避難所のペット受け入れ可否とは?迷惑にならないための対策や必要なものも紹介

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ペットを飼っている方は、地震や台風などの災害に遭った際に避難所まで連れて行けるのかが気になるのではないでしょうか。災害はいつ起きるか分からないので、万が一の事態が起きてもペットを守れるように、取れる最善の行動を事前に把握しておく必要があります。

 

そこで本記事では、ペットが避難所に受け入れてもらえるのかについて解説します。避難所で起こりえるペットのトラブルや安全に避難するための対策も掲載しているので、ペット連れの災害対策を万全にしたい方はぜひ参考にしてください。

目次

1.避難所でペットはどうする?

 

ペットは大切な家族の一員なので、災害時も常に行動を共にしたいと考える方は多いでしょう。しかし、避難所によっては受け入れを拒否している場合があり、必ずしも一緒に過ごせるとは限りません。避難所で想定されるペットの扱いについて、解説します。

●受け入れ可「同伴避難」

ペットと同じ空間で過ごせる「同伴避難」ができる避難所も中には存在します。ただし、他の被災者もいる居住スペースにペットを連れてくることになるので、衛生管理は徹底しなければなりません。普段からしつけができていないと、他の被災者に迷惑をかける恐れもあるでしょう。近くの避難所が同伴避難に対応しているかは、事前に調べておくと安心です。

●受け入れ不可「同行避難」

居住スペースへの受け入れが拒否されたとしても、ペットと避難所までは同行避難する必要があります。平成23年に発生した東日本大震災では、飼い主と共に同行避難されたペットはわずか1,670匹でした。 

環境省は動物愛護の観点や放浪動物による危害防止などを目的に、災害時には同行避難を基本とするよう定めています(※1)。居住スペースへの受け入れは行っていなくても、外に飼育スペースが設けられている避難所もあります。 

※1参考:環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」

2.避難所で起こりえるペットのトラブルとは

 

避難所はあくまでも人が災害から身を守るために生活する場所です。同伴避難ができる避難所でペットと生活する場合には、他の被災者への配慮が欠かせません。避難所で起こりえるペットのトラブルを紹介します。

●体毛や糞尿で衛生環境が悪化する

不衛生な体毛や糞尿が適切に処理されなければ、衛生環境が悪化する可能性があります。体毛や糞尿に多くの細菌やウイルスが付着していれば、他の被災者に健康被害をもたらす恐れもあるでしょう。 

糞尿は正しく処理しなければ、臭いが他の被災者まで届く可能性があります。苦情が寄せられれば、ペットを避難所の外に出さざるをえません。

●鳴き声で他の被災者に迷惑がかかる

ペットは慣れない環境のストレスから、避難所でいつも以上に吠える可能性があります。ペットの鳴き声は他の被災者のストレスになり、被災者間でのトラブルに発展しかねません。 

夜間にペットが鳴き続けていると被災者の睡眠を阻害し、健康被害をもたらす恐れもあります。避難所でペットに静かにしていてもらうには、日頃から外に慣れさせておくことが重要です。

●アレルギー体質の方が体調不良になる

避難所の居住スペースに動物アレルギーをお持ちの方がいる場合、ペットの体毛やフケを吸い込んで症状を発症する恐れがあります。 

動物アレルギーの症状が重篤になると、呼吸困難や嘔吐などの大惨事を引き起こしかねません。他の被災者と共同生活をする以上、動物アレルギーを持つ被災者への配慮は徹底しましょう。

3.ペットと安全に同行避難するための対策3選

 

ペットと安全に同行避難するための対策

災害時のような慣れない環境で、ペットを連れて避難所まで安全に避難するためには日頃の準備が重要です。万が一避難中にはぐれたとしても、所有者を特定できれば再会できる確率が高まります。ペットと安全に同行避難するための対策は、以下のとおりです。

●ペット同行避難訓練に参加する

災害時にペットと安全に避難するために、同行避難訓練を受けておくと安心です。災害に向けて何を準備して、被災時にどう行動すればよいのかが明確になります。ペット同行避難訓練で実施する内容の例は、以下のとおりです。 

