本棚の地震対策とは?転倒・飛び出しによる下敷きのリスクを回避しよう

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地震による負傷者の30〜50%が、家具類の転倒・落下・移動が原因と言われています。特に、本がぎっしり詰まった本棚の重さは数百〜数千kgにまで昇り、それが一気に倒れてくるとなると、怪我だけでは済まない可能性もあるでしょう。

 

本記事では、本棚の主な地震対策について解説します。100均で揃えられる本棚の地震対策グッズも掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.地震で本棚の下敷きになるリスク

 

自宅に本棚があるという方は、地震が発生した際に、本棚が転倒するリスクと本が落下するリスクに注意が必要です。震度6弱を超えると、固定していない家具の大半が移動し、倒れるものも出てきます。

1995年に発生した阪神淡路大震災では、亡くなった6,400人のうち、約7割に該当する4,400人が、家具の転倒による窒息死・圧死でした。さらに、4,400人のうち9割が、地震発生後15分以内に亡くなっています。 

このように、家具の転倒防止対策は、地震発生時に生死を分けると言っても過言ではありません。特に本が詰まった本棚は、数百〜数千kgにまで昇り、下敷きになるとひとたまりもないでしょう。

2.本棚の地震対策になるレイアウトとは

 

本棚の転倒防止対策の前に、レイアウトの見直しも行わなければなりません。本棚を置く場所として、気を付けるべきポイントを紹介します。

・生活空間には置かない

・避難通路や出入口付近には置かない

・仮に転倒したとしても、ベッドや椅子には倒れない 

まずは、居住スペースと収納スペースを明確に分けることが重要です。部屋の広さや数から、どうしても生活空間に本棚を置かざるを得ない場合は、寝ているベッドや座っているソファ・椅子に倒れてくることがないよう設置しましょう。

3.本棚の転倒を防ぐための地震対策4選

 

本棚の転倒を防ぐための地震対策

家具の中でも特に重く、体積が大きい本棚。転倒によって下敷きは免れたとしても、近くにあった暖房器具に触れて引火するリスクもあります。本棚の転倒を防ぐために、以下のような地震対策を行いましょう。

●壁と本棚をネジ止めする

持ち家で壁に穴を開けられる場合は、壁と本棚をネジ止めするのが最も確実です。本棚と固定する壁はどこでもいいわけではありません。壁の内側には、間柱と呼ばれる壁を支えるための角材が一定間隔で入っています。

間柱にネジを打ち込むことで、本棚と壁をしっかりと固定できます。間柱は、ホームセンターなどで売っている下地探しを使うことで、見つけることが可能です。

●本棚と天井の隙間を埋める

賃貸で壁に穴を開けたくないという方は、突っ張り棒で本棚と天井の隙間を埋める方法もあります。取り付けが簡単で本棚や壁、天井に傷を付けないのが魅力です。 

ただし、天井の素材がもろい場合は、大きな地震で天井を突き破る恐れもあります。より強度を高めたい場合は、天井と突っ張り棒の間に板を挟みましょう。

●本棚と床面を接着させる

粘着シートを本棚の下に設置することで、本棚と床面を接着させることが可能です。目立ちにくいので、インテリアの雰囲気を壊しません。ただし、あくまでも補助的な役割なので、他の方法と組み合わせることで、より転倒防止効果を高められます。

●本棚の前下部にストッパーを挟む

突っ張り棒との併用で大きな効果を発揮するのが、ストッパーです。本棚の前下部にストッパーを挟みこむことで、本棚が前方にズレるのを防ぎ、突っ張り棒が外れるリスクを減らします。また、壁側に少し傾斜させるため、転倒防止対策にもなります。

4.100均で買える!本棚の地震対策グッズ3選

 

本棚の転倒防止対策にかかる費用を懸念されている方は、安心してください。お近くの100円ショップでも、以下のような本棚の地震対策グッズが手に入ります。

●家具転倒防止安定板 

本棚の下に家具転倒防止安定板を設置することで、本棚の重心が壁寄りになり、本棚が転倒しづらくなります。防振ゴムが使用されているので、地震の衝撃を吸収するのが特徴です。 

ただし、設置する際に本棚の下に手を挟む危険があるので、本は全て本棚から取ってから作業を行いましょう。壁がもろいと突き破る恐れもあるので、傾斜し過ぎないよう注意してください。

●衝撃吸収パッド 

本棚の底面に接着することで、地震の衝撃を吸収し、本棚の転倒を防止できます。釘やネジが不要なので、設置作業も簡単です。突っ張り棒の代わりに段ボールなどを天井と本棚の隙間に入れる場合に、段ボールと本棚の間や段ボールと天井の間に衝撃吸収パッドを挟むことで、転倒防止効果を高められます。

●シールフェルト 

本棚の転倒防止対策だけでなく、本の落下防止対策も必要です。シールフェルトを本の手前に張ることで、地震によって本が前に移動してきたとしても、シールフェルトの位置でピタッと止まります。シールフェルトは様々なカラーバリエーションが用意されているので、本棚に合った色を選んでみてください。

5.本棚の転倒対策以外に揃えるべき防災グッズ5選

 

本棚の転倒対策以外に揃えるべき防災グッズ

地震で対策すべきなのは、本棚を含む家具の転倒だけではありません。送電設備が故障すると、電気の供給が途絶える可能性があります。また、揺れが収まった後には迅速な情報収集が欠かせません。以下のような防災グッズも揃えておきましょう。

●ポータブル電源

地震によって停電が起きると、復旧までに3日以上かかる場合もあります。2011年の東日本大震災では、電気の復旧率が90%になるまでに8日間を要しました。そこで、コンセントが使えない状況でも、電気の供給を可能にするアイテムがポータブル電源です。

