太陽光発電を無料設置できるのはなぜ?「0円ソーラー」とは?
太陽光発電の「0円ソーラー」とは、初期費用が0円で太陽光発電を設置できるサービスです。
下記画像のように事業者が太陽光発電の初期費用を一時負担し、住宅所有者から支払われる電気料金で事業者が初期費用を回収するのが0円ソーラーの仕組みになっています。
契約期間内の維持管理は事業者が行うため、住宅所有者に手間がかかりません。
設置後、約10年間は電気使用量を支払う必要がありますが、一定期間をすぎると太陽光発電の設備が事業者から無償で譲渡されるようになっています。
太陽光発電を無料設置する方法は3種類!メリット・デメリットを比較
太陽光発電を無料で設置する仕組みを理解したところで、続いては無料設置を行う3つの方法を見ていきましょう。
・リース
・PPA
・屋根貸し
ここからは、上記3つのそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
リース:サブスクのように月々定額で太陽光発電を借りる
引用元:環境省「再エネ スタート はじめてみませんか 再エネ活用」
リースモデルとは、事業者が太陽光発電の初期費用を負担するかわりに住宅所有者が毎月リース料を支払うシステムです。発電した電力は事業者のものではなく住宅所有者のものとなるため、余剰電力を売電することもできます。リース料金を毎月支払う必要があるものの、発電した電力の自由度が高いのが特徴です。
メリット |
デメリット |
・契約期間中のメンテナンスや修理費用も0円 ・発電した電力は自由に使用できる ・売電による収入を得られる |
・10~15年程度の契約期間がある ・電気の使用量に関わらず毎月定額のリース料金がかかる ・電気の使用量が少ない家庭だと経済メリットが出にくい |
リースモデルでは、ある程度電気の使用料が多い家庭でないと導入前の電気代より導入後の支出額が高くなってしまう可能性があります。利用を考えている方は、現在どのくらい電気を使用しているのかチェックしておきましょう。
ハチドリソーラーは地球にも家計にもやさしい太陽光リースサービスです。
PPA:自家消費した分だけ電気料金として支払う
PPAモデルとは、「Power Purchase Agreement(電力購入契約)」の略称です。無料で事業者が太陽光発電を設置し、住宅所有者が自家消費した分だけ電気料金として支払う仕組みになっています。
メリット |
デメリット |
・契約期間中のメンテナンス、修理費用も0円 ・自家消費した電気使用分の再エネ賦課金も0円 ・電気を使用した分だけ料金が発生する |
・10年~15年の契約期間がある ・電気料金が今よりも安くなるとは断言できない ・売電が行えない ・発電量が見込める家庭でないと導入ができない |
PPAモデルでは使用した分の電気料金を支払う必要があるため、電力の使用が多い家庭や電気を多く使用する時期には電気料金が高くなる可能性があります。また、事業者は売電収入によって初期費用を回収する必要があるので、「売電が見込める大きな屋根があるか」「蓄電設備がついていないか」など設置条件が厳しいのも特徴です。
屋根貸し:自宅の屋根スペースを事業者に貸し出す
屋根貸しモデルは、住宅所有者が事業者に自宅の屋根を貸し出すことで賃料を受け取れるシステムになっています。また、発電された電力はすべて事業者のものとなるので、電力の使用や売電を行うことができません。
メリット |
デメリット |
・初期費用、修繕費用がすべて無料 ・屋根を貸すことで副収入として賃料が得られる ・契約によっては非常用電源としても活用できる |
・自家消費や売電ができない場合が多い ・契約期間が約20年と長い ・賃料が安く、経済メリットが少ない ・設置物件に条件が多い |
屋根貸しモデルは、賃貸物件の所有者が家賃にプラスして収入が得られるよう利用しているケースが多いです。
リース・PPAモデルがおすすめな人
リースモデルとPPAモデルのどちらを選択すればお得になるかは、各家庭のライフスタイルによって異なります。リースモデルとPPAモデルそれぞれにおすすめな人を解説するので、自分がどちらに当てはまるのかチェックしてみましょう。
リースモデルがおすすめな人
リースモデルがおすすめな人 |
①電気使用量が450kWh/月以上の家庭 |
②日中(発電時間帯)の電気使用割合が多い家庭 |
③屋根が南向きの家庭 |
リースモデルは、電気の使用料が多い家庭におすすめです。また、発電した電気が自由に使用できて売電収入も得たいと考えている方にも向いています。
