非常用バッテリーのおすすめ7選!選びかたと寿命・長持ちさせる方法
万が一の災害時やアウトドアに、非常用バッテリーを検討している人は多いのではないでしょうか。やはり、電源が確保できない場所で電気が使えるようになると、このうえなく幸せと安心感をもたらせてくれます。とくに、災害時の停電で非常用バッテリーがあれば、命をつなぐものとなります。今回は、非常用バッテリーの基礎知識やおすすめの非常用バッテリー商品についてお話しします。
非常用バッテリーとは?
非常用バッテリーの正しい選びかたを知っておこう!
・Whの容量から選ぶ
非常用バッテリーでもっとも重要なのは、容量です。容量が大きければたくさんの電気が使えますし、容量が少ないとそこまで使えないからです。そこで気にしてほしいのが、Wh(ワットアワー)の数字です。
Whとは、1Wを1時間使ったときの電力量のことを指します。たとえば、200Wの家電製品を1時間使えば200Whで2時間使えば400Whとなります。
つまり、使う電力によって非常用バッテリーの容量を選ぶべきだと言えます。
少ししか使わないのであればそれこそ400Whでいいですし、心配であれば2000Whクラスの大型非常用バッテリーを選ぶのもいいでしょう。
・出力ポートの種類と数から選ぶ
非常用バッテリーにはそれぞれ出力ポートが備わっていますが、ランクによって数も性能も異なります。
出力ポートとは、AC・DC・USBポートのことを指します。
電気を非常用バッテリーから供給する際に、それぞれの家電製品のさしこみ口が異なります。たとえば、冷蔵庫や電子レンジであれば、ふたつのさしこみ口となり、iPhoneなどであればUSBポート経由となります。
比較的安価な非常用バッテリーは出力ポート数が少ないですが、容量の大きなものであれば出力ポートの数が増えますので同時使用に対応しています。
非常用バッテリーを使うイメージがあるのでしたら、ACやDC、USBポートの種類を考えたうえで選びましょう。
・PSEマーク
みなさんは、PSEマークと言う言葉を聞いたことがありませんか。
PSEとは、「Product+Safety+Electrical appliance & materials」の略で安全性を満たした家電製品に与えられたマークです。
日本の家電製品はどれも安全につくられているため、使用の際に大きな事故にあうことは少ないです。
ですが、PSEマークのついていない家電製品は安全性の確認ができないため、事故につながることを心配しなければなりません。とくに、海外製のものであればだれが作ったのかが分からないため、PSEマークがあるのかないのかどうかで信頼度は変わってきます。
ですから、できる限りPSEマークの付いた非常用バッテリーを選ぶようにするべきです。
※ポータブルバッテリーは、電気用品安全法の対象外となっているため、ポータブル電源本体には、PSEマークが表示されません。
ただし、ポータブル電源にACアダプターが付属している場合、ACアダプターでPSEマークの表示義務があります。非常用ポータブルバッテリーの購入時は、ACアダプターにPSEマークが表示されているかどうかをチェックしましょう。
・ライト付き
非常用バッテリーは、ただ電源供給をしてくれる機械ではありません。たしかに、非常事態に電源が供給できるだけでも大助かりですが、それ以上に便利な機能が付いたものもあります。
それはライト付き非常用バッテリーです。夜のアウトドアだけではなく、災害時には明るさがあるのかないのかだけで人生を大きく左右されるものです。
そんなときに、非常用バッテリーに搭載されているライトにより、まわりが明るく照らされるため安心感が桁違いです。しかも、非常用バッテリーも電源供給として使えるので、一石二鳥と言えるでしょう。
・値段
非常用バッテリーはとても便利なものですが、値段がピンキリです。安いものでしたら2~3万円で売っていますし、良いものであれば30万円近くします。さすがに値段の差が大きすぎるため、何も考えないで購入すると後悔につながるかもしれません。
割と安い非常用バッテリーは容量が少なく、高いものは容量が多いという特徴があります。
・保証
高額な商品になると保証の有無が気になるものです。なぜなら、使用時に何らかのトラブルが発生すると、有償修理や買いなおしになると困るからです。とくに初期不良や、通常使用で数カ月以内に調子が悪くなると購入したことに後悔されるはずです。
そんなときに役立つのが保証です。メーカーにもよりますが、保証が1年以上ついていれば安心と言えるでしょう。
非常用バッテリーの寿命はどれくらい?
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非常用バッテリーを長持ちさせるためには?
