7つの橋と瀬戸内海の島をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道」をドライブ!(前編)

7つの橋と瀬戸内海の島をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道」をドライブ!(前編)

広島県尾道市から愛媛県今治市の全長約60kmの道をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道(以下、しまなみ海道)」。海を眺めながら瀬戸内海に浮かぶ島々を巡れるとあって、多くの人々から人気を集めているスポットです。

1年を通して温暖な気候と、穏やかに島を包み込む瀬戸内海が印象的なこのエリアは、まさに絶好のドライブコース!島と島をつなぐ7つの橋からは、それぞれ違った景色を楽しめます。今回は、広島県尾道市を起点に、しまなみ海道を代表する6島をご紹介!前編では、向島(むかいじま)・因島(いんのしま)・生口島(いくちじま)の3島の見逃せないポイントとおすすめの名所を中心にお伝えしていきます。ドライブでしまなみ海道を訪れたら、島のゆっくりとした流れに身を任せて、楽しく旅行を楽しみましょう。

しまなみ海道の玄関口「向島(むかいじま)」

始まりは、本州側の玄関口である広島県尾道市から。目と鼻の先にある向島と尾道市の距離は、海を挟んでわずか200mほど。向こう岸に行くには、しまなみ海道の1つ目の橋である「尾道大橋」を渡る方法と、船で車ごと移動する方法の2通りあります。お好みの方法を選んでみてください。

向島に足を踏み入れると、尾道市とは違うレトロな雰囲気を感じます。島を駆ける子供たちの元気な姿は、まるで、映画で見た昭和の風景のよう。ノスタルジックな街並みも相まって、懐かしい気持ちに包まれるでしょう。

・懐かしのラムネをゴクゴク「後藤鉱泉所」

そんな懐かしさを覚える向島でおすすめのスポットは、銭湯などでよく見かけた昭和レトロなラムネやサイダーを販売する「後藤鉱泉所」。1930年創業の老舗の飲料メーカーです。

懐かしのラムネをゴクゴク「後藤鉱泉所」

(引用:relayウェブサイトより)

店頭には、馴染みのあるラムネやサイダーを始め、ミルクセーキやクリームソーダなど、心をくすぐる昭和レトロな飲料がいっぱい。どれを飲もうか迷ってしまいそうなラインナップと、昭和レトロ感たっぷりの店内は、まるでここだけタイムスリップしたかのような感覚におちいります。店頭で販売されている瓶は、現在は製造されていないため、購入したらその場で飲むのが鉄則。空っぽになった瓶は、また飲料が詰められて、店頭に並ぶそう。新しいものではなく、古いものを大事に使用する。歴史を継承する「後藤鉱泉所」で、懐かしのラムネをゴクゴクして喉を潤してみませんか?

・名物はねじりパン「住田製パン所」

1916年創業の「住田製パン所」は、100年以上の歴史を持つ老舗のパン屋さん。島の人々にとっては、昔から馴染みのあるパン屋さんです。店内は、まるでおばあちゃん家のような懐かしさが漂い、島を訪れる人もトリコになってしまいそうな温かさを感じます。

名物は、パン生地をグルグルとねじったねじりパン。甘い砂糖がたっぷりとまぶしてある昭和レトロな菓子パンです。頬張ると、口の周りに砂糖のツブツブが付いてしまう印象的なねじりパンですが、どうやったら上手に食べられるのでしょうか?奮闘しているうちに、あっという間に完食してしまいそうです。お土産には、ねじりパンと同じくらい人気の「あんぱん」もおすすめですよ。

村上水軍の拠点「因島(いんのしま)」

向島を満喫したら、次は「因島大橋」を渡って、2つ目の島「因島」に参りましょう。

因島には、日本最大とされる”海賊の本拠地”が残されています。その海賊とは、室町時代から戦国時代にかけて瀬戸内海で活躍した「村上海賊」。2016年には、豊かな伝統をはぐくむ場所として、「村上海賊」が日本遺産に登録されました。そんな歴史と伝統を持つ因島で、島の温かさを感じながらドライブを楽しみましょう。

・はっさく大福を丸かじり!「はっさく屋」

因島は、甘みと酸っぱさを兼ね備えた「八朔(はっさく)」発祥の地。八朔の原木が祀られているお寺によると、1860年ころ近所の人がたまたま捨てた柑橘の種から、ニョキニョキと偶然生まれたのが八朔とされています。

この八朔をたっぷりと使用したデザートがいただけるのは、名前そのまま「はっさく屋」。農家さんから直接仕入れたみずみずしい八朔を、職人の手によって一つひとつ白餡に包んだ名物の「はっさく大福」が大人気商品です。白餡の甘みと、八朔の酸味が絶妙にマッチした大人なデザートに仕上がっており、地元の人々や観光客がこぞって訪れます。包装されている包には、「はっさく屋」のイメージキャラクター「さくみちゃん」がにっこりと微笑み、包を開ける私たちに挨拶をしているよう。因島を訪れたら、絶対に足を運びたいスポットです。

