コンセントを抜くと節電になる家電はどれ?節電の4つのポイントや他の節電方法も紹介

コンセントを抜けば節電になる家電はどれ?節電の4つのポイントや他の節電方法も紹介

コンセントを抜くと節電になる」と聞き、実践しようとしているみなさん。実は、コンセントを抜いても節電にならないケースがあるので注意が必要です。

そこで今回は、コンセントを抜いて節電になる家電とそうでない家電、コンセント周りの節電をする際の4つのポイントを解説します。またコンセントの抜く以外で節電する方法もあわせて見ていきましょう。

「コンセントを抜けば節電になる」は正しいけど間違いの場合もある

「コンセントを抜けば節電になる」かどうかは、家電の種類により異なります。なぜかというと、コンセントを抜いて節電になるのは「待機電力」が大きい家電の場合で、そうでない家電の場合はほとんど節電の効果がないからです。ものによっては、節電どころか消費電力が大きくなってしまうケースもあります。

そこで押さえておきたいのが、家電の「待機電力」という仕組み。待機電力とは何なのか、どんな家電にどれだけ発生しているかを知って、正しく効果のある節電に取り組みましょう。

コンセントを挿していると発生する待機電力とは?

「待機電力」は、家電をコンセントに挿している限り発生する電力消費のことです。少し古い資料ですが、資源エネルギー庁の調査によれば待機電力は年間228kWhにのぼり、一般家庭の電気代に換算すると年間7,068円(※)となっています。

参考:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要

※全国算家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」より、1kWhあたり31円(税込)として計算

つまり待機電力を減らせれば、電気代を削減する効果が得られるでしょう。待機電力について詳しく解説します。

●待機電力がかかる理由

待機電力がかかる主な理由は下記のとおりです。

・時計などを表示し続けるため

・情報を記録・保持するため

・操作にすぐ対応できるようにするため

たとえば多くの炊飯器は使っていなくても時刻を表示し、炊き方の設定を保持しています。しかしコンセントを抜くと再起動時に時刻はズレてしまい、炊き方の設定もデフォルトに戻ってしまうでしょう(※機種によります)。

待機電力は、陰ながら利便性向上を支える機能を維持するために発生しています。しかし家電によってはほとんど活用されておらず「ムダ」になっている機能もあるため、適切に管理すれば待機電力を減らして節電が可能です。

●待機電力量が多い家電の例

家庭によくある家電を、待機電力量が多い順に並べたのが下記です。

1. ガス温水器(19%)

2. テレビ(10%)

3. 冷暖房エアコン(8%)

4. 電話機(8%)

5. BD・HDD・DVDレコーダー(6%)

6. 温水洗浄便座(5%)

7. パソコン(4%)

8. 電子レンジ・オーブンレンジ(3%)

9. ネットワーク機器(3%)

10. インターホンセット(2%)

参考:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要

ただし、上記はあくまで待機電力量をランキング化したものであり、実際に節電できるかどうかは別問題です。たとえばインターホンセットの電源を完全に切るわけにはいかないでしょう。コンセントを抜けば節電になる家電と、ならない家電を次で詳しく紹介します。

コンセントを抜けば節電になる家電とならない家電

コンセントを抜けば節電になる家電はどれ?節電の4つのポイントや他の節電方法も紹介

コンセントを抜けば節電になる家電は、待機電力が大きく、常に電源が入っていなくても問題ないもの。反対に待機電力が小さいものや、電源を落とすと支障をきたすものはコンセントを抜かないほうが良いでしょう。これを踏まえて、コンセントを抜けば節電になる家電とならない家電を詳しく紹介します。

コンセントを抜けば節電になる家電

下記のような家電は、ぜひ使わない時にコンセントを抜いて節電しましょう。

家電の種類・待機電力量

年間の電気代削減量目安

テレビ:0.4W(※1)

108円

エアコン:0.8W(※2)

217円

BD・HDD・DVDレコーダー:0.15~11.0W(※3)

40円~2,987円

デスクトップパソコン:2.3W(※4)

604円

※1:東芝液晶テレビ REGZA 40S22を参照

※2:Panasonicルームエアコン CU-DFEシリーズ等取扱説明書を参照

※3:Panasonicブルーレイディスクレコーダー DMR-4Tシリーズ取扱説明書を参照

※4:Microsoftの資料を参照

特に注意したいのがBDレコーダーの待機電力。「クイックスタート」などの設定ですぐに応答できる状態にしておくと、1時間あたり10W以上も電力を消費してしまいます。省エネなどのモードに変更するか、しばらく使用しないならコンセントを抜きましょう。仕事で家にいない時間は、ぜひエアコン・デスクトップパソコンなどもコンセントを抜いて節電してみてください。

