1.蓄電池は後付け可能!蓄電池を設置する2つの方法
蓄電池を後付けで設置する方法は以下の2パターンです。
・系統用蓄電池
・スタンドアロン型蓄電池
それぞれの特徴を解説します。
●系統用蓄電池
系統とは、発電所から工場や家庭などに電力を届けるための送配電網のことです。系統用蓄電池は、送配電網と繋げた蓄電池を指します。太陽光や風力などで発電した電力を利用する機能を持ちます。
消費しきれない電力を売電したり貯めたりして、電気代を節約できるのが大きな強みです。再生可能エネルギーの手段として大きな役割を果たしますが、設備の導入や工事に手間がかかるデメリットがあります。
また、系統用蓄電池は貯めた電力の売電が可能なため、投資を目的としての運用もできます。電気代が安い時間は電力を貯め、電気代が高い時間に売電すれば利益を出せるでしょう。環境保護だけでなく、売電による収益の増加も系統用蓄電池のメリットです。
●スタンドアロン型蓄電池
後付け可能な4種類のスタンドアロン型蓄電池を以下の表にまとめました。
名称 |
特徴 |
用途 |
ナトリウム硫黄電池 (NAS電池) |
大容量、長寿命 自己放電なし、環境負荷大 |
工場、風力発電、 医療施設、非常電源 |
ニッケル水素電池 |
短寿命、急速充電 |
ハイブリッドカー、 携帯機器、風力発電 太陽光発電 |
鉛蓄電池 |
安価、安定性、短寿命 |
自動車、フォークリフト ゴルフカート、非常用電源 |
リチウムイオン電池 |
小型、大容量、急速充電、 長寿命 |
ハイブリッドカー スマートフォン |
この中で特に幅広く利用されているのは、リチウムイオン電池です。サイズの小ささと効率の良さが特徴であり、長時間の運転が求められる電気自動車やスマートフォンのバッテリーとしても活躍しています。
また、据付型の蓄電池の代わりや、キャンプ・車中泊などのシーンで活躍するポータブル電源にも採用されています。
2.後付けの蓄電池で得られる3つのメリット
蓄電池を後付けで使用するメリットは以下の通りです。
・電気代の節約に有効
・非常時・停電時の電源として優秀
・日中に発電した電気を夜間に利用可能
1つずつ見ていきましょう。
●電気代の節約に有効
後付けの蓄電池を活用すれば、夜間の電気代が安くなるプランで出費を抑えられます。例えば、東京電力「夜トクプラン」 では、昼と夜で約10円/1kwhの差があります。電気代が安くなる夜に蓄電池の電気を貯め、昼に蓄電池を利用すれば電気代の節約が可能です。
電気・ガス代の値引き制度である激変緩和措置が2024年5月で終了するため、電気代が上昇してしまいます。制度の終了前後で一般家庭の電気代がいくら変わるかをシミュレーションすると、毎月1,218円上昇する結果が出ました。後付けの蓄電池を導入して電気代を節約し、生活の負担を減らしましょう。
参考:東京電力「夜トクプラン」
●非常時・停電時の電源として優秀
後付けの蓄電池は地震や台風などの停電時に、非常用の電源として優秀です。日頃から蓄電池を充電しておけば、非常時に帰宅した際でもスマートフォンの充電や電子レンジ・エアコンなどの利用が可能です。
非常事態に冷暖房が使えなくなれば、夏の蒸し暑さや冬の厳しい寒さで体調を崩しかねません。スマートフォンのバッテリーが切れれば、身内への連絡や避難情報の確認もできなくなります。後付けの蓄電池を導入し、非常事態に備えましょう。
●日中に発電した電気を夜間に利用可能
蓄電池のメリットとして大きいのは、日中に発電した電気を夜間に利用できる点です。仕事や用事で外出時間が長い日中に蓄電しておけば、夜間の電気代を抑えられます。
また、生活スタイルの都合で夜型にならざるを得ない方も、日中に蓄電した電気を活用すれば節電が可能です。
夜間に電気代が安くなるプランと合わせれば、節電効率がより高まります。日中に蓄電して電気代を節約したい方は、蓄電池の活用がおすすめです。
3.後付け蓄電池のデメリットは3つ
後付け蓄電池のデメリットを3つ紹介します。
・価格が高くなりがち
・新たに設置工事・配線工事が必要
・設置スペースの確保が必要
順番に見ていきましょう。
●価格が高くなりがち
後付けの家庭用蓄電池にかかる費用は、平均139万円ほどと高くなりがちです。決して安い買い物とはいえません。
しかし、新築住宅を建築する場合はZEH支援事業を活用すると、55万円~100万円程の補助金をもらえます。応募人数に限りがあるので、新築住宅に後付けの蓄電池を導入したい方は、忘れずにZEH支援事業を活用しましょう。
参考:三菱総合研究所「定置用蓄電システムの普及拡大策の検討に向けた調査」 p42
