冬の天体観測のおすすめスポット8選!冬に星空が綺麗な理由や持ち物も解説
冬は大気中の水分量が少なく、空気が澄んでいるので、天体観測に向いている季節です。また、見える星の数が多く、満天の星空が見られます。美しい星空を見るためには、入念な場所選びも欠かせません。
この記事では、全国で冬の天体観測におすすめのスポットを解説します。冬における天体観測の注意点や快適に楽しむためのアイテムも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
冬が天体観測に向いている3つの理由
ふと冬の空を眺めた時に、星が綺麗に見えた経験はないでしょうか。これは偶然ではなく、通年で冬が最も星が見える季節なのです。冬が天体観測に向いている理由を3つ紹介します。
①星がよく見える
冬は空気が乾燥していることが、星の見えやすさに繋がります。空気中に水分を多く含んでいると、空気の透過率が下がり、空の透明度も下がります。一方で、冬のように空気が乾燥していると、空気の不純物が少なく透明度が高いので、星がよく見えるのです。
また、星の光が大気層を通過する際の揺らぎによって起きる「瞬き」も星の見えやすさを左右する要素です。冬は気温や湿度が低くなり、風が強く吹くので、瞬きが顕著になります。
②一等星の数が多い
星には明るさを示す等級がありますが、その中でも最も明るく見える「一等星」の数が冬は最も多いのです。一等星は六等星の100倍の明るさを持つので、夜の空によく目立ちます。日本では年間21個の一等星が見られ、冬に見られる一等星は以下のとおりです。
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・ベテルギウス
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・リゲル
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・シリウス
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・プロキオン
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・ポルックス
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・カペラ
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・アルデバラン
③天体観測できる時間が長い
冬は日没が早く、日の出が遅いのが特徴です。冬は太陽が一番低い位置までしか上がらないので、日の出から日の入りまでの時間が短くなります。
冬至は一年で最も昼が短く、夜が長い日を指し、毎年12月ごろに訪れます。夜の時間を長く楽しめるので、まさに天体観測にもってこいの季節と言えるでしょう。
冬に天体観測ができるおすすめスポット8選
出典:楽天トラベル
信州阿智村にある富士見台高原に位置する、所要時間約15分のロープウェイ。標高1,400m地点までの星空観察が楽しめます。環境省が実施した全国星空継続観察で「星が最も輝いて見える場所」の第一位にも選ばれるほどの満天の星空が魅力です。
住所 | 〒395-0304 長野県下伊那郡阿智村智里3731−4 |
公式ページ | https://mt-heavens.com/spring/nighttour/ |
●【長野】ホテル白馬ベルグハウス
出典:楽天トラベル
標高3000m級の北アルプス白馬連峰に位置するホテル。晴れた日の星空の美しさは圧巻です。周囲に街明かりがないので、満天の星空が見られます。冬には、ベテルギウス、プロキオン、シリウスを結んだ冬の大三角形も綺麗に見えるでしょう。
当ホテルでは毎晩、スターウォッチングをした後に、反射望遠鏡を覗いて実際の星を見るコースも用意されています。
住所 | 〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村千国乙12840−1 |
公式ページ | https://www.tsugaike.jp/ |
●【神奈川】城ヶ島
出典: icotto(イコット)
三浦半島の南端に位置する、神奈川で最も大きな自然島です。都心付近とは思えないほどの大迫力の星空観測ができます。人工的な光が少なく、気軽に星空観察が楽しみたい方には、おすすめのスポットです。
住所 | 〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島 |
公式ページ | https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/chiki/p950054.html |
●【茨城】里美牧場
敷地面積520haを誇る関東最大級の牧場です。場内には天文台施設「アストロさとみ」が併設され、大型の20cm屈折望遠鏡で天体観察ができます。アストロさとみは事前に予約が必要なので、星が綺麗に見える冬の利用では、早めに予約を取っておきましょう。
住所 | 〒311-0501 茨城県常陸太田市里川町 |
公式ページ | http://plateau.satomiful.jp/ |
●【千葉】東浪見海岸
出典: RETRIP[リトリップ]
千葉県の九十九里浜の最南端にある海岸で、星空観察スポットとしても有名です。街頭が少ない場所に佇む鳥居は、見ごたえがあります。ポツンと置かれた白いベンチもあり、撮影ポイントとしても最適です。
住所 | 〒299-4303 千葉県長生郡一宮町東浪見7500−8 |
公式ページ | https://rtrp.jp/spots/9ae4ba8b-99bf-41cf-a2a3-8a3538ca5566/ |
●【愛知】面ノ木園地
出典:キラッと奥三河観光ナビ
標高1,240mに位置し、天狗にまつわる伝説が多く残されている自然園地です。周囲に人工的な灯りが少なく、綺麗な星空が見られます。駐車場には天狗の像が立っており、星空と一緒にカメラに収めることで、個性的な1枚が出来上がります。