自宅の屋根が「南向き」かつ「4寸勾配以上」の人は発電効率が良いため、高い売電収入に期待できるリースモデルがピッタリです。
在宅勤務で日中自宅にいることが多い方、ペットを飼育していて冷暖房を1日中つけている方など電気の使用量が多い方はリースモデルを選ぶと良いでしょう。
PPAモデルがおすすめな人
PPAモデルがおすすめな人 |
①電気使用量が300kWh/月以下で比較的少ない家庭 |
②電気使用量が450kWh/月以下かつ発電時間帯(8時~17時)の電気使用割合が少ない家庭 |
PPAモデルは、電気使用量が少ない家庭におすすめです。日中は仕事などで外出していることが多い方など、電気はあまり使わないという方はPPAモデルを選ぶと良いでしょう。
設置無料の太陽光発電を後悔せずに選ぶ3つのポイント
太陽光発電の無料設置で、後悔しないためのポイントは以下の3つです。
・本当に初期費用は0円?追加費用はないか?
・保証内容は充実しているか?
・太陽光発電事業者が信頼できるパネル部材メーカーまたは施工会社と提携しているか?
太陽光発電の無料設置では、契約の条件によっては別途費用がかかる場合があります。「足場代」や「遠方費用」が発生するケースもあるため、追加費用がかからないかどうか事前に確認しておきましょう。
次に確認してほしいのが「保証内容が充実しているかどうか」です。故障などのトラブルが発生した時に大きな出費があっては、せっかく費用を抑えて設置した意味がありません。故障などのトラブルに無料で対応してくれる事業者もあるので、保証制度はしっかりと確認してください。
また実績が少ない業者に依頼すると、雨漏りなどのトラブルが起きがちです。ホームページなどを確認し、信頼できるほどの実績があるか確認しましょう。
太陽光発電の無料設置はやめたほうがいい?自分で設置した場合と比較
太陽光発電を無料で設置した場合、契約期間中の太陽光発電による経済メリットは以下の通り非常に少ないです。
太陽光発電の無料設置で経済メリットがない理由 |
①リース:発電された電気は住宅所有者のものだが、リース料がかかる |
②PPA:発電された電気が有料。あまった電気は事業者のものになる |
③屋根貸し:賃料は入るが、発電した電気はすべて事業者のものになる |
契約期間が終了すれば無料設置の場合でも太陽光発電の恩恵を受けることは可能ですが、契約期間が終了するまで恩恵を受けることができません。
それに対して自分で設置すれば初期費用はかかるものの、最初から売電収入を得たり自家消費したりできるので、多くのケースで10~15年で元が取れます。また太陽光発電の設置費用も少しずつ安くなってきているため、自分で設置した場合でも初期費用の回収がしやすくなってくるでしょう。
「どうしてもまとまったお金を用意できない」という事情がなければ、自分で設置するのがおすすめです。
太陽光発電を自分で設置する初期費用を安くする4つの方法
太陽光発電を自分で設置する場合の初期費用を安くする方法は下記の4つです。
・自治体の補助金を利用する
・本体価格が安いメーカーの商品を選ぶ
・施工費用が安い業者を選ぶ
・ポータブル電源とソーラーパネルを導入する
ここからは、初期費用を安くする4つの方法についてそれぞれ解説していきます。
自治体の補助金を利用する
太陽光発電は環境問題の緩和に繋がる事業であるため、自治体による補助金制度が設けられている場合が多いです。住宅の性能や住むエリアによっては補助金制度を利用することが可能なので、事前にチェックしておきましょう。
原則として補助金は返済する必要がないため、費用面の負担を軽減することができます。東京都の家庭用太陽光発電の補助金額は以下の通りです。
太陽光発電の補助金額(東京都) |
新築:12万円/kW(上限36万円) |
既築:15万円/kW(上限45万円) |
地域によって補助金制度の受付期間や条件などが異なるため、補助金を検討する場合は各自治体ごとに確認しましょう。
ご参考になるサイト:太陽光発電の基礎知識や補助金情報をまとめたお役立ちサイト「太陽光発電と蓄電池をお伝えするブログ (xsrv.jp)」
本体価格が安いメーカーの商品を選ぶ
同じ太陽光発電システムでもメーカーによって価格が異なります。本体価格が安いメーカーの商品を選ぶことで初期費用を抑えられるので、メーカーごとのパネル費用を比較してみましょう。太陽光パネルのサイズが豊富なメーカーだと、設置面積の無駄を省くこともできておすすめです。
施工費用が安い業者を選ぶ