・寒さと暑さに注意
実は非常用バッテリは、高温と低温に弱いため真夏の炎天下や真冬の氷点下で使い続けると寿命が縮まります。もちろん、場所によっては炎天下や氷点下で使うケースもあるはずです。
ですが、炎天下の場合は日陰で、氷点下は暖かい場所で使用・保管するようにしましょう。
・充電の仕方に注意
もし、非常用バッテリーの充電が0%になりそのまま放置すると、自己放電や過放電につながります。結果、過放電につながりバッテリーにはよくない現象となってしまい、寿命が縮まってしまいます。
また、充電が100%なのにそのまま充電し続けるのもよくありません。
使いきったらちゃんと充電をし、100%になったら非常用バッテリーの充電を止めて保管すればかなり長持ちします。
非常用バッテリーはどれくらいの時間使えるの?
非常用バッテリーは、ものによっては容量がまったく異なります。当たり前ですが、400Whのものと2000Whのものでは使える時間が違います。
まずは、使う予定の家電製品のW数を知らなければなりません。
・プロジェクター・・・100W
・冷蔵庫・・・520W
・エアコン・・・1150W
・ドライヤー・・・1200W
・テレビ・・・210W
※上記家電の消費電力はあくまでご参考まで。家電製品のメーカーや機種により消費電力が異なることもあります。
たとえば、プロジェクターを2時間使うのであれば200Wh以上の非常用バッテリーが必要です。
もちろん、プロジェクターのみだけではなく、他にもドライヤーやエアコンを使うことを想定すれば理想の非常用バッテリーが見つかります。
1回のフル充電で、どの家電製品をどれだけ使うのかをイメージできればいいでしょう。大きく分類分けをしますと、
・アウトドアなら1000Whまで
・災害用なら1000Wh以上
というイメージです。
非常用バッテリーは寿命がきたら交換はできるの?
非常用バッテリーおすすめ7選!
・Jackery ポータブル電源 2000 Pro
・Jackery ポータブル電源 1500
2000Proまでの容量はいらない、もう少し安価な非常用バッテリーを検討中であれば1500がおすすめです。
Jackery(ジャクリ) ポータブル 電源 1500は2000Proよりも容量は少なくなりますが、それでも大容量非常用バッテリーの分類に入ります。
非常用バッテリーとして、3~6日は使えるため、万が一の災害により停電をしても数日は耐えしのげます。
・Jackery ポータブル電源 1000 Pro
1500よりも安価で軽く、そして1002Whと大容量の非常用バッテリーが1000Proです。
1000Proのすごいところは、ソーラーとの組み合わせにより満充電に1.8時間しかかからないことです。
つまり、たったの1.8時間でフル充電できるため、すぐに電源供給として使えるというわけです。
しかも、サイクル数は1000回とかなりの寿命となるため、長く使えるという意味でもおすすめの非常用バッテリーです。
・Jackery ポータブル電源 1000
1000Proと同じ容量なのが1000です。
出力や容量はまったく同じですが、1万円ほど安く購入できるのがジャクリポータブル電源1000です。
満充電までは7.5時間ほどかかりますが、そこまで急を要することなく少しでも安い非常用バッテリーをお探しなら1000がおすすめです。
・Jackery ポータブル電源 708
1000よりも少し小型化されたのが、708です。
ジャクリ708は価格が10万円以下と、1000~2000シリーズよりもかなり安価で購入しやすい非常用バッテリーです。とは言っても容量は708Whとかなり多く、通常で2~3日は使えるようになっています。
ですから、短期間のアウトドアや車中泊、ちょっとした災害時の備えとしては最高の非常用バッテリーだと言えます。
・Jackery ポータブル電源 400
708よりも小型化されたのがjackery ポータブル 電源400です。
400は4.1kgとかなり小さく、誰でも持ち運びできるような重さとなっています。ですから、女性や子どものキャンプ、災害用でも活躍してくれるのが400のいいところです。
持ち運びを楽にしたい、でも非常用バッテリーが必要とのことであれば400がおすすめです。
・Jackery ポータブル電源 240
もっとも小型で使いやすいのはjackery ポータブル 電源240です。
240は2万円台で購入できますし、なにより3.1kgと400よりも軽量という特徴があります。
しかも、小型なのにAC、DC、シガーソケット、USBなど最低限の機能がしっかり備わっています。
できれば安価で軽くて、非常用バッテリーとして使えるものをお探しであれば240がおすすめです。
まとめ
非常用バッテリーは容量の少ないものから大きなものまで、値段も安いものから高いものまでたくさん販売されています。
もちろん、費用が安いにこしたことはありませんが、非常用に使いたいとのことであればなるべく容量の大きなタイプを選ばれるべきです。
容量の大きな非常用バッテリーであれば、電気が止まっても数日は使えます。