キャンプギアをDIYする3つの魅力
DIYでキャンプギアを自作することに漠然と興味があるけれど、具体的な魅力が分からないという方も多いのではないでしょうか。これから紹介する3つの魅力を理解できれば、DIYに本格的に挑戦したいと思えるようになるでしょう。
サバイバル感が増す
自作したキャンプギアでキャンプを行うことで、サバイバル感が増します。キャンプといえば、文明の手が及んでいない大自然の中で、自力で火を焚き、料理を作る、そのサバイバル感が醍醐味の一つです。
しかし、実際には企業が製作した道具のおかげで、快適にキャンプができているというケースが多いでしょう。キャンプギア自体も自給自足することで、誰の力も借りずに自分の力だけで生活するという、本格的なキャンプが体感できるのです。
唯一無二のオリジナルギアになる
DIYで作るキャンプギアは、あなただけの世界に一つしかないオリジナルギアです。自分で製作した分、愛着もひとしおでしょう。友人とキャンプしたときに、どこのメーカーのキャンプギアかと問われたら、自作したと鼻高々に言えるのも爽快です。
また、メーカーで購入した商品も自身でカスタマイズすることで、オリジナリティを出せます。世界に一つだけのキャンプギアを使い、あなただけの特別なキャンプを実現できるのです。
自分の需要を満たすギアが作れる
DIYすることによって、あなたが欲しいと思う機能や色、サイズ、形状を形にできます。既製品のキャンプギアを使っていると、以下のような悩みを抱えることも多いのではないでしょうか。
・機能面は申し分ないのに、デザイン性が気に入らない
・サイズが大きすぎて、持ち運びしづらい
・それぞれの商品の良いところだけを複合した商品が欲しい
DIYを行うことで、このような悩みはすべて解決されます。キャンプ用品メーカーでピンとくる商品がないのに、無理に購入する必要もありません。あなたの需要を満たした自作キャンプギアを使うことで、普段のキャンプがより快適なものになるでしょう。
【DIY初心者】おすすめの自作キャンプギア3選
DIY初心者がいきなり大型や複雑な形状をしたキャンプギアを製作するのは、難しいです。まずは、工具をほとんど使わない小型のキャンプギアから製作するのが良いでしょう。DIY初心者におすすめの自作キャンプギアは、以下のとおりです。
トライポッド
焚き火の量ではなく、焚き火との距離で火加減を調節できるアイテムが、トライポットです。焚き火以外には、小物をかけるハンガーとしても役立ちます。トライポッドのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・トライポッド金具(チェーンパーツと穴が開いたパーツ)
・まっすぐな枝3本
【作り方】
・のこぎりで枝の長さを揃える
・枝の直径が差し込む部分の直径2cm以下になるよう調節する
・チェーンパーツと穴が開いたパーツを繋げる
・トライポッド金具の3つの穴に枝を差し込む
・枝を開いて安定させたら完成!
マルチツールハンガー
本格的な工具が揃っていない方にもおすすめなのが、マルチツールハンガーです。キャンプ場で散らかりやすい調理器具やグローブなどを吊るして、整理できます。マルチツールハンガーのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・ロープ止め2本
・丸棒2本
・スリッパーキャップ
・大型S字フック2つ
・小型S字フック
【作り方】
・ロープ止めを1本、地面に打ち込む
・丸棒の幅に収まるようにもう1本のロープ止めを打ち込む
・丸棒をループに通し、スリッパーキャップを両端に装着する
・大型S字フックを丸棒に引っ掛け、下部のフックにも丸棒を引っ掛ける
・小型S字フックをお好みの場所にかけたら完成!
ドリップスタンド
キャンプの朝食に最適なコーヒー。生豆を焚き火で自家焙煎し、自作したドリップスタンドでコーヒーを淹れてみてはいかがですか。ドリップスタンドのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・SPF材
・丸棒
・割ピン
【作り方】
・SPF材から150mmを2枚切り出す(土台とドリッパー台)
・Φ10mmのドリルで、土台とドリッパー台の中央端から1cm程度の位置に穴を開ける
・ドリッパー台にドリッパーをはめるためのΦ60mmの穴を開ける
・ドリッパー台の余計な場所をカットする
・丸棒を200mm切り出す
・Φ3mmのドリルで、丸棒に10mm間隔で穴を開ける
・土台の穴に丸棒を、丸棒の穴にピンを差し込む
・丸棒にドリッパー台を取り付けて完成!
