キャンピングカーに外部電源はあった方が快適に過ごせる
キャンピングカーの居住スペースで快適に過ごすには、十分な電力を確保できていた方が、充実した装備を整えることができます。そのために必要になってくるのが“外部電源”です。
ここでは外部電源の必要性についてくわしく解説します。
サブバッテリーだけでは容量的に心もとない
サブバッテリーとは、居住スペースの電気製品に電気を供給するためのバッテリーです。基本的にキャンピングカーには備わっている装備品なのですが、問題はその容量です。
たとえば、キャンピングカーに搭載されているサブバッテリーの多くは、蓄電容量が100Aか105Aのものが主流です。その蓄電容量から計算すると、
・100Aの場合:100(A)×12(V)=1200W
・105Aの場合:105(A)×12(V)=1260W
となります。車載バッテリーは12V直流なため、インバーターを使って家庭用電源100Vに変換した場合の変換ロスが約20%見込まれるため、実質使える電力は約960W程度になります。960Wで賄える電力を考えると、
・電気毛布(50W)の場合:960÷50=19.2(時間)
・電気ケトル(600W)の場合:960÷600=1.6(時間)
となります。キャンピングカーの居住スペースで使える電力として考えると、心もとない電力量に思えるのではないでしょうか。
外部電源を確保すれば使える電化製品が充実する
キャンピングカーでの車中泊であれば、広い居住スペースがあるのだから、すごく快適に過ごせるイメージを持っている方は多いと思います。まるで自宅に居るかのように装備品を整えたくなるでしょう。
しかし、サブバッテリーだけではそのほとんどを利用できる電力を賄えない恐れがあるため、キャンピングカー内で快適に過ごすためには外部電源を別に確保する必要が出てくるのです。単純に考えて、使える電力を倍にするだけでも利用できる家電製品を増やすことができます。外部電源を確保するだけで、電化製品を充実させることができるのです。
キャンピングカーの外部電源として使えるもの
外部電源の必要性を踏まえて、ここではキャンピングカーの外部電源として使える設備をご紹介します。キャンピングカー内で使用する電力を増やす手段はいくつか方法があります。外部電源を別に確保する方法や、サブバッテリーを増設することもできます。それぞれの方法にはメリット&デメリットがあるため、あなたの車中泊に合った方法を探してみてください。
RVパークなどの施設の外部電源
RVパークは、車中泊を目的とした車を停泊できる施設です。車中泊がしやすい環境が整っている施設と言えるでしょう。24時間利用できるトイレや、自動販売機、入浴できる施設があるところもあります。RVパークの多くは電源が取れるようになっています。キャンプ場で言う電源サイトのような設備です。RVパークを利用するポイントは、
・キャンピングカーの多くは外部からの電源を繋げられる装備が備わっている
・RVパークの電源を利用することで、使用できる電力を底上げできる
ことです。ただ、上限がないわけではありません。RVパークで使用できる消費電力の合計は、1000W~1500W。これを踏まえて電気を使うようにしましょう。メリット&デメリットは以下の通りです。
〇メリット:時間を気にせず利用できる
RVパークから得られる電力は、消費量の上限はあっても使用時間の制限はありません。RVパークを利用中は使い続けられるのがメリットです。たとえば、冬の車中泊で利用する場合、電気毛布を一晩中使えたり、電気ヒーターを長時間利用できたりするので、快適な車中泊を過ごせるでしょう。
〇デメリット:施設以外では利用できない
当然ながら、停泊している場所以外でRVパークの電気を使うことはできません。決められた枠内での利用に限られていることがデメリットとしてあげられます。
ポータブル電源を装備する
ポータブル電源は持ち運びができる電力供給源です。家庭用電源が使えるのが特徴で、キャンピングカーの居住スペースにも手軽に設置できるバッテリーです。容量やサイズも種類があって、必要となる容量を選べるのが特徴です。メリット&デメリットは以下の通りです。
〇メリット:手軽に設置できる
専用コードや配線の必要がなく、インバーターなどの変換器も必要ありません。キャンピングカー内の設置場所を確保するだけで、手軽に電力を確保できるのがメリットです。また、運び出せるのも魅力のひとつ。キャンピングカー以外の場所でも使用できるため、キャンプなどのアウトドアに直接持っていけるのも魅力です。
〇デメリット:容量制限がある
ポータブル電源には決められた容量があり、それ以上は使用できません。蓄えられた容量を使い切ってしまうと、充電する必要が出てくるのがデメリットです。
〇容量の大きいポータブル電源があれば解決!
