太陽光パネルが猛毒といわれる5つの理由!安全に使うためのポイントも解説
「太陽光パネルが猛毒って本当?」太陽光パネルは危険だ、猛毒だというウワサを聞いて、真実が知りたいと思っている方は多いでしょう。今回は本当に太陽光パネルが猛毒なのか、安全に使うにはどうすればよいかといった点を詳しく解説します。悪いウワサが気になって太陽光パネルの設置を迷っている人はぜひチェックしておきましょう。
太陽光パネルは猛毒ではない!
太陽光パネルが猛毒といわれるようになった理由には、主に下記の5つが考えられます。
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・有害物質が含まれている
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・不法投棄による環境破壊が懸念されている
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・電磁波による健康被害が噂されている
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・生態系の崩壊につながる可能性がある
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・反射光が周辺住民の生活に影響する
上記の理由には事実も含まれますが、明らかなデマも含まれています。それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
理由①:有害物質が含まれている
太陽光パネルには主に下記5つの有害物質が含まれており、これが「太陽光パネルは猛毒」というイメージを先行させる原因となっています。
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・鉛
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・ヒ素
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・セレン
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・カドミウム
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・アンチモン
たとえば「カドミウム」は、4大公害病のひとつ「イタイイタイ病」を引き起こす原因となっていた有害物質です。「ヒ素」もよく有害な物質として取り上げられるので、危険な物質というイメージがあるのではないでしょうか。
たしかにこれらの有害物質は「流出すれば非常に危険な猛毒」であるのは間違いありません。しかし、完全な破損・故障を長期間放置しない限り、太陽光パネルからこの猛毒が流出する可能性はまったくないといえます。含まれている成分のイメージだけが先行して、事実が世間に伝わっていないのが問題といえるでしょう。
理由②:不法投棄による環境破壊が懸念されている
太陽光パネルを不法投棄すると、猛毒により環境破壊が起きると懸念されています。しかし先ほど説明したように、太陽光パネルから猛毒といわれる有害物質が流出する可能性はほとんどありません。
ただし破損した太陽光パネルを不法投棄されてしまったら、たしかに環境破壊を引き起こすリスクは0ではないでしょう。実際に2040年頃、一斉に寿命を迎えた太陽光パネルが不法投棄されてしまう可能性が懸念されています。
参考:参議院・佐々木健「使用済太陽光パネルの大量廃棄問題 」
不法投棄問題に直面する前に、政府は2020年から事業用太陽光パネルの撤去費用を積み立てることを義務付けました。対象は10kW以上の太陽光パネルとなっているため一般住宅のほとんどは関係ありませんが、撤去費用はしっかり考慮しておくのが大切です。
参考:経済産業省「太陽光発電設備の廃棄等費⽤積⽴制度について」
理由③:電磁波による健康被害が噂されている
「太陽光パネルが出す電磁波により、健康が損なわれる」という点が一部の方から指摘されていました。たしかに太陽光パネルとあわせて設置する「パワーコンディショナー」からは微弱な電磁波が発生しています。しかし日本の法律では電磁波は「200テスラ」から規制対象となるのに対し、大型の産業用パワーコンディショナーでも「11.92テスラ」しか発生していません。
参考:「電気設備に関する技術基準を定める省令」
参考:「太陽光発電システムから発生する静磁界及び商用周波数磁界」
健康への影響はまったくないというのが専門家の見解となっているため「電磁波で健康が損なわれる」は一種のデマといえるでしょう。
理由④:生態系の崩壊につながる可能性がある
太陽光パネルにより、生態系の崩壊につながる可能性があると指摘する人もいます。先ほどの「不法投棄による環境破壊」が生態系の崩壊を引き起こすという説や、メガソーラー(大規模な事業用太陽光発電施設)設置のための森林伐採により多くの生命が失われるといった説などさまざまです。
たとえば「日本野鳥の会」では、メガソーラーの設置が野鳥の生息地を移動させてしまったり、食物となる昆虫などの繁殖が進まずに野鳥の数が減ってしまったりする可能性を指摘しています。
参考:日本野鳥の会「大規模太陽光発電施設が野鳥をはじめとする自然環境に与える影響」
少なくとも森林の伐採により、自然環境に大きな影響を与えるのは間違いありません。この点も「猛毒」のマイナスイメージを先行させるひとつの原因になっているといえるでしょう。
理由⑤:反射光が周辺住民の生活に影響する
太陽光パネルの反射光が周辺住民の生活に悪影響を及ぼす、という一説を唱える人も少なくありません。屋根の角度によってはたしかに、近隣の住宅に反射した光が当たってしまう可能性はあるでしょう。実際にこれが原因で裁判になった事例もいくつかあります。
参考:不動産適正取引推進機構「太陽光パネルの撤去請求」
最終的にこの事例では原告(近隣住民)の敗訴に終わっていますが、影響を考慮して太陽光パネルは撤去されました。太陽光パネルを設置するなら、トラブル防止のために反射光の角度などもしっかり確認する必要があるといえるでしょう。
猛毒といわれる太陽光パネルは本当に安全?
