停電でブレーカーは落ちてない?種類ごとの復旧方法や対策アイテムを紹介
停電が起きた時まず初めに確認するのがブレーカーです。電気回路に異常が発生した際に、自動的に電流を遮断します。規定の消費電力を超えたことで、ブレーカーが落ちていることがほとんどでしょう。
しかし、ブレーカーが落ちていないにも関わらず停電が発生している場合には災害の発生や計画工事が疑われます。停電が発生している各パターンに応じて適切な対処を取ることが重要です。
この記事では、停電が起きた際のブレーカーの復旧方法について解説します。また、ブレーカーが頻繁に落ちる場合や落ちていない場合の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
停電で確認すべき3つのブレーカー|それぞれの役割を解説
今まで停電を経験したことがある方は、停電が発生するとまずブレーカーを確認しに行くのではないでしょうか。分電盤には3種類のブレーカーがあり、落ちたブレーカーの種類によって停電の原因が異なります。各ブレーカーの役割は以下のとおりです。
●電気供給を遮断する「アンペアブレーカー」
住宅内に流れる電気の総量を管理するのが「アンペアブレーカー」です。電気会社と契約している上限の電気量を超えて使用した場合に、家全体の電気の供給を遮断します。連続してブレーカーが落ちると、電気が入らなくなる仕様です。
家庭によってはアンペアブレーカーが設置されていない場合もありますが、代わりにスマートメーターが設置されています。スマートメーターとは、電気の使用量をデジタルで計測する電力メーターのことです。2024年に100%普及を目指しています。
●電気を管理する「安全ブレーカー」
電気回路ごとに電気の供給を管理しているのが「安全ブレーカー」です。複数のブレーカーで構成されており、主に部屋ごとに分かれています。特定の回路で一定以上の電流が流れると該当の安全ブレーカーが落ちる仕様です。
また、電気回路で使用している機器がショートした場合も、安全ブレーカーが落ちる可能性があります。電気機器が故障していないか、コードが傷んでいないか確認しましょう。
ご参考:やさしい電気回路
やさしい電気回路のサイトは、電気の基礎についてわかりやすくを考えて解説するサイトです。
●漏電で落ちる「漏電ブレーカー」
3種類あるブレーカーの中で最も注意すべきなのが「漏電ブレーカー」です。住宅の回路内で漏電を感知した場合に落ちます。漏電した状態で電気が流れ続けると、次のような危険があります。
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·漏電している家電に触れると感電を起こし、最悪の場合は死に至る
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·漏電箇所がホコリや木くずに引火すると、火災を起こす
電気製品にアースがあれば、電気はアースに向かって流れるので問題ありません。しかし、アースがない場合は人間に感電し、50mAを超えた電気が人体に流れると死を招く危険があります。
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停電でブレーカーが落ちた場合の復旧方法
停電で落ちているブレーカーの種類によって復旧方法は異なります。停電が起きたら、まずは落ちているブレーカーの種類を特定し、正しい手順に従って安全に復旧しましょう。停電で落ちたブレーカーごとの復旧方法は以下のとおりです。(※下記手順はあくまでご参考まで。詳しくは、専門業者にお問い合わせください。)
●アンペアブレーカーの復旧
使用している電化製品の合計の消費電力が電気会社と契約した電気量を超えた場合に、アンペアブレーカーは落ちます。ブレーカーが落ちる前に使用していた電化製品を接続したまま、ブレーカーを「入」にすると再度落ちるので、まずは消費電力の高い電化製品の電源を切りましょう。
消費電力が高い主な電化製品は、以下のとおりです。
電化製品 |
消費電力 |
オーブントースター |
1200W〜1350W |
電気ポット |
700W〜1000W |
アイロン |
1200W〜1400W |
掃除機 |
1000W〜1100W |
消費電力の高い電化製品の電源を切った後は、アンペアブレーカーを「入」にして停電が起きないかを確認してください。
●漏電ブレーカーの復旧
最も危険度の高い漏電ブレーカーが落ちている場合は、火災や感電のリスクを避けるために漏電箇所を特定する必要があります。漏電箇所を特定する手順は以下のとおりです。(※下記手順はあくまでご参考まで。詳しくは、専門業者にお問い合わせください。)
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·安全ブレーカーを全て「切」にする
-
·漏電ブレーカーを「入」にする
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·安全ブレーカーを一つずつ「入」にしていく
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·漏電ブレーカーが落ちた直前に「入」にした回路で漏電が起きている
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·漏電している回路の安全ブレーカーを「切」にする
