいけません。そこで、暖房器具ごとの特徴や節電方法を紹介していきます。 

●エアコンはお手入れが大切

エアコンは、温風を出して部屋全体を畳めてくれる暖房器具。

電気代が安いのがメリットですが、部屋を暖めるまで時間がかかるのがデメリットです。

エアコンの電気代をさらに抑えるために、

・サーキュレーターで空気をかき混ぜる

・設定温度を下げる

・フィルターをこまめに掃除する

などの工夫をすると良いでしょう。

部屋全体を暖める暖房器具の中では、電気代が安いので普段使う暖房器具としておすすめです。

●ヒートポンプ式温水床暖房はタイマー機能を上手に使う

床暖房は床板の下に設置した配管に温水を流して、床を暖める暖房器具です。

空気は暖かいところから冷たいところに移動する性質があり、床暖房で温まった足元の温もりが部屋全体に伝わります。

エアコンと違って、風が発生しないためほこりなどが空気中に舞うことがありません。空気が乾燥しないのも嬉しいポイントです。

エアコンの風が苦手な方には、おすすめの暖房器具です。

ただし、しっかりと暖まるまでに約45分から60分もかかるのがデメリット。

タイマー機能で希少の30分前に電源を入れておいたり、暖まるのが早いハロゲンヒーターなどと併用したりしながら使うと良いでしょう。

●こたつはエアコンと併用すると節電しながら快適に過ごせる

ヒーターを取り付けたテーブルにこたつ布団をかけて、こたつ内を暖める暖房器具です。

複数人で一緒にこたつに入り、暖を取れるので家族で過ごすときにもおすすめ。

電気代が1ヶ月約1,041円と安いので、お財布にも家族にも優しい家電です。

部屋全体を暖める能力は無いため、エアコンと併用して弱点を補い合いながら効率よく使いましょう。

●電気毛布は1人で過ごすときにおすすめ

毛布の中に配置した電熱線に電気を通して、毛布を暖める暖房器具です。

体に直接触れるので、暖かさを感じやすく、寒がりの方にもおすすめできます。

1ヶ月の電気代が約558円と最も安く、節電には欠かせない暖房器具です。

ただし、使用人数は1人か多くても2人までとなるので、家族で使用するには向いていません。

家に1人で過ごすときに、無理のない範囲で電気毛布を使って、電気代を削減しましょう。

●ハロゲンヒーターは暖まるのが早い

ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプを加熱して輻射熱で体を暖める暖房器具です。

温風が発生しないので、空気を汚しませんが、広い範囲を暖めるのには向いていません。

しかし、電源をつけたらすぐに暖かくなるのでエアコンで室内が暖まるまでに使うのがおすすめです。

ただし、電気代が高いのでエアコンで部屋が暖まったら電源を切ると良いでしょう。

●セラミックファンヒーターは狭い空間を暖めるのにおすすめ

電気でセラミックを温め、発生した熱をファンによって温風に変えて送り出す暖房器具です。

ファンヒーターの中でも、灯油やガスを使わないため、一酸化炭素中毒のリスクがなく安全な暖房器具です。

トイレや浴室など狭い空間でも使いやすいメリットがあります。

ただし、温風が届く範囲が狭く、部屋全体を暖めるのには向いていません。

電気代も1ヶ月約8,704円と高いため、トイレや浴室などで一時的に使うことをおすすめします。

●ホットカーペットは足元が暖かく床冷え対策になる

カーペットに配置した電熱線に電気を通し発熱して、足元を温めてくれる暖房器具です。

足元を重点的に暖めるため、床冷えの対策になります。

こちらもこたつと同様に、エアコンの設定温度を下げつつ併用することで節電につながります。

カーペットの気持ちよさと温もりで、寝転んで使うのもおすすめの使い方です。

●オイルヒーターはタイマーを上手に使う

電気でオイルを温めて放熱し、部屋全体を暖める暖房器具です。

風が出ない暖房のため、部屋の空気を汚しません。

エアコンの風が苦手な方におすすめの暖房器具です。

ただし、電気代は1ヶ月約8,928円とエアコンよりも高く、節電には向いていません。

立ち上がりに時間もかかるので、タイマー機能を上手に利用して使いましょう。

いくら電気代のためと言っても、寒い思いをしながら過ごすのはイヤという方もいらっしゃるはずです。

そこで、暖房器具の使用を我慢しなくてもできる節電方法を以下5つ紹介します。

・エアコンの風向きは下向き

・エアコンのフィルターは掃除する

・窓からの冷気を防ぐ

・サーキュレーターを活用する

・ポータブル電源を活用する

一つずつチェックしていきましょう。

①エアコンの暖房は風向きを「下」にする

エアコンの風向きを下にすると、効率よく部屋を暖められます。

なぜなら、冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上がっていく性質があるためです。

三菱電機は暖房の節電について「暖房運転の方向は水平に対して60°以上「下向き」がおすすめ」と詳しい角度まで解説してくれています。

(出典：PR Times 三菱電機　霧ヶ峰PR事務局 エアコン暖房、効率良く使うには風向がカギ!?～ 風向きを変えるだけで快適に! メーカー社員が実践する節約術も紹介! ～)