参考:環境共創イニシアチブ「ZEH支援事業」p2
●新たに設置工事・配線工事が必要
蓄電池を後付けする際は、設置と配線の工事が必要です。マンションに住んでいる方なら、オーナーや管理会社に工事の許可を取らなければなりません。
また、太陽光発電と併用する場合は、蓄電池とパワーコンディショナーの接続も必要です。既に利用している太陽光発電パネルとの相性が悪ければ、発電効率が下がる可能性もあります。
後付けの蓄電池導入は、工事に手間や時間がかかってしまう点がデメリットです。
●設置スペースの確保が必要
後付けの蓄電池にはスペースを確保する必要があります。スムーズな操作や設備保全のために、0.6m~1m以上の空間がなければなりません。スペースを確保できなければ、蓄電池を設置できなくなります。
設置場所が屋内か屋外かにかかわらず、周囲に物を置いてしまうと安全に利用できない場合があります。住宅やマンションで蓄電池を後付けしたい方は、設置スペースを確保しておきましょう。
4.これから太陽光発電と蓄電池を導入するなら「ポータブル電源×ソーラーパネルセット」がおすすめ!
「太陽光発電だけ導入して、必要になったら蓄電池を後付けしようかな……」と考えている方には「ポータブル電源×ソーラーパネルセット」がおすすめです。ポータブル電源とは、屋内と屋外の両方で使える持ち運び可能な電源です。大容量なうえACコンセントがついており、モバイルバッテリーでは使えないさまざま機器を動かせます。このポータブル電源とソーラーパネルのセットをおすすめする理由は下記の3つです。
・200V機器を使わない家庭なら不都合しない
・据付型の蓄電池・太陽光パネルより圧倒的に安価
・設置工事不要!自宅以外に持ち出して使うことも可能
順番にチェックしていきましょう。
●200V機器を使わない家庭なら不都合しない
ポータブル電源には100VのAC電源(コンセント)がついています。200Vの機器を使わない家庭では、ポータブル電源とソーラーパネルのセットで十分に対応できるでしょう。ポータブル電源は、例として以下のような家電製品に使えます。
・テレビ
・電気毛布
・ノートPC
・炊飯器
・LEDライト
・スマートフォンの充電
・冷蔵庫
・エアコン
・電子レンジ
100Vの機器だけでも、十分に節電効果を得ることができます。たとえば、2022年の炊飯器年間消費電力量は83.8kWhです。現在の平均電気代は31円/kWh(税込)であることから、炊飯器をソーラーパネルで充電したポータブル電源で動かせば、年間約2,600円節約できます。
200V機器を使わない方は、ポータブル電源とソーラーパネルのセットで電気代を節約しましょう。
参考:全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?」
●据付型の蓄電池・太陽光パネルより圧倒的に安価
ポータブル電源とソーラーパネルのセットならば、据付型の蓄電池や太陽光パネルよりも圧倒的に安く済みます。
後付けの蓄電池には平均139万円程かかりますが、たとえば当社の「Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット」なら、定価355,000円 (税込)で購入できます。後付けの拡張バッテリーに対応しているので、据付型の蓄電池では難しい容量の増強も可能です。蓄電池を安く購入したい方は、ポータブル電源とソーラーパネルのセットがおすすめです。
●設置工事不要!自宅以外に持ち出して使うことも可能
ポータブル電源とソーラーパネルのセットは、設置や配線工事が必要ありません。製品が届いた時からソーラーパネルを庭やベランダに広げて、ポータブル電源に接続すれば、太陽光発電・蓄電がすぐに開始できます。また、後付けの蓄電池のように、広いスペースを確保せずに利用できます。
ポータブル電源は自由に持ち運びできるため、DIYやアウトドア用の電源としても使えます。賃貸住宅でも、マンションの管理会社やオーナーへの許可取りも不要です。ポータブル電源とソーラーパネルのセットは、お手軽に持ち運んでさまざまな機器を利用したい方におすすめします。
5.設置工事不要のポータブル電源とソーラーパネルのセット3選
ポータブル電源とソーラーパネルのセットは、当社の「Jackery Solar Generator」がおすすめです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、全世界で400万台以上の売上実績があります。今回紹介する「Plus」シリーズの製品寿命は10年以上。動作音も約30dB以下に抑えられており、屋内で使っても気にならない音量です。