-
·漏電ブレーカーを「入」にする
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·漏電している回路以外の安全ブレーカーを「入」にする
上記手順によって漏電箇所以外の回路を復旧できます。漏電箇所は放置していると危険なので、修理専門業者に依頼しましょう。自力で漏電を直そうとすると感電する危険がありますので、ご注意ください。
●安全ブレーカーの復旧
部屋の回路で電気を使いすぎたり、電化製品がショートしたりして落ちるのが安全ブレーカーです。安全ブレーカーが落ちた部屋の全ての電化製品の電源を切り、安全ブレーカーを「入」にしましょう。
その後、使用する電化製品のみ電源を入れ直すことで復旧は完了です。ショートしている場合もあるので、電化製品が焦げ臭さがないかも合わせて確認すると良いでしょう。
頻繁にブレーカーが落ちる場合の5つの対処法
ブレーカーが落ちる頻度が高ければ、その都度復旧の手順を踏む必要があり、生活に支障をきたしかねません。ブレーカーが落ちる原因を見極め、適切に対処する必要があるでしょう。頻繁にブレーカーが落ちて停電になる場合の対処法は、以下のとおりです。
①契約アンペアを見直す
アンペアブレーカーが頻繁に落ちる場合は、電気会社と契約している電気量を見直すことで解決します。契約アンペア数を上げれば、同時に使用できる消費電力も上がるので、ブレーカーは落ちづらくなります。
ただし、契約するアンペア数を増やせばその分電気代も増えるので、予算と相談して決める必要があるでしょう。使用している電化製品の消費電力や家族人数も考慮して、契約アンペア数を決めるのが良いです。
②漏電箇所を修理する
漏電ブレーカーが頻繁に落ちるということは、漏電箇所が残っていることを意味します。漏電による火災や感電を防ぐためにも、早急に修理業者を呼びましょう。
また、漏電箇所の修理が完了したら、今後も漏電を起こさないための対策が必要です。以下のような事に気をつけて、毎日を過ごしてください。
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·コンセントやプラグのほこりを定期的に掃除する
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·コードを折り曲げない
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·湿気が多い場所での電化製品の使用を控える
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·コードは新しいものを使う
③使用している電化製品を見直す
アンペアブレーカーや安全ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、使用している電化製品の消費電力が高い可能性があります。契約アンペア数を増やして毎月の電気代を上げたくない場合は、消費電力のより低い電化製品に買い替えると良いでしょう。
④ブレーカーを交換する
同時に多くの電気を使用しているわけでもなく、ショートや漏電もしていない場合は、ブレーカー自体が故障している可能性があります。ブレーカーの交換時期は13年〜15年と言われており、長く使用することで劣化します。
原因が分からない場合は電力会社に見てもらい、必要に応じてブレーカーを交換してもらいましょう。
⑤コンセントを増設する
特定の部屋のみで安全ブレーカーが落ちる場合は、コンセントを増設して回路を分散するのもおすすめです。一つのコンセントで延長コードを使用して複数の電化製品を使用しても、同時に使える電気量は変わりません。コンセントを増設することで、一つの回路にかかる電気量を減らせます。
停電したのにブレーカーが落ちてない原因とその対処方法
停電が発生したにも関わらずブレーカーが落ちていない場合は、自宅以外の原因が考えられます。原因が分からない以上、火災等のリスクを防ぐために電化製品のプラグは抜いておくのが得策です。停電時にブレーカーが落ちていない原因は、主に3つあります。
①自然災害が発生している
雷、地震、火災などの自然災害が発生している場合は、停電を引き起こす可能性があります。停電になる理由は、電気を供給する電線や電柱が壊れているからです。
電線や電柱が壊れている場合は、地域全体が停電します。災害の規模によっては電力会社の対応が遅れ、復旧までに時間がかかるケースも想定しなければなりません。
災害が発生している場合は、外に避難することもあるでしょう。まずは、コンセントの電源プラグを全て抜き、ガス栓を閉める必要があります。電力会社に状況を伝えるのも忘れないでください。
②計画的な工事を行っている
工事による計画停電の場合もブレーカーは落ちません。電線や電柱の確認や修理のために電力会社が一時的に電気の供給を遮断しているのです。この場合は、事前にチラシや張り紙で予告されているので、見逃さないようにしましょう。
③建物内の送電機器が故障している
マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの方は、建物内の送電機器が故障している可能性も考えられます。集合住宅の共用部の電気が消えている場合は、早急に管理会社に連絡しましょう。電力会社が原因を特定して復旧するまでに時間を要することもあります。
一瞬だけ停電してすぐに復旧する理由とは?
