エアコンを上手に節電する方法とは?おすすめの節電アイデアも紹介

エアコンを上手に節電する方法8選

2023年現在、ウクライナ情勢や委託料金改定の影響により、全国で電気料金の値上げが続いています。今まで通り電気を使用して、請求書の金額を見て驚いた人は多いのではないでしょうか。

特に消費電力が多い家電のひとつに「エアコン」がありますが、暑さや寒さを我慢して使用しないわけにもいきません。今回はエアコンの節電方法について季節ごとに解説するほか、エアコン節電に関するよくある質問について解説していきます。

冬のエアコンの上手な節電方法

冬でエアコンの電気を節電する主な方法は5つあり、誰でも簡単に取り組めます。それぞれのエアコン節電方法について見ていきましょう。

●冬のエアコン節電方法1・定期的な掃除を行う

エアコンは部屋の空気を吸い込み、温めてから部屋の中に吐き出して部屋を暖めていきます。そのため、エアコン内部にホコリやごみが溜まっていると、吸い込める空気が少なくなってしまい効率よく温めることができません。

使用期間中は、2週間に1度ほどのタイミングで以下のお手入れをしましょう。

・フィルターの水洗い
・掃除機でのホコリ取り

汚れがひどい場合は、中性洗剤と溶かしたぬるま湯で洗い乾かすことできれいにできます。

省エネルギーシステムの提案を行っている『エコテクソリューション株式会社』がエアコン洗浄による省エネ効果を検証した結果、下記のように19.2%の節電効果がありました。

【条件】・冷暖能力2.3馬力の機種で1日12時間の運転で1か月間使用。電気料金は1kwあたり20円で計算

 

洗浄前

洗浄後

消費電力

1,147kw

927kw

電気料金

22,940円

18,540円

参考元:エコテクソリューション株式会社 エアコン洗浄のメリット

上記の表で表示されているように、改善率は19.2%で、電気料金は4,400円の値下げです。

実際にエアコン洗浄を行った人には、下記のような効果を実感した方もいました。

「エアコン掃除しただけで7000円も電気代下がった」
 引用元:Twitter

エアコン洗浄は節電の他にも、細菌類の除去や本体の寿命を延ばす効果もあります。できれば2週間に1回、最低でも1ヵ月に1回はお手入れすれば、大きな節電効果が得られるでしょう。

●冬のエアコン節電方法2・設定温度や湿度を調整する

設定温度はエアコンの節電に大きく影響し、湿度に関しても高い状態を保つことで体感温度を上げられます。一般財団法人省エネルギーセンターの調査によると、1℃設定温度を変えるだけで下記のような節電効果があることがわかりました。

【冬の場合】

外気温度6℃でエアコン(2.2Kw)の温度設定温度を21℃から20℃にして、1日9時間使用した場合

・年間で電気53.08Kwhの省エネ、約1,170円の節約
参考元:一般財団法人 省エネルギーセンター 家庭の省エネ大辞典 2012年版

使用時間が長い場合や、より大きく温度を変えた場合はさらなる節電効果が得られるでしょう。実際に温度設定を変えて電気料金の違いを体感した方もいます。

『日数違うとはいえ今月の電気代が先月より4千円ぐらい安く、kwhすると100ぐらい下がるぽい。特別節電してなくて思い当たる節はエアコンの温度先月より2℃ぐらい下げたかな〜ぐらいなんだけどこれだけでこんなに効果あるんかな!?』
引用元:Twitter

なお環境省では省エネルギーを目指すため、室温を夏季28℃、冬季20℃とすることを推奨しています。ただし、省エネを意識しすぎて体調を崩さないように注意しましょう。

●冬のエアコン節電方法3・温度ではなく使い方に注意する

空気は冷たいと下にたまり、暖かいと上にたまる性質があります。部屋の形状により足元が冷えてしまう場合など、エアコンの設定温度を高くしてしまいがちです。

空気の性質を活かし、暖房使用時には風向きを下向きに設定すると効率よく温められます。

●冬のエアコン節電方法4・冬場はできるだけ部屋が寒くならないようにする

冬場はそもそも部屋が寒くならないように対策するのも、節電する上で効果的です。ドアや窓に隙間が開かないように注意し、昼間は太陽の熱を積極的に取り組むことを意識しましょう。

