再生可能エネルギーのデメリットは?デメリットの解決策や必要な理由を解説

再生可能エネルギー・太陽光発電

最近ニュースなどでよく耳にする、再生可能エネルギー。環境に優しいとは知っているけど、なんのデメリットもないの?と疑問に思う方も多いはずです。

再生可能エネルギーとは、自然の力で得られる、半永久的に発電可能なエネルギーのです。太陽光発電などは、よく目にするのではないでしょうか。そんな、再生可能エネルギーも、発電量が不安定などの、デメリットがあります。

この記事は、そんな再生可能エネルギーのデメリットについて解説して行きます。

再生可能エネルギーとは?環境にやさしいエネルギーメリットも紹介

再生可能エネルギー・ソーラーパネル

再生可能エネルギーのデメリットを語る前に、再生可能エネルギーについてメリットも交えて解説します。

  • ・自然の力を利用する発電

  • ・再生可能エネルギーが必要な理由

・一つずつ見て行きましょう。

● 【メリット】自然の力を利用するから半永久的に発電可能

再生可能エネルギーとは、自然の力で得られるエネルギーのことです。

よく耳にする再生可能エネルギーとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • ・太陽光

  • ・風力

  • ・地熱

  • ・水力

エネルギー供給構造高度化法で、再生可能エネルギーは「太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして政令で定めるもの」と定められています。

(出典:エネルギー供給構造高度化法)

自然の力を利用するから、基本的にエネルギー源が枯渇する心配がありません。

また、再生可能エネルギーは、地球温暖化の原因である、温室効果ガスを排出しない環境にやさしいエネルギーです。

再生可能エネルギーは、自然の力を利用して作り出す、エコなエネルギーです。

● 再生可能エネルギーが必要な理由

再生可能エネルギーが必要な理由は、以下2つが挙げられます。

  • ・日本のエネルギー自給率が低いから

  • ・パリ協定の実現に貢献するため

日本のエネルギー資源は、海外に頼り切っています。実際に日本のエネルギー自給率は、2020年度で11.3%とは他国と比べても大きく下回っています。

(引用:経済産業省 資源エネルギー庁 日本のエネルギー2022年度版「エネルギーの今を知る10の質問」)

日本はエネルギー資源を輸入に頼っていると分かります。日本はエネルギーにおいて、国際情勢に左右されやすい弱い立場ですので、日本独自のエネルギー資源確保が急務なんです。

また、再生可能エネルギーは、2016年に発効した気候変動問題に関する国際的な枠組みである、パリ協定での目標達成に必要不可欠です。パリ協定をかんたんにまとめると「温室効果ガスを削減して、地球温暖化を防ごう」といった環境への取り組みを国際的にやってく協定です。温室効果ガス削減には再生可能エネルギーの活用が必須。そのため、国や企業が再生可能エネルギーの普及に尽力しています。

再生可能エネルギーの抱えるデメリット

再生可能エネルギー

再生可能エネルギーの抱えるデメリットについて、以下3つ紹介します。

  • ・自然頼みで安定性に欠ける

  • ・コストが高い

  • ・全てを再生可能エネルギーで賄うのは現状難しい

一つずつ解説して行きます。

●自然頼みだから発電の安定性に欠ける

再生可能エネルギーは、エネルギー源が枯渇しないメリットがある一方、自然の力を借りるので発電量が安定しないデメリットがあります。

例えば、

  • ・太陽光発電:日照時間や季節によっても左右される

  • ・風力発電:風のない日は発電できない

  • ・地熱発電:地熱資源のある地域とない地域で発電量が違う

などです。

自然に頼る再生可能エネルギーには、発電の安定性に欠けるデメリットがあると覚えておきましょう。

●電気に変わるまでのコストが高い

再生可能エネルギーは、発電にかかるコストが高いデメリットがあります。

資源エネルギー庁が発表している、2020年の発電コストを元に、石炭火力と太陽光発電を比較してみました。

電源

石炭火力

太陽光発電

(事業用)

太陽光発電

(家庭用)

発電コスト

(円/kWh)