電気が消えたと思ったら、ブレーカーを確認する前にすぐに復旧するケースもあります。これはスマートメーターによる自動復旧が行われたからです。一瞬だけ停電してすぐに復旧する理由を詳しく解説します。
●スマートメーターの存在
先述した通り、スマートメーターはアンペアブレーカーの代わりに設置されるもので、アンペアブレーカーの機能を備えているのが特徴です。電力会社と契約したアンペア数を超えると、自動的に電気の供給を遮断します。
スマートメーターがアンペアブレーカーと異なるのは、10秒後の自動復旧機能が付いている点です。ただし、ブレーカーが複数回落ちた場合は自動復旧機能が停止します。「復旧したから問題ない」ではなく、使用している電気量を減らしましょう。
●スマートメーターの確認方法
家庭には必ず電力メーターが設置されていますが、メーターの文字盤がアナログ表示の場合は従来の電力メーターです。反対に、デジタル表示であった場合はスマートメーターと特定できます。
スマートメーターの場合はアンペアブレーカーがないのも特徴です。経済産業省は、2024年までに全家庭でスマートメーターの導入を目標としているため、比較的新しい住宅にお住まいの場合はスマートメーターが導入されている可能性が高いでしょう。
停電時の非常用電源として重宝するJackeryポータブル電源
停電が起きてブレーカーが落ちておらず、復旧の目処が立たない場合でも、生活家電や電子機器に電気を供給できるのがポータブル電源です。ポータブル電源とは、事前に大量の電気を蓄電して、停電時又は電源のない場所で、電子機器や家電に電力を供給できる機器です。
停電時にポータブル電源があることで、次のようなメリットがあります。
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·冷蔵庫に電気を供給し続け、食品の腐敗を防ぐ
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·電気ケトルでお湯を作り出し、温水で体を洗える
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·電子レンジなどで簡単に加熱調理ができる
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·エアコンや扇風機を稼働し、体温を一定に保てる
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·外部との連絡手段になるスマホをフル充電にしておける
停電と同時に災害が発生している可能性もあるため、停電用のポータブル電源には高い安全性が求められます。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破した実績を誇り、一般社団法人防災安全協会やアメリカULから認められた高い安全性を備えています。停電対策としておすすめのポータブル電源は以下のとおりです。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ソーラージェネレーター1000プラス
1264Whの大容量かつ2000Wの定格出力を誇る「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」と「ソーラーパネル 100W」のセットです。
■商品の特徴:
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·漏電ブレーカーが落ちた場合に、漏電箇所が修復するまで電気を供給できる
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·2000Wの高定格出力により、ほとんど全ての家電を停電中も動かせる
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·多彩な出力ポートから、冷蔵庫やトイレ、テレビなどを同時に稼働させられる
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·EPS機能により、停電時に0.020秒で中断なく電気供給を始められる
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·約4,000回の充放電サイクルにより、普段使いしても10年以上使用できる
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·付属のソーラーパネル1枚で日中帯の18時間に蓄えた電気で夜を過ごせる
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 2000 Plus|ソーラージェネレーター2000プラス
2042Whの大容量かつ3000Wの定格出力を誇る「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」と「ソーラーパネル 200W」のセットです。
■商品の特徴:
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·2042Whの大容量により、契約アンペア数を増やさずに電力供給源を確保できる
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·365日保管で10%程度しか自然放電しないため、非常用電源に最適
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·最大12kWhまでバッテリーを拡張することで、数日間の停電生活でも安心
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·ハンドル・キャスター付きのため、災害時の避難でも邪魔にならない
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·付属のソーラーパネルを含む6枚を使用すると、最短2時間でフル充電できる
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
まとめ|停電が発生したらブレーカーを確認しよう
停電が発生した際、まず最初に確認すべきなのはブレーカーです。ブレーカーには「アンペアブレーカー」「安全ブレーカー」「漏電ブレーカー」の3種類あり、復旧方法はそれぞれ異なります。
停電がいつ発生しても安全を確保できるよう、ポータブル電源に非常用の電気を蓄えておくことを推奨します。この記事を参考に停電のための備えをしておきましょう。