1.冬キャンプに最適!ポータブル電源を使ったこたつ

1年の中でも最も難易度が高いとされる冬キャンプ。難易度を引き上げている要因として、防寒対策が欠かせず、荷物が多くなる傾向にあることが挙げられます。
寒さ対策が欠かせない冬キャンプでは、ガスストーブや石油ストーブを用いてテント内を温める方法がまず考えられるでしょう。ガスストーブや石油ストーブは、テント内全体を温められる一方で次のようなデメリットもあります。
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一酸化炭素中毒になる危険がある
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火災が起きる危険がある
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重量があるため持ち運びしづらい
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テント内全体を温めるのに時間がかかる
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テント内全体を温めるため、燃料にかかる費用が割高になる
上記のような問題を解決してくれるのが「こたつ」です。ポータブル電源による電気で温めているので、一酸化炭素中毒や火災の心配がいりません。また、現地で設営できるので持ち運びしやすいです。温めたい箇所を局所的に温めるので、電力を節約でき、瞬時に暖まります。
2.キャンプ用のこたつの作り方

キャンプであれば必ず持っていくシュラフを活用し、暖房器具の熱効率を最大限高められるのがこたつです。複数人でキャンプをする場合も、全員を一気に温められるので、作り方はぜひ覚えておきましょう。ポータブル電源を使ったキャンプ用のこたつの作り方は次のとおりです。
①ラグやカーペットを敷く
まずは、テントの床にラグやカーペットを敷きましょう。テント内にラグやカーペットを敷くことで、地面の底付き感をなくせたり、地面からの断熱効果も期待できます。
また、砂利が多いサイトや積雪サイトの場合は、ラグやカーペットの下にウレタンマットを敷くのもおすすめです。地面の凹凸をなくし、冷気を遮断できます。さらに暖かさを高めたい方は、ホットカーペットを敷くのも良いでしょう。
②テーブルを設置する
次にラグやカーペットの中央にテーブルを設置しましょう。テーブルは自宅で使っているものでも問題ありませんが、キャンプのこたつ用テーブルの選び方は次のとおりです。
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・使用人数に適したテーブル面積を有している
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・35cm〜40cmの高さを有している
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・こたつで食事をするなら長方形タイプ
複数人のキャンプを想定している場合は、全員が使用しても足と足がぶつからない表面積を有している必要があります。テーブルの足の高さは35cm〜40cmですと、テントの床に座るとちょうど胸あたりに天板がきます。食事でも使用する場合は、テーブルに配膳するので長方形タイプがおすすめです。
③封筒型シュラフを広げる
こたつ布団には封筒型のシュラフを使用します。封筒型のシュラフはファスナーを全開にすると、掛け布団になります。就寝時にはシュラフとして使用できるので一石二鳥です。
封筒型のシュラフを選ぶポイントは、掛け布団にした際のサイズが、テーブルと合っているかです。小さいサイズを選んでしまうと、こたつにした時に布団が地面から浮いてしまい、外の冷気が直接こたつ内に入り込むので注意してください。
➃天板を置く
封筒型シュラフの上に天板を乗せれば、見た目はこたつです。天板のサイズは、テーブルの表面積とほぼ同等のものが良いでしょう。天板の形もテーブルの丸形、長方形、正方形に合わせるのを推奨します。
また、天板はアウトドアらしいおしゃれなデザインを選ぶと、キャンプの雰囲気が盛り上がります。天板とシュラフについては、見た目や機能にこだわって商品を選びましょう。
⑤暖房器具を設置する
最後に熱源となる暖房器具を設置します。こたつで使用する暖房器具の設置箇所は次の3つです。設置箇所によって暖かさが変わるので、気温や使用人数によって選びましょう。
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・ラグやカーペットに使用する
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・こたつ布団に使用する
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・こたつの中に設置する