定期的な換気の際には、冷たい空気が下にたまるのを防ぐため、サーキュレーターや空気清浄機を使って部屋全体の空気を混ぜるのがおすすめです。ただしサーキュレーターや空気清浄機を利用する場合、排出された空気が窓に直接当たると冷えてしまうので注意しましょう。

●冬のエアコン節電方法5・加湿器なども併用する

人間が快適と感じる環境は温度と湿度のバランスで決まり、湿度が高いと比較的暖かく感じます。使用しているエアコンで湿度も設定できるのであれば、ぜひ活用して湿度を上げましょう。

ない場合には加湿器で湿度を上げるのがおすすめです。エアコンの温度を上げるよりも、湿度を上げる方が電力を消費しません。上手に使ってエアコン節電しましょう。

夏のエアコンの上手な節電方法

エアコンは季節ごとに節電方法が異なります。次は夏のエアコンの上手な節電方法について見ていきましょう。

●夏のエアコン節電方法1・効率よく部屋を冷やせるようにする

暑い中を歩いて帰宅したら、すぐにエアコンのスイッチを入れがちですが、まずは部屋の熱を逃がすことから始めます。

窓を開けて換気をする場合には、2カ所以上の窓を開けることで効率よく熱を出すことができます。

窓は対角線上にあるとより効果的です。

●夏のエアコン節電方法2・室外機に対する直射日光を避ける

エアコンの室外機は、部屋の中の熱を外に捨てる役割があります。直射日光などにより付近や本体が高い温度になると、熱を捨てる効率が低下し電気を余分に使ってしまうので注意が必要です。

なるべく日陰に設置し、必要に応じて日陰を作ってあげましょう。ただし、カバーなどで必要以上に室外機の吹出口をふさいでしまうのは逆効果なので注意してください。

『Do in oneself!』をポリシーに家電の様々な実証実験を行っている『家電watch』では、室外機の風通しの違いにより電気代が月約1,000円ほど安くなると発表しています。

実験内容:大きな板で室外機の送風を防いだ場合と防がない場合で、消費電力と電気代の違いを3時間にわたり検証する

室外機の状態

1時間当たりの

平均消費電力

3時間運転の電気代

風通しのよい状態

667Wh

44円

ついたてを置いて風通しが悪い状態

983Wh

64.9円

参考元:家電watch 第3回:エアコンの節電法、実際どれだけの効果がある?

1時間当たりの消費電力は316Wh抑えられ、3時間運転の電気代では20.9円の節電効果がありました。

●夏のエアコン節電方法3・リモコンの機能を活かす

エアコンのリモコンでは風量設定ができますが、自動にしておくと最も効率よい運転ができます。

中には節電したいからと微風や弱風で我慢する人もいますが、部屋が冷えるまでに時間がかかり、余計に電気を使ってしまうのです。

どうしても暑いと感じた場合には、温度を下げるのではなく、風向を自分に向ける設定を行ってみましょう。体感温度が下がり、十分に涼しく感じられます。

効率的なエアコン節電には低電力の冷暖房×ポータブル電源がおすすめ!

エアコン節電には低電力の冷暖房×ポータブル電源がおすすめ!

効率的な節電を行うためには、低電力の冷暖房とポータブル電源を活用するのも効率的です。ポータブル電源とは何なのか、そして具体的な節電方法について解説していきます。

●ポータブル電源とは

ポータブル電源とは、モバイルバッテリーよりも大容量で手軽に持ち運びができるバッテリーです。AC100V電源も搭載しているため、一般的な家電製品も使用できます。

コンセントを使わずソーラーパネルからチャージすることもできるので、家庭での節電対策として活用可能です。

●ポータブル電源を使った節電方法

ポータブル電源を使った節電方法は2つあります。

○電気代の高い時間にポータブル電源から給電する

通常、電気の契約プランは『従量電灯』と『時間帯別電灯』の2つに分かれています。

時間帯別電灯の場合は午前7時~午後11時は電気料金が割高となり、午後11時~翌日午前7時までは割安です。(電力会社により若干の違いがあります)

