キャンプだけじゃない!ポータブル電源が万能なアウトドア用品のわけとは?
ポータブル電源がアウトドアグッズなのは周知の事実です。しかしおうちキャンプで活躍するなど、他のアウトドアグッズ以上に万能であることをご存じでしょうか?今回はポータブル電源の万能なポイントを類似商品と比較したりして紹介していきます。
ポータブル電源の使い道
ポータブル電源のスペックの見方とは?
ポータブル電源の性能の高さは『Wh』で表されるバッテリー容量で判断することができます。Whは電子機器がどれほどの時間使えるかに注目している単位です。
例えば1000Whのバッテリーの場合、1000Wの電子機器を1時間、500Wの電子機器を2時間使えることがわかります。
バッテリー容量『Wh』は消費電力『W』と時間『h』で求められ、以下の公式が成り立ちます。
Wh(ワットアワー) = W(消費電力)× h(時間)
もし1000Whと表示されるポータブル電源があるとすると、100Wの家電を10時間、50Wの家電を20時間分ほどの性能と推測することができます。(変換効率等の問題があるため推測値になります)
●汎用性が高いポータブル電源の容量は1000Wh~
ポータブル電源の容量は小さいもので400Wh、大きいものだと2000Wh以上を擁します。キャンプや車中泊などのアウトドアシーンによって最適とされる容量は異なり、ポータブル電源を利用する期間が長いほど大容量バッテリーが必要になります。
では短期的な利用を条件とし、汎用性の高いポータブル電源の容量はどれほどでしょうか?基準となるバッテリー容量は1000Whです。1000Wh未満ではパソコンやスマートフォンの充電や消費電力が少ないミニマム家電を中心に使えるほどです。
しかし1000Whを超えると消費電力や出力が高いドライヤーや炊飯器を稼働させることができます。ポータブル電源の用途が細かく決まっていない方は1000Whを基準に購入検討してみてもよいかもしれません。
関連人気記事:「徹底解説」用途別のポータブル電源容量目安を紹介
アウトドア用品として発電機よりもポータブル電源がおすすめ
ポータブル電源と同じ電源を担うアウトドア用品として発電機があります。両製品ともに電気が届かない場所で重宝する機械ですが、発電機よりもポータブル電源のほうが万能であるというポイントがあります。
|
ポータブル電源 |
発電機 |
長時間の利用 |
△ |
〇(燃料の限り) |
静かさ |
◎ |
× |
排気ガス |
◎ |
× |
3つのポイント『長時間の利用』『静かさ』『排気ガス』で比較していきましょう。
ポータブル電源は蓄電池に電気を充電して使うのに対して、発電機は燃料を燃やすことで発電をして使う商品です。
発電機は燃料の限界によりますが、燃料が尽きない限り発電をし続けることができます。そのため、長時間電気を利用したい場合は発電機が優位になるでしょう。
一方でポータブル電源は充電を前提とするため、ソーラーパネルなどで充電をしない限り、長時間の利用は向いていません。しかし『静かさ』『排気ガス』という点では発電機よりも優れています。
発電機はセミの鳴き声に相当する騒音と排気ガスを伴って発電をする一方で、ポータブル電源は静かに排気ガスを気にすることなく給電ができます。そのためポータブル電源は場所を選ばずにどこでも利用できる便利さがあります。
近年バッテリーの技術が向上し、ポータブル電源のバッテリー容量が大きくなっていることを考慮すると、発電機よりもポータブル電源の方が場所を選ばずに使える万能なアウトドア用品だと言えるでしょう。
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ポータブル電源が万能アウトドア用品であるポイント3選
●様々な電化製品を使用できる
ポータブル電源は様々な電化製品に給電できるように異なる出力ポートが備えつけられています。一般的には出力ポートとして100V AC出力ポート・USBポート(Type-A/C)・シガーソケット・DC(直流)ポートが備え付けられています。
通常の電化製品をはじめ、シガーソケットで車内用電化製品、DCポートでLEDライトまで対応できます。このようにポータブル電源は家電の種類を選ばず給電できるのがポイントです。
しかしポータブル電源によっては容量や波形の問題が生じ、使えない家電が出ることがあります。念のため取り扱い説明書などで利用可能な家電を抑えておくと心配はありません。
●女性でも持ち運べるほどの携帯性
ポータブル電源は場所を問わず利用できるように軽量化されており、2kg〜15kgほどの重量になります。
企業によっては軽量化や持ち運び安さを追求して販売しており、同類商品よりも50%も軽いポータブル電源があるほどです。
軽量化されたポータブル電源は女性でも持ち運べる重さで、性別を問わず利用できるのはポータブル電源の魅力になります。
●メンテナンスが簡単
アウトドア用品に限らず、機械は定期的なメンテナンスをしないと故障や不具合を生じさせます。特にアウトドア用品は日常づかいすることがないので、しっかりとメンテナンスをしていないと、いざというときに使い物になりません。
ポータブル電源は定期的な充電がメンテナンスでバッテリーの自然放電を防止しますが、頻度は半年に一回程度充電するだけで十分です。これほどメンテナンスの負担も頻度も少なく、いざというときに電源として使えるのはポータブル電源ならではの魅力です。
ポータブル電源はおうちキャンプでも活躍
ポータブル電源の万能性はアウトドアだけでなく、最近はやりのおうちキャンプでも実感することができます。そもそもおうちキャンプとは、自宅やベランダをキャンプ場に見立て楽しむ小規模キャンプのことを指します。
コロナの影響で外出を控えるようになり家飲みが普及しました。しかし変わりない雰囲気に飽きやすく、そんなマンネリを解決するために作られたイベントがおうちキャンプでした。
なんといっても、おうちキャンプは荷物を移動させる必要がなく当日に思いついてもできてしまう気軽さが魅力です。さらにおうちキャンプにも幾つか種類があり、以下のようにベランダでBBQを楽しむようなベランピングや室内をキャンプ用品で代用する室内キャンプもあります。
●ベランピングとは?