上記の全箇所に暖房器具を設置すると、暖房効果が最大になるので、極寒の雪中キャンプではおすすめです。暖房器具が決まり、ポータブル電源と接続して電気を供給すれば、晴れてこたつが使用できます。
3.こたつを温かくするおすすめ暖房器具5選
数ある暖房器具の中でもこたつに向いているのは、電気を使用するタイプです。ガスや石油を燃料とするタイプは火災の危険があるので、こたつには向きません。こたつを温かくするおすすめの暖房器具は次の5つです。
●カイロ
最も値段を抑えてこたつの熱源になれるアイテムがカイロです。こたつの中にカイロをいくつか忍ばせるだけでも、初冬であれば十分温かいでしょう。ただし、1月〜3月などの寒さが本格化している時期のキャンプでは、さらに熱量の大きい暖房器具が必要です。
「冬キャンプ初心者でお試しでこたつを導入してみたい」という方は、カイロで安く済ませるのも一つの手段になりえます。また、カイロはこたつ以外にも、キャンプ中の移動時にポケットに入れておくと暖房効果を発揮します。
●湯たんぽ
火災のリスクがなく、電気も使用しない暖房器具が湯たんぽです。お湯さえ湧かせれば、簡単に使用できます。湯たんぽは就寝時にもシュラフの中に入れておくと、足元を温められ、快適な睡眠が期待できます。湯たんぽの主な種類と特徴は次のとおりです。
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湯たんぽの種類 |
特徴 |
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金属製 |
・熱伝導率が高い ・さびが出たり、形が変形したりする |
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陶器製 |
・保温性に優れている ・見た目の高級感がある ・強い衝撃で壊れる恐れがある |
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プラスチック製 |
・コスパに優れる ・保温力は落ちる |
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ゴム製 |
・値段が安い ・コンパクトで持ち運びやすい ・温かさは物足りなさがある |
熱効率や耐久性を重視するなら金属製、保温力と見た目の高級感を求めるなら陶器製がおすすめです。また、持ち運びやすさや価格を重視するなら、プラスチック製やゴム製が最適と言えます。快適な車中泊の暖房として、用途に合わせて最適な湯たんぽを選びましょう。
●電気毛布
こたつ布団として使用する暖房器具が電気毛布です。電気毛布には、消費電力の低さと暖房効果の高さという魅力があります。消費電力は75Wほどなので、ポータブル電源の容量が少なくても長時間使用できます。また、こたつ内の空間を外側から温められるので、こたつに座る全員を効率的に温められるのも特徴です。
電気毛布に付いていると便利な機能をまとめました。
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機能 |
内容 |
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温度調節機能 |
自由に温度を調節できるので、気温の低さや使用人数に応じた最適な温度にできます。 |
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タイマー機能 |
就寝中に自動でオフにできるので、暑さで寝苦しいことがありません。電気代も節約できます。 |
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電磁波カット機能 |
高レベルの電磁波は筋肉や神経に影響がありますが、電磁波カット機能があると心配不要です。 |
キャンプでこたつを作る際の電気毛布の選ぶ際は、消費電力が低くポータブル電源でも長時間使えるものを選びましょう。
外気温や体感に合わせて調整ができる「温度調整機能」が搭載されているものもおすすめです。また、タイマー機能がついていると、加熱しすぎを防止できるのでこたつを作るアイテムとして安全に利用できます。
●ホットカーペット
こたつ作りにおける最初の手順、ラグやカーペットを敷く段階で使用するのがホットカーペットです。床が熱を発するのでこたつ内に暖かさのムラがなく、冬キャンプでは寝転びたくなるような快適性を発揮します。
キャンプで使用するこたつ用ホットカーペットの選び方は次のとおりです。
・テント内のスペースに収まるサイズ
・防水性の高い塩化ビニールが使用されている
・温度調節機能がついている
・切り忘れ防止機能がついている
・コンパクトに収納できる
こたつ用ホットカーペットは、テントに合わせて選びましょう。コンパクトに収納できるものであれば、キャンプにも持ち運びやすくおすすめです。温度調整機能や切り忘れ防止機能など、安全に使用できるホットカーペットを使用して快適に過ごせるこたつを作りましょう。