※()内は

政策経費なしの値

12.5

(12.5)

12.9

(12.0)

17.7

(17.1)

設備利用率

稼働年数

70%

40年

17.2%

25年

13.8%

25年

石炭火力が12.5(円/kWh)に比べて、太陽光発電(事業用)12.9円と割高。家庭用太陽光発電にいたっては、17,7(円/kWh)も発電コストをかけています。

さらに、設備の稼働年数を比べても、石炭火力は40年間稼働するのに対し、太陽光発電は25年と短いのも特徴です。設備の更新サイクルが他の発電設備と比べて短いのは、デメリットと言えるでしょう。

(出典:経済産業省 資源エネルギー庁 電気をつくるには、どんなコストがかかる?)

再生可能エネルギーは、発電にかかるコストが高いと覚えておきましょう。

●100%再生可能エネルギーにするのはむずかしい

電気は、発電したものを備蓄しておくことがむずかしいので、必要な電気を発電し供給する必要があります。自然エネルギーだけに頼ると、発電量が安定しないため、全てを再生可能エネルギーに変えるのはむずかしいのが現状です。

また、日本は地理的に山が多く、ソーラー設備などを設置するハードルが高いのも再生可能エネルギー100%に向けた障害となっています。

再生可能エネルギーで発電した電気を、大量かつかんたんに蓄電しておける技術や設備が確立するまでは、100%再生可能エネルギーにするのはむずかしいでしょう。

再生可能エネルギーのデメリットに対する解決案

再生可能エネルギー

再生可能エネルギーのデメリットを聞いて「何か対策案はないの?」と思った方も多いはずです。

再生可能エネルギーのデメリットに対する解決案としては、以下2つが挙げられます。

  • ・FIT・FIP制度で発電コスト負担を軽減

  • ・エネルギーミックス

一つずつ解説して行きます。

●発電にかかるコストを低減して再生可能エネルギーを普及するFIT・FIP制度

再生可能エネルギーの普及に向けて、FIT・FIP制度が導入されています。FTI・FIP制度は、再生可能エネルギーのデメリットでもある、発電にかかる個人や企業の負担を低減し、再生可能エネルギーの普及を後押しする制度です。

  • ・FIT制度:家庭や一般事業者が再エネで発電した電力を、電力会社が一定価格で買い取る仕組み。太陽光発電の家庭や事業所での導入が進み、市場規模が大きくなるにつれて発電コストも下がる

  • ・FIP制度:発電事業者が卸市場で再生可能エネルギーを販売した際に補助額を上乗せされる。事業者負担を減らし、発電コストを低減、再生可能エネルギーの普及が狙い。

再生可能エネルギー普及に向けて、発電コストの負担を減らすためのFIT・FIP制度が導入されています。

●エネルギーミックスで長所短所を補いあう

エネルギーミックスという取り組みも広まっています。エネルギーミックスとは、

再生可能エネルギーと従来の火力発電などを組み合わせて、効率の良い発電を目指す取り組みです。

例えば火力発電は、出力をコントロールして供給する電力を調整できる優れたメリットを持っています。そのため、安定した発電ができる火力発電で、再生可能エネルギーの不安定な発電量を補い、効率の良い発電が可能です。

経済産業省の再生可能エネルギー関連の記事にも、以下のように火力発電が紹介されています。

天候などの要因によって太陽光や風力などの再エネ由来の電力が計画通りに発電ができず、供給力が不足して需給バランスが崩れるといった場合には、火力発電による出力を増加させることで需給バランスを調整しています。”

(引用:経済産業省 資源エネルギー庁 再生可能エネルギー拡大に欠かせないのは「火力発電」!?)

