1.エアコンの冬の暖房設定温度は平均22~25度
パナソニック社の調査によると、エアコンの冬の暖房設定温度は平均22~25度という結果が出ています。なかでも、一番多かった設定温度は25度で、次いで23度と回答がありました。一般的に、22~25度でエアコンの暖房を利用しているユーザーが多い傾向です。
なお設定温度とは、エアコンで設定する室内の目標温度を指し、室内の温度を意味する「室内温度」とは異なります。
参考元:「Panasonic|電気代アップに備えて知りたい。冬のエアコン節電ポイント」より
2.環境省は「室内」の温度を20度で推奨
環境省は、冬にエアコンの暖房使用時の「室内」の温度を20度で推奨しています。これは平成17年度から始まった「ウォームビズ」の一環で、CO2削減を目的としているからです。
注意点として、環境省が推奨するのは「室内の温度を20度にすること」であり、「エアコンの暖房設定温度を20度にすること」ではありません。エアコンの暖房を使用する時の目安にして、室内の温度が20度になるまで設定温度を調整すると良いでしょう。
3.冬にエアコンの設定温度を20℃前後にしても寒く感じる3つの理由と対策
冬にエアコンの設定温度を、20℃前後にしても寒く感じる理由と対策は以下の3つがあります。
・湿度が低いと体感温度が下がる|加湿器を併用する
・湿度が低いと体温が空気に移動してしまう|湿度を上げつつ厚着をする
・部屋の場所によって温度差がある|窓に断熱シートを貼る
上記について詳しく解説しているので、該当する項目があれば参考にして対策しましょう。
●湿度が低いと体感温度が下がる|加湿器を併用する
湿度が低いと体感温度が下がるため、寒さを感じやすくなります。室内の空気が乾燥することで体表の水分が蒸発し、同時に熱も奪われるからです。そのため、部屋の湿度が下がらないように、エアコンの暖房と加湿器を同時に使うことをおすすめします。
ただし、加湿器を窓の近くに置くのは避けてください。窓付近は外気温とほぼ同じなので、加湿器から出た水蒸気が冷えて結露してしまいます。そのため、室内の湿度が上がらずほとんど効果がありません。
●湿度が低いと体温が空気に移動してしまう|湿度を上げつつ厚着をする
体温は湿度が低い空気に移動しやすい性質があり、暖房を使用しても寒く感じます。湿度が低いと、室内に漂う空気中の水分の減少により体温が奪われやすくなります。
対策として、加湿器を使って室内の湿度を上げると良いでしょう。「それでも寒いんだけど…」と感じる方は、部屋で厚着をするのも効果的です。手袋やレッグウォーマー・マフラーなどで、動脈が通っている箇所を暖めるとすぐに効果が現れます。
●部屋の場所によって温度差がある|窓に断熱シートを貼る
部屋の場所によっては温度差があるので、エアコンの暖房を使ってもあまり暖まらないことがあります。特に窓の近くは外気温の影響で暖まりにくく、エアコンの暖房効率が下がってしまいます。
室内が暖まりやすいように、窓に断熱シートを貼ってみてください。室内の暖かい空気を外に逃がすことを防ぐ効果があるので、エアコンの暖房効率が下がることはありません。
ホームセンターで手軽に購入できて貼り付ける作業もカンタンなので、窓に断熱シートを貼って対策をしましょう。
4.冬にエアコンの暖房設定温度を1度下げると電気代を約10%節約できる
環境省のホームページには、エアコンの暖房設定温度を1度下げると電気代を約10%節約できると記載されています。エアコンは室温を設定温度まで上げる際に電力を消費するため、1度下げるだけでも電気代の節約が期待できます。
「寒いから設定温度を下げたくない 」と思う方は、室内でも厚着で過ごしたり、窓に断熱シートを貼ったりなどの防寒対策をすると良いでしょう。
5.エアコンの設定温度を下げる以外に冬の電気代を節約する5つの方法
エアコンの設定温度を下げる以外に冬の電気代を節約する方法として、下記の5つがあります。
・エアコンの暖房を自動運転にする
・エアコンのフィルターを掃除する
・サーキュレーターも同時に使う
・室外機周りに物を置かないようにする
・太陽光発電を導入する
それぞれ詳しく解説しているので、参考にして電気代の節約のために実践してみましょう。
●節電方法1:エアコンの暖房を自動運転にする
エアコンの暖房を使う時は「自動運転」がおすすめです。自動運転とは、エアコンの風量を自動で運転する機能です。
設定を自動運転に変更すると、室内が設定温度になるまで風量を最大運転し、その後は「弱」や「送風」などで室内の温度を調整します。電力を効率よく消費しながら室内を暖めてくれるので、電気代の節約に繋がります。
●節電方法2:エアコンのフィルターを掃除する
資源エネルギー庁では、月に1~2回を目安にフィルターを掃除すると、年間で約990円の電気代の節電効果があるとしています。フィルターに詰まったホコリやチリ・カビなどを除去しておくとエアコンがスムーズに運転できるため、消費電力を抑えられます。
フィルターに目詰まりしているホコリなどは、掃除機を使ってカンタンに吸い取れるので、こまめに掃除して電気代を節約しましょう。
参考元:「経済産業省 資源エネルギー庁|フィルターを月に1回か2回清掃。」より
●節電方法3:サーキュレーターも同時に使う
エアコンの暖房と同時に、サーキュレーターを使うことをおすすめします。サーキュレーターは扇風機よりも狭い範囲に直線的な風を送れる、部屋の空気を循環させるのに最適な電化製品です。
暖かい空気は室内の上部に溜まる性質があるため、サーキュレーターの風向きを上に向けることで暖かい空気が室内を循環します。設定温度を上げずに効率よく室内が暖まるので、節電の効果が見込めるでしょう。
●節電方法4:室外機周りに物を置かないようにする
エアコンの暖房使用時は、室外機周りに物を置かないようにしてください。室外機の吸込口や吹出口が物でふさがっていると、暖房の運転効率が悪くなり電力をムダに消費してしまうため、余計に電気代がかかってしまいます。そのため、室外機周りは常日頃から整理しておきましょう。
