バッテリーの容量の見方は?注意点や長持ちさせる3つのコツも紹介
「バッテリーの容量の見方が分からない」「ポータブル電源のバッテリー容量は大きい方が良い?」
本記事では上記のような疑問や悩みを解決します。バッテリーの容量は大きければ大きいほど便利に使えますが、いくつかデメリットもあるので注意が必要です。またコツを知らないと、せっかくの大きい容量が劣化して減ってしまう可能性があります。ぜひこの記事を読んで、バッテリー容量の基本を押さえておきましょう。
スマホやポータブル電源のバッテリーの容量の見方
まずは基本となる「スマホやポータブル電源のバッテリー容量の見方」について見ていきましょう。
●mAh(ミリアンペアアワー)
スマホやモバイルバッテリーなどのバッテリー容量は、一般にmAh(ミリアンペアアワー)という単位を使います。mAhとは、1時間に1mAの電流を流した時に移動する電荷の量のことです。
機種によって異なりますが、一般的なスマホは「2,500~4,000mAh」の容量のことが多いです。モバイルバッテリーを選ぶ際は、「モバイルバッテリーの容量(mAh)÷スマホの容量(mAh)が充電できるおおよその回数となるので覚えておきましょう。
ちなみに似た単位に「Ah」というものも存在します。Ahは1,000mAhを表すので、たとえば4,000mAhの場合は「4Ah」です。あわせて覚えておきましょう。
●Wh(ワットアワー)
ポータブルバッテリー(ポータブル電源ともいう)など容量の大きいバッテリーの容量単位は、電力量を表すWh(ワットアワー)を使うのが一般的です。1Whは「1Wの電力を1時間使った時の電力量」を表します。たとえば容量1,000Whのポータブル電源なら「1,000Wの家電を約1時間」「500Wの家電を約2時間」使えるということです。Whの数値が大きいほど、より長い時間家電を動かせると覚えておきましょう。
ちなみに多くのポータブル電源のバッテリー容量はWhで表されますが、まれに「mAh」で表記している場合があります。この場合は下記の計算式で、mAhをWhに換算可能です。
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Wh=mAh×3.7÷1000
たとえば容量50,000mAhと表記されたポータブル電源の場合、上記計算式にあてはめてWhに直すと185Whとなります。Wh表記とmAh表記のポータブル電源の容量を比較したい場合の参考にしてください。
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バッテリーの容量が大きなポータブル電源を選ぶ3つのメリット
バッテリーの容量が大きなポータブル電源を選ぶのには、下記3つのメリットがあります。
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・バッテリーの劣化を抑えられる
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・より長く家電が使える
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・用途や使い道が広がる
それぞれ見ていきましょう。
●メリット①:バッテリーの劣化を抑えられる
バッテリーの容量が大きいポータブル電源を選べば、下記ふたつの理由でバッテリーの劣化を抑えられます。
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・充電→放電を繰り返す回数が減る
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・空に近い容量で保管するリスクが下がる
一般にバッテリーの寿命は0の状態から充電して、完全に容量を使い切った回数(サイクル数)で表されます。バッテリーの容量が大きければ充放電を繰り返す回数が減るため、寿命も長くなるというわけです。
またバッテリーは空に近い状態で保管し続けると「過放電」により劣化しやすい状態になります。容量が大きければ使い切るケースも減るため、過放電による劣化も抑えられるでしょう。
●メリット②:より長く家電が使える
バッテリーの容量が大きいほど、より長く家電が使えるのがメリットです。たとえば平均消費電力500Wの冷蔵庫の稼働可能時間を、ポータブル電源の容量ごとに比較してみましょう。
ポータブル電源の容量 |
500W冷蔵庫の稼働可能時間 |
1,000Wh |
約2時間 |
1,500Wh |
約3時間 |
2,000Wh |
約4時間 |
※出力における電力のロス等は考慮していません。
容量が倍になれば、家電の稼働可能時間もおよそ倍になります。キャンプでより長く調理器具を使いたい場合や、停電時に冷蔵庫の中身を維持したい場合などには容量の大きいポータブル電源を用意するのがおすすめです。
●メリット③:用途や使い道が広がる
容量が大きいポータブル電源を選べば、用途や使い道が広がります。たとえば容量1,000Whのポータブル電源の場合、消費電力1,200Wのオーブンレンジの稼働可能時間は40~50分程度。1時間以上かかる料理やお菓子作りなどはできません。容量が1,500Wh程度まで増えれば、稼働可能時間の不足は解決するでしょう。