・避難指示を受けてから一時避難場所まで避難する

・ペット避難グッズをリュックに入れる

・犬には首輪とリードを装着し、靴下やバンテージをつける

・猫はキャリーバックやゲージに入れる

・一時避難場所から指定避難所まで避難する

●キャリーバッグやケージに慣れさせる

日頃からキャリーバッグやケージに慣れさせておけば、実際に同行避難する際にペットのストレスを軽減できます。キャリーバッグやケージに慣れさせるためのポイントは、以下のとおりです。 

・キャリーバッグやケージの扉を開けた状態で部屋に置いておく

・日常生活で休むためのスペースとして覚えさせておく

・キャリーバッグやケージの中でおやつを与えて、安心できる場所だと覚えさせる

●所有者を明示する

災害時に万が一ペットとはぐれてしまったとしても、飼い主の元に戻れるように所有者を明示しておきましょう。動物愛護管理法では、動物の所有者を明示することが飼い主の努力義務とされています。所有者明示の主な方法は、次の2つです。 

・マイクロチップを体内に装着する

・連絡先を記載した首輪や名札、迷子札を着ける

4.避難所でペットが迷惑にならないための対策3選

 

ペットとの同伴避難では、他の被災者にストレスを与えたり、健康被害を及ぼしたりするリスクがあります。避難所まで安全に同行避難できたとしても、他の被災者から苦情が寄せられれば同伴避難を断られる恐れもあるでしょう。 

避難所でペットが迷惑にならないための対策は、以下のとおりです。

●基本的なしつけを行う

慣れない環境でもペットが飼い主の指示に従うように、基本的なしつけを行っておく必要があります。避難所生活を想定して行っておくべきしつけは、以下のとおりです。 

・「おすわり」「待て」「伏せ」ができる

・キャリーバッグで落ち着いて過ごせる

・首輪やリードをスムーズに装着できる

・決められた場所でトイレができる

・無駄吠をしない

●ワクチン接種・寄生虫の駆除を行う

避難所内で病気や感染症を防ぐために、ワクチン接種や寄生虫の駆除は必要不可欠です。具体的には、狂犬病予防接種や混合ワクチン接種、フィラリアやノミの駆除などが求められます。必要な予防接種や寄生虫の駆除は避難所で定められている場合があるので、近隣の避難所を調べてみてください。

●ペット受け入れ可の避難所を調べる

災害が起きる前に、ペット受け入れ可の避難所を調べておきましょう。避難所まで安全に避難できたとしてもペットを受け入れていなければ、他の避難場所まで再び移動しなければなりません。避難する時間が長くなれば二次災害に遭うリスクも高まるので、ペット受け入れ可の避難所をいくつかリストアップしておくと安心です。

5.ペットとの避難所生活に必要なもの5選

 

ペットとの避難所生活に必要なもの

大規模災害が起きると迅速な避難が求められます。災害が起きてから持ち物を準備していると、逃げ遅れて命を落とす事態にもなりかねません。事前に揃えておくべき、ペットとの避難所生活に必要なものは、以下のとおりです。

●ペットフード

避難所では人命が最優先されるため、ペットフードの支援は後回しになる可能性があります。支援物資は届かないという前提で、1ヵ月分のペットフードを備蓄しておきましょう。避難所でペットフードが配られたとしても、慣れないタイプだと食べない恐れもあるので、多めに持参しておくと安心です。

●キャリーバッグやケージ

避難所生活ではキャリーバッグやケージで過ごす時間が多くなるので、忘れずに準備しておきましょう。災害時に使用するキャリーバッグは、リュックタイプがおすすめです。避難時に両手が自由になるため、荷物の持ち運びが楽になります。

