キッチンカーの営業許可を得るには保健所へいこう
キッチンカーの営業許可は、営業する地域の保健所で申請しなければいけません。
食品衛生法第55条の規定により、公衆衛生に及ぼす影響の大きい営業として、飲食店営業をはじめとした32業種については都道府県知事の許可が必要です。 これらの営業許可を取得するためには、許可を受ける施設の所在地を管轄する保健所に申請を行い、その施設が食品衛生法で定める基準を参酌して条例で定める基準に適合する必要があります。 |
引用:愛知県「食品営業許可について」
営業許可証がないまま営業をしてしまうと、無許可営業になります。無許可営業をすると食品衛生法第60条の規定により、営業停止処分となる可能性があるため必ず営業許可を得ましょう。
参照:e-GOV法令検索「食品衛生法第60条」
営業許可を申請するのは販売者が住んでいる地域の保健所ではないため、間違えないように気をつけてください。
キッチンカーの営業許可を得る方法と必要な手続き
キッチンカーの営業許可を得るには、以下の3つについて知っておかなければいけません。
・キッチンカーの営業許可を得るのに必要な書類
・キッチンカー営業許可の費用
・キッチンカー営業許可を得るために必要な資格
キッチンカーで営業をする場合、食品衛生責任者の資格が必要です。資格を取得した後、必要な書類を揃えるといった手順で進めていくとスムーズに手続きができます。順に見ていきましょう。
キッチンカーの営業許可を得るのに必要な書類
キッチンカーを営業するためには以下7つの書類を準備する必要があります。
・営業許可申請書
・申請手数料
・施設の構造及び設備を示す図面
・食品衛生責任者の資格を確認できる書類の写し
・水質検査成績書の写し
・車検証の写し
・食品衛生管理者の資格を確認できる書類の写し一式
参照:岩手県「食品衛生に関する営業許可・届出」
上記は岩手県の保健所の場合です。保健所によって準備する書類や細かなルールが異なる場合があります。営業したい地域を管轄する保健所に聞きながら準備を進めると良いでしょう。
キッチンカー営業許可の費用
キッチンカーの営業許可の申請にかかる費用は保健所によって金額が異なります。一般的には6,000〜20,000円程度です。
営業したい地域を管轄している保健所のホームページを確認すると、申請に必要な金額が掲載されています。例えば東京都渋谷区では18,300円です。
またキッチンカーで販売する食品によって申請する金額が異なることがあるのできちんと確認しておくと良いでしょう。詳細を知りたい場合は、キッチンカーの営業許可を取得したい地域の保健所で直接確認することをオススメします。
キッチンカー営業許可を得るための資格や許可は3つ
キッチンカーの営業許可を得るためには以下3つの資格や許可が必要です。
・食品衛生責任者
・営業許可
・販売許可
必要最低限必要な資格や許可であるため、しっかりと確認しておきましょう。
食品衛生責任者
食品衛生責任者の資格を取得するには、都道府県知事がおこなう講習会または都道府県知事等が適正と認める講習会を受講して修了しなければなりません。
講習は現役高校生を除く17歳以上であれば原則誰でも受講できます。栄養士や調理師、製菓衛生師などの資格を保有している人は講習が免除されるため、保健所で食品衛生責任者の申請をするのみで問題ありません。
詳しくは保健所や各都道府県の食品衛生協会に問い合わせをしてみてください。
営業許可
どこで営業したいのか、何を販売するのかを決めたら管轄の保健所に申請します。営業許可を得るには食品を取り扱うための設備を整え、必要な条件をクリアしなければいけません。具体的な条件は保健所によって多少異なるため、営業したい地域の保健所で詳細を確認してください。
販売許可
別のキッチンで調理をおこない、キッチンカーで販売する場合は販売業の許可が必要です。また、仕込みをする場所がキッチンカーではないときは、仕込み場所も別途販売許可を申請する必要があります。保健所によって「仕込み」の見解が異なるので、自宅などが仕込み場所に該当するか事前に確認を取りましょう。
キッチンカー営業許可でチェックされる項目は主に衛生面
キッチンカー営業の許可を得るためには、以下7つを主とする衛生面の項目を全てクリアしなければいけません。
必要な設備 |
詳細 |
運転席と調理場が仕切られているか |
・ホコリや昆虫の侵入を防ぐことができる構造か ・耐火性や耐久性があるか ・床や壁、天井など清掃しやすい構造か |
給水タンク・排水タンクの容量は適切か |
・給水、排水タンクの容量によって提供できる品目数が異なる ・給水、排水の容量によって提供できる食器が異なる |
シンクは衛生的な構造か |
・レバー式の蛇口ではなく非接触タイプの蛇口か(洗浄後、再汚染をしない構造か) |
ゴミ箱は蓋付きか |
・十分な容量か ・清掃しやすいか ・耐水性があるか |
冷蔵・冷凍設備はあるか |
・扱う食品を十分に冷蔵する設備であるか ・営業中だけでなく移動中も温度管理ができるか |
換気設備はあるか |
・換気が十分に可能か ・湿気がこもらないか |
石鹸やハンドソープは清潔か |
・石鹸やハンドソープは常に清潔な状態か |
保健所によってチェック項目が異なる場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
キッチンカー営業許可の取得に関するよくある質問
キッチンカーの営業許可の取得に関するよくある質問をまとめました。
キッチンカーをレンタルする場合に営業許可が必要ですか?
