防災リュックのおすすめ5選!選び方や中身に最低限必要なものも詳しく解説
自然災害が多い国である日本において、万が一の備えとして重要なのが防災リュックです。防災リュックは、台風や洪水による浸水被害、地震や土砂災害による物の落下、突発的な停電や断水などの際に大活躍します。
この記事では、防災リュックの選び方やおすすめの商品をご紹介します。防災リュックに最低限必要な中身も解説しているので、自分だけでなく、大切な人を守るために参考にしてください。
防災リュックを選ぶ際に気をつけるべき3つのポイント
数多くのリュックが市場に存在する中で、防災リュックを選ぶ際は特に気をつけるべきポイントが3つあります。中身も重要ですが、リュック選びに失敗すると災害時に十分な機能を発揮できない可能性もありますので、注意してください。
①素材の耐久性が高い
防災リュックの素材は耐久性に優れたものを選ぶことが重要です。耐久性がないリュックでは、長時間の使用や過酷な状況下での移動や避難に耐えられない可能性があります。
耐久性に優れたリュックに使われているおすすめの素材は「ナイロン」と「コーデュラナイロン」です。それぞれの特徴をご紹介します。
素材 |
特徴 |
ナイロン素材 |
・摩耗や摩擦に強い ・吸水性が高い ・繰り返しの変形に強い |
コーデュラナイロン素材 |
・アメリカのインビスタ社が製造販売している ・ナイロンの7倍もの耐久性・耐水性を誇る ・軽量性に優れている |
②防水対策が施されている
台風や洪水による浸水被害に備えるためには、防水対策が欠かせません。防水対策が施された防災リュックには、撥水素材や撥水加工が採用されているのが特徴です。
特に、完全防水のリュックには「ターポリン」という水に強い素材が使用されています。また、ファスナーから水が浸水してくれる可能性もあるので、開口部にフラップやロールトップが採用されているものを選びましょう。
③容量が使用目的に合っているか
防災リュックの容量は、使用目的に合わせて選ぶべきです。避難所で長期滞在する場合は、多くの食料や水、衣服の備蓄が必要になります。避難時には、リュックを背負って逃げる必要があるので、容量が大きすぎると逃げ遅れてしまう可能性も否定できません。
また、使用者の体の大きさに合っているかも重要です。店頭で実際にリュックを背負ってみて、身幅より横幅が小さいサイズを選ぶのが良いでしょう。
防災リュックの中身に最低限必要なものリスト
災害の発生は予測できないので、できるだけ早く防災リュックを購入し、必要な中身を揃えることを推奨します。初めて防災リュックを購入するという方にもおすすめのリュック単品は次の5つです。
①ワークマン「ジョイントバックパック」
高撥水、収納力、可変性に優れたワークマンの防災リュック。フルオープンタイプなので、災害時の急を要する場面でも取り出しやすいのが特徴です。
各方面にポケットが付いているので、収納性にも優れています。
公式ページ |
https://workman.jp/shop/g/g2300069139023/ |
容量 |
約41L |
素材 |
ポリエステル100% |
価格 |
4,900円 |
②PEACEUP「SAFETY FIRST 防災リュック」
撥水加工が施されたコスパの良い防災リュック。上部ファスナーが大きく開くので、荷物の出し入れが容易にできます。
背面に通気性の良いメッシュ素材を使用しているため、災害時に背負って長時間移動する場面でもストレスを感じることがありません。キャリーを装着することで、キャリーバッグとして運ぶことも可能です。
公式ページ |
https://amzn.to/44Ycwp3 |
容量 |
約40L |
素材 |
メッシュ |
価格 |
2,768円 |
③岸田産業「キャリー付き防災リュック」
楽天市場のランキングで一位にも輝いた人気の防災リュック。リュックとカートを取り外すことができるので、緊急時にはリュック、避難所ではキャリーといった用途に応じて使い分けることが可能です。
取り外したカートには給水タンクなどの重い荷物を置いて運搬もできます。スタイリッシュなホワイトカラーなので、おしゃれさを求めたい方にもおすすめです。
公式ページ |
https://amzn.to/3OGrjxU |
容量 |
約22L |
素材 |
ポリエステル,、アルミニウム |
価格 |
5,280円 |
➃防災防犯ダイレクト「キッズ非常持出袋」
日本防炎協会が認定した防炎・防水・防汚素材を使用した子ども用の防災リュック。リュックの上部には、暗闇で光る蓄光材が付いているので、災害時の夜も子どもの居場所を特定できます。
また、防水素材と止水ファスナーが採用されているため、台風や大雨でも浸水被害を受けることがありません。熟練の鞄職人が一つずつ手作りしているので、品質の高さも特徴です。
公式ページ |
https://workman.jp/shop/g/g2300069139023/ |
容量 |
約5.3L |
素材 |
防炎ターポリン |
価格 |
8,360円(税込) |
⑤ピースアップ「特大防災リュック」