ポータブル電源とは、モバイルバッテリーを超える大量の電気を内部に蓄え、電化製品に給電できる機器を指します。地震発生時にポータブル電源があると、以下のような場面で大活躍します。

・停電時に電気ケトルや電子レンジを使い、簡単に調理が行える

・冷蔵庫を稼働させて、停電中も食品の腐敗を防ぐ

・自宅や避難所で扇風機、電気毛布を稼働させ、快適な気温で過ごせる

・情報収集や連絡手段になるスマホを常にフル充電にしておける

・夜間の暗闇を照らすLEDランタンを点灯し続けられる 

災害時に使用するポータブル電源は、業界を牽引するJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した高い実績を誇ります。また、防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証も取得しているので、防災グッズに最適です。

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●携帯ラジオ

地震発生時に情報収集する手段として、携帯ラジオがあると便利です。インターネット接続が使えなくても、周波数を合わせるだけで被害状況を把握できます。スマホでも情報収集が行えますが、家族との連絡手段として充電を残しておくべきです。

●携帯トイレ

災害時には断水が発生する可能性があり、トイレの水が流せないかもしれません。また、避難所でもすぐにトイレが使えない恐れがあります。携帯トイレを持っていれば、どこでも用が足せて、吸水シートや凝固剤で便を固めて、ポリ袋に入れて処理できます。

●LEDランタン

地震によって停電が発生した際、LEDランタンがあれば、すぐに周囲を照らして、安全を確保できます。LEDランタンの主な魅力は、以下のとおりです。

・連続点灯時間が長い

・光量が強いため、メインの灯りとして使える

・火を使わないため、室内でも安心して使える 

ポータブル電源メーカーであるJackery(ジャクリ)が販売する「Jackery充電式LEDランタン」は、USB充電式なので、ポータブル電源から充電して、何回でも使用できます。8時間の連続点灯ができたり、スマートフォンへの充電もできたりと、防災用のLEDランタンに最適です。

●救急セット

万が一、本棚の転倒で怪我を負ったり、発熱や腹痛といった症状に見舞われたりした場合、自分で応急処置を行うのが望ましいです。包帯や絆創膏、消毒液、三角巾、市販薬(胃腸薬、解熱鎮痛剤)などが入った救急セットを準備しておきましょう。

6.地震対策に必要なポータブル電源3選

 

連絡・情報収集手段の確保や、冷暖房器具を使った気温対策、非常食の加熱調理などを可能にするポータブル電源は、地震対策の必需品です。転倒した本棚によって配線が破損すると、漏電を引き起こし、漏電ブレーカーが落ちることで停電に繋がることもあります。 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、耐久性と安全性に優れているので、災害時にも大活躍します。また、ソーラーパネルとセットになった「Jackery Solar Generator 」を購入すれば、停電時やコンセントがない場所でも電気を発電し、電化製品を稼働できるのです。 

それでは、地震対策におすすめのポータブル電源を紹介します。 

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット 

Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。最大25%の太陽光変換効率のソーラーパネルを使えば、停電でコンセントが使えない場所や、そもそもコンセントがない避難所でも、4.3時間で満充電できます。 

UPS機能とパススルー機能を搭載しているので、停電時にはデバイスの安全性を確保した上で、電気の供給源を0.02 秒未満で切り替えられます。本体とソーラーパネルは軽量コンパクト設計なので、持ち運びやすいのも魅力です。1〜3人用の防災グッズに最適なモデルと言えるでしょう。 

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

Jackery ポータブル電源 1000 NewとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。USB-CやUSB-A、ACなどから、計7つの家電に同時に給電できます。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、一度購入すれば、この先10年以上も防災グッズとして重宝します。EPS機能により、停電時も中断のない電気供給が可能です。家族の防災グッズにぴったりなモデルと言えるでしょう。 

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット 

Jackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200W ソーラーパネルのセットです。消費電力をほとんど気にすることなく、同時に10台までの家電が使用できるので、家族の人数が多い家庭で、数日間の停電生活を想定されている方におすすめです。 

キャスターが付いているため、避難時にも手軽に持ち運べます。静音レベルは約30dB以下と、避難所でも他の被災者の迷惑になりません。

7.本棚の地震対策に関するよくある質問

 

賃貸と持ち家で採用すべき本棚の地震対策は異なります。また、本棚の転倒だけでなく、本の落下対策も重要です。本棚の地震対策に関するよくある質問を紹介します。

●賃貸でもできる本棚の地震対策は?

持ち家でなければ、壁に穴を開けるような対策は行えません。賃貸の場合は、突っ張り棒で天井と本棚の隙間を埋めた上で、本棚の前下部にストッパーを挟んで強度を高める方法がおすすめです。突っ張り棒で天井が傷付くのを避けたい方は、段ボールで隙間を埋める方法もあります。

●地震による本棚からの本の飛び出し対策は?

本の飛び出し防止には、本の前方に滑り止めテープを張る方法があります。さらに頑丈に本を固定したい場合は、棚の側面からベルトを通して、本の中央当たりを押さえる方法もおすすめです。何れのグッズも2000円以内で購入できるので、ぜひ探してみてください。

まとめ|本棚の地震対策で命を守ろう

 

本が詰まった本棚が地震によって降りかかってきた場合、命を落とす危険があります。本棚の転倒を防ぐためには、壁と本棚をネジ止めするのが最善の方法です。賃貸で壁に穴を開けられない場合は、突っ張り棒を利用しましょう。 

この記事で紹介した地震対策を行い、あなたや家族の命を守ってください。

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