地震で停電が起きるのはなぜ?停電時の正しい行動や5つの被害への対策も解説

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地震によって送電設備が損傷すると、大規模な停電が発生します。通信機器や冷暖房機器、調理家電、給湯器などが使えなくなると、快適な生活は望めません。地震による停電は数日間続く恐れもあるので、事前の備えが重要です。

 

本記事では、地震による停電で起こりえる被害や具体的な対策について解説します。地震による停電時の正しい行動や停電対策として欠かせないグッズも紹介しているので、停電が長期化しても快適な生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.地震で停電が起きる原因

 

地震で停電が起きる原因は、送電設備の損傷と需要・供給のバランス崩れです。地面の液状化や建物の転倒などによって電柱や電線、ケーブルが損傷すると、停電を引き起こします。 

また、発電所が揺れを検知して運転を停止すると、電気の供給量が減り、需要と供給のバランスが崩れて停電が起きます。地震の規模が大きくなるほど、停電が復旧するまでの時間も長くなるのが特徴です。

2.地震による停電で生じる5つの被害

 

地震による停電で生じる被害

日常生活で起こる電気の使い過ぎによる停電は、ブレーカー操作ですぐに復旧するため、被害を想像できない方も多いでしょう。地震による停電で生じる被害は、以下のとおりです。

●被害1|気温を調節できない

停電が起きるとエアコンや扇風機などの暖房器具が使えなくなるため、部屋の気温を調節できません。夏の猛暑や冬の厳しい寒さの中では、体温の管理が難しくなり、熱中症や低体温症といった健康被害のリスクが高まります。

●被害2|冷蔵庫の食品が腐る

停電で冷蔵庫の機能が停止すると、中に入った食品が腐敗していきます。停電してから冷蔵庫の保温効果がもつのは、2〜3時間程度です。3時間が経過すると、冷蔵庫の温度は緩やかに上昇していきます。 

特に夏場であると、冷蔵庫の保温効果が切れるスピードも早いでしょう。誤って腐った食品を口にしてしまうと、食中毒のリスクも高まります。

●被害3|衛生環境が悪化する

給水方法に電気式のポンプを採用している家庭であれば、停電と同時に断水も起こります。トイレが使えなくなるだけでなく、手や体を洗えなくなり、衛生環境は悪化するでしょう。 

不衛生な状態で生活していると、感染症にかかるリスクも高まります。地震発生時には医療機関もやっていない恐れがあるため、すぐに治療は受けられません。

●被害4|外部と通信できない

停電が起きると、外部との通信に必要なスマホにも充電できなくなります。家族の安否確認ができず、不安な思いで過ごさなければなりません。 

災害情報を収集できなければ、避難指示にも気付かず逃げ遅れるリスクが高まります。避難したとしても、甚大な被害が及んでいるエリアに向かってしまう恐れもあるでしょう。

●被害5|断水が起きる

電気式のポンプを使った給水方法が採用されている家庭では、停電によって断水が起こります。人の生命維持に欠かせない水が蛇口からは手に入らなくなるため、外から調達するしかなくなります。しかし、地震によって物流が止まっていると、手軽に買い物もできません。

3.地震による停電時の正しい行動

 

これまで大規模な地震の経験がない方は、地震で停電が発生した際に何をすればよいか分からないのではないでしょうか。行動を躊躇していると、逃げ遅れて危険な目に遭うリスクも高まります。地震による停電時の正しい行動は、以下のとおりです。

●1.身の安全を確保する

地震が起きた後に停電が発生した場合、まずは身の安全を確保しましょう。特に夜間に停電が起きた場合は、照明を灯して足元を確認してください。割れた窓ガラスの破片や倒れた家具類によって怪我をする恐れがあります。 

揺れが続いている場合はすぐに動かず、安全な場所で揺れが収まるのを待ちましょう。揺れが落ち着いたら、余震が起きるリスクも考慮して慎重に行動してください。

●2.停電の範囲を確認する

停電の範囲を確認するために、窓から外を覗いてみましょう。自宅のみが停電している場合は、地震が原因とは考えにくいです。ブレーカー操作で復旧するか試してみてください。 

自宅だけでなく周囲一帯が停電している場合は、地震が原因である可能性があります。地震に起因している場合、自力での復旧は不可能です。

●3.コンセントから電源プラグを抜く

地震による停電はいつ復旧するか分かりません。復旧と同時に電化製品が一斉に稼働し、通電火災を起こす危険があるため、コンセントから電源プラグは抜いておきましょう。火災が起きなかったとしても、精密機器に電気が一気に流れると故障する原因にもなります。

●4.スマホを省エネモードに切り替える

地震による停電時に、スマホのバッテリーは貴重です。スマホを省エネモードに切り替えて、充電が切れるまでのスピードを遅めましょう。スマホがあれば、災害情報を収集して適切な避難場所と経路を確認できます。家族との安否確認も可能です。 

その他に、スマホのバッテリーを節約する方法を紹介します。 

・未使用のアプリを終了する

・Wi-Fi、Bluetooth、GPSをオフにする

・画面の明るさを暗くする

・自動オフ時間を短くする

●5.ブレーカーを落として避難する

自宅が地震による被害を受けた場合、電気機器や電源コードの内部に異常が生じて、復旧と同時に漏電する恐れがあります。必ずブレーカーを落としてから避難するようにしましょう。万が一、漏電が起こると火災のリスクが高まり、人命にも関わります。 