エネルギーミックスは、再生可能エネルギーの普及に欠かせない取り組みです。

再生可能エネルギーの種類ごとのメリット・デメリット

再生可能エネルギーの種類ごとに、メリットデメリットをまとめました。

発電方法

メリット

デメリット

太陽光発電

屋根や壁にも設置可能

シンプルな構造

家庭にも普及している

天候で発電量が左右される

定期的なメンテナンスが必要

寿命が来たら邪魔になる

風力発電

洋上にも設置できる

夜でも発電できる

季節や風速に左右される

風車の風切り音がうるさい

大規模発電には広大な土地が必要

水力発電

再生可能エネルギーでも安定した発電

発電コストが安い

発電所を作るときに環境への影響があるかも

ダム建設に費用が膨大

降雨量に左右される

地熱発電

日本は世界3位の地熱発電資源量を誇る

発電時に発生するお湯に再利用も可能

導入コストが大きい

地熱発電資源が火山地域にかたよっている

再生可能エネルギーごとに、さまざまなメリット・デメリットがあります。

身近な再生可能エネルギーの例と家庭への普及

Jackery ポータブル電源

身近な再生可能エネルギーの例として、太陽光発電と風力発電を紹介します。

●太陽光発電がもっとも身近

身近な再生可能エネルギーとして、太陽光発電は、もっとも身近と言えるでしょう。住宅の屋根にソーラーパネルを載せて太陽光発電をする家よく見かけます。

なぜここまで増えているかというと、国を上げた取り組みが要因です。経済産業省は2030年までに、新築戸建て6割に太陽光発電を導入する目標を掲げているいます。そのため、断熱性能に優れ、太陽光発電を導入した住宅(ZEH住宅)への補助金など、太陽光発電を増やす取り組みを展開しています。

(出典:経済産業省 再エネの大量導入に向けて)

再生可能エネルギーのもっともみじかな例は、太陽光発電です。

●風力発電も目にする機会が増えた

風力発電施設も増えてきています。

日本風力発電協会によると、2022年の風力発電導入量は、下半期だけで2021年の導入量の上回る値となり、2021年導入量の1.6倍にもなっているそうです。

(出典:一般社団法人 日本風力発電協会)

近い将来、風力発電がもっと身近に感じられる日が来るかもしれません。

ポータブル電源とソーラーパネルで家庭にもっと手軽に再生可能エネルギーを

Jackery ポータブル電源

ポータブル電源とソーラーパネルを使えば、手軽に再生可能エネルギーを家庭に導入できます。

ポータブル電源を活用した太陽光発電が家庭用太陽光発電と比べてどのようなメリットがあるのか紹介して行きます。

  • ・蓄電池と比べて導入コストが安い

  • ・災害対策になる

  • ・工事不要でソーラーシステムを導入できる

●メリット①家庭用蓄電池と比べてポータブル電源の方が導入コストが安い

まず、家庭用の蓄電池と比べて、ポータブル電源の方が安く手に入るのがメリットです。具体的な例として、家庭用蓄電池と、およそ41万円するJackery ポータブル電源 3000 Proを比較してみました。

経済産業省2019年の蓄電システム導入価格は工事費含めて1kWhあたり18.7万円(※)となっています。Jackery ポータブル電源 3000 Proが容量3kWh程度となっており、同じ容量の蓄電池を導入するとしても、およそ56万円かかるため、価格面でのポータブル電源の優位性がよくわかります。

(※出典:経済産業省 定置用蓄電システムの目標価格および導入見通しの検討)

以下、かんたんな比較表です。

太陽光パネル蓄電池

Jackeryポータブル電源

価格

相場 100万〜250万(容量による)

最高額41万9千円(Jackeryポータブル電源3000Pro)

持ち運び

できない

持ち運びしやすい作り

容量

5kWh程度が多い

最大 3024Wh(約3kWh)

設置スペース

大きいスペースが必要

コンパクト設計

工事

必要

不要

ポータブル電源は蓄電池と比べて、価格面で優位性があります。

●メリット②災害対策になる

ポータブル電源とソーラーパネルは、災害対策にもってこいです。家庭用蓄電池も災害対策にはなるが、ポータブル電源はどこへでも持っていけるので、避難所などでも活躍できます。

ポータブル電源の中でも、Jackeryポータブル電源は、防災品として認定されていおり、災害でも活躍が期待できるお墨付きをいただいています。

また、Jackeryのソーラーパネルはコンパクトに折り畳めて持ち運べます。避難所に持って行けば、災害時でもポータブル電源に給電し、繰り返し活用できます。災害時に怖い停電リスクの低減が可能です。