容量制限のデメリットを克服したいのであれば、余裕をもって大きめのポータブル電源を購入することで、容量不足を解消することができます。サイズはかなり大きくなりますが、最大3000Whくらいのポータブル電源が販売されています。設置場所を確保できるなら、大きめのものを選んでおきましょう。
サブバッテリーの増設
最後はサブバッテリーの増設です。増設できれば、サブバッテリーの容量を倍に増やすことが可能です。自分で増設することも可能ですが、電気関連の知識やDIYの経験がないと難しいかもしれません。不安な方は、増設工事を業者さんに依頼した方が安全です。
バッテリー費用と工賃がかなりかかることも予想されるため、事前に見積もりを取って検討しましょう。メリット&デメリットは以下の通りです。
〇メリット:メインバッテリーを消費せずに電力を使える
メインバッテリーを消費することなく、サブバッテリーのみで居住スペースの電力を賄えるようになります。使える電力は単純に倍になるので、持ち込める家電製品も増やせそうです。
〇デメリット:インバーターが別途必要
増設方法によりますが、増設したサブバッテリーには別途インバーターが必要になることもあるので注意が必要です。増設にかかる費用は予想よりも高くつくこともあります。追加の配線工事やサブバッテリーそのものの値段も安くはないため、費用面でもデメリットな部分が出てくる可能性があります。
キャンピングカーの外部電源を充電する方法
キャンピングカーに外部電源を追加したあと、外部電源を充電する方法についてくわしく解説します。充電方法はいくつかあるので、安定した電力を望むならば充電できる手段はたくさんあった方が良いです。もし、ここでご紹介する充電方法を網羅することができれば、電力が枯渇することを防げます。また、定期的に電力残量はチェックしながら使用することで、消費電力を調節することをおすすめします。
ソーラーパネルで充電する
ひょっとしたらキャンピングカーにすでに装備されているかもしれません。ソーラーパネルが装備されているキャンピングカーであれば、サブバッテリーやポータブル電源を充電することができます。天候によって発電量が影響するのが難点ですが、自然の恵みで電気を蓄えて利用することができるため、費用を抑えるメリットがあります。
走行中に充電する
走行充電とは、走行中に発生するエネルギーを利用してサブバッテリーを充電する方法です。エンジンを動かしている間は常に充電してくれます。ポータブル電源への充電は、備え付けのシガーソケットから充電することで電気を蓄えることが可能です。
自宅のコンセントから充電する
キャンピングカーは、外部から電力を取り入れられるようになっています。キャンピングカーを利用する前には必ず自宅で充電しておくようにしましょう。ほかにも、キャンプ場にある電源サイトやRVパークの外部電源を利用して充電することも可能です。外部電源からの充電は、使用料がかかります。最近では道の駅でも利用できる場所が増えてきているので、中継地点として調べておくのも良いですね。
キャンピングカーの外部電源ならJackery製品がおすすめ
キャンピングカーの外部電源を検討されているなら、手軽に設置できるポータブル電源をおすすめします。キャンピングカーの外部電源として最適なJackery製品の特徴や、おすすめ理由についてくわしく解説します。
Jackery ポータブル電源とは
キャンピングカーの外部電源としてポータブル電源を検討されているなら、Jackery製品がおすすめです。Jackeryは世界で300万台以上の販売実績のある有名なメーカーで、品質面や安全面に定評があります。そのほか、
・品揃えが豊富であなたがほしい容量サイズを選ぶことができる
・持ち運び性能に優れていてキャンピングカーに手軽に設置できる
・1つ購入すれば長く使える高寿命なところ
・ソーラーパネルの取り扱いもあり、性能も抜群
であることです。中でもJackeryのソーラーパネルのエネルギー変換率は約24%と高く、単体でも使用でき柔軟な利用の仕方ができるのでおすすめです。
そのソーラーパネルがセットになったポータブル電源をこれからご紹介していきますので、興味のある方はぜひご覧ください。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