コンセントを抜かない方がいい家電

下記のような家電は、節電目的でコンセントを抜くのをおすすめしません。

・冷蔵庫

・洗濯機

・炊飯器

・Wi-Fiルーター

上記は電源が入っていないと生活に支障をきたす家電や、ほとんど待機電力が発生していない家電。またWi-Fiルーターは再起動のたびに故障リスクがあるので、基本的に電源を抜いてはいけません。このほか、待機電力をセーブする機能がついている最近の「省エネ家電」も、ほとんど電力消費がないのでコンセントを抜いてまで節電する必要はないでしょう。

コンセント周りの節電をする際の4つのポイント

待機電力を意識してコンセント周りの節電をするなら、下記4つのポイントを押さえておきましょう。

・家電の種類別に節電方法を決めておく

・個別スイッチタイプの電源タップを使う

・電源を入れたままコンセントを抜かない

・無理な節電意識でストレスを溜めないように

それぞれのポイントについて解説します。

ポイント①:家電の種類別に節電方法を決めておく

家電の種類別に方法を決めて、効率的に節電しましょう。たとえば下記のような切り分けがおすすめです。

・使用頻度の高い家電:オートオフやタイマーで電源オフ

・使用頻度の低い家電:使うときだけコンセントをつなぐ

・長期間の留守の時:冷蔵庫・Wi-Fiルーター以外のコンセントを抜く

上記のように分ければ、節電効果と引き換えに手間がかかり、生活に支障をきたすことはないでしょう。

ポイント②:個別スイッチタイプの電源タップを使う

コンセントの挿し口に個別のスイッチがついているタイプの電源タップを使うのがおすすめです。電源タップでオン・オフを切り替えれば、わざわざコンセントを抜き差ししなくても待機電力を抑えられます。ただし電源オンでランプがつくタイプは、電源タップ自体に待機電力がかかってしまうので注意。そのため、効果的に節電するならランプがつかないタイプがおすすめです。

ポイント③:電源を入れたままコンセントを抜かない

電源を入れたままコンセントを抜くのはやめましょう。「トラッキング現象」が発生し、発火してしまうリスクがあります。

トラッキング現象

引用元:中部電力パワーグリッド株式会社

トラッキング現象は湿気やホコリが原因で発生するため、コンセント周りを定期的に掃除するのが大切。しかし、そもそも電源オフの状態でコンセントを抜き差しすれば安全です。必ず電源を完全に切ってからコンセントを抜いてください。

ポイント④:無理な節電意識でストレスを溜めないように

「待機電力を減らさないと」という義務感に駆られて、余計なストレスを溜めてしまわないように注意しましょう。待機電力を徹底的に削減しても、電気代の節約効果は年間で数千円がやっとです。節電に気を取られて、日常生活に支障をきたしてしまっては元も子もありません。あくまで「できる範囲」で待機電力の削減に取り組んでみてください。

コンセントを抜く以外で節電する方法

コンセントを抜く以外で節電する方法

コンセントの抜いて待機電力を抑える以外にも、節電できる方法がいくつかあります。節電効果の高い方法を3つピックアップしました。

・省エネ家電に切り替えてみる

・太陽光発電を導入する

・電力プランを切り替えてポータブル電源を導入する

それぞれ見ていきましょう。

①省エネ家電に切り替えてみる

家電を思い切って「省エネ家電」に切り替えてみるのも良いでしょう。資源エネルギー庁の資料によれば、2009~2010年製から2019年製の家電に切り替えると下記のような節電効果があります。

家電

削減される年間の電気代目安

照明器具(108kWh→15kWh)

2,883円

冷蔵庫(490~550kWh→293kWh)

6,107円~7,967円

テレビ(144kWh→84kWh)

1,860円

エアコン(978kWh→811kWh)

5,177円

参考:資源エネルギー庁

特に照明・冷蔵庫は費用対効果が非常に高く、購入代金の元を取れる可能性が高いです。新品ではなく比較的新しいリユース品を買えば購入代金も抑えられるので、ぜひ検討してみてください。