ベランピングとはベランダ+グランピング(グラマラスキャンプ)を合わせた造語です。
どのお家にもあるベランダにハンモックを置いたり、ピクニックチェアを敷いたりするだけで楽しめるのがベランピングの特徴です。身近なベランダで行うため、料理や必要なグッズをすぐに用意でき、日常のちょっとしたひなたぼっこでキャンプ気分が味わえるのはベランピングの魅力といえるでしょう。
ベランピングでもポータブル電源は活躍し、ベランダにデスクと用意するだけで、テレワーク環境を整えることができます。
●室内キャンプとは?
室内キャンプとはテントやランプ、ポータブル電源を自宅内で広げ、室内でキャンプ気分を味わう新感覚キャンプです。
ベランピングと同様に気軽にキャンプを感じることができ、天気や時期を問わず行えることから、キャンプ入門者や雰囲気を味わいたい方におすすめです。アウトドア用品をインテリアとして導入するだけで室内キャンプは始まり、雰囲気が大きく変わって部屋が華やかになるでしょう。
例えばポータブル電源を使って家電を給電するだけでもキャンプ気分を感じることができます。
関連人気記事:ポータブル電源はキャンプでどんな使い方ができるのか?
おうちキャンプに使いたいポータブル電源の魅力は?
●日常でもアウトドアでもどちらでも使い道がある
アウトドア用品に手が出しづらい原因として、アウトドアグッズが日常生活では使えないことがあげられます。キャンプやおうちキャンプで使えたとしても、日常生活で使い物にならないと購入にまで至りません。
しかしおうちキャンプではポータブル電源の日常使いが可能なことを教えてくれます。例えばおうちキャンプで調理家電のための電源として使ったのと同様に日常でテレワークの電源として使えることが気づけます。
また、テレワーク以外にもコードレスで家電を使いたい場合にもポータブル電源が使えます。おうちキャンプをきっかけにポータブル電源が様々な場面で使える万能性に気づくことでしょう。
●防災対策に貢献できる
地震や自然災害が多い日本で、防災対策をしなくてはいけないことは誰もがわかっていることでしょう。しかし、防災対策を毎日し続けることはできません。
おうちキャンプを定期的にしていると急に電気が使えない状況になったとしても、ポータブル電源の充電ができていることでしょう。また、ポータブル電源を使わない人にとっても、年に数回行うメンテナンスで充電が残っているので、急なトラブルには対応できます。おうちキャンプをきっかけにポータブル電源は日常使いすると防災対策にも繋がることに気づけるでしょう。
アウトドアやおうちキャンプにおすすめポータブル電源3選
●Jackery ポータブル電源 1000
Jackery社の人気モデル ポータブル電源 1000は278400mAh/1002Whの大容量(定格出力1000W、瞬間最大出力2000W)で、炊飯器などの高出力家電を使用できるポータブル電源です。
自家用車での車中泊にも最適なサイズで、災害時用として2~3人で2〜6日程度の電力を確保することができます。
●Jackery ポータブル電源 1500
Jackery ポータブル電源 1500は1534.68Wh/426,300mAhの大容量を搭載しており、電池残量を気にすることなく、3〜6泊の宿泊でも安心の大容量ポータブル電源です。
キャンプやBBQなどのアウトドアでは今まで実現できなかった、ホットプレートやグリルなどの調理家電を使用して本格的な料理をすることができます。
もちろん災害時にも活躍し、ファンヒーターやポータブルクーラーなどが使用できるなど、避難生活をより快適にしてくれます。
●Jackery ポータブル電源 2000 Pro
Jackery ポータブル電源 2000 ProはJackery社の最上位モデルで、2160Whの大容量と2200Wの高出力(瞬間最大出力4400W)によって、高出力家電を充電を気にせず使うことができるポータブル電源です。高速充電も対応できるし、ソーラーパネル・ACコンセント充電で最速2時間でフル充電できます。
家族やグループでのキャンプに加えて、車中泊や災害時の緊急電源として利用できるため建設現場などでも活躍します。
Jackery ポータブル電源一覧
製品一覧
まとめ
さて今回はポータブル電源がいかに万能なアウトドアグッズであるかを紹介しました。おうちキャンプでポータブル電源の万能性は強く実感するので、週末や連休におうちキャンプを企画してみてはいかがでしょうか?新たなポータブル電源の使い道に気づけるかもしれません。
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