【DIY中上級者】おすすめの自作キャンプギア3選
DIY中上級者になると、本格的な工具を揃えている方も多いでしょう。工具を駆使することで、付加機能を持たせてみたり、デザイン性にこだわってみたりと、DIYでできる幅が広がります。DIY中上級者におすすめの自作キャンプギアは、以下のとおりです。
ローチェア
キャンプで焚き火を囲んで贅沢な時間を過ごすのに、ローチェアがあると自由な姿勢でくつろげます。ローチェアのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・木材
・油性のニス
・ビス
・帆布(5~6号)
【作り方】
・木材を以下の長さ、本数にカットする
用途 |
長さ |
本数 |
座面 |
3.8×41cm |
5本 |
座面骨 |
3.8×52.5cm |
2本 |
座面固定 |
3.8×34.7cm |
1本 |
背もたれ骨 |
3.8×74cm |
2本 |
背もたれ骨固定 |
3.8×41cm |
3本 |
・トリマーで面取りを行う
・油性のニスで木材を塗装する
・座面骨に座面の木材をビスで打ち込む
・2本の座面骨と同じ間隔の木材を固定する
・背もたれ骨と同じ幅の木材を両端から固定する
・帆布を座面骨の側面から固定する
ハンモック
自然の中でハンモックに揺られて風を感じることで、最高のリラックス効果が得られます。ハンモックのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・SPF2×4材(1600mm4本、1800mm1本)
・ソーホースブラケット 2個
・強力ものかけC型 2個
・ビス
・ネット
【作り方】
・SPF2×4材(1600mm)の先端にソーホースブラケットをビスで取り付ける
・SPF2×4材(1800mm)の端から300mmの位置にネットを掛けるフックを取り付ける
・木材をソーホースブラケットで固定する
・フックにネットをかければ完成!
スパイスラック
自宅から持ってきた調味料をスパイスラックに並べることで、一気におしゃれなアウトドアの雰囲気が演出できます。スパイスラックのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・合板(9mm厚)
・造作用ビス
・革紐
・持ち手
【作り方】
・合板を以下のサイズにカットする
サイズ |
本数 |
252×65mm |
2本 |
65×240mm |
2本 |
270×240mm |
1本 |
252×62mm |
1本 |
・底板に左右の壁を留めるためのビスを入れる位置に、鉛筆で印を入れる
・5mmのドリルドライバーで印の位置に穴を開ける
・下穴を開けた板をビスで留め、ドライバーでネジを入れる
・中板を速乾性ボンドで留める
・調味料が落下しないためのストッパーとして、革紐を通す
・上面に下穴を開けて、ビスで留め、取っ手をつけて完成!
【番外編】100均の材料でDIY!キャンプ用品3選
DIYといえば、ホームセンターで高価な材料を集めて、大がかりに製作を行うというイメージがある方も多いのではないでしょうか。近くにある100円均一の材料を使って、簡単に以下のようなキャンプギアをDIYできます。
折りたたみできるミニテーブル
作ったキャンプ料理やドリンクを置けるミニテーブルは、くつろぎ時間に重宝します。折り畳みできると持ち運びも便利です。ミニテーブルのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・コルクボード
・キッチン折りたたみラック
・結束バンド
・リメイクシート
・きり
【作り方】
・コルクボードにキッチン折りたたみラックを重ねる
・4隅8箇所にきりで穴を開ける
・結束バンドを穴に通して、固定する
・ひっくり返して、コルクボードにリメイクシートを貼って完成!
焚き火陣幕
風除けになる焚き火陣幕は、風に火の粉が乗ってテントや衣服に穴を開けるのを防ぎます。焚き火陣幕のDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・ボックスカーテン 4枚
・園芸用支柱 3セット
・木綿糸
・針
【作り方】
・2枚のカーテンを袋状の部分が互い違いになるよう上下に並べる
・袋状の部分でない方がはみ出るようにカーテンをずらす
・ずらした部分を折り曲げて、袋状になるように縫う
・2枚のカーテンを縫い合わせる(A)
・残りのカーテンを袋部分を揃えて上下に縫い合わせる(B)
・Aの袋状の上にBの袋状がないように縫い合わせる
・支柱を2つ繋げて、袋に通して完成!