関連人気記事:省エネ対策に有効な方法とは?ポータブル電源が役立つ理由も解説

②太陽光発電を導入する

ソーラーパネルを導入し、太陽光で発電した電力を家電に供給する方法もあります。この場合、ソーラーパネルから発電した分、電力会社から購入する電力が減るので、電気代も削減できます。太陽さえあれば、1年中太陽光発電を利用できます。最近は屋根に取り付けるタイプだけでなく、ベランダや庭に置いて使える安価で高性能な持ち運べるポータブルタイプのソーラーパネルも登場しています。ぜひ導入してみましょう。

③電力プランを切り替えてポータブル電源を導入する

電気代が安い時間と高い時間がある電力プランへ切り替えをして、ポータブル電源を導入する方法もおすすめです。ポータブル電源とは、家庭のコンセントと同じAC100V出力ができる大容量・高出力の蓄電池のこと。電気代が安い時間にポータブル電源の充電をしておき、高い時間にポータブル電源で家電を動かせば効果的な節電が可能です。

たとえば東京電力の場合は、夜トクプランに切り替えてこの方法を使うと電気代を最大で約30%(2023年7月1日以降は最大約25%)節電できます。月の電気代が10,000円なら、7,000円程度まで圧縮できる可能性も。毎日ポータブル電源で対応しきれないほどの電力消費をしていなければ、十分に購入代金の元を取れるのでぜひ試してみましょう。

参考:東京電力「夜トクプラン

家庭の節電や防災におすすめの大容量ポータブル電源×ソーラーパネル製品3選

家庭の節電や防災におすすめの大容量ポータブル電源×ソーラーパネル製品3選

実は、コンセントを抜くより不自由なく効率的な節電方法は「ソーラーパネルでポータブル電源を充電しておき、その電力で家電を動かす」という方法です。一般的な太陽光パネルと蓄電池と違い、設置工事不要でメンテナンス費用もかからないので、初心者でも簡単に太陽光発電を導入できます。発電した電力を余すことなくポータブル電源に充電し、無料で家電が使えるため効果的な節電効果が得られるでしょう。

この方法を使うなら、エネルギーの変換効率が高いソーラーパネルと、高性能なポータブル電源がセットで購入できる「Jackery(ジャクリ)」の製品を購入するのがおすすめ。全世界で300万台以上の販売実績があるJackeryのポータブル電源とソーラーパネルを使って、ぜひ効果的に節電しましょう。今回は、Jackery製品の中でも節電におすすめなポータブル電源・ソーラーパネルセットの3モデルを紹介します。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus|ジャクリ ソーラージェネレーター2000プラス

家庭用ポータブル電源なら10年以上も使える高出力(3000W)を持つ最新モデルの「Jackery Solar Generator 2000 Plus」がおすすめします。ポータブル電源は通常容量2,042Whとなっていますが、なんと業界初の容量拡張を可能としており、容量を最大で24,000Whまで増やせます24,000Whというと、1時間あたり平均500W消費するエアコンを約38時間動かせるほどの容量。

晴れる日に、付属のソーラーパネルを利用して太陽光発電した電力を家電に給電します。雨の日は、電気代の安い時間にフル充電し、あとは高い時間にめいっぱい消費すればOK。料金プランの恩恵を最大限に受けて、効果的に節電できるでしょう。

製品名 Jackery Solar Generator 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大24kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

●Jackery Solar Generator 1500 Pro|ジャクリ ソーラージェネレーター1500プロ

ソーラーパネルを活用して効率的に節電したいなら「Jackery Solar Generator 1500 Pro」がおすすめです。ポータブル電源は1,512Wh容量を備えており、出力も最大1,800Wと大きく、ほとんどの家電が動作可能です。オーブントースター・炊飯器など消費電力の大きい家電に活用して、ぜひ効果的な節電にチャレンジしてみてください。

製品名 Jackery Solar Generator 1500 Pro

容量

1512Wh

定格出力

1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:16.5時間

保証期間

5年間

まとめ

テレビやエアコン・BDレコーダーなどの待機電力が大きく、電源を完全に切っても支障のない家電は、ぜひコンセントを抜いて節電しましょう。電源タップを活用する方法もおすすめです。

コンセントを抜く以外の方法で節電するなら、ソーラーパネルとポータブル電源を活用すると良いでしょう。エネルギー変換効率の高いJackeryソーラーパネルとポータブル電源を活用して、ぜひ電気代を上手に抑えてみてください。


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