ポータブル電源とソーラーパネルを活用した発電方法は、災害対策になります。

●メリット③工事不要でソーラーシステムを導入可能

ポータブル電源とソーラーパネルを使えば、ソーラーシステムを工事不要で導入できます。「ソーラーパネルを導入したいけど、マンションだから工事できないんだよな」という方にもおすすめです。

置き型ソーラーパネルは、庭やベランダにも設置できるため、マンションでも手軽に導入できます。さらに、使わない日は折り畳んで置けるため収納の場所を取りません。

Jackeryソーラーパネルを見てみると、折り畳んだサイズが540mm×615mm×40mmと薄型でコンパクト。隙間に収納しておけます。

工事不要でソーラーシステムを導入できるのは、ポータブル電源とソーラーパネルを使った発電システムのメリットです。

再生可能エネルギーを利用できるJackery Solar Generatorを紹介

再生可能エネルギーを家庭でも利用できる、Jackeryポータブル電源とソーラーパネルがセットになった2商品を紹介して行きます。

商品紹介の前に、Jackeryポータブル電源とソーラーパネルは全ての商品において、以下のような優れた特徴を持っています。

・Jackeryのポータブル電源とソーラーパネルの特徴

  • ・防災製品等推奨品認証を取得した確かな品質

  • ・大容量・高出力なポータブル電源商品群

  • ・グッドデザイン賞・Red Dot Award 2021プロダクトデザイン賞など多数受賞

  • ・3000Wの容量が最短2時間で充電できる充電スピードと安全な充電技術

  • ・変換効率最大24%の業界トップクラスの高性能ソーラーパネル

  • ・ソーラーパネルはIP65以上の高い防塵・防水性能

そんな優れた、商品の中から、

  • Jackery Solar Generator 1000 Plus

  • Jackery Solar Generator 2000 Plus

を紹介します。

●Jackery Solar Generator 1000 Plus

Jackery Solar Generator 1000 Plusは、1264Whの容量と2000Wの高出力を持ったポータブル電源と、100Wソーラーパネルがセットになった商品です。

Jackery Solar Generator 1000 Plusの特徴:

  • ・コンパクトなサイズ感で再生可能エネルギーを持ち運べる

  • ・コンパクトなのに電子レンジも動かせる2000Wの高出力

  • ・最大5,000Whまで拡張可能なバッテリー容量

  • ・EPS機能で電気が停電でしても即座にポータブル電源給電に切り替え可能

「ポータブル電源とソーラーパネルを使った発電がしてみたい」という方は、Jackery Solar Generator 1000 Plusが入門機としてもおすすめです。

製品名 Jackery ポータブル電源 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

●Jackery Solar Generator 2000 Plus

Jackery Solar Generator 2000 Plusは、2042Whの大容量と3000Wの高出力を持った高性能ポータブル電源と200Wソーラーパネル1枚がセットになった商品です。

Jackery Solar Generator 2000 Plusの特徴:

  • ・拡張バッテリーで容量を12,000Whまで増やせるから、蓄電池の代わりになる

  • ・リン酸鉄リチウムイオンバッテリー内蔵で10年以上使える長寿命で長く愛用できる

  • ・200Wソーラーパネル6枚を使えば最短2時間でフル充電可能な充電技術

  • ・10の出力ポートでさまざまな家電を同時に動かせる

  • ・365日ほったらかしでも、自然放電10%だから使いたいときに使える

本格的に再生可能エネルギーを家庭に導入したい方は、12,000Whまで容量拡張ができるJackery Solar Generator 2000 Plusがおすすめです。

製品名 Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

地球にやさしい再生可能エネルギーで暮らしを豊かに

地球にやさしい再生可能エネルギーは、地球に優しいこれからのエネルギーです。再生可能エネルギーのデメリットを理解し、できる範囲で取り入れてみましょう。ちょっと暮らしが豊かになりますよ。