まな板兼用テーブル
調理台や簡易机としても活躍するまな板兼用テーブルがあると、持っていくギアを最小限にできます。まな板兼用テーブルのDIYに必要な材料と作り方は、以下のとおりです。
【材料】
・積み重ね整理棚
・バンブーまな板
【作り方】
・積み重ね整理棚を黒スプレーで塗装する
・まな板を棚に合わせてカットする
・まな板を棚にはめたら完成!
キャンプ用品のDIYを快適にする道具5選
DIYを行うためには、まずは必要な道具を集める必要があります。特に、電動工具を用いることで、初心者でも快適に自作キャンプギアが作れるでしょう。キャンプ用品のDIYを快適にする道具は、以下のとおりです。
電動ドリルドライバー
先端部分を回転させる機能のみを備えた電動ドリルドライバー。ネジを締め付ける力であるトルクや締め付けるスピードを調整できるので、誰でも簡単にネジ打ちや穴開けができます。初心者には1kg前後の小型で、握りやすいタイプがおすすめです。
電動のこぎり
ブレード部分を電動で上下に動かすことで、対象を楽に切断できる工具が電動のこぎりです。電動のこぎりには、直線向きの「丸のこ」と曲線も切れる「ジグソー」があります。コード式は取り回しがしづらいので、バッテリー式がおすすめです。
電動ヤスリ
装着したヤスリを電動で動かす電動ヤスリは、木材や金属の表面を滑らかにするために使用します。電動ヤスリの主な種類は、以下のとおりです。
電動ヤスリの種類 |
特徴 |
オービタルサンダー |
サンドペーパーを楕円状に動かして磨く |
ランダムサンダー |
サンドペーパーの回転や楕円運動で磨く |
デルタサンダー |
先が尖っているペーパーで磨く |
コンベックス
本体に内蔵されたバネでテープの巻き戻しが可能な鋼製の巻尺が、コンベックスです。コンベックスの長さは1m〜10mまでバリエーションがあるので、作りたいキャンプギアに合わせて選びましょう。また、ストッパーで長さをロックできる機能があると便利です。
快適なDIYキャンプを叶えるJackeryポータブル電源
キャンプギアのDIYやキャンプ自体を快適にしてくれるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリー以上の電気を溜め込み、アウトドアなどのコンセントがない場所でも電化製品への給電が可能になる機器を指します。
ポータブル電源があることで、キャンプ場や庭で、電動工具を使った快適なDIYが実現します。キャンプ場で実際に試しながら自作できたり、大自然の素材を生かしたDIYができたりするのも魅力です。さらに、ポータブル電源があるとキャンプ自体も快適に過ごせます。
・電子レンジや電気ケトルを使い、時短調理ができる
・電気毛布や扇風機を使い、心地よい気温で過ごせる
・車載冷蔵庫に食材や飲み物を冷蔵保存しておける
キャンプギアのDIYやキャンプで使用するポータブル電源は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破したJackery製がおすすめです。Jackery製は、高い安全基準を満たしているので、安心して使用できます。JackeryのDIYに最適な機種は、以下のとおりです。
Jackery ポータブル電源 1000 Plus
1264Whの大容量と2000Wの定格出力により、冷暖房器具を稼働させながら、電動ドライバーやジグソーでDIYができます。
商品の特徴:
・同時に8台の電動工具や家電を使って、キャンプ場でDIYや調理が快適に行える
・ChargeShield技術により、出発前の1.7時間でフル充電できる
・5kWhまで容量を拡張することで、長時間のDIYにも対応できる
・リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、DIYやキャンプなどで頻繁に使ったとしても、10年以上使用できる
Jackery ポータブル電源 2000 Plus
2042Whの大容量と定格出力3000Wの高出力により、消費電力の高い電動サンダーを使ったDIYや電子レンジを使った加熱調理が行えます。
商品の特徴:
・電動工具や冷暖房器具、調理家電など、計10台の機器が同時に使える
・最大24kWhまで容量を拡張できるので、中上級者以上で大規模なDIYを楽しみたい方も不自由なく、電動工具を長時間稼働させられる
・約30dB以下の静音設計により、キャンプ場で稼働音が気にならない
・365日経過しても10%程度の自然放電なので、自宅では非常用電源として災害に備えられる
まとめ|DIYであなただけのキャンプを楽しもう
DIYをキャンプに取り入れることで、あなたの需要を満たした世界に一つだけのキャンプギアが完成します。自作して苦労した分だけ、愛着も沸くでしょう。
この記事で紹介したDIYのアイデアを参考に、ぜひオリジナルギアを製作してみてください。
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