キッチンカーをレンタルする場合でも、営業許可は必要です。食品を扱う事業なので、食品衛生法に基づき「営業許可」を得なければいけません。営業許可を得るには保健所へ行き、必要書類の準備をしたうえで保健所の指示に従い手続きを行ってください。
キッチンカーの営業許可を取得した後、工程変更、メニューの変更などを行う場合、その都度保健所へ届出する必要がありますか?
キッチンカーの営業許可を取得した後、工程変更やメニューの変更を行った場合は、一般的には変更内容を届け出る必要があります。変更したことで食品の衛生や安全に影響する可能性があるためです。
ただし保健所によっては、認める範囲であれば変更届は必要ないとしているところもあります。しかし万が一衛生上の問題を起こしてしまった場合、自分自身を守ることが難しくなるため、きちんと衛生基準や法令に適合しているかを確認すると良いでしょう。
営業許可を取得しないままキッチンカー営業をするとどうなりますか?
キッチンカーの営業許可を取得せずに営業すると、食品衛生法違反で2年以下の懲役または営業停止処分になる可能性があります。自治体によって決められたルールに違反すると、営業停止処分や行政処分となるのでしっかりと確認しましょう。
また、顧客からの信用も失うことになるため、必ず営業許可を取得してから合法的に営業してください。
キッチンカー営業の4つの注意点
キッチンカーを営業するにあたって注意する点が4つあります。
・初期費用がかかる
・天候により集客率が下がる場合がある
・出店エリアを間違えるとなかなか集客できない
・電源を確保する必要がある
4つの注意点を念頭におき、キッチンカーの営業をおこないましょう。
初期費用がかかる
キッチンカーの営業を開始するにあたって高額な初期費用がかかります。
車両の大きさやキッチンの性能などで必要な金額は異なりますが、キッチンカー購入に必要な費用は300万〜400万円ほど必要です。キッチンカー以外の備品や営業許可を取得するためにも、諸費用が30万前後かかります。
またキッチンカーをレンタルする場合の相場は月3万〜10万円前後です。レンタルする期間やオプションにより価格が変わるので、予算と相談しながら決めていきましょう。
天候により集客率が下がる場合がある
雨などで天候に恵まれない日は集客が難しくなることがあります。天候によって収益が左右されやすいため、悪天候でも集客できるように工夫をすると良いでしょう。例えば下記のような対策があります。
・悪天候でも販売することを告知
・プロモーションを行う
・割引提供を行う
それでも集客できない場合、ロケーションの変更や宅配サービスをおこなうのも一つの手です。
出店エリア選びを間違えるとなかなか集客できない
キッチンカーを出店するエリアを間違えると集客が思うように行えない可能性があります。出店する際に押さえておきたいポイントは以下の3つです。
・地域調査をおこなう
・宣伝とマーケティングをおこなう
・特別なイベントやプロモーションを考える
出店エリアを選ぶ際は「自分が出店したい場所」ではなく、お客さんが商品を求めている場所に行く必要があります。出店前にしっかりとリサーチをおこなえば、集客で困らずに済むでしょう。
電源を確保する必要がある
キッチンカーを営業する際、下記の用途で電力が必要になります。
・車内の冷暖房
・食品の温度管理
・照明の点灯
・換気扇での換気
電力を確保するためには、出店場所の近くから借りるか自家発電で補いましょう。しかし、キッチンカーを営業するエリアには電源を確保できる場所がない場合があります。また、借りられる場合も1日あたり数千円の料金がかかるのが一般的です。そのため、自家発電ができる設備を用意したほうがコスパよく済むでしょう。
「Jackery Solar Generator」でコスパよくキッチンカーの電源を確保しよう
出店場所によっては電源を確保できなかったり、近くのお店から借りられても1日数千円の料金がかかったりします。仮に電源を借りる料金が1日2,000円とすると、月20日×12ヶ月の営業でも費用は年間480,000円。しかし『Jackery Solar Generator』のポータブル電源&ソーラーパネルなら、2,042Whの容量をもつ最上位モデルでも285,000円で、コスパよくキッチンカーの電源を確保できます。さらに、一回購入すればむこう数年~10年以上分の電源確保が可能です。
