小型発電機の活用シーンや選び方は?屋内で使えるポータブル電源も紹介!
「小型発電機はどうやって選ぶべき?」「小型発電機って屋内で使えないの?」小型発電機は防災やキャンプなどのシーンで活躍する優れたアイテムです。しかしラインナップが豊富すぎて、選び方が良く分からない人もいるのではないでしょうか。
今回は小型発電機の選び方を詳しく解説します。小型発電機は屋内利用ができないので、家の中や車の中で安全に使える蓄電池「ポータブル電源」についてもあわせて見ていきましょう。
小型発電機はどんなシーンで使う?
小型発電機の選び方6ポイント
小型発電機を選ぶ際は、下記の6ポイントに注意しましょう。
・出力の大きさ
・燃料の種類
・音の大きさ
・メーカー
・使いやすさ
・出力ポート
しっかりポイントを押さえて選ばないと、思ったように使えず購入を後悔してしまうかもしれません。6つのポイントについて詳しく解説します。
選び方のポイント①:出力の大きさ
用途に応じた出力の小型発電機を選びましょう。動かしたい家電の消費電力の合計が小型発電機の出力を上回ってしまった場合、動作がストップしてしまう可能性があります。たとえば災害時は下記の家電を動かすことが予想されるので、最低でも1,500Wほどの出力があると良いでしょう。
家電の種類 |
消費電力(目安) |
冷蔵庫 |
300W |
冷暖房(ストーブ・エアコン) |
500W |
テレビ |
100W |
照明類 |
100W |
スマホ・パソコンなどその他家電 |
200W~ |
合計 |
1,200W |
上記はあくまで目安で、家族や部屋数が多ければより多くの電力消費が予想されます。また冷蔵庫や冷暖房などは、起動時にさらに大きな「起動電力」を消費するので注意。順番に電源をつけていく手間をなくしたいなら、消費電力の倍程度の出力が可能な小型発電機を選ぶのがおすすめです。
選び方のポイント②:燃料の種類
小型発電機には主に下記2つの燃料の種類があります。
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・ガソリン
-
・ガス
ガソリン式の小型発電機は、長時間使用ができコストを抑えられるのがポイント。ただしガソリンを保管しておかなければいけません。ガス式はカセットボンベで動かせるので、燃料の備蓄がラクラク。その代わり連続使用時間は短く、出力も小さめとなっています。目的や用途、ガソリンを保管するスペースがあるかで燃料の種類を選びましょう。
選び方のポイント③:音の大きさ
ガソリン・ガスで動く小型発電機は、内部でコイルなどの部品が激しく動いているため、非常に大きな音が鳴ります。そのままだと70dBとパチンコ店内レベルの騒音が発生し近所迷惑となってしまうので、静音化されているかどうかもチェックポイントです。
家庭で使う小型発電機なら、全面がカバーで覆われた「カバータイプ」を選んでみてください。ただし、カバーのない「フレームタイプ」と比較し、メンテナンスが面倒で購入費用も高くなります。散居地域などに住んでいて近所迷惑にならないなら、フレームタイプを購入しても問題はないでしょう。
選び方のポイント④:メーカー
小型発電機選びはメーカーもチェックポイント。あまり聞かない発電機メーカーの製品は修理体制が充実していなかったり、故障しやすかったりといったデメリットが考えられます。こだわりがなければ、大手メーカーの製品を購入すると安心です。なお、発電機大手3メーカーの特徴は下記のとおり。
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・ホンダ:ラインナップが豊富で用途によって選びやすい
-
・ヤマハ:小型・軽量で持ち運びやすい
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・工進:操作方法が明快で初心者でも使いやすい
自分の好み・目的に合ったメーカーの発電機を選んでみてください。
選び方のポイント⑤:使いやすさ
小型発電機初心者は使いやすさも確認しておきましょう。安価な小型発電機の多くは、下記の画像のように紐を引っ張って起動する「リコイルスターター式」を採用しています。農機具と同じ起動方法ですが、まったく使ったことがない人は慣れるまで苦戦するでしょう。
引用元:ヤマハ
小型発電機は頻繁に使うものではないので「いざ使おう」と思ったシーンでスムーズに起動できない可能性があります。初心者は下記の画像のようにスイッチを操作するだけの「セルスターター式」を選ぶと安心です。
引用元:HONDA
