上がる一方の電気料金!節電に大いに役立つポータブル電源・ソーラーパネル
ロシアによるウクライナ侵攻後、物資の値上がりが続いています。中でも電気料金はずっと右肩上がりの状況で、この先も上がることが見込まれます。各家庭では節電に励んでいることと思いますが、格段に電気料金を下げることは、なかなか難しいと思います。
そこで、これから省エネや節電のアイデアと挙げると共に、節電にとても役立つ設備についても併せて紹介しましょう。
電気料金値上げの推移
企業 省エネ・CO2削減の教科書(2020年版)より ※低圧とは、一般家庭向け電気のことです。
下図を見てわかるように、2021年9月から電気料金は前年を上回るようになりました。
家庭の電気料金は、「基本料金 + 電力量料金(±燃料調整額)+ 再エネ賦課金」で請求されています。
日本では現在原発を停止している為、電気の供給が足りない状態です。
今は火力発電が主となり、電力全体の76.3%を占めています。そして、火力発電の原材料である天然ガス、石炭の価格は、2021年9月から高下を繰り返しながら高騰を続けていましたが、これに新型コロナウイルス感染による経済活動の停滞、ウクライナ侵攻によるロシアの石炭供給の制限、円安による輸入品の値上げが加わり、益々価格が上がってしまいました。
ロシアの天然ガス、石炭、石油の輸出額は、それぞれ世界第1位、第3位、と上位を占めており、ロシアの輸出制限が世界中の様々な物の値上げに影響し、当然日本の電気料金値上げにも大きく影響しているのです。
また、電気料金に含まれる『再エネ賦課金』は、毎年天井知らずで上がっており、2030年までは上がり続けることがわかっています。
企業 省エネ・CO2削減の教科書(2020年版)より
加えて燃料の価格変動に応じて電気料金に反映される『燃料調整額』も、本来は増減するものですが、ここ10年はずっと高騰しているので、電気料金に上乗せされ続けています。
本来大手電力会社では、消費者にかかる分には上限が設けられている燃料調整額ですが、この上限を超えた分は電力会社の負担となります。しかし、この負担に堪えられないと、大手電力会社はこの上限金額を撤廃して消費者への電気料金に引き続き上乗せする見通しです。
企業 省エネ・CO2削減の教科書(2020年版)より
つまり、電気料金を構成する3要素総ての価格の高騰が原因となり、電気料金の値上りが続いているのです。
家庭で行える省エネ・節電方法一覧
そこで、ここでは少しでも省エネ・節電に役立つ情報をご紹介したいと思います。具体的な節電のポイントには、以下のようなものがあります。
・照明はLED電球にする。
・使っていない電気製品はこまめに消す。コンセントを抜いて待機電力をなくす。
・エアコンの設定温度を適切にし、カーテン、ブラインド等を閉めて窓からの熱気や寒気を防ぐ。エアコンのフィルターは2週間に1度掃除をする。
・冷蔵庫を開ける時間はなるべく短くする。中に物を詰め込み過ぎない。
・洗濯機は週に何回かは時短コース使用で、電気代、水道代を節約する。
・パソコンは、90分以内に再度使う場合はスリープモードに設定する。通風口の側に物を置かずに風通しをよくし、パソコンが加熱しないように気を付ける。
それでも節電の効果がない場合は、電力会社の料金を比較検討して、少しでも安い会社に替える。
省エネ・節電に有効な設備と機器
■エネファーム
都市ガス専用の設備となりますが、都市ガスから電気とお湯を作るのが、エネファームです。
朝発電を開始し、発電時に生ずる排熱でお湯を作るシステムです。日中に発電しながら夜お風呂で使うお湯も貯めていき、電気をあまり使わない夜間は発電を止めます。
自宅で発電するので、電気会社からの購入電力が少なくなり、電気料金を抑えることが出来ます。
ただし、エネファームは機器が設置場所をある程度取るので、敷地に余裕が必要となります。
■太陽光発電
自宅屋根に太陽光発電のソーラーパネルを取り付け、太陽光で電気を作ります。発電が足りない時や曇り、雨の日は自動的に電気会社の電気を使うようになっています。また、余った電気は電力会社に売電します。
太陽光発電システムを利用する場合は、蓄電池を一緒に使うのが電気を無駄にしないのでお勧めです。太陽光発電を取り付けた後でも設置可能です。
電力会社による電気の買取価格が下がっている現在、売電はしないで蓄電池に蓄えられた電気を総て自宅で使った方がコスト的に良い場合もあり、また災害時の停電にもしばらくは役立ちます。
更に蓄電池は高額の為、各自治体の補助金があるので、是非利用しましょう。ただし、自治体ごとで補助金の有無、支給条件、応募期間が異なるので、確認しましょう。
太陽光発電のデメリットは、天気に左右される点です。
梅雨時や台風が来た時などは、電気が作られない日が続くこともあります。
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■ポータブル電源
ポータブル電源は本体に充電することで電気を蓄えるので、家電品や照明、携帯の充電、パソコン等を使うことが出来ます。
これまではキャンプや車中で使うことが多かったポータブル電源ですが、電気料金の値上げも災害時や停電への備えとしても、今、家庭でポータブル電源が注目されています。
価格もエネファームや太陽光発電に比べて遥かに安い上、工事も必要なく、家の中に置いても場所を取りません。
ポータブル電源は充電の仕方もいくつかありますが、その中のソーラーパネルを使えば電気料金は1円もかかりません。
ポータブル電源とソーラーパネルで毎日究極の節電を
節電に効果が高く、便利なポータブル電源・ソーラーパネルセット製品を実際に見ていきましょう。
・家電品全般に対応
家庭用としてお勧めなのがJackery社製の「Jackery Solar Generator 1500」(「Jackery ポータブル電源 1500」とソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」のセット製品)です。
Jackeryポータブル電源1500は、携帯の充電からIH調理器、電気ケトル、電子レンジ、電気圧力鍋、ホットプレート、ファンヒーター、電気毛布、扇風機といった消費電力が1800W以内の家電品に幅広く使えます。
使用出来る家電品と利用可能時間の例です。
電気製品 |
消費電力 |
利用時間/回数 |
スマホ |
最大18W |
約74回 |
パソコン |
30W |
約16回 |
ライト |
5W |
約105時間 |
コーヒーメーカー |
1120W |
約68分間 |
電気毛布 |
55W |
約17時間 |
ポータブル電源の本体には、一般的な家電製品用のAC100コンセントが3口あるので、一度に複数の家電品の使用が可能です。
その他に、USB-A端子1口、USB-C端子1口、シガーソケット1口も搭載しています。
またクイックチャージ3.0機能を搭載しているので、携帯、タブレット、ノートパソコンの急速充電も可能と、コンセント数も欲しい機能もどちらも充実しています。
付け加えれば、近年日本は大雨、巨大台風、大地震、と災害時の停電に備えなければ不安な状況です。停電に対しても、ポータブル電源を備えておけば心強いことでしょう。
Jackeryのポータブル電源の充電方法には、ACアダプターでのコンセント充電、車のシガーソケット充電に加えて、ソーラーパネルでも充電が可能です。ソーラーパネル充電なら太陽光で0円充電出来るので、何よりお財布に優しい嬉しい充電方法ですね。
この「Jackeryポータブル電源1500」とソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」を組み合わせて使用することで、日常生活で消費電力が多い電子レンジ、食洗器、電気ケトル、ドライヤー等をまかなえば、毎月の電気料金をかなり節約することが出来るのが魅力です。
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