ここでは、小型家電から大型家電まで使えるを「Jackery Solar Generator」を3モデル紹介します。用途に合いそうなモデルを選び、電気代の節約や災害対策を始めましょう。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、特に持ち運びやすいポータブル電源です。サイズは約300 x 219 x 197 mmに小柄なため、外出時の利用に向いています。
また、4000回使用後もバッテリーは初期容量の70%まで充電可能です。公式サイトで購入した場合は、最大5年間の保証もついてきます。小型家電やご家庭のDIY、キャンプなどに使いたい方におすすめです。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セットは、液晶テレビやプロジェクターなど、ほぼ全ての家電が使えます。たとえば60Wの車載冷蔵庫は最大45時間利用でき、キャンプ先でも食材や飲料を安全に保存できます。45℃の高温環境にも耐えられるため、真夏の川や海でスマートフォンを充電したり、ホットプレートでBBQを楽しんだりできるでしょう。
また専用のアプリを利用してバッテリーの充電状況を把握し、最適な充電モードを選べばバッテリーの寿命を伸ばせます。さらにバッテリーを最大3個追加して1,264Whの容量を5,000Whまで増やせるため、家電の稼働時間も大幅に延長可能です。600 Plusよりも多くの機器を長時間使いたい方は「Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット」を選びましょう。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セットは、エアコンなどの大型家電も利用できます。10ポートの挿し込み口で、さまざまな機器の同時使用が可能です。
キャスターに載せれば山道でもスムーズに持ち運べます。この記事で紹介したポータブル電源の中で特に出力が大きく、接続ポートも多いため、大人数家族やオフィスの防災におすすめのポータブル電源です。
6.蓄電池の後付けに関するよくある質問
蓄電池の後付けについてよくある2つの質問を解説します。
●マンションでも蓄電池は後付けできるの?
マンションにも系統用蓄電池なら後付けできますが、オーナーや管理会社に許可を取る必要があります。許可を取れない場合は導入できません。騒音問題でマンション住人とのトラブルに繋がる可能性もあるため、NGとなりがちです。
ポータブル電源なら、オーナーや管理会社とのやり取りも不要なため、お手軽に後付けの蓄電池を導入できます。
Jackery Solar Generatorは、深夜に小声で話すレベルの静音性も保証されており、ご近所とのトラブルも避けやすくなります。マンションで太陽光発電と蓄電池を利用したい方は、ポータブル電源とソーラーパネルのセットがおすすめです。
●後付けの蓄電池はどうやって配線するの?
蓄電池の後付けには電気配線の工事が必要です。分電盤やブレーカー、パワーコンディショナーなどの設備と接続できるように工事します。蓄電池を安全に利用できるスペースも確保しなければなりません。
蓄電池を後付けする場合は、本体と配線・設置工事の合計で平均139万円ほどかかります。この記事で紹介したJackery Solar Generatorなら、配線・設置工事不要で10万円~35万円ほどで購入可能です。工事の手間を省きたい方やマンションでスペースを確保できない方は、コンパクトに持ち運べるポータブル電源とソーラーパネルのセットを検討しましょう。
まとめ
後付けの蓄電池には以下のようなメリットがあります。
・電気代の節約に有効
・非常時・停電時の電源として優秀
・日中に発電した電気を夜間に利用可能
しかし、後付けの蓄電池には価格が高いこと、設置工事が必要なことなどのデメリットがあります。蓄電池を導入したい方は、屋内と屋外の両方でさまざまな家電を利用できる、ポータブル電源とソーラーパネルのセットがおすすめです。
ポータブル電源とソーラーパネルのセット「Jackery Solar Generator」なら、節電はもちろんスマートフォンの充電からアウトドア、非常用電源など幅広い用途で活用できます。ポータブル電源を導入し、電気代の節約に役立てましょう。
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