Jackery Solar Generator 2000 Plusはソーラーパネルがセットになったポータブル電源です。2064Whの超大容量と、3000Wの定格出力を持ち、キャンピングカーで使う家電製品のほぼ全てを稼働できます。
・電子レンジやホットプレートなど高出力の家電も使えるようになる
・家電製品を4つ稼働できるほか、スマホやタブレットも同時充電が可能
・充電しながらでも使うことのできるパススルー機能で、走行充電しながらでも利用可能
など、キャンピングカーでの車中泊で便利に利用できる性能を持っています。キャンピングカーに備わっているソーラーパネルとは別で充電できるため、サブバッテリーとともに充電ができるのも嬉しいポイント。サブバッテリーの約倍の容量で、キャンピングカーでの家電利用に余裕をもってお使いして頂くことのできるポータブル電源です。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
Jackery Solar Generator 1000 Plusはサブバッテリーと同等の容量1264Whを持つポータブル電源とソーラーパネルのセットです。この製品を外部電源として居住スペースに設置するだけで、設置以前の約2倍の電力を使用できるようになります。定格出力も2000Wとほぼ全ての家電製品を稼働できるので、キャンピングカーに装備する家電製品に制限をかけることはありません。そのほか、
・容量を上げたいと思ったら増設バッテリー(最大5kWhまで)を追加できる
・コンパクトに設計されているため、設置場所の確保に困らない
・屋外に簡単に持ち運びもできるので、車中泊以外のアウトドアでも利用できる
など、使い方や使う場所の自由度が高いのもこの製品の魅力です。コンパクトなのに大容量、キャンピングカーでの車中泊以外にも柔軟な使い方ができます。たとえば、車中泊旅以外ではご自宅の節電対策や、災害対策の備えとしても利用価値があります。手軽に持ち運びができるので、普段使いとしても利用できるおすすめのポータブル電源です。
キャンピングカー外部電源に関するよくある質問
キャンピングカーの外部電源についてよくある質問をまとめました。外部電源についてくわしく知りたい方は参考にしてください。
キャンピングカーの外部電源のソケットは自作できる?必要な機材は?
キャンピングカーの中には外部電源を取り入れるソケットが装備されていない車種もあります。自作は可能なので、お金をかけたくない方はDIYに挑戦してみるのも良いですね。
自作するときに必要になる機材は、
・車体のボディに穴を開ける工具(電動ドリルとホールソー、ポンチ)
・コネクターへの結線工具(はんだ付け工具)
です。ボディに穴を開けるときは慎重に、ほかに傷をつけないよう注意しましょう。
RVパークで電源を取るには?
RVパークで電源を使用するには、受付での申請が必要です。チェックインの受付時に電源の使用を申し出ることで、電源ボックスのカギを渡してくれます(管理人さんがあけてくれるところもある)。
キャンピングカーのインバーターとは?必要性と接続する方法は?
インバーターは車用のシガーソケット12V直流電源を、家庭用コンセント(100V交流電源)が使えるように変換してくれる装置のことです。インバーターの種類によって変換できる容量が違うため、使用したい家電製品の消費電力に合ったインバーターが必要となります。接続方法は簡単で、サブバッテリーからインバーターにシガーソケットを差込み、インバーターに備え付けられているコンセント差込口に家電製品の電源を差し込めば使用できます。
まとめ:キャンピングカーに外部電源を装備して快適車中泊
今回の記事では、キャンピングカーの外部電源の必要性を踏まえて、外部電源として使えるもののメリット&デメリットをまとめました。
・キャンピングカーに外部電源はあった方が快適に過ごせる
・キャンピングカーの外部電源として使えるもの
・キャンピングカーの外部電源を充電する方法
・キャンピングカーの外部電源に関するよくある質問
など、外部電源についてくわしくまとめています。サブバッテリーだけでは電力不足を感じていらっしゃる方は、興味を持っていただける内容になっているかと思います。参考にしていただいてあなたのキャンピングカーにあった外部電源を探してみてはいかがでしょうか。