総務省消防庁が発表した資料によると、最大震度7を記録した阪神淡路大震災と東日本大震災の出火原因は、いずれも電気関係が6割以上を占めていました(※1)。 

※1参考:総務省消防庁「大規模地震時の電気火災の発生抑制について」

4.家庭でできる地震による停電対策3選

 

家庭でできる地震による停電対策

地震による直接的な被害を受けなかったとしても、地域の送電設備が被害を受ければ大規模な停電は発生します。家庭でできる地震による停電対策は、以下のとおりです。

●非常用電源を用意しておく

地震によって停電が起きている状況でも、電化製品を動かすためには非常用電源が必要です。家庭用の非常用電源には「モバイルバッテリー」と「ポータブル電源」の2種類があります。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

 

モバイルバッテリー

ポータブル電源

容量

500mAh~20,000mAh

100Wh~3,000Wh

出力

5W~100W

100W以上

重さ

150g~500g程度

1kg~30kg程度

出力端子

USB

AC、USB、DC

蓄電方法

乾電池、手回し、ACコンセント

ACコンセント、シガーソケットソーラーパネル

ポータブル電源はコンセントと同じAC出力が可能なので、自宅にあるあらゆる家電に給電できます。高出力・大容量のモデルもあるため、長期化する恐れがある地震による停電対策におすすめです。ソーラーパネルを使えば、停電が復旧するまで電気を供給できます。 

地震はいつ起きるか分からないので、ポータブル電源は定期的に充電しましょう。

●停電時も使える防災グッズを準備する

3日以上も続く大規模な停電に備えて、電気の供給が止まっても使用できる以下のような防災グッズを揃えておきましょう。 

・懐中電灯

・携帯ラジオ

・ポータブル電源

・飲料水

・非常食

・カセットコンロ

・常備薬

・現金 

地震発生時には物流が停止し、物資を調達できない恐れがあるため注意してください。

●冷凍庫に食品を詰める

冷凍庫に食品を詰めておけば、停電時に冷蔵室に移して保冷効果を発揮してくれます。冷凍室に隙間がある場合は、停電時に重宝するペットボトルや冷凍ご飯などで埋めるのがおすすめです。ただし、冷蔵室は食品を詰めていると保冷効果が落ちるので注意が必要です。

5.地震による停電時に活躍するポータブル電源4選

 

地震によって起きる停電は、3日以上も続く恐れがあります。停電中も電気を供給し続けるには、高出力かつ大容量のポータブル電源が欠かせません。 

創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)は、地震による停電対策に最適なポータブル電源を販売しています。 

リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているので、10年以上も停電対策として活躍します。自然放電が少なく、停電発生時にすぐ使用できるのも大きな魅力です。UL認定の安全性、耐火性、耐衝撃性を備えているため、地震の揺れにも動じません。 

Jackery (ジャクリ)ポータブル電源はソーラーパネルによる充電にも対応しているため、停電生活が長期化しても心配はいりません。地震による停電対策に最適な機種を紹介します。

●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル 

Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。一人暮らしで避難した先にも持ち込みたい方におすすめです。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット 

Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、容量632Wh、定格出力800WのJackery ポータブル電源 600 Plusと出力100Wのソーラーパネルのセットです。本体とソーラーパネルは合わせて約10kgなので、避難所にも持ち運べます。2人暮らしの停電対策におすすめの機種です。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル 

Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、大容量1070Wh、定格出力1500Wのポータブル電源 1000 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。ソーラーパネルは両面発電で最大25%の太陽光変換効率を誇ります。3人家族の停電対策におすすめの機種です。

●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット 

Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、大容量2042Wh、定格出力2200Wのポータブル電源 2000 Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。IEC60068-3-3耐震試験に合格し、震度7の地震にも耐えます。3〜5人家族の停電対策に最適です。

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6.地震による停電に関するよくある質問

 

最後に、地震による停電に関するよくある質問を紹介します。停電が起きるリスクや停電が起きた時の対処法を理解し、いつ起きるか分からない大規模な停電に備えましょう。

●地震による停電は復旧まで何日間かかる?

地震による停電は復旧までに3日間以上を要するケースがあります。2011年3月11日に発生した東日本大震災では、停電の復旧率が80%になるまでに3日間を要しました(※2)。 

※2参考:経済産業省「3月11日の地震により東北電力で発生した広域停電の概要」

●地震で停電が発生する震度は?

気象庁は、震度5弱程度以上の地震があった場合に停電のリスクがあると発表しています(※3)。さらに、震度6強程度以上の揺れを観測した地域では、広範囲でガス、水道、電気の供給がストップする恐れがあります。 

※3参考:気象庁「気象庁震度階級関連解説表」

●屋外で地震による停電が起きたらどうする?

屋外で停電が起きると、街灯や信号機のライトが消え、交通事故のリスクが高まります。運転している側も、路上を歩いている側も事故に遭うリスクがあるため、注意してください。 

エレベーターに乗っていて閉じ込められた場合には、無理にドアをこじ開けずに待機しましょう。非常用ボタンを押して外部に助けを求めてください。

まとめ|地震による停電対策を万全にしよう

 

地震が発生すると、主に送電設備の損傷によって停電が起きるケースがあります。地震による停電は、3日以上も復旧しない恐れがあるため、日頃からの備えが重要です。 

この記事で紹介した地震による停電対策を万全にしておきましょう。

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