非常用電源ランキング7選!利用シーンや選びかたを解説!
アウトドアや災害用に、非常用電源を検討している人は非常に多いのではないでしょうか。
しかし、最近は非常用電源がかなり人気を集めており、多くの商品が販売されています。また、同時に数多くのグレードが販売されているため、初心者からすればどれを選ぶべきなのかを迷ってしまうものです。
そこで今回は、非常用電源の基礎知識やおすすめ非常用電源ランキングについてお話ししますので参考にしてみてください。
非常用電源とは?災害やアウトドアに最適!
非常用電源とはその名の通り、非常時における電源のことを指します。一般的にはポータブル電源と言われており、外部電源をもちいて稼働する機械です。
非常用電源は、災害時やアウトドアで活躍するため、近い将来に一家に一台という時代がやってくる可能性があります。とくに、予期せぬ災害により電力が遮断された際には、非常用電源がとてつもなく活躍します。
たとえば、真冬に大きな災害がおきて停電となった場合、エアコンなどの暖房設備が使えなくなります。
2022年の年末においても各地で大雪に見舞われ、停電が続いており、いつ電気が復旧するのかが分からないまま耐えしのがなければなりませんでした。
しかし、非常用電源があれば電力が供給できるため、命が助かる電源といっても過言ではありません。
非常用電源とモバイルバッテリーの違い
・モバイルバッテリー
みなさんは、スマートフォンが充電できるモバイルバッテリーをイメージしてください。
まず、モバイルバッテリーは手に収まるくらいに小型で、どこにでも持ち運べるという特徴があります。電源供給としてはかなり小型ということもあり、スマートフォンやタブレット、PCなどへの給電や充電がメインとなります。
モバイルバッテリーはmAh(ミリアンペアアワー)で表示され、数字が大きければ大きいほど大容量です。また、モバイルバッテリーは定格出力の問題により、大型の家電製品への接続はできなくなっています。
・非常用電源
非常用電源は別名ポータブル電源と言われています。世間的には、非常用電源よりもポータブル電源として知られている傾向にあります。
ポータブル電源もモバイルバッテリーと同様に、充電をして電力を供給する方法はまったく同じです。
ですが、非常用電源はモバイルバッテリーと比べて容量や出力が天と地の差ほどあります。
非常用電源は物によっては、エアコンや冷蔵庫などの大型家電製品への電力供給ができるため万が一のときに大いに役立ちます。
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非常用電源の選びかたについて
①災害用かアウトドア用か
まずは、非常用電源を何に使いたいのかを考えるべきです。
一般的には、災害用かアウトドア用かではないでしょうか。
仮にアウトドアで利用する場合、あまりにも大型になると邪魔になったり持ち運びに不便を感じてしまったりする可能性があります。
逆に災害用で小型の非常用電源を選んでしまうと、すぐに使いきってしまうことを考えなければなりません。
一時的に使う場合は小さめの非常用電源を、数日にわたり使う可能性があれば大きめの非常用電源を選びましょう。
②容量
非常用電源には、それぞれ容量があり商品によって数値が異なります。非常用電源の容量はWh(ワットアワー)で表示されます。
アワーは1時間ですから、単純に1時間で消費する電力がWhです。
たとえば、消費電力が50Wの家電製品を5時間使用すると250Whの容量が必要となります。消費電力が500Wの家電製品を2時間使用すると1000Whの容量が必要です。
当然、Whの数値が大きくなればなるほどいちどに使える範囲が広がります。
③重量
非常用電源は、商品によって重量が異なります。当然、持ち運びを重視するのであれば軽いのを選びたいものです。
基本的には、容量が増えれば増えるほど重くなる傾向にあります。
たとえばですが、240Whクラスの非常用電源なら3kg程度ですが、2000Whの最強クラスでしたら19kgほどの重量となります。さすがに3kgと19kgは重さが違いすぎますので、何に使うのかをしっかり考えたうえで選びましょう。
➃値段
非常用電源を選ぶ際に、もっとも気になるのは値段ではないでしょうか。なぜなら、非常用電源の値段はピンキリだからです。
安いものであれば数万円ですが、高いものですと30万円近くします。決して安い買い物ではないため、慎重になってしまうのは当然だと言えます。
ただし、非常用電源に限って言えば値段が高ければ高いほど高性能ですし、万が一の非常用と考えれば決して高くはありません。
⑤機能性
非常用電源は値段がピンキリですが、機能性も異なります。
たとえば、ソーラーチャージャーに対応している非常用電源であれば、自家発電も可能となります。つまり、太陽光発電の役割を果たしてくれるというわけです。
万が一、停電した場合でもソーラーチャージャーがあればかわりに充電してくれます。
⑥出力ポート数
非常用電源を使う際に、USBポートがひとつしかなかったとしたらどうでしょうか。
同時にスマートフォンとタブレットを充電したい場合、ひとつのUSBポートしかないと交互に対応しなければなりません。
実は、非常用電源の種類によってはAC出力、DC出力、USBポートの数が異なってきます。
・AC出力
AC出力はAlternating Currentの略で、交流電源のことを指します。基本的にはコンセントから供給される電源がAC出力です。
もっと分かりやすく言いますと、ご家庭にあるエアコンや冷蔵庫はコンセントにさしますがそれらはすべて交流電源です。
AC出力と記載があれば、ご家庭にあるコンセントのさし口が、非常用電源に備わっています。
・DC出力
DC出力とはDirect Currentの略で、直流電源のことを指します。身近な例で言うと、乾電池が直流電源です。
非常用電源のDC出力は、さし口が丸くなっているという特徴があります。
DC出力は、パソコンなどのさし口が丸くなっているバッテリー充電に対応しています。
・USBポート
みなさんはUSBはかなり馴染みがあるのではないでしょうか。
iPhoneのライトニングケーブルの四角になったさし込み口に合うのが、USBポートです。非常用電源でUSBポートが複数あれば、同時にiPhoneやiPadなどの充電が同時にできます。
DCもACもUSBもさし込み口があればあるほど、さまざまなものが同時に使えるようになります。
⑦その他機能
非常用電源によっては、電源供給以外の使いかたができます。たとえば、非常用電源にライトが搭載されているケースです。
災害は、決して朝や昼だけではなく夜も突然やってくるものです。その際に停電してしまうと、周りが見えずに不安に感じます。
そこで非常用電源に搭載されているライトを点灯すれば、懐中電灯のかわりになってくれます。またアウトドアでも夜にライトが必要な場合にも、非常用電源が活躍してくれます。
それ以外では、アプリと連携をしてリモート操作ができる非常用電源も存在しています。
非常用電源の利用シーンを考えて選ぼう!