●排泄物処理道具

ペットの衛生管理として、以下のような排泄物処理道具が必要です。 

・糞尿をふき取るための新聞紙

・密閉して臭いを閉じ込めるためのビニール袋

・尿を素早く吸収するペットシーツ 

避難所でゴミが簡単に処理できるとは限らないため、糞尿の臭い漏れを防ぐためにお菓子の缶やプラスチックの容器も併せて用意しておきましょう。

●首輪やリード

ペットが逃げたり他の被災者に危害を加えたりするのを防ぐために、首輪やリードは必ず必要です。避難の際に壊れる恐れもあるので、最低でも2個は用意しておきましょう。所有者を明示するために飼い主の連絡先も事前に記入しておく必要があります。

●常備薬

ペットの常備薬がある場合は、忘れずに持ち出し用のリュックに入れておきましょう。フィラリア予防薬、ノミ・マダニ駆除薬も避難所生活では役立ちます。ペット用の薬は避難所では手に入らない可能性が高いので、最低でも3日〜7日分は必要です。

6.災害時の避難生活に役立つポータブル電源3選

 

災害時の避難生活に役立つポータブル電源

地震や台風などの災害によって停電が発生していると、避難所や自宅で電気が使えない恐れがあります。給水機や自動給餌機などのペット家電が使えないと、ペットの健康にも影響を及ぼしかねません。 

避難所や在宅避難において、電気供給を継続するためにはポータブル電源が必要不可欠です。ポータブル電源とは、大量の電気を内部に溜め込み、コンセントが使えない状況でも電化製品を稼働できる機器を指します。 

避難所や在宅避難にポータブル電源があるメリットは、以下のとおりです。 

・外出中に停電しても、自動給餌機や給水機を稼働してペットに餌をあげられる

・停電中も冷暖房機器を稼働させて、自宅の快適な気温を維持できる

・停電中も冷蔵庫を稼働させて、食品の腐敗を防げる

・停電が長期化しても、ケトルや電子レンジを使い、簡単に調理ができる

・避難所でも電気毛布や扇風機を使用して、ペットと飼い主の体温を維持できる

・災害発生時にスマホを使って、災害情報やペット受け入れ可の避難所を調べられる 

ペットがいる家庭で使用するポータブル電源には、ペット家電と生活家電を同時に使用できるだけのポートと容量が備わっている必要があります。そこでおすすめなのが、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品です。 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源に備わっている主な性能を紹介します。 

・拡張して最大24,000Whの大容量を誇る機種も存在する

・最大10個のポートからペット家電や生活家電に同時給電できる

・BMSとNCM制御機能によって過放電・過充電を保護する

・耐衝撃性や耐火性、耐震性に優れている

・防災に関連する防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証を取得している

・リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、10年以上も使用できる

・緊急充電モードを使えば、最短60分でフル充電にできる

・パススルー&UPS機能により、飼い主が外出中に停電が起きても電気が途絶えない

・バッテリー節約モードでバッテリー寿命を1.5倍に延長できる 

ペットがいる家庭で、避難所や在宅避難で使用するのに最適な製品を見ていきましょう。

●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル 

Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。リュックに入る約3.6kgの軽量コンパクトサイズなので、ペット連れの避難でも邪魔になりません。避難所での使用や外出中の停電を想定される方に最適です。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量632Wh、定格出力800WのJackery ポータブル電源 600 Plusと出力100Wのソーラーパネルのセットです。本体とソーラーパネルは合わせて約10kgなので、手に提げて避難所まで持ち出せます。中容量モデルにより、ペットがいる二人暮らしの停電対策に最適です。

●Jackery Solar Generator 1000 New 200W ポータブル電源 ソーラーパネル 

Jackery Solar Generator 1000 New 200W ポータブル電源 ソーラーパネルは、大容量1070Wh、定格出力1500Wのポータブル電源 1000 Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。従来モデルから定格出力が50%アップし、自宅にあるほぼ全ての家電が動かせます。3日以上の在宅避難を想定している方におすすめです。

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まとめ|ペットとの避難所生活に備えよう

 

災害時には、ペットと一緒に避難する同行避難が基本です。避難所によっては居住スペースへの受け入れを拒否している場合があるので、近隣の避難所を調べておきましょう。 

この記事で紹介した避難所に必要な物を揃えて、ペットとの安全な避難生活に備えてください。

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