スムーズに操作できる小型発電機を選び、使いたいシーンですぐに起動できるようにしてみてください。
選び方のポイント⑥:出力ポート
実際の使用時に気になってくるのが出力ポートの種類と数です。出力ポートには主に下記の種類があります。
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・AC出力(コンセント)
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・DC出力(シガーソケット)
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・USBポート
車載専用の機器類を使う場合、AC出力の他にDC出力もあると消費電力を抑えられるのがポイントです。またUSBポートがあれば、直接ケーブルを接続できるのでスマホ・タブレットの充電がラクになります。用途に合った出力ポートを搭載する小型発電機を選びましょう。
小型発電機を使用する際の3つの注意点
小型発電機には下記3つの注意点があります。
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・絶対に屋内・車内で使用しない
-
・月1回を目安に試運転する
-
・メンテナンスが必要
上記を押さえておかないと安全に使えなかったり、使いたいときに起動しなかったりします。しっかり読んでおきましょう。
注意点①:絶対に屋内・車内で使用しない
小型発電機は絶対に屋内・車内で使用してはいけません。機器内の燃焼によって電力を生み出す仕組みのため、小型発電機を動かすと大量の一酸化炭素が発生します。屋内・車内で使うと部屋内に一酸化炭素が充満し、一酸化炭素中毒で体調不良を引き起こす可能性がありたいへん危険です。最悪の場合は中毒死してしまいます。
そのため小型発電機を使えるのは、庭などの屋外に限られるので注意。屋内での使用を想定している方は、この後紹介する「ポータブル電源」を購入するのがおすすめです。
注意点②:月1回を目安に試運転する
小型発電機は月1回を目安に試運転しましょう。発電機の内部は非常にデリケートなため、長期間放置すると劣化してしまう可能性があります。使いたいときに使えるようにするためには、最低でも月1回の試運転が必須です。
注意点③:メンテナンスが必要
小型発電機を安全・正常に使うためには下記のメンテナンスが必須です
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・エンジンオイルの交換:20時間ごとが目安
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・エアクリーナーの清掃:50時間ごとが目安
-
・スパークプラグの交換:100時間ごとが目安
上記のメンテナンスを行わないと、エンジンが正常に動作しなくなる可能性があります。また1ヶ月以上使わずに放置する場合は、必ずガソリンをすべて抜いておきましょう。完全に空にするために、ガソリンを携行缶に移したあとガス欠状態になるまで動作してください。
関連人気記事:停電対策はポータブル電源と発電機どちらがおすすめ?
小型発電機は屋内で使えない!代わりにおすすめの家庭用非常用電源
先述したとおり、一酸化炭素中毒のリスクがあるため小型発電機は屋内で使えません。停電時に屋内でも使える給電機器を探しているなら、ぜひ一酸化炭素を発生させない安全で蓄持ち運び便利な電池「ポータブル電源」を検討してください。ポータブル電源のポイントは下記の3つです。
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・静音・排気なしで屋内使用OK!
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・燃料管理・メンテナンスの必要なし!
-
・ソーラーパネル充電で電力切れの心配なし!
それぞれのポイントについて解説します。
ポータブル電源のポイント①:静音・排気なしで屋内使用OK!
ポータブル電源は事前にACコンセントやソーラーパネルから貯めた大容量の電力を家電に供給します。そのため燃焼などの発電工程はなく、一酸化炭素などの排気は一切ありません。屋内でもまったく問題なく使えるのがポイントです。
さらに小型発電機はパチンコ店の店内相当にあたる70dBほどの騒音を発生させますが、ポータブル電源なら騒音の心配はなし。部屋で動かしていても、隣の家の迷惑になることはありません。
ポータブル電源のポイント②:燃料管理・メンテナンスの必要なし!