住所 | 〒441-2601 愛知県北設楽郡設楽町津具高笹3−67 |
公式ページ | https://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=66 |
●【北海道】マイルドセブンの丘
出典: skyticket 観光ガイド
北海道の美しい丘陵の町「美瑛町」にある天体観察スポットです。地平線が見えるほどの広大な平地で、360度のパノラマの星空が堪能できます。冬になるとあたり一面は銀世界に包まれます。カラマツの木を被写体に、満天の星空を撮影してみませんか。
住所 | 北海道美瑛町美田 |
公式ページ | https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0001170.aspx |
●【沖縄】石垣島天文台
出典: 石垣島PR情報局
青く透き通った海が魅力の石垣島にある天文台。石垣島天文台では、日本の全ての一等星が見られます。ガイドによる説明が付いたプランもあるので、楽しんだ後には星についての知識が身についていることでしょう。シアタールームでは3Dで宇宙の映像が観られます。
住所 | 〒907-0024 沖縄県石垣市新川1024−1 |
公式ページ | https://murikabushi.jp/ |
冬の天体観測を楽しむための3つの注意点
冬は星空が最も綺麗に見えるので天体観測に最適な季節ですが、寒さ対策が欠かせません。また、星空が見やすいということは人通りが少なく、灯りがほとんどない場所もあるでしょう。冬の天体観測を安全に楽しむための注意点は、以下のとおりです。
●防寒対策を徹底する
冬の天体観測では満天の星空が見えますが、防寒対策を十分に行っていなければ、天体観測に集中できない可能性もあります。天体観測を快適に楽しむためのおすすめの防寒対策は、以下のとおりです。
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・レイヤリングで服装の保温性を高める
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・手袋やマフラーで肌の露出を控える
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・電気ストーブなどの暖房器具を使用する
レイヤリングという重ね着をすることで、外部の寒さから体を守れます。カメラを構える場合は特に、手袋が欠かせません。暖房器具を利用することで、天体観察でじっとしている間も寒さを感じることは少なくなるでしょう。
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●川や崖の側には近づかない
天体観測では、川や崖などの危険な場所の近くに近づいてはいけません。星が綺麗なスポットは灯りが少ないので、あたりが真っ暗闇になることがあります。近くに川や崖があると、足を踏み外して転落する危険があるのです。
また、子供連れの場合は特に注意してください。星空が綺麗な場所で気分が高揚し、動き回ると危険です。必ず大人の側から離れないように、目を離さないようにしましょう。
●野生動物に気を付ける
冬だからといって熊は冬眠しているとは限りません。12月末までは活動している熊もいるので、野生動物には十分注意してください。綺麗な天体観察を求めて、不用意に森の奥地に入るのは危険です。野生動物への効果的な対策を紹介します。
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・食べ物を外に放置しない
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・ホイッスルを常備する
野生動物は食べ物の匂いに惹かれてやってくる場合もあります。食べ物は必ずチャックの付いたカバンやポーチに閉まっておきましょう。ホイッスルなどの野生動物が嫌がる音を発するアイテムを着用するのも得策です。
快適に冬の星座を眺めるために必要な持ち物5選
冬の天体観測を快適に楽しむために、持っておくべきアイテムがあります。天体観測が有名な場所は、都心から離れていたり、車でのアクセスが必須だったりと簡単に行ける場所は少ないです。苦労して天体観察スポットに着いて、「持ってきたら良かった」と後悔しないためにも、以下の持ち物を揃えておきましょう。
●防寒着
冬の寒さを和らげるためには防寒着の着用が欠かせません。重ね着をすることで、寒さ対策効果が高まるだけでなく、気温に合わせた体温調節が可能です。
重ね着(レイヤリング)は、「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」の3層によって構成されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
レイヤリング | 特徴 |
ベースレイヤー | ・汗を吸収し、汗冷えを抑える ・吸汗性や速乾性に優れている服装 |
ミドルレイヤー | ・外からの冷気を通さず、中の空気を保温する ・吸水性や保温性に優れている服装 |
アウターレイヤー | ・冷気を中に通さず、悪天候から守る ・防水・防風性や保温性に優れている |
●ハンモック
地面からの冷気を寄せ付けず、ゆらゆらと風に揺られながら天体観察ができるアイテムが、ハンモックです。寝具としても使えるので、ハンモックに包まれて、満天の星空を眺めながら眠りに落ちたら最高でしょう。
ファスナーで前を閉められるタイプもあるので、虫が入り込むのも防げます。ただし、体が吹きさらしになるので、防寒対策は万全にしておきましょう。
●天体望遠鏡
「せっかくなら本格的な天体観測がしたい」という方は、天体望遠鏡を使用するのがおすすめです。高級なイメージがありますが、1万〜3万の価格帯でも購入できます。
天体望遠鏡を用いることで、肉眼では見えない惑星が確認できます。月のクレーターや土星の輪、木星の模様など、天体望遠鏡でしか見えない星の姿を観察してみてはいかがですか。
●一眼レフカメラ