レモンの産地「生口島(いくちじま)」

因島を堪能したら、「生口橋」を渡って、3つ目の島「生口島」に向かいます。

生口島は、全国でも有数の柑橘類の生産地。道の駅に足を運ぶと、本州では見たことのない品種の柑橘類や、みかん一つとってもさまざまな種類のみかんが販売されています。

特にレモンは、明治時代から栽培されていたという歴史のある柑橘類。現在では、「瀬戸田レモン」として国産ブランドを確立し、瀬戸田レモンを使用したレモンジュースやお菓子などの加工業も盛んに行われています。このことから、生口島は別名「レモン島」という愛称で親しまれいるほど。生口島では、ドライブをしながらレモン島のレモン畑を至る所に見ることができるでしょう。

・ジューシーな柑橘や珍しい味わいもそろう「ドルチェ 瀬戸田本店」

生口島を訪れたら外せないのは、島の特産物であるレモンを使用した瀬戸田レモンミルクを始め、ここでしか味わえない瀬戸田のデコポン味にお隣の島「伯方島」の塩を使用した博多の塩味、定番のバニラやチョコチップ、など本格的なジェラートを味わえる「ドルチェ 瀬戸田本店」!

本場イタリアから取り寄せたジェラート専門機を使用することで、なめらかで美味しいジェラートを作り出しています。

(引用:eoおでかけウェブサイトより)

ドルチェ 瀬戸田本店では、窓際のカウンターで海を眺めながら買ったばかりのドルチェを楽しめる嬉しい特典付き♪どこまでも続く広い海を眺めながら、冷たくて美味しい本格的なジェラートを味わってみてはいかがでしょうか。

・日本のお寺じゃないみたい!きらびやかな「耕三寺」

生口島を訪れたなら、ちょっと独特の世界観を持つ「耕三寺」に足を運んでみるのもおすすめ。耕三寺では、日本全国の寺社仏閣を模範した建造物を見ることができます。例えば、栃木県の日光東照宮を真似た「養老門」や、10円玉のデザインにもなっている平等院鳳凰堂を真似た「本堂」など、他にもたくさんの歴史的建造物を耕三寺だけで楽しめます。

境内では、外国でよく見るカラフルな神様や、色使いが派手な建物などを鑑賞でき、日本ではない色使いに、まるで外国に来たかのような感覚に。現在の日本の寺社仏閣は、茶色や黒などをベースにシックな雰囲気をまとっていますが、実は耕三寺のように赤や青などカラフルな色を使用していたという歴史が残っているそう。もしかしたら、今私たちが見ている歴史的建造物も、耕三寺のようにカラフルで色鮮やかだったのかもしれません。

・レトロな風景漂う「しおまち商店街」

ユニークな耕三寺の近くに位置するのは、昔ながらの商店街「しおまち商店街」です。瀬戸田港から耕三寺までの約600mの間に、お土産さんやコロッケ屋さんなどが立ち並びます。

中でもおすすめは、出来立てアツアツのコロッケを楽しめる「岡哲商店」。1個90円という破格のコロッケは、お店のおばあちゃんが目の前で上げてくれる臨場感も楽しめる一品。サクサクとした衣の中には、ホクホクで甘いジャガイモがこんにちは。噛むたびにジューシーな肉汁が口の中いっぱいに広がります。これは、1個じゃ足りないかも?

他にも、サイクリストが集うカフェやローストチキンを販売するお店など、お腹を満たしたくなるお店がたくさん。生口島を訪れたなら、「しおまち商店街」で心もお腹も満たしていきましょう。

ドライブなら「ポータブル電源」がおすすめ

前編では、広島県尾道市を皮切りとして、「向島」「因島」「生口島」をご紹介しました。どの島にも、美味しそうな魅力溢れるスポットが満載!ドライブをしながら、島のあたたかさに触れて、記念に写真をパシャパシャしているうちに、1日が終わってしまいそうです。

気づいたら、あれ?充電がなくなっちゃった…!そんなこともあるでしょう。でも、ご安心を。出発前に車の荷台に入れておいた「ポータブル電源」の出番です。ポータブル電源があれば、長時間のドライブでスマホの充電がなくなってしまっても、パソコンの充電がなくなってしまっても、コンセントを挿すだけであっという間に充電満タン!しまなみ海道をの思い出を余すことなく、記録に残しておけます。ちょっと遠出のドライブに、ポータブル電源1台を車の荷台に置いておきませんか?

まとめ

今回は、温暖な気候と豊かな自然が特徴な「しまなみ海道」をご紹介しました。「向島」では、レトロな街並みを堪能しながらラムネやねじりパンを購入して、「因島」では、甘味と酸味のバランスが抜群の「はっさく大福」を口いっぱいに頬張り、「生口島」では、本格的なジェラートやアツアツのコロッケを堪能してみてはいかがでしょうか。帰路に着く頃には、お腹も心もいっぱい満たされているでしょう。しまなみ海道で、素敵なドライブを過ごしてください。


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