ポータブル電源は燃料を使わないので、ガソリンやカセットボンベなどの管理・備蓄の必要がありません。保管スペースを確保したり、わざわざガソリンをスタンドで入れてきたりする手間なく使えます。
さらにメンテナンスもほぼ不要。小型発電機のように定期的に試運転をしたり、部品を交換したりしなくても問題なく使用可能です。強いていえば「充電ほぼ0」の状態での長期保管は推奨されませんが、数ヶ月に1回コンセントに挿せばいいだけのため手間にはならないでしょう。
ポータブル電源のポイント③:ソーラーパネル充電で電力切れの心配なし!
多くのポータブル電源はソーラーパネルでの太陽光充電に対応しているため、長期間の停電時なども電力切れの心配はありません。充電が切れたらソーラーパネルを庭やベランダに置いて、太陽の光を当てておけばOKです。メーカーによっては充電しながらの使用にも対応しています。
ソーラーパネルでの充電が可能なおかげで、日常的に使えば節電効果も得られます。キャンプ・車中泊中の出先での電力確保もカンタン。ポータブル電源×ソーラーパネルの組み合わせは、幅広い用途で活躍するでしょう。
小型発電機の代わりにおすすめの家庭用非常用電源3選
ここからは小型発電機の代わりでおすすめな家庭用非常電源としてJackeryのポータブル電源を3機種紹介します。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は世界で300万台以上売れている大人気製品。防災安全協会が認証する「防災製品等推奨品」を取得しているため、災害時にも使える製品の安全性が保証されています。
今回はそんなJackeryのポータブル電源の中でも、ソーラーパネルとセットになった3モデルを紹介します。ぜひ目的・用途に合ったものを選んでみてください。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター1000プラス
Jackery Solar Generator 1000 Plusは、最新の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を採用したJackeryの最新モデル。1,264Whの大容量と2,000Wの出力を備えており、家庭で使っているほとんどの家電を動作できます。防災対策には心許ない容量に感じるかもしれませんが、付属のソーラーパネルを使えば停電時にも充電できるので心配はいりません。
さらにこのモデルは「拡張バッテリー」の追加に対応しており、最大で5,000Whまで容量を増やせます。使っていてもっと容量が欲しいと感じたらバッテリーを追加すればOK。購入費用を抑えつつ、ニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできる優れモノです。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1500 Pro|ジャクリソーラージェネレーター1500プロ
Jackery Solar Generator 1500 Proは、1,512Whの容量と1,800Wの出力を備えたポータブル電源を含んだモデル。他社の同類製品より小型で20~25%ほど軽いコンパクト・軽量設計となっており、持ち運んで使うのにおすすめです。キャンプや庭でのDIYなどのシーンで重宝するでしょう。
もちろんソーラーパネル同梱のため、出先で充電切れを起こしても安心です。アウトドアでアクティブに使いたい人はぜひJackery Solar Generator 1500 Proを用意してみてください。
製品名 | Jackery Solar Generator 1500 Pro |
容量 |
1512Wh |
定格出力 |
1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 2000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター2000プラス
Jackery Solar Generator 2000 Plusは「1000Plus」同様に、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した新しいモデルです。容量は約2倍の2,042Whとなっており、バッテリー追加で最大12,000Whにまで増やせます。
非常に容量が大きいので、本格的な防災対策をしておきたい方にベスト。他のモデルよりも重いのがネックではありますが、キャスターがついているためキャリーバッグのように移動可能です。持ち運びに苦労しないため、大人数でのファミリーキャンプでも活躍するでしょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
小型発電機は災害対策・キャンプなどのシーンで活躍するアイテム。下記6つのポイントを押さえて選びましょう。
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・出力の大きさ
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・燃料の種類
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・音の大きさ
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・メーカー
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・使いやすさ
-
・出力ポート
ただし小型発電機は、一酸化炭素を発生させるため屋内使用できません。自宅や車内で使いたいなら、排気や騒音のない「ポータブル電源」がおすすめです。今回紹介したJackery(ジャクリ)ポータブル電源から、ぜひ自分に合ったものを選んでみてください。
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