●電気ストーブ
こたつの中にいれて熱源となるのが電気ストーブです。ストーブの中でも火災や一酸化炭素中毒の恐れがありません。また、稼働時に水蒸気を発生させないので、冬キャンプにおける結露防止にも貢献します。電気ストーブの種類は次のとおりです。
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種類 |
特徴 |
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カーボンヒーター |
・炭素繊維の発熱体に電気を流す ・即暖性に優れている ・比較的安価で購入できる |
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ハロゲンヒーター |
・遠赤外線で温める ・即暖性に優れている ・電源自動オフ機能がついている |
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セラミックヒーター |
・セラミックを発熱させる ・空気を乾燥させにくい ・温かくなるまでに時間がかかる |
電気ストーブは、使用環境や目的に合わせたものを選ぶのがポイントです。即暖性を重視するならカーボンヒーターやハロゲンヒーター、空気の乾燥を抑えたい場合はセラミックヒーターが適しています。
また、安全面を考慮して電源自動オフ機能があるモデルを選ぶのもおすすめです。こうしたポイントを踏まえ、自分のキャンプスタイルに合った電気ストーブを選びましょう。
4.こたつ向けポータブル電源の選び方
●1000W以上の定格出力
同時に使う電化製品の合計消費電力がポータブル電源の定格出力を超えないようにしなければなりません。こたつで使用する暖房器具の消費電力は次のとおりです。
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暖房器具 |
消費電力 |
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電気ストーブ |
300W〜1200W |
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ホットカーペット |
600W〜1200W |
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電気毛布 |
5〜100W |
上記全ての暖房器具を同時に使用する場合、最低でも定格出力1000Wのポータブル電源は必要になります。
例えば「Jackery ポータブル電源 1000 New」なら、定格出力1500Wで電気ストーブやホットカーペットなどの消費電力が大きい暖房器具にも対応。同容量の市販モデルの中でもトップクラスの軽量コンパクト設計で、キャンプにも持ち出しやすいのが特徴です。
長寿命でコスパも抜群の「Jackery ポータブル電源 1000 New」でこたつを作り、寒い冬のキャンプも快適に過ごしましょう。
●1000Wh以上のバッテリー容量
ポータブル電源のバッテリー容量は1時間の消費電力を示す「Wh」で表されます。こたつで使用する暖房器具の消費電力を合わせて500Wとすると、冬キャンプの日中帯2時間、使用し続けるためには1000Wh必要です。
また、ポータブル電源をこたつ以外にもキャンプ料理で電化製品を使用する場合には、1000Wh以上あると安心でしょう。キャンプに行く人数や宿泊の有無によっても必要なバッテリー容量は異なります。想定よりも多めの容量を選んでおくことをおすすめします。
大容量ポータブル電源のおすすめ一覧|Jackery Japan
例えば「Jackery ポータブル電源 2000 New」は容量約2042Wh、定格2200Wで冬キャンプのこたつ運用も余裕たっぷり。こたつで使用する暖房器具の消費電力の合計が500Wなら、約4時間使用できます。同クラスの市販モデルに比べて34%軽量化されており、キャンプへの持ち運びも簡単です。
同時に消費電力が大きい他の家電も使用できるほどパワフルなので、電気ケトルでお湯を沸かしてこたつに入りながらのんびりコーヒーを楽しむこともできます。
●ソーラーパネルで充電できる
冬キャンプではより多くの電気が必要です。日中帯は電気毛布や電子レンジ、オーブンなど、就寝中は電気ストーブを使用すると、キャンプ直前にフル充電していたとしても容量が足りません。
キャンプ場での充電を可能にしてくれるアイテムが「ソーラーパネル」です。キャンプにふさわしい自然の力を借りて自家発電できます。ソーラーパネルの太陽光発電で充電できれば、ほぼ無制限に暖房器具が使用できるので、快適な冬キャンプが実現できるでしょう。
5.冬キャンプのこたつにおすすめのポータブル電源
ポータブル電源といっても多くのメーカーから商品が出されています。ポータブル電源を初めて購入する方は、どの商品を選べばよいのか迷われるでしょう。
