路上ライブに必要な機材7選
必要な機材を全て揃えてフル活用することが、路上ライブを成功に導くための近道です。自宅で既に使っている機材もそのまま使える可能性があります。路上ライブに必要な機材は、以下の通りです。
①マイク
路上ライブで声を多くの人に届けるために必要な機材が、マイクです。歌や楽器の音を拡張できるので、通りすがりの人からの注目を集められます。
路上ライブで使用するマイクには、以下のような理由から耐久性が重要です。
- 持ち運びの際に衝撃が加わりやすい
- 長時間外で歌っているため、握力が弱り、落下する恐れがある
- 雨や風の影響を直に受ける
また、外では雑音が多いので、音質の良いマイクを選ばなければ、あなたの歌声をアピールできません。路上ライブで動き回りたい方は、無線タイプを選ぶのがおすすめです。
②マイクスタンド
長時間の路上ライブでマイクを持ち続けていると、疲れてしまいます。マイクスタンドがあると両手が空くので、楽器を演奏できます。また、楽器を演奏しない方でも、フライヤーを配ったり、休憩したりとマイクを置きたくなるケースは多いです。
毎回、床や鞄の上に置くのは面倒ですし、傷が付く可能性もあります。マイクスタンドは、風で飛ばされないように、重量のあるタイプを選びましょう。
③アンプ
増幅器であるアンプを使えば、楽器の音を広範囲に広げられます。せっかくの演奏の質を下げないために、アンプの音質にはこだわりましょう。
また、アンプを稼働させるには電気が必要なので、以下の3つの給電方法から選ぶことになります。それぞれのメリット・デメリットも紹介します。
給電方法 |
メリット |
デメリット |
電池式 |
・電池を入れるだけで使える ・電気切れでもすぐに買い足せる |
ランニングコストがかかる |
充電式 |
電源がなくても使用できる |
・事前に充電しておく必要がある ・充電が切れると使えない |
コンセント式 |
ポータブル電源に繋ぐことで長時間の演奏ができる |
初期費用がかかる |
④キーボード
軽量でコンパクトなキーボードは、様々な楽器の音色を再現できるのが特徴です。一台のキーボードでバンドのような演奏ができるので、路上ライブを持ち上げるための重要な役割を担います。
また、キーボードは電子ピアノよりも価格帯の幅が広く、路上ライブ初心者でもお手頃価格で準備できます。キーボードにはリズム機能や伴奏機能も備わっているので、あなたの歌声のバックアップもしてくれるでしょう。
⑤ギター
路上ライブで使われる楽器としてメジャーなのが、ギターです。特に、アコースティックギターは生音が大きく、持ち運びしやすいので、路上ライブに向いている楽器と言えます。
アンプを使うことで、エレキギターも使用可能です。ただし、アコギよりも音が強いので、周囲の迷惑にならないよう、音量や場所に気をつけてください。
⑥譜面台
人前でライブを行った経験が少ない方は、予想以上に緊張するかもしれません。緊張すると歌詞やコードが飛んでしまう可能性があるので、譜面台を用意しましょう。
用意してきた曲だけでなく、リクエスト曲を演奏する際にも譜面台があると便利です。路上ライブで長時間立って演奏していると疲れるので、座って演奏することもあると思います。立っても座っても使いやすい高さに調節できるタイプを選んでください。
⑦ポータブル電源
マイクやアンプ、キーボードなどの電源として必要なのが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、大量の電気を内部のバッテリーに蓄電し、路上ライブなどのコンセントがない場所でも電化製品やライブ電子機材に給電できるコンパクトで持ち運びやすいアイテムを指します。
路上ライブで長時間、演奏したり歌ったりするためには、大容量の電源の確保が欠かせません。ポータブル電源は、大容量の電気を蓄えていること以外にも、以下のようなメリットがあります。
- ACやUSBなどの多彩なポートに対応している
- 同時に複数台の機材を稼働させられる
- ソーラーパネルと併用すると、路上ライブをしながら発電できる
スムーズな路上ライブのための5つの準備