「猛毒」といわれる太陽光パネルですが、安全性は非常に高いです。下記2つの理由を見ていきましょう。
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・国内メーカーの太陽光パネルは有害物質が限りなく少ない
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・大きな故障を放置しない限り有害物質は流出しない
それぞれ解説します。
●国内メーカーの太陽光パネルは有害物質が限りなく少ない
「太陽光パネルには主に5つの有害物質が含まれている」と解説しましたが、実は国内メーカーの太陽光パネルにおいては「鉛」以外の有害物質は含まれていません。そして日本においては、市場シェアの95%を国内メーカーが占めています。
参考:SPV Market Researchの各種資料(英文)
さらにこの「鉛」の含有量も年々減っており、最近ではほとんど使われていない太陽光パネルもあるほどです。つまり日本で使われている太陽光パネルは安全性が高く、ほとんど有害物質の危険性を懸念する必要はありません。
●大きな故障を放置しない限り有害物質は流出しない
記事の前半でも触れていますが、太陽光パネルの大きな故障を数年にわたって放置しない限り、有害物質が流出する危険性は限りなく0に近いです。つまり通常使用で危険を伴うことはほぼありえません。ただし故障した太陽光パネルを不法投棄すれば、有害物質の流出による環境破壊はありえます。しっかりと撤去費用を積み立てて、適切な方法で廃棄処分しましょう。
猛毒といわれる太陽光パネルを設置する意味はある?
「安全性が担保されているのは分かったけど、そもそも設置する意味あるの?」と疑問に思っている方のために、太陽光パネルを設置する意味について詳しく解説します。
●電気代削減や停電対策に活躍する
太陽光パネルは家庭における電気代の削減や停電対策に役立ちます。たとえば4kWほどの太陽光パネルを設置した場合、想定される電気代の削減量は年間約12万円です。設置費用を考慮しても、10年ほどで元が取れる可能性が高いでしょう。さらに補助金制度などが使えれば、5,6年で初期費用をペイできるケースもあります。
もちろん停電時には非常用電源として活躍するので、冷蔵庫の中身が腐ってしまったり冷房が使えなくて熱中症になってしまうリスクをなくせます。節約・防災の面で、家庭でも設置するメリットは大いにあるといえるでしょう。
●環境問題の解決にはほぼ必須
世界・地球における環境問題を解決するには、太陽光パネルをはじめとする「再生可能エネルギー」を使った発電方法の普及が必須です。日本を含め多くの国では電力供給を「火力発電」に依存しており、大量の二酸化炭素を排出し続けています。
二酸化炭素は地球温暖化などの環境問題の最大の原因です。火力発電を再生可能エネルギーでの発電に置き換えられなければ、排出される大量の二酸化炭素により将来の地球環境は破壊されてしまうでしょう。
太陽光パネルから猛毒を排出させない2つのポイント
太陽光パネルから猛毒と呼ばれる有害物質を排出させず安全に使うためには、下記2つのポイントを押さえておきましょう。
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・故障したら速やかに修理・廃棄する
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・撤去費用をしっかり貯めておく
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ポイント①:故障したら速やかに修理・廃棄する
もし太陽光パネルが故障したら、速やかに修理または廃棄しましょう。有害物質が流出する最大の原因は「故障の放置」です。修理をする場合は、購入店または施行会社に連絡を取ってみてください。廃棄を選択する場合は、必ず「産業廃棄物」として適切に廃棄しなければなりません。お近くの産業廃棄物処理業者に依頼しましょう。