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バッテリーの容量が大きなポータブル電源を選ぶ3つのデメリット
バッテリーの容量が大きなポータブル電源を選ぶのには、下記3つのデメリットもあります。
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・サイズ・重量が大きくなる
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・価格が高くなる
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・充電にかかる時間が長くなる
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
●デメリット①:サイズ・重量が大きくなる
バッテリーの容量が大きいほど、一般的にポータブル電源のサイズや重量も大きくなります。下記では当社「Jackery」のポータブル電源3モデルを比較してみました。
ポータブル電源のモデル・容量 |
サイズ(横×奥行×縦) |
重量 |
Jackery ポータブル電源 300 Plus(288Wh) |
約230×155×167mm |
約3.75kg |
Jackery ポータブル電源 1000 Plus(1,264Wh) |
約356×260×283mm |
約14.5kg |
Jackery ポータブル電源 2000 Plus(2,042Wh) |
約473×359×373 mm |
約27.9kg |
容量288Whと2,042Whのポータブル電源を比較すると、体積は10倍以上・重量も7倍以上に増えています。容量が大きくなるほどサイズも重量も大きくなるので、買ってから「重すぎて運べない」とならないように注意しましょう。
ただし「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」には、持ち運びがしやすいように取っ手だけでなくキャスターもついています。重さだけでなく、こうした運びやすさの面もチェックして選ぶのがおすすめです。
●デメリット②:価格が高くなる
容量が大きいバッテリーほど、一般に価格も高くなってしまいます。当社「Jackery」のポータブル電源の場合を見てみましょう。
ポータブル電源のモデル・容量 |
定価 |
Jackery ポータブル電源 300 Plus(288Wh) |
39,800円 |
Jackery ポータブル電源 1000 Plus(1,264Wh) |
168,000円 |
Jackery ポータブル電源 2000 Plus(2,042Wh) |
285,000円 |
容量と値段はほぼ比例関係にあります。より容量が多いポータブル電源を選ぶなら、相応のお金がかかりますが、使い道が広がります。
●デメリット③:充電にかかる時間が長くなる
バッテリーの容量が大きいと、当然充電にかかる時間も長くなってしまうので注意しましょう。ただしモデルによっては「急速充電」に対応しており、容量が大きくても短時間で充電できる場合があります。
たとえば当社の旧モデル「Jackery ポータブル電源 240(容量240Wh)」のコンセントからのフル充電時間は5.5時間ほどですが、最新モデル「Jackery ポータブル電源 2000 Plus(容量2,042Wh)」はわずか2時間です。充電にかかる時間はしっかり確認しておくと良いでしょう。
バッテリー容量についての3つの注意点
ポータブル電源に限らずバッテリーの容量については下記3つの注意点があります。
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・容量が大きくても消費電力が多いとすぐ充電切れになる
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・バッテリーの容量は徐々に劣化していく
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・バッテリーが劣化すると不具合が起きることも
それぞれ見ていきましょう。
注意点①:容量が大きくても消費電力が多いとすぐ充電切れになる
バッテリーの容量が大きくても、消費電力が高いとすぐに充電切れになるケースがあるので注意。たとえば容量1,000Wのポータブル電源で消費電力1,200Wの電子レンジを動かす場合、最大でも40~50分ほどで充電が切れてしまいます。
実際には家電への供給時にわずかな電力のロスはありますが、おおよその稼働可能時間は「容量÷消費電力」で計算できます。「この家電を〇時間使いたい」と目的が決まっている場合は、その家電の消費電力に見合った容量のバッテリーを用意しましょう。
注意点②:バッテリーの容量は徐々に劣化していく
バッテリーの容量は徐々に劣化していくので注意しましょう。リチウムイオンの化学反応によって充電・放電を行うのがバッテリーの基本的な仕組みとなっていますが、使用を繰り返すたび電極にあるリチウムイオンの量が減ってしまいます。そのためバッテリーの容量減少が起きてしまうわけです。「劣化しないバッテリーはない」という点は念頭に置いておきましょう。
注意点③:バッテリーが劣化すると不具合が起きることも
バッテリーの劣化が進行すると、バッテリーを内蔵している機器に下記のような不具合が起きるケースがあります。