暖房を使うときは、エアコンの向きを下向きにして効率よく部屋を温めましょう。

1℃でも設定温度を下げる手助けになるはずです。

②エアコンのフィルターは2週間に1度は掃除をする

2週間に1度は、エアコンフィルターの掃除をしてあげましょう。

エアコンフィルターがほこりなどで汚れていると、エアコンの稼働効率が悪くなり、電気代が高くなってしまいます。

環境省によると、フィルター掃除暖房時で約6％の消費電力削減につながるそうです。

(出典：環境省 COOL CHOICE 家庭でできる節電アクション)

エアコンフィルターの掃除手順を以下に紹介します。

1. フィルターを取り外す

2. ほこりを掃除機で吸い取る

3. 歯ブラシやシャワーで水洗いする

4. 陰干しで完全に乾かす

基本的な手入れ方法となるので、エアコンの説明書を見ながら作業すると良いでしょう。

エアコンのフィルターを掃除して、電気代を削減しましょう。

③窓からの暖かい空気を逃さないように断熱性を上げる

暖房の暖かい空気は、約58％も窓から逃げていきます。そのため、窓の断熱対策を行うと電気代を抑えることが可能です。

引用：環境省　COOL CHOICE　あなたのお家は寒くない？COOL CHOICEな「エコリフォーム」で快適に元気に暮らそう！)

具体的な対策としては、

・窓にプチプチを貼る

・内窓を取り付ける

・カーテンをする

などがあります。

窓から暖かい空気が逃げない工夫をして、エアコンの設定温度を1度でも下げられるように対策していきましょう。

④サーキュレーターでエアコンをアシスト

サーキュレーターでエアコンをアシストして、設定温度を上げないようする方法もあります。

暖かい空気は天井付近に溜まっています。

「エアコンの設定温度を上げているのに、なんだか肌寒い」というときは、暖かい空気が生活空間に届いていない可能性があります。

そこで、サーキュレーターを使って空気をかき混ぜてあげると、生活空間にまで暖かい空気が行き渡りやすくなります。

サーキュレーターを使って、エアコンをアシストして電気代を削減していきましょう。

⑤ポータブル電源を使って電気代を削減

関連人気記事：上がる一方の電気料金！節電に大いに役立つポータブル電源・ソーラーパネル

暖房器具を動かすためのポータブル電源は、基本性能と安全性の高いJackeryポータブル電源がおすすめです。Jackeryのポータブル電源の特徴としては、以下のようなものがあります。

・3000Wの高出力モデルがあり、ほとんどの暖房器具を動かせる

・暖房器具を長時間使える、2000Whを超える大容量モデルがラインナップされている

・ソーラーパネルから充電できる

・JackeryのCharge Shield技術により安全で高速な充電が可能

・バッテリー内部を平均1秒に1回自動点検されており、安全性を担保

・持ち運びしやすいハンドルが付いており、各部屋に持っていける

・防災製品等推奨品認証を受けており、防災面でも持っておいて損がない

高性能なJackeryポータブル電源シリーズの中でも、電気代対策におすすめできる、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになったJackery Solar Generatorを紹介していきます。

●Jackery Solar Generator 1000 Plus｜ジャクリソーラージェネレーター1000プラス

Jackery Solar Generator 1000 Plusは、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したJackery ポータブル電源 1000 Plusと高性能なソーラーパネルJackery SolarSaga 100Wがセットになった商品です。

Jackery ポータブル電源 1000 Plusは、2000Wの定格出力でほとんどの暖房器具を動かせる性能を持ちながら、約356 x 260 x 283 mmとコンパクトなサイズ感を実現したと使い勝手の良い高性能モバイルバッテリーです。

容量は、1264Wで電気毛布なら約16時間の連続稼働が可能です。日中に1人で過ごすときに、Jackeryポータブル電源1000Plusと電気毛布を組み合わせれば、大きな節電効果が期待できます。

また、業界最高効率のソーラーパネルからの充電なら、最短4.5時間で充電が可能と、充電性能の高さもおすすめなポイントです。(ソーラーパネル100W×4枚使用時)

日照時間の少ない冬でも、効率よく充電ができます。Jackery Solar Generator1000Plusで、暖房器具を動かして電気代を削減しましょう。

Jackery Solar Generator 2000 Plusは、Jackeryポータブル電源2000 Plusと高性能なソーラーパネルJackerySolarSaga 100Wがセットになった商品です。

Jackeryポータブル電源2000Plusは、2042Whの大容量と3000Wの高出力を併せ持つ高性能なポータブル電源で、ほとんどの暖房器具を動かせます。

2042Whの大容量で、140Wの消費電力のこたつなを約12時間も連続使用ができます。

高性能なリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、毎日充放電を繰り返しても10年以上も性能を維持してくれます。

夜間電力を利用した節電方法は、毎日でも行いたいので嬉しいポイントです。

また、充電速度も早く、Jackeryが誇る安全な充電技術「Charge Shield技術」で安全を担保しつつ、最短2時間でフル充電が可能です。(200Wソーラーパネル×6枚使用時)

ただし、重量が約26.9Kgと重いため、持ち運ぶのには向いていません。

しかし、1度の充電で大量の電力を蓄えられるため、リビングに鎮座し日々の生活を共にするのにおすすめのポータブル電源です。

冬の電気代を安くするには、複数の暖房器具を組み合わせて、上手に節電をしていく必要があります。今回紹介した、暖房器具ごとの電気代や、電気代の安い暖房器具、節電アイデアを活用して快適な節電生活を送ってください。