時間帯別電灯プランで契約している場合は、電気代の安い時間帯にポータブル電源へ充電を行い、電気代が高い時間帯はポータブル電源から家電に給電することで節電できます。

○ソーラーパネルを使って太陽光発電する

ポータブル電源にはソーラーパネルとセットで販売されているものもあります。

ソーラーパネルで太陽光発電できた電力をポータブル電源に保存してエアコンや家電に給電すれば、電力会社から購入する電力量が減る分、電気代の節約ができます。天気の良い日であれば、年中いつでも太陽光発電できるのがポイントです。

シーズン別のポータブル電源を使ったおすすめエアコン節電方法

ポータブル電源を使ったおすすめエアコン節電方法

ポータブル電源は季節ごとにさまざまな家電と組み合わせれば、効率的に節電ができます。ここではポータブル電源を使った夏と冬のエアコン節電方法についてそれぞれ見ていきましょう。

●夏のエアコン節電:小型冷風機×ポータブル電源

ポータブル電源で小型冷風機や扇風機を使うことで、部屋を効率的に冷やすことができます。エアコンの温度・風量設定を抑えられるため、節電が可能です。

主な扇風機・冷風機別に、「Jackery ポータブル電源 2000Pro」で稼働できる時間を見てみましょう。

家電と消費電力

Jackeryポータブル電源2000Proで稼働できる時間

扇風機(20W)

108時間

卓上冷風機(200W)

10.8時間

小型冷風機(400W)

5.4時間

「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」は、6枚のソーラーパネルを使って最短2.5時間で充電できるポータブル電源です。ソーラー充電と冷風機の活用を交互に行い、少し涼しくなる夜間は扇風機に変えるなどの使い方をすれば、ほぼ1日中効率的に部屋を冷やせるでしょう。

状況に応じて扇風機・冷風機のみを使用すれば、さらに節電できます。  

●冬の節電:電気毛布×ポータブル電源

冬はエアコン以外に電気毛布を併用すれば、設定温度を下げても十分に暖房効果を得られます。

一般的な電気毛布の消費電力を例にすると消費電力は50Wです。Jackeryポータブル電源2000Proを充電満タン(2160Wh)を利用した場合は、約43.2時間ほど使用できます。電気毛布4枚でも10時間程度使えるので、家族が多くても大活躍するでしょう。

節電におすすめポータブル電源一覧

製品一覧

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 2000 Pro

容量:2160Wh
定格出力:2200W
通常価格:¥285,000(税込)

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 1500 Pro

容量:1512Wh
定格出力:1800W
通常価格:¥199,800(税込)

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 1500

容量:1,534.68Wh
定格出力:1800W
通常価格:¥179,800(税込)

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 1000 Pro

容量:1002Wh
定格出力:1000W
通常価格:¥149,800(税込)

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 1000

容量:1002Wh
定格出力:1000W
通常価格:¥139,800(税込)

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 708

容量:708W
定格出力:500W
通常価格:¥84,500(税込)

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 400

容量:400Wh
定格出力:200W
通常価格:¥49,300(税込)

Jackery ポータブル電源 1500 PTB152 (6550936813646)

Jackery ポータブル電源 240

容量:241.9Wh
定格出力:200W
通常価格:¥21,800(税込)

エアコンの節電をする際やってはいけないこと

エアコンの節電をする際、多くの方が間違っている方法もあります。ここではエアコンの節電でやってはいけないことについて見ていきましょう。

○頻繁に電源をオンにしたりオフにしない

エアコンの節電を行うために、最も効率的な電源入り切りのタイミングは30分ということが分かっています。日中であれば、30分以上エアコンをしない場合には切った方が節電に繋がり、30分以内であればつけっぱなしの方が効果的です。

ただし悪天候や夜間など外気温が低い時間帯に関しては、30分以内でもこまめに切り入りした方が節電に繋がるので押さえておきましょう。

○長時間使用しない場合にはつけっぱなしは逆効果

30分以上使用しない場合は、エアコンを切ったほうが節電に繋がります。買い物や子供の送迎などで30分以上使用しない場合はつけっぱなしにせず、こまめにスイッチを切るようにしましょう。

○我慢して弱運転にしない

節電したいからと暑いのに弱運転で我慢する人がいますが、逆効果です。確かにエアコンは急激に部屋を冷やす時の方が電気を消費しますが、冷やしきった後は大きく消費電力を抑えられます。

中途半端な弱運転を続けていると、部屋が冷えるまでに時間がかかるため余計な電力を消費してしまうのです。「自動運転」が最も効率的な設定といえるでしょう。

エアコンの節電に関するよくある疑問

エアコンの節電に関してはさまざまな噂があり、「結局どの方法が正解なのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。ここでは、エアコンの節電に関するよくある疑問について解説していきます。

○外出時でもつけっぱなしの方が節電できる?