必要な機材が把握できれば、いよいよ路上ライブに向けて準備を始めましょう。迷うことなく路上ライブ当日を迎えられるよう、路上ライブを行うに必要な手順を5つのステップでまとめました。余裕を持って場所選びや、機材選びを行うことで、納得のいく路上ライブになります。
①機材を集める
まずは、路上ライブに必要な道具を集める作業です。早い段階で全ての機材を揃えておくことで、当日のリハーサルを重ねられます。また、通販サイトで購入した場合は、自宅に届くまでに時間を要する恐れがあります。
路上ライブ当日になっても購入した機材が届かないという事態を避けるために、路上ライブの機材集めは早めに行うのがおすすめです。路上ライブ直前に慌てて揃えると、機材選びに失敗する恐れもあるので、注意してください。
②開催場所を選ぶ
路上ライブにおいて最も重要な工程と言えるのが、開催場所選びです。場所選びを間違えると、人通りが悪く、聴いてもらえない可能性があります。路上ライブを行うのに適した場所の条件は、以下の通りです。
- 人通りが多い
- 自分の音楽にマッチした年齢層が多い
- 許可制で路上ライブができる
人にあなたの音楽を聴いてもらうには、人通りの多い場所が大前提です。ただし、周囲の雑音や他の路上ミュージシャンが多い場所を選ぶと、聴いてもらえない恐れもあるので注意しましょう。
無許可で路上ライブを行なって、道路交通法違反などで処罰されないためには、許可制で路上ライブを認めている場所を選ぶ必要があります。
③許可取りを行う
路上ライブは無許可では原則できません。万が一、無許可で路上ライブを行い、ミュージシャンの周りに人が集まった場合、通行を妨げたとして、三か月以下の懲役または五万円以下の罰金が課せられる恐れがあります。
歩道の場合は警察に、市有地の場合は土地の所有者に許可取りを行いましょう。路上ライブが認められていない場所は許可が下りないことが多いので、市役所や区役所に許可制で路上ライブが認められている場所を聞いておくのがおすすめです。
④宣伝活動を行う
宣伝を行わずに、路上ライブで人を集めるのは至難の業です。路上ライブの効果的な宣伝方法には、以下のような種類があります。
宣伝方法 |
メリット |
デメリット |
フライヤー |
・情報を詰め込みやすい ・デザイン性で惹きつけられる |
拡散力が弱い |
YouTube |
チャンネル登録してくれているファンに宣伝できる |
・ファン以外の人には届きにくい ・コストがかかる |
SNS |
・拡散力が高い ・コストがかからない |
宣伝できるフォーマットが決まっている |
宣伝活動は、路上ライブ前だけでなく、ライブ中も行うことであなたを認知してくれる人を増やせます。当日の宣伝用のチラシや看板を準備しておきましょう。
⑤路上ライブ機材を設置する
路上ライブ当日は、機材設置から始まります。路上ライブで機材の設置方法を誤ると、周りの音に遮られて、せっかくの音楽のクオリティが下がる恐れがあります。
音を出す機材はできるだけ高い位置に設置することで、広範囲に音を届けられます。また、各機材の電源を担うポータブル電源は、ミュージシャンのすぐ後ろの中央付近に設置しましょう。アンプは演奏する近くに設置することで、音量調整がしやすいです。
路上ライブの機材集めの3つのポイント
路上ライブで使用する機材選びには、注意すべきポイントがあります。費用を抑えて、快適に路上ライブを行うために、参考にしてみてください。
●持ち運びしやすい機材を選ぶ
路上ライブでは複数の機材を、演奏する場所まで運ばなければなりません。悪天候の場合は、運搬作業にかかる労力がさらにかかるでしょう。そのため、軽量かつコンパクトで持ち運びしやすい機材が、路上ライブには向いています。
ただし、軽量かつコンパクトな機材には、品質も伴っている必要があります。クリアな音質でより広範囲に音楽を届けられる、という条件も外せません。
●セットで安く買える
機材を安く、手軽に購入したいという方には、セット販売がおすすめです。アンプ・マイク・マイクスタンド・譜面台などがセットになっているので、別々に吟味する手間がかかりません。
セット販売は、個々で買うよりも安く購入できたり、コンパクトに持ち運べるケースが付属していたりと、メリットが多いです。路上ライブ初心者で、機材選びが難しい方は、セット販売を利用してみても良いでしょう。