キッチンカーに使用できるだけでなく、出店しない日でも日常生活のあらゆる電力を賄えるため、いつもの電気代まで節約できます。キャンプなどのアウトドアや災害時の非常電源としても活用可能です。今回は「Jackery Solar Generator」から、キッチンカー営業に最適な2モデルを紹介します。
Jackery Solar Generator 2000 Plus:定格3,000Wの高出力で調理家電をすべて動かせる
・超大容量の2,042Wh
・拡張バッテリーで12,000Whまで容量をカスタマイズ可能
・出力3,000Wでほとんどの家電製品の稼働を実現
・AC100Vコンセント5口など10個のポートを搭載
・5年保証付きで早期故障も心配なし
Jackery Solar Generator 2000 Plusの容量は2,042Whと最初から大きめですが、さらに「拡張バッテリー」を使えば12,000Whまで増強できます。1日に使う調理家電の電力量に応じて拡張すれば、無駄なく使えるのがポイントです。
この1台があれば、キッチンカーの営業中に電力不足に陥る心配はありません。動作音は30dB以下で静かであることから、営業中に騒音で周りに迷惑をかけることもないでしょう。
また合計10口もポートがあるため、調理家電や照明などを同時にいくつも動かせます。これから本格的にキッチンカー営業を始めたい人にはJackery Solar Generator 2000 Plusが非常にオススメです。5年の無料保証もついており、早期故障で損をする心配はありません。まずは自宅の調理に使って、使用感を試してみてください。
Jackery Solar Generator 1000 Plus:コンパクトで邪魔にならないサイズ感
・1,264Whの大容量
・拡張バッテリーで5,000Whまで容量をカスタマイズ可能
・AC100Vコンセント3口など8つの出力ポートを搭載
・最大45℃の高温耐久
・コンパクト・軽量で持ち運びやすさ
Jackery Solar Generator 1000 Plusは1,264Whの大容量ポータブル電源。「2,000Plus」には劣るものの、こちらも拡張バッテリー対応で最大5,000Whまで容量を増やせます。「買ったはいいけど、容量が全然足りなかった…」と後悔する心配はありません。
出力ポートは多彩で、同時に8つのデバイスに接続できます。電子レンジとホットプレートを動かしながら、USB扇風機で涼む……なんて使い方も可能です。さらに電気自動車にも採用されている技術で、最大45℃の優れた高温耐久性能を有しています。真夏の暑い日でもキッチンカー営業の電力確保に最適です。
またサイズも比較的コンパクトで持ち運びも簡単なため、キッチンカーの車内に置いていても邪魔になりません。2000 Plusより圧倒的に価格が安いため、予算を抑えてキッチンカー営業を始めたい人には「Jackery Solar Generator 1000 Plus」がオススメです。
まとめ
キッチンカーを営業するためには管轄している地域の保健所に申請をし、必要な許可を得なければいけません。キッチンカーで取り扱う商品の内容や保健所によって準備する書類が異なるので、きちんと確認してから準備してください。
キッチンカーの営業許可を得るには、書類の申請だけでなく設備や衛生面もチェックされます。不備がないようにしっかりと準備しましょう。
また、許可を得て実際に営業する場合は電源を用意しなければいけません。近隣の店舗から借りられる場合もありますが、営業するほど高いコストがかかるので事前にポータブル電源を用意しておくと便利です。
「Jackery Solar Generator」の「Plusシリーズ」なら、容量が大きくソーラーパネルでの自家発電も可能なため、電源の心配がなくなります。コスト削減にも繋がるので、キッチンカー営業を始めるならぜひ1台用意しておきましょう。
コメント