30分以上の外出で利用しない場合には、エアコンの電源は消した方が有効であることが分かっています。

外出時であってもエアコンはつけっぱなしの方が安くなるという節電情報は、エアコン始動時が最も電気代が高くなることから噂されるようになりました。

空調機メーカー『DAIKIN』が行った、エアコンのつけっぱなしによる節電効果の検証では下記のような実験結果となっています。

実験1:エアコンを9時~23時までつけっぱなしにした場合と、30分ごとにこまめに入り切りした場合で消費電力を比較

エアコンつけっぱなしと「こまめに入り切り」の消費電力推移

実験結果:つけっぱなしにする方が消費電力が少ない。ただし、外気温が低下する18時~23時においてはこまめに入り切りの方が安い。

実験2:エアコンを9時から23時までつけっぱなしにした場合と、外出ごとにエアコンを切り入りした場合の消費電力を比較

エアコンを9時から23時までつけっぱなしにした場合と、外出ごとにエアコンを切り入りした場合の消費電力を比較

実験結果:外出する時刻や時間の長さを考慮して、エアコンをこまめに切り入りした方が消費電力を節電できる 実験結果からわかる通り、日中は30分以内の外出であればつけっぱなしの方が節電でき、それ以上の長い外出の場合はこまめに切った方が節電効果を得られます。よくある世間の「つけっぱなしの方が安くなる」という誤解は、上記の「実験1」の結果によるものです。

ぜひ意識して、正しく節電してみましょう。

引用元:ダイキン工業株式会社 「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」

○エアコンの節電目安は何度くらい?

環境省の発表によると、室温を夏季で28℃、冬季で20℃とすることを推奨しています。

参考元:環境省 2017年度の家庭のエネルギー事情を知る

この温度は設定温度とよく勘違いされがちですが、あくまでも室内の温度です。そのためこれまでに説明してきた効率的な運転方法を活かし夏季は28℃、冬季は20℃の室内温度に保つのが理想といえます。

ポータブル電源・ソーラーパネル利用で節電以外に活躍できるシーン

節電以外にポータブル電源の使い道

ポータブル電源は持ち運びできるサイズで、電源がない場所でもソーラーパネルを利用して充電できる便利なアイテムです。節電以外にもさまざまな活用方法があるので、いくつか紹介します。

●車中泊やアウトドアにも活躍

ポータブル電源はサイズが小さく持ち運びが可能であり、車中泊やアウトドアには欠かせないアイテムです。100VのAC出力とDC出力、USBポートもついているため、スマホの充電はもちろん一般家電製品も使えます。

夜間に電気毛布を使ったり、ケトルでお湯を沸かしてカップラーメンを作ったりと、快適性を大きく高められるのがポイントです。連泊する場合も日中はソーラーパネルで充電できるので、充電切れの心配なく活躍できるでしょう。

●家のどこにでもコンセントが作れる

ポータブル電源は持ち運びが容易であるため、家のコンセントがない場所に移動して使用できます。発電機とは違い、大きな騒音や排気が発生することもないため、室内でも快適です。

出力ポートも複数あるため、複数の家電を同時に使用することもできます。意外と便利で、一度導入すると手放せないアイテムです。

●防災対策にも

ポータブル電源は防犯対策としても有効です。災害時に持ち運びができ、万が一停電となった場合でも冷蔵庫や冷暖房などの家電製品を使用できます。

ソーラーパネルを利用すれば繰り返し利用できるので、数日間停電が続いたとしても安心です。USBの差し込み口もあるため、大容量でスマホを何度も充電できる点も安心のポイントでしょう。

まとめ

エアコンの節電は季節ごとに方法が違い、定期的なメンテナンスや使用しない時間に応じた入り切りなどで電気料金を抑えられます。

また、ポータブル電源と低電力の冷暖房を組み合わせて節電するのも効果的です。ポータブル電源は節電以外にアウトドアや防災など多彩に活躍するので、ぜひ1台用意してみてください。

今回紹介したエアコン節電方法を駆使して、電気料金を上手に抑えましょう。


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