また積雪量が多い地域では、雪が室外機に積もらないように対策として防雪ネットや防雪フードを使うことをおすすめします。
●節電方法5:太陽光発電を導入する
自宅に、太陽光発電システムを導入して節電する方法もあります。太陽光発電システムで自家発電した電力を使ってエアコンの暖房を運転すれば、電気代が節約できるでしょう。
しかし導入コストだけで、本体価格や工事費用で100万円以上かかってしまうことも。そこで、ソーラーパネルがセットになったポータブル電源をおすすめします。
ポータブル電源とは、電力がない場所でも電化製品に電力供給が可能で、使いたい場所へ手軽に持ち運べる可搬型の蓄電池です。ソーラーパネルで発電した電力を溜めておけます。価格は数万円から販売されており、コスパを抑えて低予算で導入できるのもポイントです。
モデルにもよりますが、ポータブル電源は自宅にあるほとんどの家電製品を動かせます。エアコンの暖房とサーキュレーターを併用すればさらに節電効果が見込めるので、ソーラーパネルがセットになったポータブル電源の導入を検討してみてください。
6.エアコンが動かせる!節電や防災で活躍するJackery Solar Generator
エアコンが動かせて、節電や防災で活躍するソーラーパネルがセットになったポータブル電源が自宅にあると便利です。昼間にソーラーパネルを使って太陽光で発電した電力を蓄電して、夜に使えば電気代を節約できます。
また自然災害による停電時は、自宅にあるほとんどの電化製品を動かすことが可能です。停電が長引いても、普段の生活と同じようにエアコンの暖房を使って寒さ対策をしたり、テレビを視聴したりと電力復旧までの安心感を提供します。
なかでも、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになっている当社の「Jackery Solar Generator」がおすすめです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、世界累計販売台数が400万台を超える実績を誇ります。たくさんのユーザーから信頼されている「Jackery Solar Generator」を2つ紹介します。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、ポータブル電源2000 Newとソーラーパネル200W(1枚)がセットになった商品です。エアコンの暖房と併用して、サーキュレーターを使って室内を暖めることが可能です。さらに電気毛布など暖房器具も併用すれば、寒い冬場も快適に過ごしながら節電ができるでしょう。ハンドルにはグリップが付いており、使いたい場所へラクに持ち運びができます。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、ポータブル電源 1000 Newとソーラーパネル100W(1枚)がセットになった商品です。全体サイズは327×224×247mmで、家庭に流通している電子レンジより一回りコンパクトです。保管スペースもとらないので、急な停電時でもすぐ取り出せる場所に置いておけます。
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7.エアコンの冬の設定温度に関するよくある質問
エアコンの冬の設定温度に関することで、以下の質問が多く寄せられています。
・暖房の温度を20度に設定する場合、電気代はどれぐらいかかりますか?
・暖房の設定温度は18度がいいですか?
・エアコンの冬の設定温度を25度~26度くらいまで上げても寒いのはなぜですか?
ここでは、上記の質問について回答しているので、詳しく見ていきましょう。
●暖房の温度を20度に設定する場合、電気代はどれぐらいかかりますか?
暖房の温度を20度に設定する場合、1日あたりと月の電気代は下記の通りです。
1日あたりの電気代 |
月の電気代 |
約312円 |
約9,359円 |
※以下の条件で電気代を算出しています。
・1時間あたりの電気代31円/kWh(2024年11月現在※)
・エアコンの暖房を1日8時間、月に30日使用した場合
・某メーカーのエアコン14畳用タイプの暖房時20℃に設定した場合の消費電力(1,258W)で計算
エアコンの暖房とは別に防寒対策をして設定温度を下げることで、電気代を節約できるでしょう。
※参考元:「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」より
●暖房の設定温度は本当に18度ぐらいがいいですか?
暖房の設定温度は18度~22度がおすすめです。とはいえ、地域や環境によって設定温度を高くしないと部屋が思うように暖まらないこともあり得ます。そのため室内でも厚着をしたり、使い捨てカイロを使用したりと防寒対策をしてみてください。
●エアコンの冬の設定温度を25度~26度くらいまで上げても寒いのはなぜですか?
エアコンの冬の設定温度を25度~26度くらいまで上げても寒いと感じるのは、湿度の影響が考えられます。体の熱が奪われやすくなるため、室内の湿度が低いと気温が高くても寒く感じます。
またエアコンの暖房の空気は部屋の上部に溜まりやすい性質があります。サーキュレーターを使って暖かい空気を室内に循環させると良いでしょう。
まとめ
寒いからといってエアコンの暖房の設定温度を上げると、ムダに電気代がかかってしまいます。室内の温度が20度前後になるよう調整するのがおすすめです。
電気代を抑えたいなら、エアコンの暖房使用時はソーラーパネルがセットになったポータブル電源を使ってみてください。自家発電で蓄電した電力を供給できるので、暖房費をはじめとする電気代が節約できます。太陽光発電システムより低予算で購入できる「Jackery Solar Generator」を自宅に1台導入してみましょう。
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