防災士が監修した大容量の防災リュック。食料や飲料水のみならず、数日分の衣服も詰め込むことができます。背面は通気性の良いメッシュ素材なので、蒸れることなく快適に持ち運びが可能です。
チェストベルトにはホイッスルが付いているため、非常事態に周りにSOSを出せます。前面と肩に反射板が付いているので、停電が起きた災害時にも大活躍します。
公式ページ |
https://amzn.to/3DUcqCX |
容量 |
約40L |
素材 |
メッシュ |
価格 |
4,840円(税込) |
関連人気記事:停電時に「非常用電源」って本当に必要?
女性も安心!おすすめの防災リュックの中身5選
災害が起きて、防災リュックの中身だけで数日間生活しなければならなくなった時、女性でも安心して過ごせる必需品を5つご紹介します。男性にはない悩みを持つ女性ならではの視点で、必要な防災リュックの中身を厳選しているので、ぜひ参考にしてみてください。
①携帯トイレ
災害時には、長時間トイレが使えない場合があるでしょう。携帯トイレとは、便座がなく、そのまま使用するものや便座にセットするタイプのトイレを指します。凝固剤と袋がセットになっているものもあるので、簡単に処分が可能です。
セットになっている凝固剤は、除菌効果や消臭効果があるものを選ぶと、衛生状態の悪さからくる健康被害を防げます。また、臭い漏れがないように凝固の持続時間が長いものを選びましょう。
②懐中電灯
スマホのライトと違い、懐中電灯があると見たいポイントをはっきりと照らせます。懐中電灯には日常用、アウトドア用、災害用など様々なタイプがあります。災害用の懐中電灯を選ぶ上でのポイントは次の3つです。
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・簡単に持ち運べるコンパクトサイズ
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・水害時に便利な防水加工
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・離れた場所を照らせる100ルーメンの明るさ
災害時はすぐに取り出せて、見たいポイントを照らせるかが重要です。そのため、コンパクトさと十分な明るさが必要になります。また、雨天時でも使用できるよう防水加工がされているものを選びましょう。
③衣服
災害時には衣服の予備が欠かせません。避難所で生活する際には室内が適切な気温に調節されている保証はありませんので、衣服の着脱によって温度調節する必要があります。
また、雨天時に避難した場合、着ている衣服は濡れていることが想定され、乾いた衣服に着替えなければ体温を奪われる危険があるでしょう。避難所では何日生活するか分からないため、同じ衣服を着続けていると異臭を放ち、衛生面で問題があります。
➃救急用品
災害に見舞われると怪我をする可能性が高いです。すぐに応急処置をしなければ、菌が体に入り込み、重篤な状態になりかねません。そのため、救急用品は防災リュックに入れる中身として欠かせないです。
救急用品の中身におすすめなグッズは次のとおりです。
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・絆創膏
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・消毒液
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・はさみ
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・ピンセット
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・ガーゼ
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・包帯
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・軟膏
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・常備薬やかぜ薬、胃薬、頭痛薬など
⑤生理用品
避難所で生理になった場合、生理用品がなければ適切な対処ができません。避難所生活はいつまで続くか分からないので、長期間分の生理用品をポーチなどにセットにして収納しておくと良いでしょう。避難所で役立つ生理用品は次のとおりです。
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・月経カップ
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・布ナプキン
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・デリケートゾーン用ウェットシート
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・パンティライナー