・400Whまで
持ち運びが多く、少しのあいだだけ非常用電源を使いたいのであれば、400Whまでが最適です。
400Whの非常用電源であれば、重量は数キロ程度ですから女性でも持ち運びが可能です。400Whは、決して容量は大きくないですがその分軽量ですから移動がかなり楽です。
用途としては、スマートフォンの充電やサーキュレーターの使用が想定されます。
・1000Whまで
アウトドアで非常用電源を使うのであれば、1000Whまでがおすすめです。
あまり大きすぎず、小さすぎない1000Wh以下の非常用電源は、かなり使い勝手がいいです。
1000Whであれば、スマートフォンの充電は当然ながら、家電製品の使用にも対応しています。
・1000Wh以上
災害用として電源を確保したいのであれば、1000Wh~2000Whクラスをおすすめします。
とくに2000Whであれば、非常用電源のなかでも最強クラスのため、多くの家電製品をいちどに長く使えます。
重量はかなりありますが、それでも毎回動かさない場合は関係ありません。
未知の災害で停電などが発生し、2日も3日も電気が使えない場合は、より容量の大きな非常用電源が必要になってきます。
非常用電源おすすめランキング7選
①Jackery ポータブル電源 2000 Pro
もっともおすすめな非常用電源は、最強クラスの2000Proです。
なぜなら、アウトドアだけではなく災害時の非常用電源としても使えるからです。2000ProはJackeryのなかでも容量がもっとも大きく、どんなシーンでも活躍します。
仮に停電になった場合でも、冷蔵庫やエアコン、電子レンジなどが使えるため、万が一の備えとしてとても心強い非常用電源だと言えます。
また、肝心な充電も最速2時間でフル充電に対応しています。
②Jackery ポータブル電源 1500
費用を抑えたい、でも容量が大きめの非常用電源を検討中であれば、Jackeryポータブル電源1500がおすすめです。
2000よりかは容量が減りますが、アウトドアで最高6泊はできるくらいに持ちのいい非常用電源です。
値段もかなり安くなるため、本格的アウトドアをしたい、災害用に置いておきたい場合に1500はおすすめです。
③Jackery ポータブル電源 1000 Pro
1000Whくらいの中型サイズのポータブル電源をお考えなら、Jackeryポータブル電源1000 Proがおすすめです。
Pro1000は、通常の1000と比べると容量や出力はまったく同じですが、充電スピードやUSB出力、保証などに差があります。
満充電時間は通常の1000が7.5時間に対し、1000Proは1.8時間でフル充電完了します。
また、通常の1000の補償は3年に対し、1000Proは3年+2年となります。
➃Jackery ポータブル電源 1000
1000Proほどの性能はいらない、でも1000Whくらいの容量が必要であればJackeryポータブル電源1000がおすすめです。
1000は、いくつかの機能を減らしている分、1000Proよりも安価で軽くなっています。
シンプルに安く軽い非常用電源をお探しなら、Jackeryポータブル電源1000が理想的です。
⑤Jackery ポータブル電源 708
予算を10万円以下で、容量が大きめの非常用電源をお探しなら、Jackeryポータブル電源708がおすすめです。
708は使いかたにもよりますが、キャンプや災害時でも2~3日は使えるようなサイズ感となっています。
重さも6.8kgと、女性でも持ち運びができるくらいですしそこまで大きなものではないため、邪魔にもなりません。
⑥Jackery ポータブル電源 400
1~2日ほど非常用電源を使えたらいい、とお考えならJackeryポータブル電源400がちょうどいいです。
重さは4.1kgと708よりかも2kg以上軽くなるため、持ち運びがしやすいという特徴があります。
非常用電源としての機能をしっかり果たしてくれているため、使い勝手のいいサイズ感だと言えます。
⑦Jackery ポータブル電源 240
Jackeryのなかでも、もっとも小型な非常用電源が240です。
400よりかも容量は少なくなりますが、使い方によっては1日~2日は持つようになっています。
240は小型な分、重量が3.1kgともっとも軽くなっており持ち運びに負担を感じません。値段も2万円前半と、かなりお手ごろです。
ちょっとしたことに使いたい、とりあえず予備電源として置いておきたいとお考えならJackeryポータブル電源240がおすすめです。
まとめ
非常用電源とひとくちに言っても、さまざまな容量がありますし性能も値段も異なってきます。
もちろん、万が一の備えを考えると容量がもっとも大きい2000Proがいちばんおすすめですが、予算や用途に合わせてお選びください。