ポイント②:撤去費用をしっかり貯めておく
将来的な撤去費用はしっかり貯めておきましょう。事業用太陽光パネルの撤去費用は売電価格から積み立てられますが、ほとんどの一般住宅は対象ではありません。およそ「設置費用の5%」が撤去費用の目安となるので、購入時にキープしておくか毎月少しずつ積み立てておいてください。
コンパクトで簡単に設置できる太陽光パネルを紹介
「ここまで読んだけどやっぱり不安」「高いし元が取れるか心配だからやめよう」という方には、安価でカンタンに太陽光発電をスタートできる「Jackery Solar Generator」がおすすめです。
太陽光パネルと、蓄電池の代わりになる「ポータブル電源」がセットになっており、ベランダや庭に置くだけでカンタンに太陽光発電を始められます。ポータブル電源はコンセントと同じAC100V出力が可能なため、いつでもどこでも好きな家電を使えるのがポイントです。キャンプや車中泊など出先でも活用できます。
太陽光パネルは大型ではないので、将来の廃棄費用も安く済むでしょう。ポータブル電源に至ってはJackeryが無料回収しているので、廃棄の心配はありません。複数モデルのラインナップがありますが、特におすすめな2モデルを厳選して紹介します。ぜひ気に入ったモデルをチョイスしてみてください。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus:家庭の節電からアウトドアまで!
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、節電からアウトドアまで幅広く活躍する最新のモデルです。高性能の太陽光パネルにより、2,042Whの容量をもつポータブル電源を何度も繰り返し充電して使えます。
最大の特徴は「バッテリーの拡張ができる」点。最大で12,000Whにまで容量を拡張できるため、使ってみて「もっと容量があったら便利なのに…」と思っても安心です。ドライヤーなど消費電力が大きい家電を中心に動かして、電気代を大きく節約しましょう。
もちろん、持ち出してキャンプなどのアウトドアで使うのもOKです。取っ手付きで持ち運びはラクラク。拡張バッテリーもキャスター付きで負担なく運べます。屋根に取り付ける太陽光パネルの代わりにぜひ検討してみてください。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus:安価に太陽光発電をスタート!
「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は、先ほど紹介した「2000Plus」のおよそ半分の容量をもつポータブル電源と、同じソーラーパネルがセットになったモデルです。およそ半分の価格設定となっており、圧倒的にリーズナブルに太陽光発電をスタートできます。
容量が小さいため使い道は多少限られますが、同じように持ち運んでどこでも使えるのがポイント。「2000Plus」同様、足りなかったら拡張バッテリーで5,000Whまで容量を増やせます。「節電や停電対策を始めたいけど、初期費用は抑えたい…」という方は、まず「Jackery Solar Generator 1000 Plus」を用意するのがおすすめです。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
「太陽光パネルは猛毒」というウワサはおおよそデマではありますが、一部事実といえる内容も含まれています。安全に使うためには故障を放置しないのが大切です。地球の環境問題解決のためにも、ぜひ太陽光パネルをご自宅にも導入してみてください。
「賃貸だから屋根には置けない」「高いから元が取れるか不安」という人は、設置工事なしですぐに使える「Jackery Solar Generator」がおすすめです。ベランダや庭に置いて、カンタンに電気代の節約と停電対策をスタートしましょう。