天体観察をフィルムに収めることで、後で見返すことができたり、コレクションにできたりと、天体観察の楽しさはさらに増します。一眼レフカメラと三脚さえあれば、誰でも美しい星空を撮影することが可能です。
●ポータブル電源
冬の天体観測を快適にするための必需品が、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、持ち運び可能な大容量のバッテリーに大量の電気を蓄電し、場所を選ばず電化製品に給電できる機器を指します。冬の天体観測でポータブル電源があるメリットは、以下のとおりです。
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・電気ストーブや電気毛布で寒さ対策をしながら、天体観測が楽しめる
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・電気ケトルや電子レンジで、簡単に体を温める料理が作れる
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・美しい星空を収める一眼レフカメラを常にフル充電にしておける
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・災害に遭ったり、怪我をしたりした場合の連絡手段を確保できる
Jackeryポータブル電源で冬の天体観測の防寒対策を万全に!
冬の天体観測を安全かつ快適に楽しむ上で、ポータブル電源は重宝します。
星空観察に最適なポータブル電源は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破した実績を誇り、高い安全基準を複数満たしたJackery(ジャクリ)製がおすすめです。天体観測に向いている機種を紹介します。
●Jackery ポータブル電源 1000 Plus
1264Whの大容量と2000Wの定格出力により、天体観測をしながらほとんどの家電を稼働させられるJackery ポータブル電源 1000 Plus。
商品の特徴:
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・バッテリー容量を5kWhまで拡張できるので、星が見える時間が長い冬でも、最後まで気温対策を万全にできる
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・合計62個の保護システムと12重のBMS保護システム搭載により、子供連れの天体観察でも安心して使用できる
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・多彩なポートから8つの機器を同時に使用して、寒さ対策や調理が行える
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・天体観測までの最短1.7時間で、最高の効率でフル充電できる
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・リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、天体観測以外のアウトドアで使用しても、10年以上使用し続けられる
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 | 1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 | ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 | AC充電:1.7時間 |
寿命 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery ポータブル電源 2000 Plus
Jackery ポータブル電源 2000 Plusは2042Whの大容量と定格出力3000Wの高出力により、複数人で天体観察を楽しむ場合でも全員の寒さ対策が行なえます。消費電力の高さを気にする必要もありません。
商品の特徴:
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・寒い冬の標高が高い場所でも、合計10台の家電を同時に接続できる
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・最大24kWhまで容量を拡張できるので、一日を通して活躍する
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・約30dB以下の静音設計により、静かに天体観察が楽しめる
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・使用していない期間が365日経過しても10%程度の自然放電に留められる
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・2台のJackery ポータブル電源 2000 Plusを並列接続することで、同時に接続できる家電の総電力をさらに上げられる
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 | 2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 | ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 | 約4000回サイクル |
保証期間 | 5年間 |
まとめ|冬の天体観測で満天の星空を堪能しよう
冬は、空気が澄んでいて一等星が多いことから、他の季節よりも美しい星空が眺められます。ただし、夜は特に冷え込むので、万全な寒さ対策が必要です。ポータブル電源と暖房器具を併用して、快適な天体観測にしましょう。
この記事で紹介した冬におすすめの天体観測スポットを参考に、満天の星空を肌で体感してみてください。
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