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・動作が重くなる
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・発熱する
これは容量の劣化とともに、処理能力が低下してしまうのが原因です。今までは問題のなかった操作でも過負荷となり、動作の重さや発熱などのトラブルを引き起こします。このような現象が起きた場合、なるべく早くバッテリーの交換を検討しましょう。
バッテリーの容量を長持ちさせる3つのコツ
ポータブル電源などのバッテリーの容量を長持ちさせるには、下記3つのコツを押さえておきましょう。
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・高温・低温環境で放置しない
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・「ながら充電」は避ける
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・40~80%の充電量で保管する
それぞれのコツについて詳しく解説します。
コツ①:高温・低温環境で放置しない
バッテリーを極端な高温・低温環境で放置しないようにしましょう。理想はバッテリーの保管に最適な「25℃前後」を保つことですが、最低でも「0℃〜40℃」の範囲で保管してください。
特に高温には非常に弱く、一般に45℃を超えると急激なバッテリーの劣化が進みます。夏の高温になる車内での保管などは絶対に避けましょう。
コツ②:「ながら充電」は避ける
バッテリーを充電しながら使う「ながら充電」は避けましょう。ながら充電は非常に強い負荷がかかってしまうため、バッテリーの劣化を早くする原因となります。どうしても難しい場合を除き、充電が完了してから使ってください。
ただし「パススルー充電」に対応する機器は「ながら充電」をしてもバッテリーは劣化しません。ながら充電の頻度が高くなりそうな場合は、寿命の長い「Jackery」のポータブル電源(ProシリーズとPlusシリーズ)のような製品を選んでみてください。
コツ③:60~80%の充電量で保管する
バッテリーは60~80%の充電量で保管するのがおすすめです。充電量が100%に近いとバッテリーにかかる負荷が大きくなり、劣化を早めてしまいます。また充電量が少なすぎると、放電のし過ぎによりバッテリーを劣化させてしまうリスクがあります。バッテリーは放置すると自然放電してしまう性質もあるため、多すぎず少なすぎない「60~80%の充電量」がベストというわけです。
災害や車中泊、キャンプなどで活躍するJackeryポータブルバッテリー
大容量・高出力のバッテリー「ポータブル電源」があれば、スマホの充電切れなどもはや気にならない生活を始められます。いくつかのポイントを見ていきましょう。
●好きな場所に持ち運んで使える優れモノ
ポータブル電源最大のメリットは、好きな場所に持ち運んで使えること。モバイルバッテリーほどではありませんがコンパクトサイズで、持ち運びやすさを重視した設計となっています。多くのポータブル電源は、大型・重量級のモデルでもキャスターがついているなど、女性や子どもでも持ち運びやすいのがポイントです。
AC100V電源(家庭のコンセントと同じ電源)がついているので、スマホに限らずさまざまな家電を動かせます。定格出力の大きい上位モデルなら、電子レンジやドライヤーなど非常に消費電力の多い家電も動かすことが可能です。日常使いはもちろん、キャンプや車中泊などのアウトドアや、災害時の避難所生活などさまざまなシーンで役立つでしょう。
●おすすめは「Jackery ポータブル電源」
ポータブル電源をこれから用意するなら、ぜひ「Jackery(ジャクリ)」の製品を検討してください。当社Jackeryのポータブル電源は安全性や信頼性の高さが評価されており、全世界で300万台以上もの販売実績があります。全モデルに3~5年の長期保証が付きます。
もうひとつ特筆すべきは、そのバッテリーの容量が豊富なラインナップです。Jackeryのポータブル電源の容量は288Wh~3,024Whと幅広く、目的や用途に合ったモデルが見つかること間違いなし。最新モデル「Plus」シリーズはバッテリー容量の拡張にも対応し、10年間以上も使える長寿命で、さらに自由度が上がって使いやすくなっています。ぜひJackeryの大容量ポータブル電源を用意して、普段の生活やアウトドアの趣味を充実させましょう。
まとめ
スマホやポータブル電源などのバッテリー容量は「mAh」「Wh」などの単位で表します。バッテリー容量が大きいポータブル電源は寿命が長く、用途や使い道が広がるのがメリット。それに対して価格が上がり、サイズや重量も大きくなるのがデメリットです。
バッテリーの容量を長持ちさせたいなら、高温・低温環境での放置は避け「ながら充電」もしないようにしましょう。また長期保管は「60~80%の充電量」がおすすめです。ぜひバッテリー容量について理解して、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源で便利な生活を始めましょう。
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