太陽光発電の設置費用は、業者によって大きく異なります。選択する業者によってサービスの違いなどもあるので、必ず複数の業者を比較するようにしましょう。見積もりだけでなく、業者ごとのプランやオプションもチェックするのがおすすめです。
ポータブル電源とソーラーパネルを導入する
太陽光発電の初期費用を抑えたい場合、家電製品への給電ができるポータブル電源とソーラーパネルの導入もおすすめです。通常、据付型の蓄電池とソーラーパネルを導入すれば100~300万円ほどの費用がかかりますが、ポータブル電源とソーラーパネルのセットなら50万円以下でハイスペックなものが揃います。
また、本格的な太陽光発電設備を設置するには設置工事が必要になりますが、ポータブル電源とソーラーパネルなら設置工事もいりません。手元に届いた瞬間からどこでも好きなところで太陽光発電を手軽に始められるところもおすすめです。
太陽光発電の初期費用を安くするなら「Jackery Solar Generator」がおすすめ!
太陽光発電の初期費用を安くするなら、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった当社の「Jackery Solar Generator」がおすすめ。軽量でコンパクトなので持ち運びやすく、アウトドアにもピッタリです。全世界で300万台以上売れており、圧倒的な信頼性もあります。
太陽光発電の初期費用を安くしたいと考える方のために、「Jackery Solar Generator」のおすすめ機種を2つ紹介します。ぜひ、太陽光発電を導入する際の参考にしてください。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
・2042Whの超大容量
・定格出力3,000Wであらゆる機器に対応
・充電スピードが速い
・10年以上の長寿命
・安全性が高い
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった本体容量2,042Whの超大容量な製品です。定格出力3,000W・瞬間最大6,000Wの超高出力なので、万が一の災害時にも電子レンジなどの消費電力が大きい家電を使用できます。別売りのバッテリーパックを最大5台使用することで、2,042Whから12,000Whまで容量を拡張することが可能です。
また充電スピードも速く、約2時間で充電が完了します。充電の際の安全性も考慮されているため、充電しながらの給電(パススルー)も可能です。
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は自己放電率が低く、365日経過しても10%程度となっています。長期保管していても災害時にすぐ使用できるので、「Jackery Solar Generator 2000 Plus」で太陽光発電の初期費用を抑えながら防災対策も行いましょう。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
・1264Whの大容量
・2,000Wの定格出力
・バッテリーの拡張ができる
・充電スピードが速い
・10年以上の長寿命
「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった製品です。1,264Whの大容量で定格出力が2,000Wなので、ほぼすべての家電を使用できます。別売りのバッテリーパックを最大3台使用し、バッテリー容量を5,000Whまで拡張することも可能です。
また「Jackery Solar Generator 1000 Plus」はソーラー高速充電にも対応しており、200Wのソーラーパネル4枚を使用すると2時間で充電が完了します。
初期費用をできるだけ抑えて太陽光発電を始めたい人は、充電スピードが速くバッテリーの拡張もできる「Jackery Solar Generator 1000 Plus」を導入しましょう。
まとめ
今回は、太陽光発電の無料設置について解説しました。無料設置にもメリットはありますが、経済的メリットを考えると自分で設置する方がおすすめです。
全世界で300万台以上販売されている「Jackery Solar Generator」なら、初期費用を抑えながら手軽に太陽光発電を導入できます。10年以上の長寿命製品で、一度購入したらしばらく買い替えの心配がないところも魅力です。初期費用を抑えながら太陽光発電を導入したいなら、「Jackery Solar Generator」を選びましょう。