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・携帯用ビデ
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・ペーパーショーツ(紙パンツ)
特に災害時は、生理用品の需要が高まるのでスーパーに行っても品薄の状況になっている可能性があります。事前に買いだめをしておき、万全の対策を整えておきましょう。
防災リュックとセットであると便利な「Jackeryポータブル電源」
防災リュックとセットで持っていると、避難所生活が安心して過ごせる道具がポータブル電源です。ポータブル電源とは、大量の電気を蓄え、停電時でもAC電源のない場所でもスマホやパソコン、電気毛布や扇風機、電子レンジ、冷蔵庫などの生活家電に給電できる機器を指します。電気の供給が断絶する可能性がある災害時に、ポータブル電源があることで、次のようなメリットがあります。
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・LEDライトが搭載のため、ライトとして暗闇を照らせる
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・ラジオやテレビで最新の災害状況を確認できる
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・スマホを常にフル充電にできるので、連絡手段を確保できる
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・扇風機や小型クーラー、電気毛布を用いて、快適な気温に保てる
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・お湯を沸かしたり、電子レンジを使うことで簡単に温かい料理が作れる
ポータブル電源の中でも「Jackery(ジャクリ)」ポータブル電源は、容量別の商品バリエーションが豊富で、尚且つ一般社団法人防災安全協会により防災推奨製品として認定されている高い安全性と品質を持っております。ソーラーパネルから充電することもできるので、長期間の停電でもセットにしたソーラーパネルで太陽光発電してポータブル電源に充電できるので安心できます。
●災害の停電時に役立つJackeryポータブル電源・ソーラーパネル一覧
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防災リュックに関するFAQ
防災リュックを準備するのが初めての方は、災害時を想定した場合に疑問に思うことがあるのではないでしょうか。防災リュックに関してよくある質問と回答を3つご紹介します。
1、防災グッズってリュックタイプのセットを買うのと、一つ一つ自分で揃えるのどちらが良いんでしょうか。
セットになった防災リュックは、手軽にまとめて揃えたいという方におすすめです。一つひとつ揃えるとなると、その分労力がかかりますし、買い忘れも起きかねません。
一方、防災グッズがセットになった防災リュックには不要な物も入っていたり、割高になったりとデメリットも存在します。そのため、時間に余裕があり、あなたに合った商品を厳選して防災リュックを準備したい方には、個別で揃えるのがおすすめです。
2、防災対策、避難リュックか自宅避難用備蓄のどちらが優先ですか?
優先度が高いのは避難リュックです。災害はいつ起きるか分からないので、避難する際にすぐに持ち出せる避難リュックを最初に準備しましょう。その後、自宅避難用備蓄を整えることで、いざという時に災害の種類に合った道具を避難リュックに追加することも可能です。
災害が発生すると、需要の高い生活用品を買いだめする人が続出し、品切れ状態になることが予想できます。そのため、数ヶ月単位で生活できる量の生活用品を蓄えておくと安心です。
3、赤ちゃんがいる家族の場合、防災リュックに追加したいグッズは?
赤ちゃんは環境の変化に敏感なので、普段慣れていない環境での生活はストレスになりやすいです。また、大人と同じ食料・飲料水では生活できないので、赤ちゃんに合わせた防災グッズが必要になります。赤ちゃんがいる家庭が防災リュックに揃えるべき中身は次のとおりです。
・液体ミルク
・紙おむつ
・小さめのスプーン
・ウェットティッシュ
・哺乳瓶
避難所では食料の援助が優先され、おむつや生理用品は後回しにされることがあるので、必ず1週間以上は生活できるだけのグッズを準備しておきましょう。
まとめ|防災リュックはあなたと大切な人を守る
日本は災害の多い国なので、いつ何が起きるかは誰にも予測できません。そのため、防災リュックを準備するのに遅すぎることはありません。
防災リュックを選ぶ際は、防水性・耐久性・容量に気をつけましょう。赤ちゃんや子どもがいるご家庭の場合は、揃えるグッズも変わります。リュックを単品で購入し、必要なものを一つずつ揃えることで、あなたのご家族に合った最適な防災リュックが出来上がります。いざという時にすぐに持ち出せて、あなたと大切な人を守れるよう、防災リュックを準備しておきましょう。