冬キャンプのこたつに使うポータブル電源には、Jackery(ジャクリ)製がおすすめです。Jackery(ジャクリ)は、創業から13年の間で世界販売台数が500万台を突破し、業界を牽引しています。PSEマークや防災推奨マークを取得し、アメリカULの最高基準を満たす高い安全性を誇るため、キャンプシーンでも安心して使用できます。
こたつとほかの家電を同時に稼働できるほどパワフルなモデルなど、ラインナップが豊富なところも「Jackery」の魅力です。ここからは、「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源の中でこたつ作りにおすすめのモデルを紹介していきます。
●Jackery ポータブル電源 2000 New|容量:2,042Wh,定格出力:2,200W
Jackery ポータブル電源 2000 Newは、2,042Whの大容量かつ2,200Wの定格出力を備えているので、こたつの暖房器具として電気毛布と電気ストーブ、ホットカーペットを同時に併用できます。
■商品の特徴
・定格出力2,2000Wにより、こたつのみならず家電を使った調理も同時に行える
・市場の同容量モデルよりも40%小さいため、テントの中でもスペースを圧迫せず広々と過ごすことが可能
・Jackery専用アプリを用いると、こたつに入りながら遠隔操作できる
・静音レベル30dB以下と静音性も抜群なので、テント内や夜間の使用時も動作音を気にせず利用できます
・ソーラーパネルを用いると、こたつに入りながら最短6時間でフル充電できる
●Jackery ポータブル電源 3000 New|連泊キャンプやファミリーキャンプにおすすめ
Jackery ポータブル電源 3000 Newは3072Whの大容量かつ3000Wの定格出力を備えているため、こたつ用の暖房器具を長時間たっぷり使用できる超パワフルモデルです。冬のキャンプだけでなく、防災対策としても備えておきたいアイテムです。
■商品の特徴
・3000Wの高出力により、こたつ用の暖房器具を動かしながら電気ケトルなどの調理家電も余裕で使える。
・3072Whの超大容量ながら、市販の同クラスと比較して、サイズは約47%小さく、重量は約43%の軽量化を実現。
・合計62個の保護システムと12重のBMS保護システム搭載により、こたつの熱源を稼働したまま眠ってしまっても心配ない
・ソーラーパネルを用いると、こたつに入りながら5.5時間でフル充電できる
6.ポータブル電源でこたつを作る際によくある質問
ここでは、ポータブル電源でこたつを作る際によくある質問にお答えしていきます。
①豆炭でこたつは作れますか?
豆炭でこたつを作ることは可能ですが、安全面を考慮して利用する必要があります。豆炭は燃焼時に一酸化炭素を発生させるため、屋内やテント内など密閉空間での使用は非常に危険です。換気が十分にできる屋外や通気性の高い環境でのみ使用してください。
②ポータブル電源があればキャンプでもニトリのこたつを使用できますか?
ポータブル電源があれば、キャンプでニトリのこたつを使うことは可能です。500Wのこたつを2時間使用する場合、目安として容量が1,000Wh以上のポータブル電源が必要になります。
例えば「Jackery ポータブル電源 2000 New」なら、こたつを使用しながら電気ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを作ったりプロジェクターで映画を観たりも可能です。キャンプではほかの家電と併用して使う場合が多いので、大容量で消費電力の大きい家電にも対応したパワフルなモデルがおすすめです。
③700Wのポータブル電源でこたつは作れますか?
こたつに使用する暖房器具の消費電力の合計が700W以内であれば、こたつ作りは可能です。ただし、暖房器具などの家電は起動時に定格よりも高い瞬間電力を消費することがあり、ギリギリの容量だと動作が停止してしまう可能性があります。
安定して使用できるように、定格出力1,000W以上ポータブル電源を使うのが望ましいです。
④ポータブル電源500Wでキャンプで使える家電はありますか?
消費電力が500W以内の家電であれば、500Wのポータブル電源でも家電を使うことは可能です。例えば、以下のような家電をキャンプで使うことができます。
● 電気毛布(50〜100W)
● LEDランタン(5〜300W)
● 扇風機(20〜40W)
● 小型炊飯器(100〜200W)
500Wのポータブル電源があれば、ソロキャンプの暑さ・寒さ対策や照明の確保など十分に活用できます。
まとめ|ポータブル電源を使ったこたつで暖を取ろう
寒さ対策が必須な冬キャンプでは、ポータブル電源を使ったこたつが大活躍します。温めたい空間をピンポイントで急速に温められるので、複数人で使用しても快適です。ポータブル電源を選ぶ際は、定格出力と容量を重視しましょう。この記事で紹介したこたつの作り方を参考に、冬キャンプを快適に過ごしてみてください。


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