●レンタルができる
お試しで路上ライブを経験してみたいという方には、レンタルを利用するという選択肢もあります。実際に購入するよりも大幅に価格を抑えられるのが魅力です。機材の保管場所に困ることもありません。
路上ライブで使用する機材のレンタルを行なっている業者は、以下の通りです。
機材のレンタル業者 |
ホームページ |
楽器レンタル・ドット・コム |
http://gakkirental.com/use_live.html |
246ZAIKI |
https://widewindows.com/246kizai_rental/osaka/case/street.php |
イベント21 |
https://event21.co.jp/onk357_street.htm |
路上ライブの電源確保におすすめのポータブル電源2選
大量の電気を長時間供給できるポータブル電源は、路上ライブに欠かせません。ポータブル電源と、併用すると便利なソーラーパネルや、路上ライブにおすすめのポータブル電源を紹介します。
●ソーラーパネルとの組み合わせで電気切れに備える
路上ライブでは、マイクやアンプ、楽器などの複数の機材に電気を供給し続ける必要があります。そのため、大量の電気を蓄えられるポータブル電源でも、終日の路上ライブでは、途中で電気が切れる恐れがあるでしょう。
そんな時でもソーラーパネルがあると、路上ライブをしながら、太陽光発電により電気をポータブル電源に蓄えられます。路上ライブでは、予期せぬ悪天候や気温の変化で、暑さ・寒さ対策が必要になる場合があります。
また、機材の盗難を防ぐために、事前に買っておいた料理をその場で電子レンジで温められると便利です。予想以上の電気が必要になる可能性があるので、ソーラーパネルとポータブル電源を併用し、万が一の電気切れに備えましょう。
●路上ライブにおすすめのJackeryポータブル電源
ポータブル電源は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破した実績を誇り、運搬時も安心の高い耐震性を備えたJackery(ジャクリ)製がおすすめです。次は、路上ライブ機材の稼働におすすめポータブル電源製品をご紹介します。
路上ライブ機材に関するよくある質問
初めて路上ライブに挑戦しようと考えている方は、路上ライブで使用する機材について分からない点が多いでしょう。路上ライブで使用する機材に関するよくある質問と回答を紹介します。
路上ライブ機材をどのように運びますか?
路上ライブで使う機材は、落としたり、ぶつけたりすると故障する恐れがあるので、台車やカートを使って運搬するのが良いでしょう。
台車やカートが壊れてしまうと、機材を手で複数回に分けて運ばなければならないので、耐久性の高い商品を選ぶのがおすすめです。また、載せた機材が落下しないよう、底板の面積の一辺が40cm以上ある商品を選びましょう。
路上ライブ機材は自前で購入するか、レンタルするかどっちがおすすめ
自前で機材を購入するよりもレンタルの方が費用は安く済みます。ただし、レンタル品は路上ライブの後に自分の手元に残りません。
路上ライブで使う機材を、自前で購入するのが向いている人とレンタルするのが向いている人の特徴は、以下の通りです。
自前で購入するのが向いている人 |
レンタルするのが向いている人 |
・継続的に路上ライブを行う予定の人 ・費用に余裕がある人 ・自分に合った機材を使いたい人 ・家に十分な保管場所がある人 |
・お試しで路上ライブがしたい人 ・費用を抑えたい人 ・路上ライブ開催まで時間がない人 ・家に機材の保管場所がない人 |
まとめ|路上ライブの機材は持ち運びのしやすさで選ぼう
路上ライブで使用する主な機材には、マイク・マイクスタンド・アンプ・キーボード・ギター・譜面台・ポータブル電源があります。持ち運びしやすく、広範囲にクリアな音楽が届けられる機材を選ぶことで、快適な路上ライブが実現します。
機材は早めに揃えて、入念にリハーサルを行い、路上ライブをぜひ成功させてください。
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